クリエイティブRPG

【薔薇の庭】黄金の薔薇(第2回/全4回)

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【薔薇の庭】黄金の薔薇(第2回/全4回)
基本情報

マスター:有沢 楓花
ワールド:セフィロト
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:不可

スケジュール

2016年03月23日公開!

シナリオガイド

止まらぬ病と襲撃、芸術、前王の残した言葉

シナリオ名:【薔薇の庭】黄金の薔薇(第2回/全4回) / 担当マスター:有沢 楓花




 セフィロトの小世界、<薔薇の庭(ローズ・ガーデン)>――ブリタニアの王都・ロンディニウム
 王都の端での略奪行為は、略奪者を何人か捕えたものの、まだ続いていました。
 黒斑病も病院での改善は見られるものの罹患者は増加の傾向にあり、病を治癒するライアンらは人々から救世主と呼ばれています。
 同時にパノラマ館やそこで行われている降霊会では女王への不満が叫ばれ続けます。


 宮殿の椅子に腰かけた女王ガートルードは悩ましい顔でお茶を飲んでいました。黒斑病や市民の不満へ決定的な対策を出せずにいたのです。
「黒斑病については、陽当たりの良い病院を確保し、教会へ協力を要請し聖職者を派遣しました。しかし患者を発生させている人為的な原因までは特定できておりません」
「王都の略奪についてヤードから説明がありましたが、半吸血鬼が関わっているとのこと。教会がこれを知り、警察を差し置いて治安維持活動を始めた場合には市内で突発的な衝突が起こる可能性もあります」
 宰相ジュリアスの報告に長い息をついた女王は、テーブルの向かいに座る、彼女と一時期姉妹のように遊んだ<青薔薇>オンディーヌに言いました。
「動物園では危険な目に遭ったそうですね。貴方がパノラマ館で見た降霊会……前国王が降霊したとはにわかに信じがたいですが……国の混乱を望む者がいるのは確かです。
 しかし全くの嘘ではない。私が即位の儀式を完了していないことも、前国王が即位を望んでいなかったことも。いえ、もしかしたら他の人間が薔薇と契約を交わすことを望んでいたのかも……」
「前国王陛下が仰られたのですか?」
「日記がありました。いえ、手紙と言った方がいいでしょうか? 玉座を壊したこと、国は全ての人間の為にあるべきだと書いてありました。そして黄金の薔薇の香油も廃棄したと」
 香油は特別な製法で作られ、その方法も前国王が隠してしまっていたと言います。
「『もしなおも黄金の薔薇の王でいたければ』と、記述が終わり、これが挟まっていたのです。
 前国王が何故この国の体制を忌避したのか、真意は分かりませんが……私は黄金の薔薇との契約を執り行い、力を取り戻すためにも暗号を解くつもりです」

 彼女が見せたのは、トランプのクイーンのカードです。
 『女王様は胴を真っ二つにちょん切られ、それから無理やりくっつけられた。』
 その下に、
 『URVH LQ WKH FORFN WRZHU』
 と、アルファベットで書かれていました。



 なぞなぞを紙に写し取ってホテルに戻ってきたオンディーヌは、<白薔薇>アリスター・グレイの訪問を受けました。
 博物館での出来事を簡単に(女王のデリケートな部分には触れず)話した彼女に、アリスターは、女王陛下の博物学の元教師の家に、部下の騎士を向かわせると言いました。
「師が亡き後、弟子が時折管理しているという。何か手がかりが掴めるかと思ったが。ところで、そちらも腹を割って話して欲しいものだ。
警察に捕まったという半吸血鬼どもの話を聞いてさほど驚かないのは、半吸血鬼の存在を事前に察知していたからではないか?」
「いえ……その、知り合いに病院での様子を見てもらったのですが、吸血鬼に効果のある聖なる力が治療に効果があったと聞いたものですから。勿論陛下にはご報告してあります。
 私はこれから、患者が訪れたという場所を巡ってみるつもりです」
「ならば忠告だが、病や襲撃にはくれぐれも気を付けられた方が良い。<赤薔薇>公も私兵を投入して王都の警備に当たらせるようだが……」
 アリスターの忠告通りというべきか、訪れたひとつ『ブラッドショー歴史博物館』は、犯罪の歴史博物館でした。
 出入口は一つ、武骨な煉瓦でできた建物で、広いワンフロアの展示場の窓は高い所に煙取りのように、人一人の肩が通るかどうか、といったものが幾つかあるだけです。
 まばらな客たちが見ているのはこの国の様々な有名な犯罪者の歴史と鮮やかな手口の説明、押収品であり、拷問器具のレプリカの展示、最後に「芸術的な犯罪」のコーナーが設けられていました。不思議なことに殆ど空だったのですが、ロンディニウムの地図があり、幾つか黒い染みが(それは、病気を振りまく「幽霊」に会ったと市民が証言した場所に)点々とついていました。
 そして、染みができた六色六輪の薔薇――精巧な作り物が散らばっています。
 ――そして、背後で扉が閉じ、鍵がかかる重い音が響きました。

担当マスターより

▼担当マスター:有沢 楓花

マスターコメント

 こんにちは、有沢です。
 セフィロトの小世界、薔薇が咲き乱れることから<薔薇の庭(ローズ・ガーデン)>と呼ばれる世界のお話です。
 シナリオは前回からの続きです。皆さんが行動可能なスタート(時間軸的な)地点は、シーン直後から数日後くらいまでを想定しています。
 今までのシナリオに参加していなくても、今回より参加する事も可能です。その場合、マスターページに<薔薇の庭(ローズ・ガーデン)>のルールがありますので、そちらを一読して頂けますと幸いです。

 行動可能と明示します範囲とNPCは以下の通りですが、それ以外も可能です。
 ・博物館(ブラッドショー博物館他)
 ・動物園とパノラマ館(降霊会も開催中、オーナーのブラッドフィールド氏は不在)
 ・警察署(ヤード)、襲撃された地区
 ・病院
 ・図書館
 ・その他、前回のリアクションで判明した場所
 ・暗号に書かれている場所


 参考として、NPCの動きを記します(今回は、全員PC情報として知っているとします)。
 ・オンディーヌ……博物館に向かっており、閉じ込められました。扉は金属製で鍵がかけられています。建物は展示室のほか、スタッフルームの表示が見られます。
 ・キーラ……オンディーヌの紹介状を持ち、病院などで病気の人に面会する予定です。
 ・薔薇の領主……領主は大よそ前回と同じ行動となりますが、特異者側からの働きかけにも左右されます。
  赤薔薇は王都の警備の強化と警察への協力、白は部下に博物学者の家を尋ねさせており、黄は市井の情報収集と医薬品などの在庫確保、ピンクは王都の貴族たちとの交流、オレンジは市民に対しライアンに対抗して慰安活動、紫は女王に面会して過去の話を聞こうとします。
 ・女王……特別な石の手配をし、儀式の準備を進めています。また、黄金の薔薇の香油を手に入れるための暗号を解こうとしています。特異者が暗号を解いた場合、ライアンたちより一歩先んじることができます。
 ・ライアン……貧民街で「救世主」をしています。


●パートナー・フェローの称号について
 ・パートナー・フェローはPCと同じ勢力、薔薇の色に属します。
 ・基本的に称号はお付けしていませんが、ご希望の方はアクションにてお知らせください。



 それでは、アクションをお待ちしています。

博物館から脱出する 【現在のMC参加人数:5】

2

暗号を解読する 【現在のMC参加人数:2】

3

略奪者たちを待ち伏せする 【現在のMC参加人数:1】

4

その他の行動 【現在のMC参加人数:12】

1