シナリオガイド
さあ!はじめての冒険だ!
シナリオ名:はじめましての冒険 / 担当マスター:tk
●目覚めのとき
「うう……」
辺境にある『トネリコ遺跡』の中、ひとつの『なにか』が呻いていました。
――自分が誰だか分からない。自分は何で、どこから来たんだろう……。
思考するだけの知性はありました。しかし、自分のことも、今いるこの場所のこともわかりません。
自分は誰なのだろう。どうしてこんなところに居るんだろう――その『存在』は、困惑しながら、その場に立ちすくんでいました。
●困った新人冒険者と、名付け
さて、困り果てたのは、トネリコ村にあるトネリコ遺跡の調査をしているメルル・メルです。
遺跡の中を民間の調査隊と一緒に調べていたところ、男の子がひとり、倒れ込んでいたのです。
見た目はメルルと歳は変わらないように見えました。服装は見たことのない格好です。
「キミ……大丈夫? 迷子になったのかな……? 旅人さん……?」
まさか、盗掘者ではないだろうか――おそるおそる声をかけると、その男の子はうーんうーんと唸りながら起き上がります。
「……マイゴ……タビビト……?」
きょとんとして聞いてくる彼に、メルルはさらに弱りました。
話をよくよく聞いてみれば、彼は記憶がないらしいのです。自分が誰か、何者なのかが分からない……。
ただ、言葉だけは、なんとか分かるようでした。
「名前……ないと、不便するよね……」
うーんうーんとメルルは唸って、それから、そうだ! と、ずびし! と彼を指さしました。
「キミの名前は、今からメググ・メグだ! ボクとおんなじ響きの名前! もちろん、思い出したらこの名前は忘れてもいいからさ!」
「メググ……ワタシの名前……」
「うん! よろしくね、メググ!」
「う、ん。よろしく、メルル」
こうして、遺跡にはメググという一人の少年が、厳重な警備の中、どうして現れたのか、謎が遺されるかたちとなりました。
●新人冒険者は考える、そして大冒険へ!
よし! と、来訪者や冒険者を集めて、メルルは遺跡の地図を広げました。
……と、言っても、当然遺跡の全貌はわかりません。なんてったってトネリコ遺跡は途方もなく広い遺跡なのです!
「それじゃあ、今回の探索範囲は――地下だ! 遺跡の魔物を封印している結界が緩んでいないか、確認をするよ! どうも、今までの調査だと、地下深く、奥深くに行くほど、強力な魔物が居るみたい」
メルルは、こうしてすっかり指揮を取る立場にいました。小さい頃から遺跡に身近に居たのもありますが、好奇心旺盛で飲み込みも早いので、自然とそのようになっていたのです。
「それと、メググ……この子だね。どうして遺跡の中で発見されたのか、誰も足取りが掴めないんだ……」
「……」
メルルの服の端を掴んで、メググは俯いています。
「だから、メググがどうして迷子になったのかも一緒に探って欲しいな! ……近隣の村にあたってみたけど、通りがかった旅人ではないみたいなんだ」
「ワタシ、戦えるから……迷惑にはならない、と思う。だから……メルルと一緒に、ワタシ、ワタシのことを、知りたい」
お願いっ! とメルルは頭を下げて、来訪者達に頼み事をしたのでした。
「さあ! メググ! ボクらとのはじめましての冒険だっ!」
「う……うん!」
担当マスターより
●アクションパート詳細
●解説
tkです! 『はじめましての戦い』から続く、シリーズものです。
何卒よろしくお願いいたします!
●アクションパートについて
【1】トネリコ遺跡の調査
【2】メググ・メグの身辺調査&トネリコ遺跡の調査
●アクションパート詳細
【1】トネリコ遺跡の魔物退治
トネリコ遺跡を調査していただきます。
遺跡の中は魔物が封印されており、封印されています。
しかし、討伐して退治しなければ遺跡の歴史的な調査は進まないでしょう。
物理的・魔法的観点双方から調べてみてください!
【2】メググ・メグの身辺調査&トネリコ遺跡の調査
遺跡にて拾われた、メググ・メグの身辺調査を兼ねつつ、トネリコ遺跡の調査となります。
トネリコ遺跡はまだ調査されて日が浅いですが、着実に奥の方まで進んでおります。
なぜここに魔物が封印されているのか、という部分は、歴史書を見てもわからないようなので、学者達も興味津々です。
メルルとメググと交流しつつ、遺跡を調査しましょう!
また、メググについて探るのも自由です。彼は拒みません。
●敵情報
【1】
・マンティコア……1体居ます。人面を持ち、ライオンのような姿で、尾はサソリのようになっています。
非常に攻撃的かつ凶暴で、物理・魔法双方で攻撃を繰り出してきます。
特に、尾のサソリ部分から飛び出す毒針は凶悪で、喰らえば著しくダメージを受け、解毒に時間がかかります。
知性も高いため、動きに良く注意して挑んでください。
・ブラックドッグ……複数体居ます。漆黒の猟犬であり、獰猛で素早いです。
攻撃の素早さに対処が必要となるでしょう。
前回の調査である程度ここの魔物のレベルは割り出されております。
それぞれ、ブラックドックはレベル2、マンティコアはレベル5の力を持ちます。
【2】
・ワーム……1体居ます。巨大なドラゴンの一種で、翼を持たない大蛇のような姿です。
魔法のブレスを使ってくることが多く、このブレスは一人を狙ったものから、広域に渡り大ダメージを与えてきます。
・ブラックドッグ……複数体居ます。【1】と同じくです。ワームはブラックドッグに構わず攻撃をしてきます。
それぞれ、ブラックドックは上記と同じくレベル2、ワームはレベル6の力を持つと予測されています。
●NPC
・メルル・メル
15歳の男の子の、駆け出しの冒険者です。後方支援担当の魔法使いです。
冒険者ギルドには登録したばかりで、まだ不慣れなところもありますが、頑張って皆さんのお手伝いをしようとします。
ヒーラーとして動くため、癒し手として必要であれば行動するでしょう。
・メググ・メグ
年齢不明の男の子です。後方支援担当の魔法使いです。
それなりに協力な防御魔法が使えるらしく、ワームのブレス攻撃はある程度軽減できます。完全に軽減はできません。
・トネリコ遺跡の魔物退治 【現在のMC参加人数:2】
【目的】
トネリコ遺跡の調査
【動機】
人が見つかったとのことだし、遺跡そのものに興味があるかな! 調べてみよう!
【手段】
魔物を倒しつつ、不思議なところがないか調べてみよう。
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・メググ・メグの身辺調査&トネリコ遺跡の調査 【現在のMC参加人数:4】
【目的】
メググ・メグの身辺調査
【動機】
遺跡に居たってことは、遺跡に関連のある子なのだろうか。調べてみよう。
【手段】
声かけをしたり、魔力などを使って身辺調査をする。
あとは、戦闘での動きを見て、目立った動きがないか見てみよう。
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