三千界のアバター

<スカイドレイク>地上教団の脅威

リアクション公開中!

<スカイドレイク>地上教団の脅威
基本情報

マスター:るう
ワールド:ガイア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2018年12月18日公開!

シナリオガイド

雲龍世界に思惑は蠢く……

シナリオ名:<スカイドレイク>地上教団の脅威 / 担当マスター:るう


 “灰色の世界”ガイアの小世界、“雲龍世界”スカイドレイク
 接近中の“終末の大彗星”ことニビル彗星は天に輝き、静かに人々の営みを見守っています。けれども当のスカイドレイクの人々は、彗星と人類滅亡を関連づけて語る噂のせいで、どことなく胸騒ぎを覚えるばかりでした。



 “冒険の島”ニュートラファルガー“学究の島”シテ・ヌーヴェルにひき続き“鉄壁の島”ノイエスアイゼンにたどり着いた特異者たちは、現地の飛空船乗り(ドラゴンシーカー)らとともに、空の要塞とも呼べるノイエスアイゼンを執拗に攻撃する空賊を追いはらいました。その実力により特異者たちは、ノイエスアイゼン空軍の信頼を勝ちとったわけですが……そこに、ひとりの軍服の男が現れます。
「私はノイエスアイゼン空軍大将、アウグスト・フォン・シャルンホルストだ。貴殿らの目ざましい働きが我が軍を助け、賊どもの排除に一役買ってくれたことに、改めて感謝を表明したい」
 そう握手を求めてきたシャルンホルスト大将は……次には特異者たちを含むドラゴンシーカーたちを見わたして、こんな言葉を語りはじめます。
「彼らを尋問した結果、彼らが近頃ニュートラファルガーを中心に活動している邪教徒、地上教団であることが判明した。どうやら我々が交戦した者たちは陽動にすぎなかったようだが……これほど大規模な陽動をしてまで我が国を攻める理由など、我が国の秘宝『マナバリア発生装置』以外に他なるまい」
 陽動ということは彼らの別働隊がいたはずだが、軍は別働隊の侵入を許したのかどうか。はたまた彼らがいかなる方法でノイエスアイゼンに侵入しようとしたのか。そこまでは国家保安上の理由もあって、シャルンホルスト大将はおくびにも出しません。けれどもいち宗教団体が国家に攻撃を仕掛けてきたという事実は、彼は各島で地上教団の対処に当たるであろう、特異者たちを含む優秀なドラゴンシーカーたちにも共有すべきと判断したのです。
「そればかりか教団の手は、星導技術の未熟な“極北の島”ノヴォルーシにも伸びているという。事実だとすれば救援のための部隊派遣が必要になるが、強力な軍事力を誇る我が国が動けば各国に領土的野心を疑われかねない。かといって各国の足並みが揃うのを待てば、教団の動きの性急さから見て手遅れになるだろう。
 我々としては、あくまでも貴殿らドラゴンシーカーに協力する形で事態を解決したい…承諾してはくれないだろうか?」



 もちろんこの事件は各島政府にも、外交官を通じて伝えられています。特に、地上教団に政府庁舎への襲撃を受けたばかりのニュートラファルガー政府は教団の動きを危惧し、特異者たちおよび捜査員による情報と襲撃者たちを尋問して得た情報とを総合して、島内の地上教団の拠点を制圧する計画を立案中でした。

「……なるほど、拠点はニュートラファルガー空港の左翼側の工場街か。飛空船からの爆撃で片をつけたいところだが、それでは周囲の被害が大きくなりすぎるか……」
「そればかりではありません。捜査員の報告によると、場違いな上流階級らしい少女が複数の信者たちにとり囲まれて拠点のビルに入っていったとのことです」
「何者だ? 入っていった、ということは、まだ出てきていない、ということだな?」
「そのとおりです。少女は12~3歳ほどでありながら信者たちを恐れぬ堂々とした態度だったということで、決して傷つけるつもりのない身代金目的の人質ではないかとは思われますが……捜索願は出ておりません。各島政府からも候補人物なしとのことです」
 警察課の長官は、その報告を聞くと顎に手を当てて唸りはじめました。
「うーむ……人質ならば救出しなければならないが、手をこまねいていればいつ何が起こるとも限らん。できる限り救出もしたいが、今はこれ以上のことが起こる前に教団を壊滅させたいところだ……ドラゴンシーカー・ギルドに協力を要請しよう」



 一方その頃、シテ・ヌーヴェル島近隣の小型無人石龍島にて――。

「いいかね! 次航研の幕開けは、この新マナ理論実証用実験炉から始まるわけだよ!!」
 特異者たちの働きかけの結果、シテ大学には物理学部マナ物理学科を中心に、工学部農学科、さらには歴史学部博物学科のジョルジュ・ラマルク生物学系研究員までが合同して学際次世代航空技術研究所が発足していました。
 そして今……彼らの期待を背負った実験装置が、この石龍島上の実験場に備えつけられています。理論の基礎となる新マナ理論の提唱者であるピエール・ジョリオ教授は一旦唾をごくりと飲むと、期待に震える手で実験装置のスイッチをぽちりと押しました。
「この装置が作動すれば、強力なエネルギーがマナストーン中に『マナX』を発生させて、それが励起状態となり、周囲のマナと衝突する……そうすればマナXを触媒に、接触しあうマナ同士が互いに元素変換されて、その際に莫大なエネルギーを生成することになる! 私はこの現象に、『マナ振動』と名づけておる!
 さて、理論によればこの実験装置では、装置をとり囲むマナ封印場から溢れだすほどのエネルギーは絶対に生成できないので安全なはずだが……おおお? 何やら反応中心が中央から大きくズレはじめたぞ!? この移動量は……方程式によると……いかーん! これでは反応中心が封印場をつき破って、島のマナを使いはたすまで止まらんではないか!?」
 慌てて暴走する装置を止めようとしたジョリオ教授でしたが……時すでに遅く、エネルギーは装置から漏れはじめ、周囲を激しい輝きで覆ったのでした。
担当マスターより

▼担当マスター:るう

マスターコメント

 皆様、本シナリオガイドをご覧くださり、ありがとうございます。
 本シナリオは、4回程度を予定している小世界シリーズ<スカイドレイク>の、第2話となります。本シナリオは第1回『<スカイドレイク>雲上の島々』終了からしばらくの後の状況から始まりますが、お楽しみいただくにあたり前回をご存知である必要はございません。

 今回の舞台は、序章からお馴染みの“冒険の島”ニュートラファルガー“学究の島”シテ・ヌーヴェルに加えて、“極北の島”ノヴォルーシとなります。



▼“雲竜世界”スカイドレイクについて

 スカイドレイクは、約300年前の大沈降と呼ばれる天変地異により地上が全て雲に覆われて、人類の版図が石龍島と呼ばれる空中島に限られてしまった世界です。
 現時点では、4つの有人大型島とその植民島、そして幾つもの定住に適さない無人島の存在が知られています。
 いずれの石龍島も高空に浮かぶため、本来は人類文明が発展できる環境ではないのですが、人類はマナとギアの技術により強制的な環境改造を行なうことで問題を克服しています。

 もっとも、そのためには大量のマナストーンを使用する必要があります。石龍島は「ドラゴンが石化した」と伝えられるだけあって、それ自体が巨大な高純度マナストーンの塊ですが、自身の足元を採掘しすぎればいつ島が崩壊してしまうかは判りません。
 そこで人々(特に社会に馴染めない荒くれ者たち)はマナのエネルギーで空を飛ぶ船飛空船に乗り、無人の小型石龍島を探す冒険を始めました。彼らドラゴンシーカーは、新たな石龍島を発見して一攫千金を手にすることを夢見て、激しい雷雨が続く雲や、その中に潜む飛行モンスターなどに命を奪われる危険も顧みずに冒険を続けるのです。

 この世界には、ニビル彗星と呼ばれる大彗星が近づいています。その軌道要素は不確定で、彗星が落下するかどうかは天文学者たちの間でも意見が分かれていますが、古くより「箒星とともに地上に『魔』が現れる」なる伝承が伝わることと、地上教団と呼ばれる邪教が世界滅亡を吹聴してテロを起こしていることから、彗星の落下が人類を滅亡させると信じている者も少なくはありません。
 そのため、人々はニビル彗星のことを、終末の大彗星と呼んでいます。

 皆様は、特異者たちに協力を申し出た現地の探検家、ジャックの口利きによりドラゴンシーカー・ギルドに登録した、という前提で行動を始めてかまいません。
 ギルド登録者は、望むのであれば中古のオンボロ小型飛空船(Lサイズ・2人乗り)を入手し、パートを無視して冒険することも可能です……が、航路から外れた冒険は極めて危険とだけは申しあげておきましょう。
 本シナリオでは、無謀または非常に危険な行為に対してはアバター死亡判定が行なわれます。以降、スカイドレイク世界を舞台としたシナリオでは、死亡アバターと同一アバターでの参加はできなくなりますのでご注意ください。また、行動次第では他にも特殊な行動制限が課せられる可能性がございます。



▼スカイドレイクとアバター

 スカイドレイクのアバターはガイアのアバターと共通ですが、一部、ガイアとは設定や社会的地位に違いがあります:

・バウンティハンター
 特に違いはありません。せいぜい、所属がギアーズ・ギルドではなくドラゴンシーカー・ギルドになる程度です。

・セージ
 冒険の結果人体の一部をギア化する羽目になった者は、ドラゴンシーカーには珍しくはありません。しかし、一般人からはやくざ者と見なされ、畏怖されがちです。
 完全な汽人は、石龍島では貴重な食料を消費しない労働力として、さまざまな場所で活用されています。ただ、通常彼らは誰かの所有物であり、自由意志を持つものは極めてまれです。

・アーティフィサー
 バウンティハンター同様、特にガイアとの違いはありません。

・ピースメーカー
 スカイドレイクでは、特別な意味があるアバターではありません。しかし、優秀なドラゴンシーカーとして名声を得るための条件は整っているでしょう。

・ストレンジャー
 石龍島の濃密なマナは、一部の人類を変質させ、過酷な環境に適応させました。スカイドレイクにおけるストレンジャーは、全てそのような人物かその子孫です。
 彼らはある種の疾患者と見なされ敬遠されがちではありますが、特に迫害されることもありません……ただ、環境耐性のために危険な状況での労働を期待されることも多いため、それを差別と取る者もいるようです。

・マージナル
 スカイドレイクでは、存在を知られていません。通常は気にする必要はないでしょうが、状況次第では異世界スキルと同様に扱われるスキルもあるかもしれません。

 なお、いずれのアバターであっても、ガイアのウィザード・ライセンスはスカイドレイクでは通用しません。とはいえアクション中に階級のアピールがあれば、GMが皆様の実力を判断する際の一助にはいたします。



【1】ニュートラファルガー島の地上教団拠点に突入する 難易度:4

 ニュートラファルガー島警察は、軍やドラゴンシーカー・ギルドとの共同作戦として、地上教団の拠点を制圧しようとしています。この作戦で地上教団を無力化できるかは判りませんが、もしも幹部を逮捕できれば今後の捜査に役立つと考えられています。
 警察は、人質らしき少女の保護もしたいとは思っていますが、少女の身元が判明していないこともあり、最悪の場合は“知らなかったことにする”方針でいます。

 教団拠点は3階建ての建物で、他に地下室があるようです。
 地上階では一般信徒らへの教育(という名の洗脳)を行なっており、多数の一般信徒が迎撃してきます。彼らは戦闘力は低いものの、我が身を顧みない狂信的な攻撃が特徴です。また、教育担当の幹部は氷のギア・ソードの使い手であることが、拘留中の教団テロリストらの証言によって判っています。
 地下には反抗的な信徒を収監するための懲罰房がありますが、その先の隠し部屋に炎の機械化拳で戦う用心棒と、彼に守られた戦闘能力のない幹部たちおよび少女がいます。少女は、はたして何者なのでしょうか? 保護できれば、教団に関する情報が入手できるかもしれません。

 拠点突入作戦とは関わらずにニュートラファルガー島で活動する方も、便宜上、こちらのパートをお選びください。どのような場所があるかは『雲龍世界探訪』『<スカイドレイク>雲上の島々』をご確認くださると幸いです。



【2】シテ・ヌーヴェルの新マナ実験に参加する 難易度:4

 意気揚々と実験を始めたジョリオ教授ら次航研ですが、どうやら大惨事になりそうです。事態の収拾や、研究者や報道陣など関係者の救出をお手伝いください。

 装置から漏れたマナ反応中心は、現在進行形で石龍島そのものを反応材料にしようとしています。この石龍島は十分に安全な場所にあるはずですが、万が一シテ・ヌーヴェルに衝突してしまうようなことがあれば、シテ・ヌーヴェルの島体まで激しく反応を開始して、島は滅亡することでしょう。その前に、反応部分周辺を強力な攻撃でふき飛ばして反応停止させたいところです。
 反応を完全に停止できずとも、少しでも反応を遅らせることができれば関係者の避難時間は稼げるでしょう。ジョリオ教授は「ワシの計算間違いが原因である以上、ワシが他の人間を押しのけて逃げることはできん! ワシのことは最後にしたまえ!」と言って聞かないので、救助が遅れると世界は天才マナ物理学者を失うことになるかもしれません。

 また、想定外の反応の偏りが発生した理由について推理をし、可能性を検討しておくと、原因究明が捗るでしょう。偏った方向は、少なくとも付近の石龍島の位置とは無関係で、また特定の方向を示しつづけているようですが……?

 新マナ実験以外でシテ島で活動する方も、便宜上、こちらのパートをお選びください。



【3】ノヴォルーシ調査船団に同行する 難易度:2

 “鉄壁の島”ノイエスアイゼンから“極北の島”ノヴォルーシに向かう船団に同行して、現地を支配する地上教団を排除してください。

 ノヴォルーシは他の島のように星導技術が発達しておらず、また緯度も高いため、他の島と比較しても非常に生活が困難な島となっています。純粋な人類は全滅し、獣人タイプの異人が霜に覆われた針葉樹林内に点々と住居を作って暮らしています。
 そんな彼らを地上教団が、飛空船の大砲とギア銃の武力で支配してしまいました。彼らは現地住民たちを奴隷のように扱い、生産した食料や鉱石を提供させています。また、彼らはこの島で『秘宝』として守られている何かを探しているようですが……現地人たちは宝が教団の手に渡る危険性を察し、すでにどこかに隠してしまったようです。

 教団員3人は、自身の飛空船をツチノコ型の島の中央に着陸させ、自らの牙城としています。彼らは武器等で現地住民を脅してはいますが、実のところ大した強さではありません。
 ところが問題は、彼らの船のマナ・レーダーにあります。
 同行しているノイエスアイゼン軍人によると、地上教団の船は対飛空船用マナ・レーダーを搭載している形跡があるそうです。教団の飛空船にこちらも飛空船で接近しようとすれば、事前に察知されて対策が行なわれてしまうでしょう。
 ですが、幸いにもノヴォルーシは広大な石龍島であるため、島の尾部にレーダー範囲外の領域があります。そこで皆様はこの地点に上陸し、極夜による暗がりと針葉樹林に紛れながら地上教団の船に近づく作戦を行なうことになりました。
 作戦中、現地住民と接触することもあるでしょうが、彼らは教団員を憎んでいると同時に恐怖で言いなりになっています。彼らと敵対すれば皆様の侵入を教団員に密告されてしまう危険がありますが、逆に良好な関係を築くことができれば戦力にできたり、『秘宝』に関する秘密を聞きだせたりするでしょう。

 島は違いますが、ノイエスアイゼン島で活動する方も、便宜上、こちらのパートをお選びください。



 なお本シナリオでは、『<スカイドレイク>雲上の島々』にて重要な情報や成果を入手なさった方々に招待を行なっております。
 また、今回の参加者の方へも、同様の条件で第3回シナリオへのご招待を差し上げる予定です(同じ方が招待になるとは限りません)。それ以外にも、特別な立場や情報を入手できる可能性もございます。
 皆様のご参加をお待ちしております。



▼参考1:プレイヤー情報の扱いについて

 スカイドレイク世界には、現代ほど安価・高速ではないものの、ある程度発達した交通網と情報網が存在します。このため本シリーズでは、リアクション等で提示された情報は「次のシナリオ開始までに、何らかの方法で共有された」ものとしてくださってかまいません。また、どなたかに個別コメントにてお伝えした情報をプレイヤー的に入手なさった場合も、アクション中で改めて入手アクションを行なう必要はありません。
 もしも皆様が調査結果を共有したくないような場合、アクションにその旨をご記載いただければ個別コメントにてお伝えする形式といたします。ただし、調査方法次第では秘匿できず、リアクション本編中に描写されてしまう可能性はありますことをご了承ください。



▼参考2:参加パートの変更について

 以前のシナリオで特定の場所に向かった方が、今回のシナリオで別の場所で参加することは、原則として自由です(たとえば、前回ニュートラファルガーで行動したのに今回はノヴォルーシで行動する、など)。
 ただし、特殊なケース(たとえば『単独行動してどこかに囚われた』等)ではGMより次回参加パートの指示がある場合があります。

【1】ニュートラファルガー島の地上教団拠点に突入する

4

【2】シテ・ヌーヴェルの新マナ実験に参加する

4

【3】ノヴォルーシ調査船団に同行する

2