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【シュテルン】月を蝕む凶星【第四話/全六話】

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【シュテルン】月を蝕む凶星【第四話/全六話】
基本情報

マスター:柳下 蛍
ワールド:セフィロト
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2017年02月15日公開!

シナリオガイド

赤い凶星が瞬く――

シナリオ名:【シュテルン】月を蝕む凶星【第四話/全六話】 / 担当マスター:柳下 蛍



「王妃様! アルニム元大将軍の処刑は今一度お考え直しを! 真の敵が太陽の教会にいるのです!」

玉座の間で、ローレンツ・オーベルが自身の見たモーリッツ神父クルトの裏の顔を必死に訴えています。
しかし、エマ王妃は彼の話を信じようとはしません。

「馬鹿馬鹿しい。太陽の教会なんて今は殆ど信仰するもののいないカビの生えた宗教じゃない。そんな奴らにわたくしたちを脅かすほどの力なんてないわ」
「しかし……!」
「くどい!! わたくしたちは今それどころじゃないの!! 貴方が持ってきた手紙やら本だって個人名が書かれてた訳じゃないからどうしようもないじゃない。どうしてもわたくしを動かしたいなら、そのなんとか神父ともう一人の星屑とやらをちゃんと連行なさい」

ヒルフェ城では今、新たに現れた月質の刻印を持った少女マーヤと、今現在の月の聖女が行方不明となった件で大混乱に陥っていました。
そのためジルヴェスター・アルニムの処刑は少し猶予が持たれることになりました。
それ自体は良かったのですが、このまま黒幕が捕まらなければいずれジルヴェスターは処刑の憂き目に遭ってしまいます。
とにかくローレンツは街中を走り回り、モーリッツ神父とクルトを捜索することになりました。

〓〓

荒れるヒルフェ城内部では、メイドのリカルダがかすかな殺気に気づいていました。

(何かが、入り込んだ? いや、元からいたのでしょうか。とにかく、放っておくと大事になりそうです。あのマーヤという少女のことも調べたほうが良いかもしれないですね)

リカルダはメイド隊を集め、城内の情報収集を行うことにしました。

〓〓

一方、その混乱を知る由もない星屑一行は城に潜入しようとしていました。
王妃たちに顔を知られているアルマアルバンが城門近くで騒ぎを起こして注意を引き、その隙にユリウス率いる別働隊が内部に潜るのです。

「父ちゃんを助けて外に出られたら、ちゃんと合図出してね。約束よ」
「ああ、そっちも危なくなりそうだったら構わず逃げてくれ。みんなも、巻き込んですまないが、乗りかかった船だと思って付き合って欲しい」
「みんなの無事も大事だからな!」

その様子を遠巻きに見ているゼルマは、立場上大きな行動を取れない歯がゆさに目を伏せました。

〓〓

「かははっ、面白くなってきてるなぁ。早く見せてくれよ、罪人が地獄に堕ちる醜い様を」

こんなことを言いながら、どこかでクルトが嘲笑っています。

この国の行く末には、深い霧が立ち込めていました。

担当マスターより

▼担当マスター:柳下 蛍

マスターコメント

あらすじ

新しく現れた月質を持つ少女に、行方不明の現月の聖女。
捕らえたジルヴェスターの尋問もまともに行えないほどに城内は混乱しきっています。
ローレンツはジルヴェスターの処刑前にモーリッツ神父とクルトを捕まえ、城に連行するつもりです。
しかし城内の混乱もあり、兵士を総動員することが出来ません。
ローレンツは少数精鋭でアインス、ツヴァイ、イルゼと特異者たちに協力を仰ぎました。
一方、リカルダは城内に漂う殺気に気づいていました。
マーヤに対しても懐疑心を持ち、カミルに報告するためにも一度内部調査を行おうとしています。
そして星屑たちはジルヴェスター救出のために、二つに分かれて行動をすることになりました。

このシナリオの概要

今回は四つのパートに分かれております。
ですが、今回はどの勢力も大きな混乱に巻き込まれているため、一度今までのシナリオ参加制限を解除します。次回からまた参加制限があるかもしれませんので、今回のシナリオでどのパートに参加するのかをよくお考えください。
今回と次回でほとんどのNPCと絆を結ぶことも可能となります。ご希望の方は念頭に置いてください。

まずは・ローレンツたちとともにモーリッツ神父・クルトの捜索です。
モーリッツ神父とクルトはこの国の終わりを見届けるため、城下町のどこかに潜んで城の様子を伺っています。街を隈なく捜索し、見つけ出して連行しましょう。
捜索範囲を三つに分けます。
・住宅街、エールデ 住宅街には空き家もあり、潜むには格好の場所となります。二人を匿おうとする者たちも住宅街に潜んでいる可能性があります。ここはイルゼも参加します。
・太陽の教会周辺 不敵な彼らはもしかするとまだ教会の周辺にいるかもしれません。ここにはツヴァイも参加します。
・ヒルフェ城近くの盛り場、プラネート ヒルフェ城の様子を見るために、彼らは危険を冒してここに潜んだかもしれません。人も多いので、紛れやすいというメリットもあります。ここにはローレンツ、アインスの二人が参加します。

もちろん道中にはみなさまの捜索を阻むために多くの敵が現れます。
今まで同様火星質の敵が金星質の武器で向かってきます。
中には前回判明した幻覚を使う「ゾネ・ゾーン」「ゾネ・トホター」という少し格上の敵も混じっています。
幻覚は今までと同じく強風で消えます。
また、今回は屋外なので手榴弾も使ってきます。

次は、
・メイド隊に入り城内調査です。
リカルダの指揮の下、城の内部にいる人間から話を聞き出してみましょう。月質の少女マーヤとも少しなら会話も可能です。
メイド隊ですが、男性も参加出来ます。
ここでは戦う必要がありません。むしろ必要以上の武装をしている方が逆に疑われる可能性もあるので、武器などは最低限自己防衛用のみで大丈夫です。
前回不審な動きをした流星軍兵士もいました。ヒルフェ城に裏切り者がいるかもしれませんので、みなさまの話術や隠密スキルで見極めてください。

・ジルヴェスター救出作戦に参加する
アルバンとアルマが城門近くで騒ぎを起こして陽動を、その隙にユリウスが城内に潜入して牢屋に向かいます。
このパートを選んだ方は、その中から陽動と潜入をさらに決めてください。
牢屋の場所など城の部屋割りについてはゼルマが書き起こしてくれた地図があるので、それを見ながら進むことが出来ます。
看守室に牢屋の鍵がありますので、それを回収しておくと牢を壊す必要がなくなります。。
このパートでは、アルバンとアルマと行動する方々は捕まらないように出来るだけ長く流星軍を引きつけること、ユリウスと行動する方々は星屑だとバレないようにする必要があります。
城内での大きな戦闘は後々潜入した味方全員を危険に晒す可能性があります。
流星軍は殆ど火星質と水星質で構成されています。
こちらは戦闘よりもジルヴェスターの救出がメインになっております。

次は
・月の聖女を無事城に連れて帰るです。
月の聖女は前回、何者かによって見知らぬ場所に瞬間移動させられました。
着いた場所はどこかの空き家ですが、城下町はずれの北の方にあるということくらいしかわかりません。
彼女を無事ヒルフェ城まで送り届けてあげましょう。
道中、火星質の敵や、木星質の敵が月の聖女とみなさまの命を狙ってきます。
木星質の敵の巨大化は広範囲に大きな威力の攻撃が可能なので躱す、防ぐスキルが重要になります。
また月の聖女の力で敵がどこからやってくるのか事前に察知することも出来るので、彼女から話を聞いて対策をすることも出来ます。
ただ一刻も早く帰ることも重要なので、敵が諦めて戻るまで隠れてやり過ごす、という方法はベストとは言えないかもしれません。

〓〓

特異者様のみ星質の力をレベル分けがあります。
三段階に分けて、一度星質を選んだらその星質のランク一からスタート出来ます。
ランク一から二は同じ星質を選び続けることで、二から三ではアクションでうまく星質を使えると上がります。
特定のランクの星質が強敵に今後挑む時に必要になる場合もあるかもしれません。
また、水星質ランク二→土星質ランク一に変えた後に水星質に戻しても一度得たランクは継続されます。ご安心ください。

称号をつけて参加して頂けると、星質の加護が与えられ、星質を使ったアクションが成功しやすくなります。
また、称号のランクを見てランク上げ判定を行うので、称号がついてない場合、星質はランクが上がりません。
称号とアクションが違う場合はアクションを優先させて頂きます。

ランク一・シュテルンヒンメル、ランク二・ミルヒシュトラーセ、ランク三・ゾンネンジュステーム

星質について

まず、この世界の特徴である「星質」の能力についてです。
この世界ではすべての人間と、少しの物質に星質という特殊能力が備わっています。
シュテルンの人々は生まれ持った星質しか使うことは出来ませんが、特異者の皆様はこの世界のゲートをくぐる際に任意のものを一つ選ぶことが出来ます。

「水星質」「火星質」「土星質」「木星質」「金星質」「海王星質」「天王星質」の、特異者様が使える星質は全部開放致します。

以前説明不足故に当方がご迷惑をおかけした特異者さまもいらっしゃったので、ここで説明させて頂きます。以下の説明をお読みになり、星質をみなさまのお役に立ててください。
木星質が使い勝手が難しいせいか、あまり手を出す方がおられなかったように思いますので、若干能力修正致しました。

●水星質 順応の星 外的気温のいかなる変化にも対応し、快適に過ごすことができる。ランクが上がるごとに戦いやすさが増し、それによって物理攻撃の威力が1.5倍から3倍に上昇する

●火星質 能動の星 重力を操ることが出来る。自在な浮遊や、スキルの威力を高めることが可能。スキルの威力上昇値は水星質と同じ。能力者の手に触れたものにしか影響しない。念じたり目に映るものを任意で操ることは不可。

●土星質 守護の星 手から発される結界に守られた対象物一つ(自身でも可)が十五分間無傷でいられる。このシナリオで十五分は特異者様と敵の攻撃の応酬が一度終わるまでです。ランク一ではシナリオ中一回、二では三回、三では前の結界が消え次第何回でも可能となります。同時に二つ以上は発動不可となります。

●木星質 無量の星 自分の体のみ、身長に応じて最大八メートルまで巨大化する。(160センチまでは6メートル、161から170センチまでは7メートル、171から上は8メートル)巨大化の制限回数はランク一ではシナリオ中巨大化攻撃一回、二では三回、三では任意の時間、何回でも可能です。巨大化攻撃は回数が限られている分、発動時は火星質・水星質・金星質の能力を打ち破ることが可能になる。ここ一番を見極めて使うことが大事になります。

●金星質 対極の星 吸血鬼のみに現れる星質。ですので、この星質を選べるのはメインアバターを半吸血鬼に設定した人のみになります。アバターが違う場合は星質を使ったアクションは不採用となります。手に触れた物を溶かせる。ランクが上がるごとにシナリオ中で融解能力の描写が変わり、触れた敵へのダメージがランク二では3倍、三では5倍まで変わる。ランク三では意図的に汗を飛散させることも可能になります。

●海王星質 母神の星 天王星質と手を触れ合わせた状態で強い催眠能力を発揮する。自傷と自死行為は不可。この星質を選ばれる際は天王星質のパートナーを決めて、アクションに記載してください。ランク一ではシナリオ中一回、二では三回、三では任意の回数催眠を掛けることが可能。場合によって催眠が効かないことはあります。パートナーを定めてない場合、アクションは不採用となります。

●天王星質 父神の星 海王星質と同じです。

シナリオごとに増えていく能力にその都度変えることも可能ですし、一つの能力を極めることも大切です。
シナリオの途中で別の星質に変えることは出来ません。
一シナリオにつき一つの星質です。
また、判定が難しいので敵にしか火星質の時間制限はありません
特異者の方は最初から最後まで能力を発揮出来ます。

この世界では、月の聖女への不敬が重罪となっております。
月の聖女への暴言、彼女の愛するこの世界の破壊行動が露呈し捕まりますとシュバルツェスロッホ(ブラックホール)に落とされ、存在が消滅、つまり死刑になります。
特異者の方は一度だけ別の星質に変えることで生まれ変わることが可能ですが、二度目は生まれ変われませんのでご注意下さい。
その他、行動によっては生まれ変わりの効かないアバター死亡があります。

上記の様に、シュテルン世界では死亡判定をする場合がございます。
一度目の死亡判定を受けた場合、その死亡判定を受けた時のメインアバター・星質がシュテルン世界で使えなくなります。
二度目の死亡判定を受けた場合、その死亡判定を受けたPCはシュテルン世界に入ることができなくなります。
また例外的に一度目の死亡判定で、シュテルン世界に入ることができない場合もありますのでご注意ください。

絆というシステムについて、NPCの詳しい紹介などは個人ページに書いてありますので合わせて御覧ください

アクション一覧

一・ローレンツたちとともにモーリッツ神父・クルトの捜索。戦闘アリ
二人を追う道すがら、太陽質や太陽の神子について調べることが出来るかもしれません。

二・メイド隊に入り城内調査。戦闘はほぼナシ
月の聖女の歴史などを知ることも出来ます。

三・ジルヴェスター救出作戦に参加する。戦闘アリ
もし個人的にゼルマと話していたい、という方がいましたらこちらを選択して頂いて、その旨をアクションに書いてください。

四・月の聖女を無事城に連れて帰る。戦闘アリ
冥王星質について、月の聖女から話を訊くことも可能です。

●今回のNPC一覧

ジルヴェスター・アルニム 水星質の一等星 元流星軍の大将で、ローレンツと二人で二極星と呼ばれていたが、王妃のやり方についていけず軍を抜け、星屑を結成、レジスタンス的活動を行っている。四十六歳。

ローレンツ・オーベル 火星質の一等星 若くして流星軍の大将軍にまで上り詰めた美しき猛将。二十三歳。

アインス・クライン 流星軍新二極星 感情的になりやすいが、実力はローレンツも認めるほど。二十二歳。

ツヴァイ・クライン 流星軍新二極星 冷静沈着だが、暗い。二十歳。

イルゼ・プラーム 流星軍第七部隊隊長 女性ながらに勇ましく、俯瞰的なものの見方をする。二十二歳。

アルマ・アルニム 星屑の一員であり頭脳。ジルヴェスターの義理の娘。十七歳。

アルバン・アルニム 星屑の一員、戦闘要員。ジルヴェスターの義理の息子。十六歳。

ユリウス 星屑の一員、後方支援担当。比較的冷静な星屑の戦士。二十歳。

リカルダ・トウドウ 木星質の一等星 メイド隊の長。風來族唯一の生き残り。190センチの長身。二十六歳。

月の聖女 巨大な力を持つ、心優しき少女。十八歳。

マーヤ 何故か月質の刻印を持っている謎の女児。年齢よりも更に幼い喋り方と、思考回路をしている。七歳。

ローレンツたちとともにモーリッツ神父・クルトの捜索 【現在のMC参加人数:7】

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メイド隊に入り城内調査 【現在のMC参加人数:3】

3

ジルヴェスター救出作戦に参加する 【現在のMC参加人数:14】

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月の聖女を無事城に連れて帰る 【現在のMC参加人数:5】

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