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【ゼルカディア本編5話】内包された破滅

リアクション公開中!

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【ゼルカディア本編5話】内包された破滅
基本情報

マスター:半間浦太
ワールド:ゴダム
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:1
文字数追加:不可

スケジュール

2015年03月01日公開!

シナリオガイド

運命に抗うために山羊座の力を解放せよ。

シナリオ名:【ゼルカディア本編5話】内包された破滅 / 担当マスター:半間浦太




◆◇◆◇◆ あらすじ ◆◇◆◇◆


 ――小世界【ゼルカディア】。それは、各世界で奇妙な事件を起こす《特異者X》によって発見された小世界です。
 特異者達は明夜市長に依頼され、《特異者X》が潜伏するゼルカディアを調査することになりました。惑星ゼルカディアに降り立った特異者達はまず西方大陸のドゥーグシティを探索し、この世界のおおまかな事情を知りました。
 最初の探索で得た知識は多岐に渡ります。まず、この世界に進入するとアバターの力は封印されてしまいます。アバターの優れた身体能力はおろか、身に付けた技巧や装備品、更には普段行動を共にしている相棒までもがデジタルデータとして変換されてしまうのです。
 使えるものは己の頭脳だけ。さてどうしたものかと思案に暮れる特異者は《鋼獣》との接触に成功し、活動域の拡張に成功します。
 《鋼獣》とは、この世界だけに存在する巨大な体躯を持つ機械の獣です。鋼獣に乗った特異者は《MMC(マルチ・メモリ・カード)》を介する事で、封印されたアバターの力を一時的に復活させ、鋼獣の力として行使する事が出来るのです。
 やがて特異者達は、鋼獣と《邪神系列機》の間に潜む闘争を見出しました。特異者達は鋼獣に搭乗して邪神系列機との戦闘に介入しましたが、邪神系列機の戦闘能力は強烈でした。
 苦戦する特異者達の前に現れたのが、光道12宮が1つ『獅子座』の化身たるライオン型鋼獣【ライトニングレオ】です。亜光速で移動するライトニングレオは鋼獣と邪神系列機を壊滅させると、特異者達に衝撃の事実を告げました。
 なんと、ライトニングレオに乗っていたのは《特異者X》だったのです。《特異者X》は自身が【ゴダム】出身の特異者である事を明かし、ゼノス・ルーグと名乗りました。
 胸中に疑問渦巻く特異者達に対し、ゼルカディア政府の大統領オーガスタ・サンシールはとある案件を依頼します。それは、闘いの競技《トレミーカップ》でサイレントノッカーの優勝を防いで欲しいという内容でした。
 オーガスタの話によると、前大統領の死亡にはサイレントノッカーなる組織が関わっているそうです。しかもサイレントノッカーにはゼノスが所属しており、トレミーカップで何やら企んでいるとのこと。
 特異者達は第10回トレミーカップに参加し、ゼノス含む強敵を下していきました。遂には強敵《チーム・インフェルノアリエス》を倒し、《チーム・トライアンブラー》が優勝します。
 トレミーカップに優勝したチーム・トライアンブラーは《光道12宮の力》を獲得し、ゼルカディアの真実の一片を知りました。そして光道12宮の化身《リブラ・アストライア》の口によって、《ティンダロス・フェンリル》に食べられた水瓶座の化身の救出を依頼されました。
 ゾディアックバトル運営委員会の委員長フレディ・ダーシーの手によってドゥーグシティから追い出された特異者達は北方大陸に向かい、抵抗組織《ガイアリベリオン》と接触します。
 ガイアリベリオンによってサイレントノッカーがゼルカディア政府の裏の姿だと知った特異者達でしたが、ひとまずそれは置いておき、水瓶座の化身を救出すべく《ガニュメデス・シティ》から発ちました。
 雪山での探索は、特異者達に多くの知識を授けてくれました。鋼獣/邪神系列機の真の姿は《電子の海》で活動するデジタルデータで、ライトメタル/レフトメタルを介して現実世界に実体化できること。鋼獣/邪神系列機は普段は共存していること。鋼獣/邪神系列機の禁忌、『生死の冒涜』についてなど。
 この世界のより深き知識を得た特異者達は水瓶座の化身の救出とティンダロス・フェンリルの初期化に成功しましたが、フレディが操る《キラーキャンサー》の奇襲によって初めての犠牲者を出してしまいました。






◆◇◆◇◆ 現在 ◆◇◆◇◆


 キラーキャンサーに奇襲された西澤 刹那は死亡しました。パートナー機体の《イド》は西澤のATDを保護するため、今はガニュメデス・シティのどこかで身を潜めています。
 ガニュメデス・シティの中心で、朝倉 蓮は項垂れました。
「この世界を甘く見過ぎていた……」
 ゼルカディアではアバターの力は封印されています。アバターの力を使用できる他の世界であれば、西澤は死なずに済んだかもしれません。
 特異者達が悲しむ様を白い目で見ていたアレックス・バーズは言いました。
「西澤とか言ったか? あいつはわざと死んだのか?」
「はぁ!?」
 意味が分からず困惑する蓮に、アレックスは冷たく言いました。
「お前らの態度からして西澤は完璧な人間らしいな。完璧な奴が死んだのなら、それは自分から死を選んだという意味になる。そうじゃないのか?」
「んなわけねぇだろ! あれは事故だ! あれは理不尽な事故で……そうだ、きっと死ぬのが予め決まっていたんだよ! この世界には優秀な奴から死ぬみたいな、そういう法則があってだな……」
「何を言ってるんだ、お前は?」
 アレックスは蓮を訝しみました。アレックスは特異者ではないため、“世界の法則”を理解できないのです。
「物事には原因がある。連携すらまともに出来ていない状況で『光道12宮殺し』を本当にどうにか出来ると思っているんだったら、それこそとんだ勘違いだ。
 今のお前達なら分かるはずだ。トレミーカップがなぜ3対3だったのか、その理由を」
「……あっ」
 何となく察し、蓮は声を出しました。トレミーカップは1チーム3人制です。トレミーカップで優勝した者は光道12宮の力を得て、《光道継承者》と呼ばれるようになります。
 つまり、トレミーカップ優勝者である《光道継承者》は常に3人纏まって行動している訳で、『光道12宮殺し』はその3人を纏めて殺せるだけの力を持っている事になります。
「キラーキャンサーはどこにでもワープできるから、《光道継承者》をいつでもブチ殺せる。一見すると無敵に見えるかもしれないが、光道12宮の力を持たない一般人や機体を狙わない……というより、“狙えない”、と言った方がいいんだろうな」
「すまないが事情が呑み込めない。一体どういうことだ?」
 《光道継承者》になったばかりのジェノ・サリスは事態を上手く呑み込めず、アレックスに尋ねました。アレックスは少しばかり苛立ち混じりの口調で言いました。
「第10回トレミーカップに参加したスレイ兄さんのチームを思い出してみろ。スレイ兄さんは《光道継承者》だが、残りの2人は光道12宮の力なんて持っていない。この意味が分かるか?」
 サキス・クレアシオンはぼそりと呟きました。
「《光道継承者》は、普通の人間たちに守って貰っているんだね……」
「そういうことだ」
 スレイ・バーズは《光道継承者》でしたが、残り2人は普通のパイロットです。キラーキャンサーは《光道継承者》以外の人間を狙えません。スレイの周囲にキラーキャンサーが出現しても、残りの2人が割り込めば何も出来ないのです。
「あのチーム編成は、キラーキャンサー対策としての意味合いも兼ねていたのか」
 仮に《光道継承者》が無敵の存在ならば、《光道継承者》同士でチームを組めばゾディアックバトルで幾らでも優勝できます。そうならないのは、キラーキャンサーがいるからです。キラーキャンサーがいる限り、《光道継承者》同士はトレミーカップでチームを組めません。キラーキャンサーによる襲撃を防いでトレミーカップに参加するには、必ず、複数の“普通の人間”に守って貰う必要があります。だからこそ、あの奇妙なチーム編成だったのです。
 その上、チーム・インフェルノアリエスは徹底した『後の先』を取っていました。後の先は奇襲に強い戦法です。感嘆するジェノとは対照的に、アレックスは落胆の溜息をつきました。
「お前達なら兄さんを超えられるかもしれないと思っていたんだが……。勝手に期待してすまなかったな。ガニュメデス・シティの機能は好きに使え。俺達もお前達にはとやかく言わない。じゃあな」
「ごめんねー、そういうことだから! じゃ!」
 ガイアリベリオンは特異者達に別れを告げ、去っていきました。
「……どうにかこうにかやってきたつもりだったんだがなぁ」
「終わりじゃない……」
 蓮の呟きに対し、サキスは答えました。
「――特異者は、復活できるよ……」
 この世界では、死んだ特異者はアバターチェンジすれば復活できると聞きます。中央広場に佇む水瓶座の化身《アクエリアス・メイジ》はこう告げました。
「ええ。死亡した生物が復活できると言うのであれば、それは厳密な意味での死亡ではありません。この世界における真の死は、復活の余地がない死亡……つまり、データの完全消滅です」
「西澤のデータは完全消滅していないから、本当の意味では死んでいないってことか」
 容易に反転できる死は永遠の安息ではなく、単なる小休止に過ぎません。アクエリアス・メイジは肯定の意を返しました。
「その通りです。貴方達が死から蘇る事を選択したのであれば、私たちは特に干渉はしません」
 生きるか死ぬかの選択。鋼獣達は人間の選択を尊重しているようでした。
 蓮は押し黙る《アトラ》の操縦桿に触れ、アクエリアス・メイジに問いかけました。
「……鋼獣の死はどうなるんだ? 鋼獣はデジタルデータなんだろ? デジタルデータはバックアップを残せるんだから、バックアップからの蘇生が可能になるんじゃねーのか?」
「私たちは自身のデータのバックアップを行いません。仮にバックアップを行っても、その瞬間にバックアップデータを消去するように設定しています」
 それはつまり、生まれ持った不老不死の特性を自らの意志で解除した、という意味です。
 思い当たる節があり、サキスは顔を上げました。
「鋼獣達は、自分の意志で願いを叶えた生き物なんだね……」
 アクエリアス・メイジは頷くと、西の方角を指差して言いました。
「北方大陸の西に《ランドロール09》が存在します。《ランドロール09》にて、人を襲う鋼獣達が発見されました」
 ジェノは《アクエリアス・メイジ》に問いかけました。
「《ランドロール09》とは何だ?」
「《ランドロール09》は北方大陸で最も巨大な採掘場で、最も多くの鉱石が採れる場所です。
 件の鋼獣達は《ランドロール09》の内部及びその周囲で、人々を襲うそうです。このまま件の鋼獣達を放置しては、周囲の人家に被害が及んでしまいます」
 疑問を抱いたジェノはアクエリアス・メイジに尋ねました。
「件の鋼獣達はなぜ人を襲う?」
「私にも理由は分かりません。ですが、一つ気になる事があります。
 機を同じくして、《ランドロール09》の最深部で山羊座の化身《ガイド・カプリコン》が出現しました。ランドロール09に出現した《ガイド・カプリコン》のデータは破損してしまっており、私たちの干渉を受け付けない状態になっています」
 サキスはデータ破損という言葉に疑問を抱きました。サキスは率直に疑問をぶつけてみることにしました。
「データが破損したのはなぜ……?」
「不明です。ですが、何らかの災害によって『山羊座の化身』のデータが破損された可能性が高いと思われます。
 もしかしたら、データが破損したために『山羊座の化身』は鋼獣達に悪影響を与えているのかもしれません」
 災害という言葉に引っかかりを感じ、ジェノが問いかけました。
「災害か。心当たりはあるのか?」
「はい。現在、ランドロール09で労働している人間の方々が《フルメタル化現象》に見舞われているそうです」
「フルメタル化現象ぉ!? 今度は何なんだよ!」
 混乱する蓮に対し、アクエリアス・メイジは粘り強く説明を付け加えていきます。
「ライトメタルとレフトメタルはあらゆる物質を侵食します。ライトメタルとレフトメタルに身体を全て侵食されると、全身がフルメタル化してしまいます」
「それは、人間が鋼獣化する……ということか?」
 ジェノの問いかけに、アクエリアス・メイジは首を横に振りました。
「いいえ。我々は、ライトメタルとレフトメタルを一手に引き受ける事で、人間や他の生命の《フルメタル化現象》を間接的に防いでいます。
 貴方たちは我々を『元々は人間だった』と考えているのかもしれません。ですが、それはある意味では間違いなのです」
「ある意味では正解なのだな?」
「はい。我々とこの世界の人間は、違う歴史を辿った存在です。似ているようで根本的に異なるのです」
 ――人間が鋼獣になる訳ではない。ゼノス・ルーグのメモに記された『鋼獣の人型形態の変形は退化に当たる』という文面を考慮すると、矛盾しているようにも思えます。
 どういう事か思案する特異者達にアクエリアス・メイジは言いました。
「人間がフルメタル化すると、物言わぬ金属になってしまいます。身体を動かせず、思考もできず、ただそこにいるだけという状態になってしまうのです」
「ただそこにいるだけ……」
 呟くサキスに対し、アクエリアス・メイジは頷いてみせました。
「私から貴方たちに2つの依頼があります。ガイド・カプリコンのデータ修正と、フルメタル化現象の解除
 この2つの依頼を解決した時、光道12宮の化身が貴方達の問いかけに答えてくれるでしょう」
 蓮は「むむぅ」と一頻り唸ると、ぽんと手を打ちました。
「まぁ、やるしかねーよな」
「私たちだけじゃ無理……」
 サキスの視線がジェノに向きます。ジェノは頷きました。
「微力ながら俺も手伝おう。だが、万が一という事態も有り得る。ワールドホライゾンに救援要請を送るとしよう」
 こうして、ワールドホライゾンの特異者達に救援要請が届きました。






◆◇◆◇◆ また別の場所で ◆◇◆◇◆


 ――ドゥーグシティ・ZBタワー最上部。
 革張りの椅子に座って葉巻を吸うフレディ・ダーシーは、通信用の端末を見るなり顔をしかめました。彼は椅子から腰を上げると、タワー最上部の全面を覆う強化ガラス越しにシティを見下ろしました。
「先程、ランドロール09にて“フレア”の出現を確認した。……我々のやり方は性急すぎると思うかね?」
 フレディの問いかけは、背後に佇むゼノス・ルーグに向けてのものでした。
 ゼノスは、隣の席で萎縮するオーガスタ・サンシールを一瞥してから答えました。
「お前の味方は『いいえ』と答えるだろう」
「君らしい回答だ。だからこそ、こう言える。答えを問うには『敵』でなければならないと」
 フレディは溜息をつきました。落胆、絶望、失望、覚悟、希望……数多の複雑な感情が籠もった溜息でした。
「歳を食うのは嫌なものだな。……ああ、これは失礼。君は若者だったな」
 ゼノスは微動だにしません。フレディは僅かに笑みを浮かべ、ゼノスに問いかけました。
「改めて問うが、君は世界の救済に興味は無いのかね?」
「私はイヴェットを救うので精一杯だ」
「そうか」
 フレディは吸い終えた古い葉巻をテーブル横の灰皿に押し付けました。彼はすぐに新しい葉巻を取り出そうとして、途中でやめました。
 フレディは椅子から立ち上がると、真剣な面持ちで空を見上げました。
「では、君以外の《未知なる者たち》に答えを聞くしかないな」
「特異者という存在は個であって群ではない。大多数が未熟で、何より若い。期待はするな」
「君がそう言うのだから、恐らくはそうなのだろうな。だが、こうも言える」
 フレディはゆっくりと振り返りました。彼の表情には、笑みの欠片もありませんでした。
「だからこそ聞いてみたいのだよ。未知なる若人たちの答えを、『敵』としてね」


担当マスターより

▼担当マスター:半間浦太

マスターコメント

 本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。ゴダムの小世界ゼルカディアのシナリオガイドをお届けします。
 本シナリオの目的は、「ガイド・カプリコンの討伐(もしくは説得)」及び、「ランドロール09のフルメタル化の解除」となります。
 なお、今回よりゼルカディアを舞台としたシナリオは《本編》と《番外編》に分割されます。分割によるシナリオへの影響は以下の通りです。

・《本編》はゼルカディア編のトリガーシナリオに該当する内容となります。
・《本編》ではパートを越えたグループアクションの結成が許可されます。
・《本編》では野生の鋼獣/邪神系列機との契約が難しくなります。
・シナリオ参加者のアクションによっては、NPCが光道12宮の力を獲得します。
・シナリオ参加者のアクションによって、バッドエンドフラグが発生・蓄積します。
 シナリオ1回につきバッドエンドフラグが1本必ず立つという訳ではなく、アクションによってバッドエンドフラグが立ったり立たなかったりします。1本だけ立つ事もあれば、複数本立つ事もあります。4本以下の状態からいきなり7本立つことはありません。
(※本シナリオの開始時点ではバッドエンドフラグは『1本』ですので、本シナリオだけではバッドエンドフラグは7本まで立ちません)
 シナリオ終了時点で、蓄積しているバッドエンドフラグの数をマスターコメントで公開します。バッドエンドフラグが7本以上立つとバッドエンドとなります。
 バッドエンドになった場合、ゼルカディアの全てが滅亡するため、ゼルカディア編そのものが強制終了します。当然ながらやり直しは効きません。
 ただし、シナリオ参加者がシナリオに貢献された場合、シナリオ終了時にバッドエンドフラグを1本折ります。



 ゼルカディアでの基本ルールにつきましては、これまでのシナリオガイドか、ゲームマスターページより確認して頂けますと幸いです。




<< ランドロール09周辺の地理 >>

 ランドロール09の入り口周辺は、巨大な渦を巻いた円状の雪砂漠となっています。直径100キロメートルです。雪が積もった蟻地獄をイメージすると分かりやすいかと思います。
 ランドロールの中央では地下に通じる巨大なエレベーターが存在します。ランドロールの地下は広大な採掘場となっており、様々な鉱石が採れるそうです。



<< ランドロール09の構造 >>

 ランドロール09は地下1階~地下3階まで存在します。鋼獣による採掘作業を前提とした作りとなっています。
 各階層はエレベーターを基点として直径100キロメートル高さ1キロメートルの円筒状の空間となっており、鋼獣達が活動できるスペースが確保されています。
(※鋼獣のサイズ差による移動のペナルティ発生無し)

 ランドロール09の地下3階には《ガイド・カプリコン》がおり、怪しい行動を取っています。ただし、地下3階に向かうためには条件が設定されています。
 ランドロール09の地下3階に向かうには、地下1階の隅に設置されている『緊急アンロック装置1』と、地下2階の隅に設置されている『緊急アンロック装置2』を使い、エレベーターのロックを解除する必要があります。ロック解除のための複雑な手順は必要ありません。2つのロックを解除すれば、エレベーターを通じて地下3階に行けるようになります。
 しかし、緊急アンロック装置1と緊急アンロック装置2は丸ごと《フルメタル化》しています。装置を正常に使用するには、ゾディアックエネルギーを集中させてフルメタル化を強引に解除するか、光道12宮の力を使ってフルメタル化を解除する必要があります。
(※ゾディアックエネルギーによるフルメタル化解除には、1体の鋼獣の全力を以てしても24時間はかかります。2体ですと12時間、3体ですと6時間、4体ですと3時間で済みます。光道12宮の力によるフルメタル化解除なら数秒で済みます)

 フルメタル化の解除に24時間以上の時間を消費してしまうと、その場にいる特異者がフルメタル化してしまい、死亡します。最悪の場合、蘇生殺しになります。
 なお、緊急アンロック装置1と緊急アンロック装置2の付近には取り残された労働者がフルメタル化しています。光道12宮の力を使って労働者のフルメタル化を解除すると、良いことが起きるかもしれません。
(※「光道12宮の力を使って管理施設のフルメタル化を解除するついでに労働者のフルメタル化を解除する行為」はダブルアクションとして判定され、失敗します)



<< ランドロール09で現状確認されている機体 >>

●ザワンズゴート
 ゼルカディア全域に生息する飛竜型邪神眷属です。
 ザワンズゴートはゼルカディアでは最もポピュラーな邪神眷属で、どこにでも生息しています。


●スノゥワーム
 雪原地帯の地下に生息するミミズ型鋼獣です。サイズは全長30メートル、全幅10メートルほどです。


●イタクァ・ウィルム
 イタクァ・ウィルムは、ランドロール09内で唯一正気を保っている邪神群です。今回のイタクァ・ウィルムは事態の収拾に全力を注ぎ込んでいるため、イタクァ・ウィルムがPC及びパートナー機体を攻撃することはありません。その代わり、特異者達に力を貸す余裕もありません。
 もしも鋼獣や邪神群の卵を持っており、卵を無事に育てられる自信が無い場合はイタクァ・ウィルムに返却しても構いません。このアクションに限り、事態収集の一環として認められます。


●キラーキャンサー
 ゾディアックバトル運営委員会の委員長を努めるフレディ・ダーシーが遠隔操作する蟹型の殺戮機械です。サイズは全長50メートル、全高10メートル、全幅70メートルです。光道12宮の力を持つ者だけを狙う事から、『光道12宮殺し』と呼ばれています。
 シナリオ中では、キラーキャンサーは光道12宮の力の持ち主のみを狙って行動します。キラーキャンサーは《C融合》を搭載しており、周囲の鋼獣や邪神系列機と融合して自身を強化することができます。
 キラーキャンサーはライトメタルとレフトメタルが存在する限り無限に復活し、無限に強化し、無限に増殖するため、倒す事はほぼ不可能です。光道12宮の力を使えば周囲一帯からライトメタルとレフトメタルを消去する事は可能ですが、今までの《光道継承者》がなぜそうしなかったのか、その意味をよく考える必要があります。
 キラーキャンサーによる追跡を回避するには、追跡を回避できるような装備編成やアクションを取る必要があります。注意を怠っていなければ、追跡の回避自体はそう難しくはありません。
 キラーキャンサーによる殺害を回避するには、光道12宮の力を持っていない特異者及びそのパートナー機体との連携が必須となります。連携が取れていない場合、本シナリオに参加した《光道継承者》が一定確率で死亡します。ただし、NPCの行動を超越するアクションや予想外のアクションを取っている場合は追跡と殺害両方を免れます。
 フレディは今回より《C融合》を最も凶悪な方法で使ってきますので、特異者間の連携が取れていない場合は《光道継承者》のパートナー機体が奪取される可能性があります。パートナー機体を奪取されても契約は解除されず、ゼルカディア本編の毎回招待権も失われません。パートナー機体を奪われる事を見越して他の機体との契約に挑戦しても構いませんが、他の機体に乗った状態で光道12宮の力を使用した場合、本来の力の50%しか発揮できなくなります。
 現状ではキラーキャンサーに対抗できる手段は限られているため、《光道継承者》のみフレディに降参する行為が認められます。降参するタイミングは自由です。
 フレディに降参した場合、降参したPCのみ裏ルートに入ります。(※《光道継承者》以外の特異者は、降参を試みても無視されます)
※裏ルートに入っている時に限り、以下の特殊ルールが該当者に適用されます。
・フレディに保護され、キラーキャンサーの殺害及び追跡を免れます。パートナー機体が奪取されていた場合、フレディがパートナー機体を返却してくれます。
・ドゥーグシティに進入する権利やゾディアックバトル委員会の内側を知る機会などが与えられます。
・裏ルートに入った特異者はフレディの指揮下に入り、独自に行動することになります。行動内容によって独自に報酬を得られますが、場合によっては表ルートのPCと敵対せざるを得ない状況になるかもしれません。


●ガイド・カプリコン
 山羊座の化身です。山羊の形をしている訳ではなく、二足歩行可能なバフォメット型の鋼獣となります。
 サイズは全高20メートル、重量120トンです。ガイド・カプリコンは《デ×イ××レ×》の影響によってデータが破損しており、周囲の鋼獣達に悪影響を与えています。
 ガイド・カプリコンはランドロール09の地下3階にいます。地下3階に行く方法については、上記の『ランドロール09の構造』で記しています。
 ガイド・カプリコン自体の戦闘能力はそれほど高くありません。強いて言うならば、エネルギー系武装による砲撃戦が得意な程度です。
 ガイド・カプリコンの討伐(もしくは何らかの方法でデータ修正)に成功した場合、『山羊座』の力が解放されます。解放された『山羊座』の力は、本シナリオ中で特定条件を満たした方の中の1名に与えられます。特定条件を満たしてさえいれば、参加したパートに関係なく、山羊座の力が付与されます。ただし、山羊座の力を得るための条件は、現時点では不明となっています。
 山羊座の力が特異者に与えられた場合、全ての特異者の【アクションカウンター】が、一般NPCにも通用するようになります。
 山羊座の力を得るに当たって特定条件を満たしたPCがいない場合、ガイアリベリオン等のNPCに山羊座の力が与えられます。NPCが山羊座の力を獲得してしまった場合、一般NPC全員が、PCに対して【アクションカウンター】を行えるようになってしまいます。


●デ×イ××レ×
 現在進行形で、小世界【ゼルカディア】を滅亡させつつある現象です。生命体ではありませんし、意志も持ちません。鋼獣でもありませんし、邪神系列機でもありません。当然ながら、界霊でもありません。
 余りにも危険なため、ゼルカディア政府によって名前が検閲されています。《デ×イ××レ×》は常軌を逸した被害を周囲に与えるため、最初はその存在を正常に認識できません。
 シナリオガイド時点では《デ×イ××レ×》はランドロール09の地下3階に出現しています。数は1つです。ただし、シナリオを進行する最中に新たな《デ×イ××レ×》が出現する可能性があります。出現条件は、『人間の心理的反応』です。
(※PCだけでなくNPCの感情も出現条件に含まれます。鋼獣と邪神系列機の感情の変化は出現条件に含まれません)
 《デ×イ××レ×》に対処する方法は限られているため、基本的には《デ×イ××レ×》が出現しても放置という形となります。「わざと突っ込む」と言った類のアクションを取らない限り、強制的に回避します。“強制的に回避”という判定が用意されている時点で、「わざと突っ込む」という行動の危険性をご理解ください。
 特異者が裏ルートに入ると、《デ×イ××レ×》に関する情報とゼルカディアの歴史の一部が明かされます。



<< 要注意人物 >>


●フレディ・ダーシー
 ゾディアックバトル運営委員会の委員長です。キラーキャンサーを遠隔操作しています。
 フレディ自身は何の能力も持たない一般人ですが、多大な権力を持っており、目的のためならば権力を行使することに躊躇しません。警戒心も強く、常にボディガード(※『鋼獣乗り』を含む)によって守られています。
 フレディはドゥーグシティ内にいます。こちらから仕掛けようにも特異者達はシティゲートで物理的に弾かれてしまうため、ドゥーグシティに進入できません。
 フレディの傘下に入った特異者に限りドゥーグシティに進入できるようになります。


●ゼノス・ルーグ
 【ゴダム】出身の特異者(NPC)です。各世界で奇怪な事件を起こしている人物です。小世界【ゼルカディア】に至っては、ワールドホライゾンの特異者達(PC)より先行して入り込んでいました。
 裏ルートに入った特異者は、警戒されつつもゼノスと会話できるようになります。また、ゼノスを通じてフレディ達とコネを作り、フレディ達を説得することが出来ます。ただし、説得が出来るだけであって、説得が成功するかどうかまでは分かりません。



<< 光道12宮の力について >>


光道12宮の力を獲得した特異者には、毎回招待状が贈られます。
 この招待状には幾つかの制限があります。光道12宮の力を宿した特異者が次回シナリオに参加しなかった場合、一時的に光道12宮の力が失われた事になり、毎回招待される権利を失います。
 ただし、毎回招待される権利を失ったからと言って、永久に招待されなくなるわけではありません。 
 光道12宮の力を得た状態で次回シナリオに参加せず、次々回シナリオに予約もしくは抽選参加し、無事にシナリオに参加できた場合は、毎回招待される権利を再び得ます。


●ゼルカディアで光道12宮の力を得た特異者は、パートナー機体に搭乗している時に限り、1シナリオ中に1回だけ光道12宮の力を使用できます。
 光道12宮の力を使用すると、『小さな願い』を叶えられます。光道12宮の力の持続時間は、周囲のライトメタル/レフトメタルの総量に応じます。
 一見すると便利な力ですが、無闇に乱用することはできません。光道12宮の力は、この世界を安定させるためにしか使用できないのです。
 また、あまりにも無茶が過ぎるアクションは『大きな願い』として判定され、失敗します。

・アクション例1……「周囲一帯のライトメタルが増えすぎた場合、光道12宮の力を使い、パートナー鋼獣の走行速度を亜光速化させます。亜光速化したパートナー鋼獣の力を使って、鋼獣100体を纏めて薙ぎ倒したい」→亜光速化自体は可能です。ただし、必ずしも鋼獣100体を倒せるとは限りません。
・アクション例2……「光道12宮の力を狙って襲ってくる特異者がいる場合、パートナー機体を守るために力を使う」→可能です。ただし、状況によってはパートナー機体を守り切れない場合もあります。


●光道12宮の力を獲得したPCが光道12宮の力に相応しくないアクションを取った場合、光道12宮の力が強制的に没収されます。
 没収された光道12宮の力は、特定条件を満たした他のPCに移動します。また、光道12宮の力が他のPCに移動した場合、ゼルカディア編において毎回招待状が送られる権利も他のPCに移動します。

・光道12宮の力に相応しくないアクション例1……「意図的に特異者を襲う」
・光道12宮の力に相応しくないアクション例2……「意図的にパートナー機体を殺害する」


●光道12宮の力を得た特異者がパートナー機体を死亡させてしまった場合、以下のルールが適用されます。

・獲得済みの光道12宮の力は、次に契約する機体に引き継がれます。ただし、光道12宮の力の引き継ぎはゼルカディア全編を通して2回しか行えません。パートナー機体を3度死なせてしまった場合、光道12宮の力が強制的に他のPCに移動します。
・意図的にパートナー機体を殺害した場合、光道12宮の力に相応しくないアクションとして判定され、光道12宮の力が他のPCに移動します。


●光道12宮の力の放棄について
 この先とても辛い展開になるかもしれないので、シナリオ中に光道12宮の力を放棄しても構いません。その場合、他のPCに《光道12宮の力》と《ゼルカディア本編の毎回招待権》が移ります。
 光道12宮の力を放棄することを選択した場合、光道12宮の力を移すPCを指定することはできません。




 以下は、アクションの補足となります。


1……護衛隊として参加する
 このパートに参加した方は、護衛隊として探索隊を守ります。
 ランドロール09には野生の鋼獣達が住み着いているので、探索隊に襲いかかる危険性があります。護衛隊員は、そういった相手から探索隊を守る役目があります。
 また、忘れてはならないのが《キラーキャンサー》です。《キラーキャンサー》の襲撃から《光道継承者》を守りたい場合、「パート【1】に参加した上で守るべき相手を指定する」「守りたい相手とグループアクションを組む」等の行動を取る必要があります。
 なお、このパートに参加した方は《ガイド・カプリコン》に干渉できません。


2……地下1階を探索する
 このパートに参加した方は、『探索隊』としてランドロール09の地下1階を探索します。


3……地下2階を探索する
 このパートに参加した方は、『探索隊』としてランドロール09の地下2階を探索します。


4……ガイド・カプリコンと対峙する
 このパートに参加した方は、ガイド・カプリコンと対峙します。戦闘するも対話するも自由です。
 パート【2】と【3】に参加した方のアクションによっては、ガイド・カプリコンと会えずに任務失敗となる可能性があります。


5……その他
 その他の行動を取ります。アクション内容によって難易度が変動します。
 ランドロール09周辺はガイド・カプリコンの影響を受けているため、鋼獣や邪神系列機との契約に失敗する可能性が高めとなっています。
 ガニュメデス・シティ周辺はガイド・カプリコンの影響を受けていないため、禁忌を犯さない限りは鋼獣や邪神系列機との契約には成功します。


護衛隊として参加する 【現在のMC参加人数:7】

3

地下1階を探索する 【現在のMC参加人数:3】

2

地下2階を探索する 【現在のMC参加人数:7】

2

ガイド・カプリコンと対峙する 【現在のMC参加人数:5】

3

その他 【現在のMC参加人数:8】

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