三千界のアバター

ワンダーランド

Coin:古塔

リアクション公開中!

Coin:古塔
基本情報

マスター:保坂紫子
ワールド:ワンダーランド
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2017年11月13日公開!

シナリオガイド

目指すの古塔。阻むのは見えない迷路。

シナリオ名:Coin:古塔 / 担当マスター:保坂紫子


※※本シナリオはMC参加ポイント「200ポイント」のプライベートスペシャルシナリオです。※※




むかしのむかし、そのまたむかしから、その塔はありました。

せいれいがせかいをつくるまえから、その塔はありました。

はれのひも、あめのひも、あらしのひも、ただずっとそこにありました。

その塔はさいしょからありました。

そして、さいごまであるのでしょう。




…※…※…※…




 楽園と呼ばれる光明にも雪は降り積もるし、見渡す限りの砂漠地帯があります。
 草木が枯れ果てた荒野を見下ろしてドネは彼方を指さし示します。
「あれが″隔絶の塔″です」
 荒野の遠くにそれらしき建造物の影が見えました。
 障害物が無い一直線の先に目指す古塔があります。
「お二人は家の手伝いをしててもよかったんですよ?」
 ドネが友人二人に振り返ります。危険なこの場所まで付き合わなくてもいいのにと心配するドネに、スキアーディッルはお互い様だと笑いかけます。
 彼女達も、世界の崩壊に各地の塔を見回っている父親を頼れず、しかし必要な事だからと隔絶の塔に赴くドネの話を聞いて駆けつけたようです。
 スキアーが歩き出します。
「案外近いじゃない。てっきり危険なものかと思ってたから」
「スキアーさん待って止まっ――」
 ゴン。という音を立ててスキアーの額が弾かれました。両手で強打した額を抑えて蹲るスキアーにドネが慌てて駆け寄ります。
「大丈夫ですか?」
「なに、いまの……」
 痛みで震えてしまう声で問いかけるスキアーにドネは「立てますか?」と手を貸しながら、
「壁です」と簡素に答えます。
 この場所から遠く隔絶の塔まで、不可視の壁の巨大迷路が存在しているとドネは言うのです。
「迷路」
 ディッルがふらりとよろめきました。目に見えないだけに迷路という実際の想像を超えてしまったようです。
「見えない壁ってどういうことよ」
 額をさすりつつスキアーが不満に口を曲げます。
 塔の管理者ではない人間が塔に近づくにはこの迷路の攻略が必須であり、ドネの父親の協力が得られないのが悔やまれました。
「空は、駄目みたいです」
 空色の空飛ぶ巨大魚の魚影を見上げて三人は仮に空が飛べても、どのくらいの高さがあるのか不明なのもあり迷路の壁を超えるのは無理だと諦めてしまいます。
「飛魚に″捕まる″と飛魚にされるのよ。ほら、あの魚は悪戯好きの……」とディッルが過去に飛魚に捕まり飛魚にされた友達を説明します。そんなディッルの肩を、ぐわしぃッとスキアーが掴み、「あれ、あれ見て!」と後方に振り返るよう注意を促しました。
「崩れてる!!」
 ワールドホライゾンより発見されてから始まった世界崩壊の序曲は既に足元までに及んでいました。
 崩れ壊れていく大地の底は果どない青空でした。



…※…




 暗影の夜色の空の下。
 星空さえ浮かぶ空を見上げて、そして、見下ろせば足元まで近づくのは世界の崩壊でした。大地の底に広がる夜色に、落ちたら死んでしまうのが明白である分ダーレは「急ぎましょう」と掠れる声を出すのが精一杯のようです。
「そうだね。行こう」
「こんな時でもメラノ様は出てこやしねぇ!」
 勇気を振り絞るオールに、ゲレルは不安を苛立ちに変えていました。
 後方は果どない空が迫り、目前には壁こそ見えないものの確固として在する巨大迷路と、進路を阻むように彷徨く化者の姿があります。
 世界崩壊の混乱に各地の塔を見回る父を頼れないダーレが、必要だからと隔絶の塔に赴くのを聞いて友人二人も駆けつけたようです。
 戦力は無いよりもあった方がいいのは確かみたいでした。
「多いですね」
 父親と二人で前に来たときよりも化者の数が増えている事を懸念するダーレの耳に化獣の咆哮が届きました。
「″隔絶の塔″が一番安全かもしれません」
 いつかの大きな丘の時より集団で襲われる可能性が減ったとはいえ状況は難しいものでした。
 踵を返すよりも進むべきだろうと古塔の扉を開けられるダーレは、塔の管理者である父親の力を借りられないことを悔やみます。
 そして、悔やんでも仕方ないと吹っ切れば、進み出すでしょう。



…※…




 それはいつの頃からでしょうか。
 声が聞こえます。
 男か女か判別もしにくい嗄れた声が聞こえます。

 返して、と。
 欲しい、と。
 戻っておいで、と。

 満たされないままに、声は繰り返します。

担当マスターより

▼担当マスター:保坂紫子

マスターコメント

 はじめましての方もお久しぶりな方も、こんにちは。保坂紫子と申します。
 どうぞ宜しくお願い致します。
 当シナリオは透明な巨大迷路を抜け出して古塔を目指すシナリオとなっております。
 以下はPL情報も含まれておりますのでご注意ください。


 【小世界:Coin】は、光明暗影と二つの時間が表裏一体となった世界と成っております。
 また、この二つの時間は同時進行しています。ご注意願います。
 また、それぞれ光明暗影それぞれで起こった事象の影響を互いに強く受けます。それは特異者も例外ではありません。暗影で怪我を負えば光明でも何らかの事が起こる可能性があります。逆も然りです。死亡した場合は誰かが死亡する場合もあります。命大事にお願いします。



■「迷路」について。
 透明な壁の巨大迷路です。壁の強度は不明です。
 道を知っているのは塔の管理者だけです。ドネ及びダーレは塔の扉を開けられますが迷路の攻略はできません。
 どちらの時間も空には飛魚の群れが餌を求めていますし、世界は脆い所から崩壊していき果てしない青空と夜空を覗かせています。勿論飛魚も泳いでいます。※転落等は死亡判定の可能性があります。
 無理や無茶を通すにはそれなりの覚悟と責任が必要なようです。
 光明では現在姿こそ確認できませんが、化者が居ないとは限りません。
 暗影では化者は最初から妨害に闊歩し、化獣の影が遠く嫌にはっきりと見えます。
 光明よりは暗影の方が周囲は暗いようです。

■「隔絶の塔」について。
 窓は無く、一つしか無い出入りの扉を開ける鍵が存在しないという、荒野に建てられた古い塔です。
 どちらの時間も、歴史の縮図を収める塔としてその役割を担っております。
 危険はありません。求める答えがあるかどうかもわかりません。
 また塔攻略についてのアクションは無くても問題ありません。

■「化者」について。
 化者は人の形をした黒い存在です。攻撃は、物理、精神、属性攻撃等は有効です。そしてタフです。数も多いです。近接攻撃が主で、まともに受けると骨折等するくらいは威力があります。無限湧きです。
 光明では伝承上の存在でした。
 暗影では人間の捕食者として存在しています。食べます。また、人間側が数を減らそうと狩ったりしますが、減少することはないようです。

■「化獣」について。
 化獣は生きて石化した人間を喰うことによって化者が変態した存在です。大きさは化者のおおよそ二倍時には三倍で、黒いシルエットは凶悪な獣の姿をしています。
 こちらは近接攻撃をまともに受けると場所によっては致命傷となります。また、「共鳴」を使って無力化や発狂等を促す精神攻撃も使用するようになります。
 物理、精神、属性攻撃等は有効です。
 光明では今のところ存在を確認できていません。
 暗影では伝承上の存在でした。

■「飛魚」について。
 常に群れで行動する、空色の幻でできた形状様々な空飛ぶ魚です。空中を生活圏としているようですし、餌を見つけると″捕まえ″に急上昇急降下します。
 幻なので、攻撃回避含めたいかなる対処も無効となります。
 また、飛魚に″捕まる″と同じ飛魚にされてしまいます。※実質死亡扱いとなります。

■NPCについて。
 光明では、
 ドネ、隔絶の塔への案内役を引き受けた少女です。また、古塔の扉を開けられるようです。そしてやっぱり眠いみたいです。
 スキアー、ドネを心配して付いてきました。とても勝ち気な少女です。
 ディッル、ドネを心配して付いてきました。臆病ですが友達思いの優しい少女です。
 皆17歳の少女達で彼女等は幼馴染仲間です。

 暗影では、
 ダーレ、隔絶の塔への案内役を引き受けた少年です。また、古塔の扉を開けられるようです。そしてやっぱり頭が痛いみたいです。
 オール、ダーレを心配して付いてきました。とても臆病ですが、友達の為と思えば頑張れる部分も多少あるようです。
 ゲレル、ダーレを心配して付いてきました。短気で無鉄砲ですが、友達の為と思えば自分の身を挺して庇うくらいの気概はあるようです。
 皆17歳の少年で彼等は幼馴染仲間です。

■デスペナルティについて。
 死亡したアバターを再度使用した場合、特殊な死亡という扱いになり、ゲートをくぐったその場にて石化します。これは光明と暗影どちらにも不気味な石像として出現し残りますが、同時に化者に食されて進化を促す餌となることもありますのでご注意ください。
 また、デスペナルティとなった場合のアクションは全て白紙扱いとなります。ご了承下さい。

 影響を受け合うという特殊な世界設定を導入しています。どうぞ皆様仲良く楽しく遊んで頂ければと思います。

【光明】ドネ達と共に迷路に挑む。

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【暗影】ダーレ達と共に迷路に挑む。

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