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ユグドラシル

【シグトゥーナ】世界喰い 第三話

リアクション公開中!

【シグトゥーナ】世界喰い 第三話
基本情報

マスター:九道雷
ワールド:ユグドラシル
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2017年12月18日公開!

シナリオガイド

かつての世界より、今の世界にて。

シナリオ名:【シグトゥーナ】世界喰い 第三話 / 担当マスター:九道雷


「え、ええ?? えええ???
 何これ? 何これ?? 何これ??」

 ヘルヴェルは、今自分がいる場所が解らずに混乱していました。
 見知らぬ部屋に一人立ち竦んでいると、突然勢いよく扉が開かれました。
「大変よ、フロージ!」
「ひえっ!?」
「魔剣でヘルタがヤバいのよ!」
 飛び込んで来た女戦士にヘルヴェルは飛びあがって驚きましたが、彼女は構わずまくし立てます。
「は?」
「ああごめん、ちょっと慌ててたわ。つまりあんたの魔剣よ、フロージ」
 女戦士はヘルヴェルをフロージと呼び、何の疑問も持たずに話しかけてきました。
「魔剣? ……でも私魔剣持ってない……」
 そういえば、何処でなくしてしまったのか、渡されていた魔剣も持っていません。
「あんたが魔剣を壊したのは知ってるってば。
 ヴァニルがヴェルンドに剣素の作り方を伝授してたのよ。魔剣の素が揃ったの。核になるのはグンドゥルよ」
「うん?」
「でもヘルタが、これ以上誰も魔剣にさせないって言ってヴェルンドを殺してしまったの」
「ひぇ?」
「まあ気持ちは解るからね、誰もヘルタを責めなかったけど……ていうかヘルタ生きてたのね!? びっくりしたわ。
 自分の魔剣はどうする気なのかしらあの人」
「はぁ……?」
「それはともかく、ヴァニルがもういない以上その魔剣が最後になるわけよ。
 あんたが貰うしかないでしょ!?」
「うぇぇ!?」
「……ん?
 何かあんた様子が変ね。いつものカリスマとオーラはどうしたのよ」
「か、カリスマ!?」
「しっかりしてよ、リーダー。
 んん? なぁに、そのチビドラゴン。妖精好きから乗り換えたの?」
 ここに至って初めてヘルヴェルの様子に首を傾げた女戦士は、その肩に乗せているぷちドラに気付きました。
「へ?」
「あんたいつも『さっさとこの戦いを終わらせて今度は妖精達を集めたウハウハな国を作るんじゃあ!!!』とか滾ってたじゃないのよ」
「はあ!?」
「まあ今はそんなことはどうでもいいわ。
 とにかく伝えたからね、さっさとグンドゥルのところに行きなさいよ。
 ヘルタが邪魔してくるかもしれないけどあんたなら楽勝でしょ。
 あたしは相手にならないからゲヴンの援護に行ってるわね!」
 女戦士は言うだけ言って慌ただしく部屋を走り出て行きました。

「あっ……そ、そんなぁ」
 口を挟む余地もなく再び一人取り残されたヘルヴェルは、呆然と立ち竦みます。
 ふと窓の外を見て、そこに特異者達の姿を見つけ、窓から飛び出して助けを求めたのでした。



 女戦士が胸の前に広げた両手の間を、刃の無い剣が浮いていました。
「消えろ、ザコども!」
 刃は女戦士の纏うオーラから、幾本もの炎の鞭のように放たれ、闇の魔物達を次々と絡め取って滅して行きます。
「やれ、見事な手際よな、グローア」
「褒めてないで手伝えー!」
 呑気に称えるゲヴンを振り返って、女戦士グローアが叫びました。

「ゲヴン様!」
 呼び声にゲヴンは振り向きました。
 彼女のもとに、二人のウルヴヘズナルの姉妹が駆け寄ります。
「フノス、ゲルセミ、何をしていやる。逃げよと申したであろ」
「嫌です! ゲヴン様が戦い続けるのに、私達だけ逃げろなんて」
「私達だって最後まで戦います!」
「これ以上の犠牲は無用よ」
「犠牲だなんて。私達はゲヴン様に心と名前を与えて貰って自分というものを得たんです。
 皆ゲヴン様に感謝しています。逃げるなんてできません!」
「果てさせる為に与えたものではないわ」
 頑固な姉妹に、ゲヴンは溜息を吐きました。
「……ぬしらの命はぬしらのものよな。好きにするがよかろ」
「まあいいじゃない、戦力は多い方がいいわ」
 けろりと笑ってグローアが言いました。
「とにかく、奴を倒さないことには収まらないのよ。
 今度こそ……エギスヒャルムのクソ野郎はこのあたしがぶっ潰してくれるわ!」




◇ ◇ ◇




 ヘルヴェル達を過去に送った後、男は少し反省していました。
「寝起きでイライラしてて、何の説明もしないまま奴等を送り出しちまった……。
 うーんしまった、折角力を使い果たしてまで過去に送るんだからあれもこれもやらせればよかった」
 ……反省していました。
 ひとしきりぶつぶつと悪態をついた後で気を取り直し
「さて、あのガキ共がが戻ってくるとして……」
 自分がそれまでにすべきことは、と暫く考えて、彼は深々と溜息を吐きました。
「魔剣だよな……とにかくアレを取りに行かないと。ああクソ、精核か……」

 建物の外へ出て、そこに広がる森を見渡し、彼は再び深い溜息を吐きました。
「……死ぬほど面倒くせえ」



 ウルヴヘズナル達が神殿と呼ぶ建物の中で男が覚醒したのと同時に、樹海を覆っていた魔力が消え失せていました。
「これも、あの侵入者達の仕業なのか?」
 樹海のウルヴヘズナルを束ねる一族の長、ヘイズレクは、一族の者を全てアジトに戻すように命じました。
「人間どもが精核を目指すなら、地下に入って来るだろう。
 精核のある場所に繋がる道は一本のみ、あとは迷うだけだ。
 総勢で連中を阻め。地下に入って来たなら生き埋めにしろ」

 その頃チビ達は、まさにその精核の場所に繋がる唯一の入口に入ろうとしていたのでした。
 
担当マスターより

▼担当マスター:九道雷

マスターコメント

 
 シグトゥーナシナリオ第三部第三回目をお届けいたします。
 シリーズとしては最終シナリオとなりますが、ここからご参加くださる皆様も勿論歓迎いたします。

 ウルヴヘズナルとは、ガイアにおける「異人」のような、二足歩行する獣のような外見の獣人です。
 彼等の国は南の大陸にあり、ウルヴヘズナルと会ったことのある人は稀です。
 人々は彼等を残忍で獰猛な種族、という認識を持っている程度です。
 狼等の犬系、豹等の猫系が殆どですが、熊等他の獣の獣人も稀にいます。

 今回は、現代舞台と過去舞台に分かれます。
 シナリオ第二回においてヘルヴェルと一緒にいたPCさんは、問答無用で過去に送られました。今回は過去舞台でのみ、アクションを掛けられます。現代舞台でのアクションは掛けられません。
 その他のPCさんは現代舞台でのみ、アクションを掛けられます。過去舞台でのアクションは掛けられません。
 自分がいる舞台以外でのアクションを掛けられた場合(過去にいる筈なのに現代世界でのアクション等)、白紙扱いとさせていただきます。
 また、今回初参加等、前回の参加をされていないPCさんが参加された場合はどちらにいることにしても構いません。

 過去世界において、ヘルヴェルはフロージと呼ばれています。精神がフロージと呼ばれる人物の中に入ってしまっている状態です。その姿はヘルヴェルとうりふたつです。
 ヘルヴェルと特異者達が送られた場所、彼等の町は魔のもの達との戦いで崩壊しつつあり、戦いは激化しています。魔のものたちを率いる存在があります。
 ふたつの剣素は核であるグンドゥルという人物が持っています。仲間を魔剣にしたくない人物がいるようです。

 現代世界において、ヘルヴェル達を過去に送った男は、ウルヴヘズナル達が護る精核を目指す模様です。
 何故か樹海を覆う魔力はなくなりました。今回はスキル制限はありません。


 また、このシナリオにはローカルルールが存在します。

■ローカルルール1/ローカルアバター・セイズコナ
 この世界には、セイズコナという巫女が存在します。
 この世界においては稀少な存在で、民の畏敬の対象とされています。
 希望するPCさんは、シグトゥーナにてセイズコナアバターを成長させることができます。
 この世界ではセイズコナは女性が殆どですが、男性がなることもできます。
 メインアバターをユグドラシルアバターに設定した場合に、付属アバターとして、セイズコナとなることができます。
 シナリオ第二部においてセイズコナアバターを所持している人はそのレベルから、今回から参加される方はレベル1からスタートします。

 毎回、下記セイズコナ一覧より、新しい魔法を一つ覚えることができます。(次の回から使用できます)
 セイズの詳しい説明は、マスターページも併せてご確認ください。
 レベル1、2がある魔法は、レベル1を覚えていないとレベル2を覚えることはできません。
 魔法を覚えず、通常1上がるレベルを2上げることもできます。
 レベルを上げることによる違いは、例えば『精霊視レベル2』を持っている場合、低レベルでは視えない上位の精霊が高レベルだと視えるとか、そんな感じです。
 また、レベルが上がることによって覚えられるセイズが存在します。

 取得した魔法一覧は、マスターページより確認することができます。
 リアクション公開後、次回シナリオガイド公開前には更新されます。


■ローカルルール2/アバター死
 このシナリオには、アバター死する可能性が存在します。
 アバター死した場合、参加していたアバターでのご参加が以降できなくなり、参加された場合、シナリオ内では基本的に死亡しているものとして扱われます。



◆◆取得できるセイズ一覧◆◆

■精霊視■
・レベル1/夜の闇の中でも夜明け前の朝のように、全体的に暗いが何処に何があるか等は問題なく見える。
・レベル2/夜の闇の中でもくもりや雨の日の昼間のように、薄暗いが何処に何があるかははっきり見える。精霊を視覚的に捉えることができる。

■精霊伝心■(※要輝力石)
・輝力石を持っている者間で会話ができる(一対一限定)。
 片方が見ている光景を、相手の脳裏に映し出すこともできる。

■精霊託■
・レベル1/精霊の存在が感じとれ、言葉っぽいものを聞き取れたりできる。
・レベル2/精霊と会話っぽいことができる。

■精霊憑依■
・寒さや暑さを感じなくなり、水の中で呼吸することもできる。

■精霊感■
・レベル1/幻覚を見せることができる。
・レベル2/自分より弱い対象を操ることができる。

■精霊飛■
・精神を体から離脱させることができる。

■守護結界■
・自分の周囲に、任意のひとつのものを完全に遮断する結界を張る。

■精霊呪■(※要輝力石)
・レベル1/攻撃を身代わりで受けるセイズを輝力石に込める。
・レベル2/攻撃を反射して相手に返す。※攻撃が強力過ぎる時は、受け切れずに失敗することもある。

■猛霊憑依■
・戦闘能力が3倍になる。

■精霊伝身■
・訪れたことのある輝石柱の場所に転移できる。

■精霊伝声■(※要輝力石)
・範囲内にいる、輝力石を持った全員に声を伝えることができる。
 声を聞いた相手は『精霊伝心』を持っていれば返事を返すことができる。
 レベル1/直径レベル100メートル
 レベル2/直径レベルキロメートル
 レベル3/半径レベルキロメートル


※輝力石は、石英(水晶)等の宝石のように、岩の表面が変化したような岩から生えたような形態で存在しますが、通常自力でもぎ取ることは出来ません。
 精霊もしくはレベル5以上のセイズコナであれば可能です。



■登場NPC■
・ヘルヴェル/17歳(女)。龍騎士(自称)。過去世界でフロージと呼ばれる。リーダー的存在らしく泡を吹きそうになっている。
・チビ/7~8歳くらい(女)。ウルヴヘズナルの子供。地下に閉じ込められている何かを『解放』したい。
・ウルヴヘズナル達/樹海に棲みついている謎の獣人達。人間殺す。
・ヘイズレク/50代くらい(男)。ウルヴヘズナルの一族の長。人間殺す。
・男/外見28歳くらい(男)。力が戻るまで何処かで寝てるってわけには……いかねえよなわかってんよクソ
・グローア/外見25歳くらい(女)。剣を武器ではなく魔法の媒体のように使う。炎の魔法が得意。
・ゲヴン/外見28歳くらい(女)。魔のものたちと戦っている。
・フノス、ゲルセミ/ウルヴヘズナルの姉妹。ゲヴンを慕い、共に戦う。
・エギスヒャルム/魔の者達を率いる闇の存在。



※このセイズコナルールは、特にものすごい魔法が使えるようになるわけではありません。
 公式で膨大な量の魔法が存在していますので、むしろそちらを使用する方が有利にアクションを掛けられるという場合もあります。
 小世界シグトゥーナの雰囲気を楽しむ為に、こちらのルールを活用していただければと思います。


 以上の解説をお読みの上、興味がありましたら是非参加をお願いします。


過去世界にて行動

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現代世界にて行動

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