クリエイティブRPG

LOR 1st

リアクション公開中!

 0

LOR 1st
基本情報

マスター:革酎
ワールド:アルテラ
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年08月13日公開!

シナリオガイド

晴れぬなら、晴らしてみせましょう、その恨み。

シナリオ名:LOR 1st / 担当マスター:革酎



 コルリス王国最大の商業都市ステイティオにて――。

 表通りから僅かに外れた、寂れた路地の一角で、年若い男女が抱き合うようにして、静かに息を引き取っていました。
 男性の名はロン・ファトリー、そして女性の名はジル・アナハ。
 ロンは地方都市デルフェッツァを代表するパティシエであり、ジルは同じくデルフェッツァ随一と呼び声の高い、南洋料理の達人として知られていました。
 同時にふたりは恋人同士でもあり、デルフェッツァでは知らぬ者は居ないとさえいわれる程の、仲睦まじいカップルでした。
 そんなふたりが何故、ステイティオの路地裏でひっそりと、死を迎えなければならなかったのでしょうか。

「誰もかれもが、あの御二方の死を無かったことにしようとしているご様子……見過ごせませんわね」

 打ち捨てられたロンとジルの遺体を遠目に眺めて、渋い表情を浮かべている人物が居ます。
 泣く子も黙るスカルノの女帝、マダム・デヴィニダスそのひとでした。


     * * *


 三日前。

 ステイティオでは、プディングを題材としたパティシエ選手権が開催され、同時に隣の会場ではカリールを題材とした南洋料理のコンテストが開催されていました。
 カリールとはスパイスの効いた、カレーのような食べ物のことです。南の島エスタで食べられています。
 パティシエ選手権ではロンが、そして南洋料理コンテストではジルがそれぞれ優勝を飾り、史上初のカップル王者が誕生したとして、ステイティオ中の注目を浴びていました。

 ところが大会翌日、ロンとジルが、それぞれ地元ステイティオ出身のパティシエと料理人からレシピを盗んだ上で大会に臨み、優勝をかっさらったとして糾弾されるという事件が起きました。

 ロンとジルはいいがかりだと無実を主張しましたが、大会運営のステイティオの商人達はろくな調査もせずにふたりを犯罪者として扱い、折角の栄冠も即日で剥奪するという暴挙に出ました。
 その結果、準優勝に甘んじていた地元ステイティオのパティシエ、グレコ・アヴァドンと、同じくステイティオの南洋料理人ウルズ・ガスコインがそれぞれ繰り上げ優勝を果たし、ステイティオこそ食文化の頂点に相応しいと喧伝する始末でした。

 一方ロンとジルはその後、行方不明となり、そして二日後の現在、遺体となって発見されたのですが、第一発見者だった商人の私兵は不埒者の行き倒れ死として扱い、遺体回収すら拒むという有様でした。


     * * *


 ロンとジルの友人であり、ふたりを応援する為にステイティオを訪れていた老料理人ギム・バラッサムはふたりの無実を証明し、名誉を回復する為の運動を始めようとしましたが、大会運営のステイティオ商人からの妨害を受け、失意のうちにステイティオを離れざるを得ませんでした。
 ところがギムは裏通りの一角で、ある噂を耳にしました。

 この世には、金に物をいわせて悪事を働く者が大勢、居ます。
 彼らは並みの者では決して手出しが出来ないような連中ですが、しかしそのような悪どい者達を、闇から闇へと葬る非情な戦士が、コルリスのどこかに隠れ住んでいるのだというのです。
 一説には、そのような戦士達はリーグ・オブ・リベンジ、と呼ばれるとかどうとか――。


     * * *


「LORを、久々に結成することになりそうですわね」

 マダム・デヴィニダスは、ロンとジルの打ち捨てられたままの遺体を静かに眺めつつ、喉の奥で、低い声音を漏らしました。

「頼み人は、ギム・バラッサム氏。そして鉄槌を下す相手は、大会運営のステイティオ在住商人リーオ・ダベンポルトとグレッグ・ファンダル。ダベンポルト私兵隊のイオレス・ダルテルと、ファンダルのおかかえ傭兵ジュゼル・アーデン。そしてパティシエのグレコ・アヴァドンと南洋料理人のウルズ・ガスコイン」

 マダム・デヴィニダスの瞳に、暗い炎が煌めき始めました。


担当マスターより

▼担当マスター:革酎

マスターコメント

 本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。
 ご覧の通り、要は『晴らせぬ恨みを晴らしてなんぼの、裏稼業ストーリー』です。

 マダム・デヴィニダスの呼び掛けに応じ、スカルノ経由でLORに参戦するか、或いはLORが標的とする者に雇われて、LORに対抗するか――。

 いずれにせよ、表舞台での華々しい戦いではなく、裏稼業vs悪徳商人の雇われ用心棒という、かなり鬱屈した戦いになります。

 LORに参戦する場合は、特徴的な殺しの技や決め台詞等を用意して頂いた方が楽しめるでしょう。
 一方、悪徳商人の雇われ用心棒は、LORが闇討ちを仕掛けてくる事実を知りませんので、非常に難易度が高くなります。ご注意下さい。

 但しいずれに参戦する場合に於いても、その素性が表沙汰になってしまえば指名手配となるのは必至です。
 裏でひっそりと、さりげなく殺しを遂行するシーンを連想しながら、アクション内容を考えて頂ければ幸いです。

 それでは、皆様からのアイデア溢れるアクションをお待ちしております。

LORに参戦 【現在のMC参加人数:17】

3

悪徳商人に味方する 【現在のMC参加人数:3】

4