クリエイティブRPG

ユグドラシル

白夜の夏至祭

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白夜の夏至祭
基本情報

マスター:甲斐やまと
ワールド:ユグドラシル
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:150ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:1
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年07月18日公開!

シナリオガイド

菫色の空の下で、さまざまな思いが交錯する。

シナリオ名:白夜の夏至祭 / 担当マスター:甲斐やまと


 ユグドラシル第三層、学究と幻灯の都・ユプサラ
 特異者や都市警備兵たちの活躍により、ドウェルグの大群の襲撃を免れたこの街は、夏至祭を迎えて賑わっていました。

 ユグドラシルの夏至の日はもっとも昼が長くなる……いえ、日が暮れることがありません。太陽は夜半を過ぎてもなお空の低い位置に留まってあえかな残照を滲ませ、あたりは夜の黒とは違う、菫色の薄明かりで包まれます。

 ユグドラシルの人々にとって、夏至は「光が闇に打ち勝った日」として、神聖視されていました。ユプサラ以外にも夏至祭を祝う街や村はあり、それぞれの郷土色豊かな催しや祭祀が行なわれます。
 人々は菫色の空の下で一晩中ご馳走を食べたり、お酒や、果実を絞ってつくった飲料を飲んだり、踊ったり、語り合ったりして楽しみます。
 
 ユプサラでは、名物である色とりどりのキャンドルホルダーを小型にしたものを皆が手に掲げ、街を歩き回ります。街は一般参加者のほかにも、民俗色豊かな音色とリズムを奏でる楽隊や、ライラックで飾った人形を乗せた山車などが行き交います。山車はユプサラ大学の学生たちも各学科ごとに拵えて、その出来を競い合います。ユグドラシルの精霊を模したという仮面をかぶった人もいます。とても幻想的な情景です。
 ライラックは街を象徴する花として親しまれており、この時期になるとユプサラのあらゆるところで咲き乱れます。人々の中には、ライラックの花冠を頭に載せる人もいます。街では他にもスズランやバラ、チコリーなどを多く見ることができます。
 
 市庁舎前の広場の周囲にはスモーガスボードと呼ばれる様々な料理を並べた大きなテーブルが設置され、お金を払えば誰でも自由に好きなだけ好きなものを皿にとって食べることができます。
 料理は「トナカイ肉のクランベリーソース掛け」「オートミールのミルク煮こみ」、「川魚のバターソテー」、「黒パンの豚肉と小魚サンド」、「茹でジャガイモの香草和え」などのほか、苺、ブルーベリー、ブラックベリー、クランベリーなど採れたてのベリー類です。ベリー類をふんだんに使ってつくったパイやクッキーも人気です。
 成人はテーブル脇に並んだ酒樽から、お酒を直接汲み出して飲むことができます。種類はジャガイモ酒、麦酒、各種果実酒など。未成年に出されるのはアルコール分なしの果実飲料です。

 街にいくつかある特設舞台では、市民たちによる演劇や、楽器や歌のコンサートなどが行なわれ、これらは事前に申請すれば誰でも出場できます。
 特に人気なのはユプサラ大学芸術学科有志による合唱です。彼らは古来より伝わるという伝統的な歌謡曲を、日々の練習の賜物である素晴らしい声で歌い上げます。
 これは深夜12時ちょうどに、街最大級である、市庁舎前広場の舞台で開演します。

 さらに夏至祭期間中は、ユプサラ大学を多くの人により身近に感じてもらうため、特例として大学内の巨大な図書館が開放されます。これにより、警備員の監視の元という条件つきですが、誰でも館内の図書資料を閲覧することができます。
 この図書館見学のため、別の街や層からやってくる人も少なくありません。


 ……ところでお祭りといえば、得てして不可思議な噂や伝説がついて回るものですが、ここにもそういった類の話はあります。

 まずは「菫色の誓い」と呼ばれるもの。
 これは、手に持ったキャンドルホルダーの灯をそれぞれ消し、自然な白夜の菫色の空の下で、お互いに対して誠実な思いがあることを確かめ合うと、その二人は永遠に離れないというものです。
 この伝説の面白いところは「二人」が必ずしも恋人同士など恋愛感情でつながっている必要はなく、友人や親子・兄弟姉妹間などで行なう人々もいる点です。変わったところでは数年前の夏至祭、この誓いを果たしたという二人の政治家によってつくられた政治団体「菫色の平和党」が現在、ユプサラの都議会で活躍したりしています。
 他の人々のキャンドルの光が届くのでもアウト! とされているので、これを狙う人々は郊外に広がる林や高台、湖、あるいは街の中でも路地裏や大きな建物の影などを目指すことが多いようです。

 もうひとつは「湖水の邂逅」。
 ユプサラの郊外には、転空の際にできた湖が林に囲まれながら点在しています。夏至祭では湖はどこも、夜(とされる時間)になると、ほとりで薪木が焚かれます。この薪木を起点にぐるりと湖を一周すると、その途中でかつて大切に思っていた、今は亡き人に会えるというのです。
 幻や思いこみに違いないでしょうが、「実際に会った!」という声は後を絶たず、街の喧騒からは遠ざかって湖に向かう人々は毎年必ずいます。


 この夏至祭、ある特異者は防衛戦で共に戦った兵士から誘われ、またある特異者はドウェルグ襲撃の原因究明の際に友情を育んだユプサラ大学の学生から招待状を受け取り、また別の特異者は独自に情報を入手するなどして――、それぞれ参加することになりました。
担当マスターより

▼担当マスター:甲斐やまと

マスターコメント

 夏至祭を楽しんで下さい。本シナリオの目的は以上です。

 本作は「ユプサラ防衛戦」で登場した都市・ユプサラが舞台となっておりますが、前作と直接のつながりはありませんので、どなたでも参加できます。
 ユプサラについて詳しく知りたい方は、「ユプサラ防衛戦」のシナリオガイドをご参照下さい。
 なお、時期としては「ユプサラ防衛戦」の約1ヶ月半後となります。

 今回のアクションパートはこれまでと異なる特殊なものとなっております。アクションは以下の説明をよくご確認の上、ご提出下さい。

1:アクションをGMにおまかせする
 通常のようにアクション欄にかけたいアクションを書くのではなく、「自由設定以上の設定(詳しい性格や好み、生い立ち、嗜好、ワールドホライゾンでの普段の生活の様子、LCやGM甲斐やまとのシナリオに登場したNPCへの心情など)」を書きこんで下さい。GMがそれを元にそのPCをシナリオ内のどこにどんなふうに出すかを判断し、リアクションを返します。100%アドリブリアクションです。
 何を書いていただいても構いませんが、書いた設定は本シナリオのみに影響があるものとし、以降の私(甲斐やまと)や他のGMのシナリオには一切持ち越されないことをご了承下さい。

2:アクションを自分で決める
 これまでと同様、PCにどんなアクションをかけさせたいかを指定するパートです。「いつ・どこで・何を・どうしたい」を明確にお書き下さい。
 また、「一部だけGMにおまかせしたい」というアクションも可能です。その場合は「いつ・どこで・何を・どうしたい」のうち、どの部分をまかせたいかを明示して下さい(複数でも可)。「自由設定以上の設定(上記1の内容をご確認下さい)」は余った文字数でご説明下さい。書いた設定は本シナリオのみに影響があるものとし、以降の私(甲斐やまと)や他のGMのシナリオには一切持ち越されないことをご了承下さい。
 
※どちらのパートも、手提げキャンドルホルダーの色の希望があれば指定できます。

 
■夏至祭について

●開催時間
 祭り自体は数日かけて行なわれますが、もっとも盛り上がるのは夏至当日の夕方頃から翌日昼12時までです。PCの行動時間は基本的にはその間としますが、その5日まで前からユプサラにいたことにするのも可能とします(つまり、「祭りの準備に参加していた」等のアクションも受け付けます)。
 
●スモーガスボード
 地球・日本でいうところの「バイキング」です。

●飲酒
 未成年のPCは飲酒アクションをかけることができません。飲酒アクションがあった場合は別のアクションで代用します。

●演劇・コンサート
 出場する場合は、市庁舎前の広場で行なうことになります。事前の登録が必要ですが、これは確定事項として考えていただいて結構です(アクションで指定していただく必要はありません)。また、コメディや漫才、スピーチなど、演劇やコンサート以外の出し物も歓迎です。
 

■ユプサラについて(補足)

 特色や景観などの説明は「ユプサラ防衛戦」のシナリオガイドをご覧下さい。
 街の郊外には林が広がり、いくつもの湖が点在しています。とはいえ外郭で囲まれる程度ですから、林はそれほどの面積があるわけではありません。北側は街を見渡せる高台になっています。
 湖は自然のままの姿を残しており、街の人々が避暑などの目的で訪れることがあります。街の中心部からそう遠くなく、わざわざ街を出る必要もないため、気軽なレジャーとして捉えられているようです。
 湖では、船を出せば魚を釣ることもできます。船を使いたい場合は事前に湖畔の漁師に頼んで借りることになりますが、これは確定事項として考えていただいて結構です(アクションで指定していただく必要はありません)。
 

■NPCについて

ユプサラ防衛戦」と同じNPCが登場しますので、そちらのシナリオガイド及びリアクションをご確認下さい。
 シナリオガイドで紹介されたNPCだけでなく、リアクション内に登場したNPCに対してアクションをかけることもできます。

アクションをGMにおまかせする 【現在のMC参加人数:28】

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アクションを自分で決める 【現在のMC参加人数:7】

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