クリエイティブRPG

【マーズ編5】独立の日へ

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【マーズ編5】独立の日へ
基本情報

マスター:半間浦太
ワールド:ゴダム
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2015年09月17日公開!

シナリオガイド

マーズの戦いに終止符を打て。

シナリオ名:【マーズ編5】独立の日へ / 担当マスター:半間浦太




 暗闇の中に聳える緑色の巨芽が3本。いずれも、ヴルトゥームの新たな器を生み出すための芽です。
 巨木の如く佇む芽から生まれたのは、ヴルトゥーム《審判》、ヴルトゥーム《想承》、そして全高300メートルのヴルトゥーム《壊世》です。

 ――《審判》。かつて特異者達がマーズで接触した《審判》は、今では黒色の強化外骨格を装着し、多数の《分け身》を引き連れて空を飛翔しています。
 ――《想承》。こちらは惑星ゴダム人の姿形によく似た、女性型のヴルトゥームです。肌は緑色ですが、周囲に刃を彷彿とさせる鋭利な花弁が舞っています。《想承》は背中に生える妖精の羽根を羽ばたかせ、こちらに向かってきました。
 ――《壊世》。ギムラルグスを吸収し全高300メートルを超す巨躯となった四足歩行の怪物が、町並みを破壊しながら南部に迫ってきます。



 これだけでも脅威そのものですが、最大の問題はヴルトゥームから放たれる光です。
 ヴルトゥームの光を浴びた眷属は、ヴルトゥームの意のままに操られる人形となってしまいます。
 イェル・トゥ・シーズは予め用意しておいた『とっておき』を使用すべく、右手を掲げました。
「皆さん! “ローザ・ギガンティア”を使って下さい!」
 《ル・ヴォ河川跡地》に集うイェル族とウル=ガ=ム族は一斉に右手を掲げました。その手に掴むはローザ・ギガンティアの種子です。
 急速に発芽したローザ・ギガンティアの種子はイェル族とウル=ガ=ム族の身体に根を張ると、体内に存在する光と電波の送受信器官を機能不全に陥らせ、“情報の倉庫”との繋がりを遮断しました。
 青井 竜一は誰にでもなく問いの叫びを発しました。
「何が起きているッ!?」
「ローザ・ギガンティアは命の花ッ! ローザ・ギガンティアはヴルトゥームの光を遮断し、一方的な融合を拒否します! これこそがローザ・ギガンティアの本来の在り方なのです!
 しかし、例外もあります! それは、“信頼”から成る融合です!」
 シーズはクティーラに視線を注ぎました。クティーラはシーズに頷き返すと振り返り、風間 那岐世良 潤也藤原 千寿藤堂 エセルの姿を頭の中に深く刻み込みました。
 クティーラと共に過ごした旅の記憶が、那岐、潤也、千寿、エセルの中に蘇りました。クティーラは彼ら彼女らと過ごした記憶を胸の内にしまい込むと、こう告げました。
「私と時を共にしてきた者たちよ、セレナを頼む!」
 クティーラの身に一際激しい真紅の光が瞬いたと思うと、クティーラは《邪神体》と《人間体》に分離していました。
 これまで使っていた《人間体》ことセレナ・クロースを特異者達に託し、クティーラは《邪神体》としての新たなる姿を見せたのです。
 光の中から流麗かつ優美なシルエットが垣間見えました。背中からは蝙蝠の翼が広がり、両肩からは先端がドリル状と化した触手が幾つも生えています。
 金属の質感を放つ白色の外骨格を装着した赤い悪魔。それが、今のクティーラの姿でした。
「信頼する者あらば、私と共に歩もうではないか!」
 イェル族とウル=ガ=ム族は真の姿を曝した彼女に同調し、次々とクティーラと融合していきました。
 今やクティーラははぐれ邪神群ではありません。生まれ変わったクティーラはイェル族とウル=ガ=ム族と融合すると、遂には全高200メートルの巨大な邪神となりました。
『誠に嘆かわしい事態だ。よりにもよって人間と融合していた邪神群が、今度は我が眷属と融合するとは』
 南部に飛来してきたヴルトゥーム《審判》は背部補助スラスターを噴かして空中で静止すると、外部スピーカーを介して嗄れた声で告げました。
 強化外骨格を纏う数多の《分け身》によって南部の空が埋め尽くされていく中、潤也と那岐は得物を手に取りました。
「ヴルトゥーム! お前には分からないだろうよ!」
「クティーラさんは選択されました。“同胞を守る”ことを。私たちは見守るとしましょう。その選択と、結末を」
『……人間と融合した邪神群を捨て置いたのは儂の間違いだったようだな。今度は、確実な方法で消すとしよう』
 《審判》と分け身が、強化外骨格の背中に搭載されているレーザーキャノンを展開した直後です。
 軌道エレベーターから射出された40体の《マーズ仕様強化外骨格》が《審判》とその分け身に直撃しました。
『んっ……データリンク、開始……』
『マーズ仕様強化外骨格を発射した。これより戦闘行動に移る』
 マーズ仕様強化外骨格の外部スピーカーを通じて、ラヴォルモスの空にソフィア・ルーセントジェノ・サリスの声が響き渡りました。
 軌道エレベーター内で《マルス》を操作するソフィアとジェノは、40体の《マーズ仕様強化外骨格》を同時発射させたのです。
「派手に行こうぜ!!」
 《審判》と《分け身》の墜落を目の当たりにして、潤也が鬨の声を上げます。40体の《マーズ仕様強化外骨格》が上空を舞う中、特異者達はマーズ最後の決戦に挑みました。




 一方、シーカー号コックピットブロックでは――
「クティーラさんの体表より、物質の融合を阻害し分離させる作用を持つ力場を検出しました!」
 レーダーに映る表示をノナメ・ノバデが読み上げます。レーダー上に拡大していく力場の反応を元に、ノナメは予測を告げました。
「この力場を《アイソレーションゾーン》と仮に呼称します! 現在進行形でアイソレーションゾーンは拡大中です! このままアイソレーションゾーンが拡大した場合、ラヴォルモス全域に広がると予想されます!」
「アイソレーションゾーンが拡大すると、どうなるのかしら」
ヴルトゥームの融合が解除されやすくなると推測されます!」
 桐ヶ谷 遥は状況を冷静に見極めると、判断を下しました。
「正念場ね。ワールドホライゾンに助力を請いましょう」
 ――こうして、ワールドホライゾンに救援要請が届いたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター:半間浦太

マスターコメント

 
「【マーズ編4】ラヴォルモス潜入」に参加されたお客様に招待を出しております。
 そのため、本シナリオは予約参加は無く抽選参加のみとなります。



 本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。【マーズ編】のシナリオガイドをお届けします。
 本シナリオで【マーズ編】は最終回となります。任務の成功条件は以下の通りとなります。

☆任務の大成功……ヴルトゥーム《審判》《壊世》との戦闘に勝利し、《想承》の説得に成功する。
☆任務の中成功……ヴルトゥーム《審判》《壊世》《想承》との戦闘に勝利する。
☆任務の成功……ヴルトゥーム《審判》《壊世》との戦闘に勝利する。
★任務の失敗……ヴルトゥームとの戦闘に敗北する。


■今回の状況について
 今回は最終回ですので、次回シナリオは存在しません。
 今回の戦闘で重傷を負った場合、単に戦闘不能になったという扱いになります。


■ヴルトゥームについて
 ヴルトゥームは3体存在します。3体のヴルトゥームは、それぞれ別個の人格を持っています。
 以下は今回出現するヴルトゥームの説明となります。


・ヴルトゥーム《審判》
 身長2メートルほどの人型ヴルトゥームです。
 専用の強化外骨格を装着して戦うスタイルを取っています。《分け身》と呼ばれる遠隔操作型の操り人形を使ったり、高周波振動を込めた拳を放ったりと、技も豊富です。
(※分け身は《審判》本体と全く同じ姿形です。分け身は本体ほど強くはありませんが、分け身の総数は現状不明となります)
 《審判》は「宇宙の支配者に人は相応しくなく、植物が支配するべきだ」と考えているため、特異者たちを攻撃してきます。


・ヴルトゥーム《壊世》
 全高300メートルのヴルトゥームです。上半身は人間に近いですが、下半身からは脚が4本生えており、複雑な地形を上下問わず難なく走破します。ギムラルグスと融合したためか、索敵能力も強力です。
 《壊世》は、「現在の宇宙を壊し、新たな宇宙を作る」という思想を抱いており、ラヴォルモス全域を攻撃してきます。ラヴォルモスを破壊したら次はマーズ、マーズを破壊したら次は別の惑星へ、別の惑星を破壊したら今度はまた別の惑星へ、という性質を持っています。
 放置すれば非常に不味い事態となりかねないため、シーカー号で《壊世》を相手取る必要があります。


・ヴルトゥーム《想承》
 身長1.5メートルほどの人型ヴルトゥームです。性別は女性で、背中からは妖精の羽根を生やしています。ヴルトゥームの中では最も『らしい』姿をしています。
 浮遊する超硬質の花弁を遠隔操作武器のように使って戦うスタイルを取ります。この花弁には高周波振動が込められているため、触れると危険です。
 《想承》は「人と植物の生き方は相容れない。人は即刻立ち去るべし」と考えているため、特異者たちを迎撃します。
 また、《想承》はヴルトゥームの中では唯一説得が効く相手です。説得に成功した場合、《想承》は味方にはなりませんが、敵対もしないという立場になります。


■ヴルトゥーム共通の能力について
 3体のヴルトゥームは、その全てが、融合と分離を司る独自観念『水の力』を持っています。ダメージを与えた瞬間に周囲の物体と融合して即座に回復してしまうため、普通の方法では倒せません。
 しかし、クティーラはこれまでの経験を通じて『水の力』を獲得しているため、自動的にヴルトゥームの融合を《アイソレーションゾーン》で相殺して無効化してくれます。
 そのため、クティーラが生存している場合に限り、ヴルトゥームに対しては【ゴダム】に属するアバターの攻撃が正常に通じます。
 特異者側の攻撃を受ける度、ヴルトゥームから《スポーン植物並びにグ=ラグル族》が分離されていきます。上手い具合にダメージを蓄積させていけば、最終的には《スポーン植物並びにグ=ラグル族》が全て分離し、特異者側の勝利となります。
 逆に言うと、クティーラが死亡した時点で『水の力』が失われ、ヴルトゥームを倒せなくなります。こうなってしまうと、シナリオは失敗します。


■クティーラについて
 今回のクティーラは、融合と分離を司る独自観念『水の力』をフルに使用します。
 クティーラはイェル族並びにウル=ガ=ム族全員と融合し、全高200メートルの《新融合体》となっています。
 《アイソレーションゾーン》の作用により、新融合体のクティーラは、【ゴダム】に属するアバターの攻撃がヴルトゥームに通用するようにしてくれます。そのため、クティーラが生存している限りヴルトゥームに攻撃が通じます。
 なお、シーカー号に搭乗するメンバーはクティーラとタッグを組んで《壊世》と戦うこととなります。


■マーズ仕様強化外骨格について
 マーズ仕様強化外骨格は、今回のシナリオで1回だけ装着可能です。
 マーズ仕様強化外骨格を装着するタイミングは、『シナリオの開始時のみ』に限られます。
 マーズ仕様強化外骨格は、MCのみ装着可能です。装着可能なアバターは限定されず、あらゆるアバターが装着可能です。
 マーズ仕様強化外骨格は、乗り込んで操縦するタイプの強化外骨格ではなく、全身に装着するタイプの強化外骨格です。そのため、装着後のサイズは、装着者の元々のサイズとほぼ同じとなります。また、カラーリングはメタリックブルーで統一されており、カラーリングの変更は出来ません。
 マーズ仕様強化外骨格はバッテリーで駆動します。マーズ仕様強化外骨格を装着している時に限り、『高速移動』並びに『短時間の空中戦闘』が可能となります。『高速移動』並びに『短時間の空中戦闘』時の移動速度は、【セラフィムユニット】の最大飛翔速度と同等となります。
 マーズ仕様強化外骨格のバッテリーが尽きた場合、マーズ仕様強化外骨格を自動的に脱着(パージ)します。バッテリーの継ぎ足しは出来ませんので、次回シナリオのみ使用が許可された使い捨ての装備とお考え下さい。
 参加したPCがマーズ仕様強化外骨格を装着しなかった場合、装着しなかった数量分、余り物として扱われます。余り物になったマーズ仕様強化外骨格は、軌道エレベーター内にいる特異者に限り遠隔操作が可能です。ただし、遠隔操作する場合は複雑な行動は取れず、ミサイルとして使用できる程度に留まります。



 以下は、アクションの補足となります。


1……ヴルトゥーム《審判》と戦う
 ヴルトゥーム《審判》は、多数の分け身を使って攻撃・防御・回避・行動妨害などを行います。分け身はそれほど強くありませんが、分け身を操る《審判》本体の戦闘能力はかなりのものと予測されます。
 今回はクティーラの《アイソレーションゾーン》が適用されているため、【ゴダム】アバターによる全ての攻撃がヴルトゥーム《審判》に通用するようになります。


2……シーカー号でヴルトゥーム《壊世》と戦う
 シーカー号を使ってヴルトゥーム《壊世》と戦います。このパートに参加できるのは、メインアバターが【マギウス】か【アストロノーツ】に限られます。
 このパートにはNPCのクティーラが参加するため、クティーラと一緒に《壊世》と戦う形となります。
(※シーカー号に搭乗して戦闘する予定のPC以外がこのパートに参加した場合、自動的に他のパートに配置されます。また、「LCをこのパートに参加させてMCは他のヴルトゥームと戦う」というアクションを投稿した場合、MCはシーカー号内部で待機しLCのみシーカー号で戦うという形になります)
 今回はクティーラの《アイソレーションゾーン》が適用されているため、シーカー号の攻撃はヴルトゥーム《壊世》に通用するようになります。


3……ヴルトゥーム《想承》と戦う
 ヴルトゥーム《想承》と戦うパートです。ヴルトゥームの中では唯一説得が効く相手ですが、相手の心に響く説得を行う必要があります。ただし、特異者が説得している最中でも攻撃自体は仕掛けてくるため、注意が必要です。
 今回はクティーラの《アイソレーションゾーン》が適用されているため、【ゴダム】アバターによる全ての攻撃がヴルトゥーム《想承》に通用するようになります。


4……その他
 その他の行動を取ります。行動内容によっては難易度が上下します。
 ただし、活動できる領域はラヴォルモス内に限られます。



今回のシナリオは非常に特殊なため、本シナリオに限り【ゴダム】並びに【ワールドホライゾン】に属するスキルやアイテムのみ使用が保証されています。
 【ゴダムとワールドホライゾン以外の世界】に属するスキルやアイテムや、【全世界で共通して使用できるスキルやアイテム】は、『使用自体が出来ない』もしくは『スキルやアイテムの効果が適用されない』とお考えください。

(ここで言う【全世界で共通して使用できるスキルやアイテム】とは、装備条件のワールド欄に「-」と表示されているスキルやアイテムを示します)
 

ヴルトゥーム《審判》と戦う 【現在のMC参加人数:19】

7

シーカー号でヴルトゥーム《壊世》と戦う 【現在のMC参加人数:5】

6

ヴルトゥーム《想承》と戦う 【現在のMC参加人数:7】

6

その他 【現在のMC参加人数:0】

5