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<スカイドレイクII>オルド・ハン国襲来

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<スカイドレイクII>オルド・ハン国襲来
基本情報

マスター:るう
ワールド:ガイア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2019年08月28日公開!

シナリオガイド

いざ、ワハート・ジャディーダへ!

シナリオ名:<スカイドレイクII>オルド・ハン国襲来 / 担当マスター:るう


 “灰色の世界”ガイアの小世界、“雲龍世界”スカイドレイク
 ここはいちめんの積乱雲の狭間に龍のような姿の石の『島々』が浮かぶ、空ばかりの世界です。人々は空を飛ぶ船飛空船に乗って島々を移動し、交易や冒険の旅に出かけます。

 この世界は、少し前までは滅亡の危機に瀕していました。
 ですが……人々の尽力、そしてワールドホライゾンの特異者たちの助力によって、世界は救われました。島々は久しぶりの平穏をとり戻し、飛空船乗り――ドラゴンシーカーたちが、かつて危機をのり越えるために団結した島々を跨いで活躍しています。

 平和は、訪れているかのように見えました。しかし、――。



「ネオグラウンド艦エドウィンバーグ撃沈……敵軍、本艦にまで迫っております!」
「馬鹿な……我が連合艦隊最強の戦艦が、生身の軍勢に墜とされるなど!?」
 ノイエスアイゼン空軍旗艦カイザー・フリードリヒは、全軍に撤退の指示を出さねばなりませんでした。突如として東方の空から現れた、空を覆いつくさんほどの飛竜の群れ――その幾つかには色鮮やかな刺繍の外套を纏った鎧姿の騎兵たちが乗っていましたが、そんな時代錯誤な軍勢を相手に、高度な星導技術を誇るはずの五島連合軍は敗北したのです。

「報告によれば、未知の軍勢は勢いのままに、幾つかの植民島を支配下に置いたとか」
「わたくしどもの星導技術が無力化された、とも聞きますわ……ノヴォルーシの異人の方々、お力添えをいただけませんか?」
「確かに我々のほうが戦えるではあろうが、彼我の実力差は如何ともしがたい……」
 五島連合の各島首脳は頭を悩ませました。
 が……一方で、希望が全くないわけではありませんでした。
「我がシテ・ヌーヴェルのアドリアンなる学生が、捕虜と会話して彼らの言語を解読したそうでしてな。それによれば彼らはオルド・ハン国なる武勇を尊ぶ東方の民であり、世界征服を目論んで各地で戦いをくり広げてきた様子……ならば我々も未知の島々の住民たちに接触することができれば、共闘し、彼らの侵略を跳ねのけられるかもしれない」

 五島連合は未知の石龍島群と国交を結び、オルド・ハン国に対抗するために、軍艦クイーン・キャサリン号を旗艦とする特使艦隊の派遣を決定しました。
 艦隊はキャラバンと見まちがうほど数多の交易品を載せ、いかなる文化を持つかも判らぬ空へと旅たちます。



 最初の行先は、捕虜が“熱砂の島”ワハート・ジャディーダと呼んでいた島でした。星導技術の代わりに大精霊ジンたちの力を借りて繁栄を謳歌する、中央に大きな湖を持ち表面が厚い砂で覆われた石龍島……その住民たちへの接触はしかし、目の前に突然現れた巨人の姿の蜃気楼により、阻まれたのでした。
 巨人は両腕を天高くふり上げ、今にも特使艦隊を叩きつぶさんとしています。そして……彼らを操っているのが、彼らの腰あたりに浮かんでいる、空飛ぶ絨毯の上に胡坐をかいた人々です。
「……~~……オルド・ハン……~~……!」
 絨毯上の人々は、何かを大声で叫んでいました。遠くて、何を言っているのかはよく判りませんが……聞きとれた部分から察するに、彼らは特使艦隊をオルド・ハン国の手先と考え警戒しているようでした。

 ワハート・ジャディーダとの平和裏の接触は、最初から崩れさってしまっていました。彼らとの和平を模索するためには……特使艦隊は、まずは降りかかってくる火の粉を払うところからはじめなくてはならないようでした。
担当マスターより

▼担当マスター:るう

マスターコメント

 皆様、本シナリオガイドをご覧くださり、ありがとうございます。
 本シナリオは、全5回を予定している小世界シリーズ<スカイドレイクII>の、第1話となります。本シナリオは小世界スカイドレイクを舞台としたシリーズの第二シーズンですが、主な舞台は第一期とは異なる地域となります。お楽しみいただくにあたり、前シリーズをご存知である必要はございません。

 前シリーズの舞台であった五島連合は、それから現地時間で5年ほど経った現在、未知の勢力オルド・ハン国の襲撃を受けて劣勢状態にあります。ですがオルド・ハン国の存在が明らかになったことにより、五島連合はこの世界の遥か彼方に、幾つもの未知の有人石龍島が浮かんでいることを知りました。
 五島連合ではオルド・ハン国に対抗するために、それらの諸島との連合を望んでいます……そして、武力だけではなくATDの力で言語の壁を越えた外交交渉ができる特異者たちは、きっとそのための大きな力になれるでしょう。
 皆様には、まずは南東の空に浮かぶ、“熱砂の島”ワハート・ジャディーダへと向かっていただきます。地球におけるアラビア風の文化を持ったこの国は、偉大なるジンの力でオルド・ハン国に抵抗しています……彼らを味方につけることができれば、対オルド・ハン国の戦いが有利に進むばかりではなく、さらに東方の諸島への足がかりも作れることでしょう!

 ……などとは申しあげましたが、せっかくの第一回ですし、観光くらいの気持ちでご参加いただければ十分かと存じます。



▼“雲龍世界”スカイドレイクについて

 スカイドレイクは、約300年前の大沈降と呼ばれる天変地異により地上が全て雲に覆われて、人類の版図が石龍島と呼ばれる空中島に限られてしまった世界です。
 特異者の皆様が最初に接触した地域は、星導技術の発展したスカイドレイク西方諸島、五島連合でした。しかし東方より“騎竜帝国”オルド・ハンの軍勢が襲来したことにより、東方に異なる文明を持った島々が存在することが明らかとなりました。

 石龍島は「ドラゴンが石化した」と伝えられるだけあって、それ自体が巨大な高純度マナストーンの塊です。五島連合の人々は高空に浮かぶ石龍島で生存し文明を発展させるため、これを採掘し、星導技術を発展させ、マナのエネルギーで空を飛ぶ船飛空船を建造して新たな石龍島を探す冒険を行なっていました。
 そのような冒険者たち――新たな石龍島を発見して一攫千金を手にすることを夢見て、激しい雷雨が続く雲や、その中に潜む飛行モンスターなどの危険を省みない飛空船乗りドラゴンシーカーたちは、東方の島々と国交を結びオルド・ハン国の脅威に対抗すべく、特使艦隊として未知なる空に旅立ったのです。

 特異者の皆様も、基本的に、ドラゴンシーカーとしてこの特使艦隊に加わったこととなります。
 艦隊には小~中型飛空船を操る現地人のドラゴンシーカーも多数おり、脅威と遭遇した際には護衛として空中戦を行ないます。皆様は彼らの船に同乗させてもらうこともできますが、お望みであれば中古のオンボロ小型飛空船(Lサイズ・2人乗り)の貸し出しを受けていることにしてくださってもかまいません。
 また、必ずしも価値ある結果に繋がるとは限りませんが、現在皆様が到達可能な範囲を起点として、スカイドレイク世界のどこでもパートを無視して冒険することも可能です。もちろん、情報不足のまま冒険を敢行すれば危険に陥り、逆に慎重になりすぎれば冒険に出ることもままならなくなってしまいますが、皆様の行動次第では今後の展開に大きな影響を及ぼすこともある……かもしれません。

 本シナリオでは、無謀または非常に危険な行為に対してはアバター死亡判定が行なわれます。以降、スカイドレイク世界を舞台としたシナリオでは、死亡アバターと同一アバターでの参加はできなくなりますのでご注意ください。また、行動次第では他にも特殊な行動制限が課せられる可能性がございます。



▼スカイドレイクとアバター

 スカイドレイクのアバターはガイアのアバターと共通ですが、一部、ガイアとは設定や社会的地位に違いがあります:

・バウンティハンター
 特に違いはありません。せいぜい、所属がギアーズ・ギルドではなくドラゴンシーカー・ギルドになる程度です。
 ワハート・ジャディーダでは、「西方より訪れた、魔術と工学の粋を尽くした武器を持つ戦士たち」と認識されます。

・セージ
 人体の一部をギア化した星者は、星導技術の発展した五島連合に特有のアバターです。ギア化の度合い次第ではありますが、ワハート・ジャディーダでは、術で機械と融合した不気味な人物と見られる可能性があります。
 もっとも、多くの人は人体をギア化していることに気づかず、体の一部を覆う特殊な武器の使い手だと思うだけでしょう……その場合も街中で武器をぶら提げていることになるので、警戒はされるでしょうが。

 完全な汽人は、ワハート・ジャディーダではゴーレムのような術による下僕と認識されます。
 もっとも五島連合の汽人にせよワハート・ジャディーダのゴーレムにせよ、扱いは「貴重な食料を消費しない便利な労働力」です。通常は誰かの所有物ですので、自由意志を持つ者は極めてまれです。

・アーティフィサー
 バウンティハンターと同様です。ただしワハート・ジャディーダでは、「西方より訪れた、魔術と工学の専門家たち」と認識されます。

・ピースメーカー
 五島連合ではかつて彗星による世界滅亡を食いとめた英雄たちがこう呼ばれていますが、ワハート・ジャディーダでは「バウンティハンターのうち、特に優秀な者たち」と認識されます。

・ストレンジャー
 石龍島の濃密なマナは、一部の人類を変質させ、過酷な環境に適応させました。スカイドレイクにおけるストレンジャーは、全てそのような人物かその子孫です。
 ワハート・ジャディーダでは「魔法使い」と認識されます。

・マージナル
 五島連合では存在を知られていませんが、ワハート・ジャディーダで「大魔法使い」と呼ばれる人々はマージナルに近いと考えられます。

 なお、いずれのアバターであっても、ガイアのウィザード・ライセンスはスカイドレイクでは通用しません。とはいえアクション中に階級のアピールがあれば、GMが皆様の実力を判断する際の一助にはいたします。



【1】ジンたちと戦う 難易度:5

 特異者たち特使艦隊の前に現れた、数十メートルはあろうかという数体の巨人たちは、火と風のマナから生まれた、空を飛ぶことのできる種族『ジン』です。彼らは空飛ぶ絨毯の上の『ジン使い』により使役されています。
 この世界のジンは火と風のマナから生まれた、空を飛ぶことのできる種族で、人間と同様に実体を持つ存在ですが、サイズはジン使いの魔力に応じて変化します。通常は人間サイズですので、ジン使いたちの魔力の高さが伺えます。
 もっとも、魔力が高ければ魔法が使えるというわけでもありませんので、彼らの攻撃手段は専ら、その巨体を活かした物理攻撃です。皆様も物理的手段を用いて対抗することができます。
 ジン使いたちは交渉等には応じませんが、ジンたちの半数以上が倒されるなどして敗色が濃厚になれば、観念し降伏するでしょう。もしも彼らを倒すことができなければ、特使艦隊は犠牲を伴いながらワハート・ジャディーダに強行着陸しなければならなくなるでしょう。

 ジンたちは致命傷を負っても、ジン使いたちの持つランプや笛などに戻ってしばらく休養することで、元どおり復活します。もし皆様がジン使いを傷つけてしまった場合、シャー(君主)ダーウード・スライマーン・スルターンとの外交交渉が困難になるかもしれませんが、ジンだけであればどれだけ傷つけたとしても悪影響はありません(それどころか、武勇を示したことによる好影響が生まれるかもしれません)。



【2】ワハート・ジャディーダと国交を結ぶ 難易度:3

 ワハート・ジャディーダは、高度な魔法学と活発な商業を特徴とする石龍島です。人々はジンと魔法の絨毯を操って島の上をゆき交い、ターバンに魔法をかけて第三の腕のように自由に操ります。この島の建国主スライマーンⅠ世も魔法使いとして知られ、ジンたちを操り、雲に沈みゆく大地から人々をこの島に運んだという伝説が伝わることから、今も島民たちにとって絶対の存在です。
 御年70歳近い現シャーのダーウードもスライマーンⅠ世の子孫であり、絶大な富と権力、そして魔力と魔法の術を持っています。ワハート・ジャディーダとの国交を樹立するとは、彼の興味を惹くということとも同義でしょう。
 ダーウードに気にいられるためには、もちろん対オルド・ハン国の戦略を説くことも大事です(皆様の説いた戦略は、五島連合の側もなるべく実現できるよう努力してくれるでしょう)が、献上品や芸などで彼を喜ばせることも効果的です。彼はワハート・ジャディーダ人には典型的な、理知的であると同時に享楽的でもある人物です。



【3】大バザールを楽しむ 難易度:1

 ワハート・ジャディーダ島上の都市部のことを、島民たちはワーハ市と呼んでいます。ワーハ市の中心部で、島内湖(人々は『オアシス』と呼んでいます)に接する一角では大バザールがあり、周辺植民島から持ちこまれた、果実・毛織物・ガラス細工・利発そうな奴隷の少年……などなどが売られています。お値段のほどは……値切りかた次第では数分の一になることもあります。
 また大バザールは情報の集積地でもあり、オルド・ハン国の侵略を受けている他の島々の情報なども得られるかもしれません。もしも水先案内人を見つけることができれば、今後の旅は快適になることでしょう。

 大バザール以外の場所を楽しむ場合も、こちらのパートでかまいません。オアシスにゆけば、ビーチ気分に浸ることなどもできるでしょう(ただし水質保護のため、オアシスは遊泳禁止です)し、日干し煉瓦で作られた路地に迷いこんだり、砂風呂屋で疲れを取ったりするのも、ワーハの楽しみかたのひとつとされています。



 今回の参加者の方で、重要な情報や成果を入手なさった方には、第2回シナリオへのご招待を差し上げる予定です。また、皆様の行動次第では、特別な立場や情報を入手できる可能性もございます。
 皆様のご参加をお待ちしております。



▼参考1:プレイヤー情報の扱いについて

 スカイドレイク世界には、現代ほど安価・高速ではないものの、ある程度発達した交通網と情報網が存在します。このため本シリーズでは、リアクション等で提示された情報は「次のシナリオ開始までに、何らかの方法で共有された」ものとしてくださってかまいません。また、どなたかに個別コメントにてお伝えした情報をプレイヤー的に入手なさった場合も、アクション中で改めて入手アクションを行なう必要はありません。
 もしも皆様が調査結果の共有をお望みではない場合、アクションにその旨をご記載いただければ個別コメントにてお伝えする形式といたします。ただし、調査方法次第では秘匿できず、リアクション本編中に描写されてしまう可能性はありますことをご了承ください。



▼参考2:前シリーズへの参加者の方へ

 本シリーズは、前シリーズから現地時間で5年程度経過した時間軸が舞台となっております。前シリーズの舞台が現在どのようになっているかは、皆様自身の手で調べてみなければならないでしょう。
 なお、皆様が特にお望みなのではない限り、前シリーズの登場人物と再会した際、年月の経過が異なることを理由に彼らに違和感を与えることはないものといたします。

【1】ジンたちと戦う 【現在のMC参加人数:7】

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【2】ワハート・ジャディーダと国交を結ぶ 【現在のMC参加人数:8】

3

【3】大バザールを楽しむ 【現在のMC参加人数:20】

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