シナリオガイド
これぞ勇者の本懐! 囚われのお姫様(?)を救出しよう
シナリオ名:お姫様を助けに行ったら大金持ちになった件 / 担当マスター:佐倉衣織
露店のアクセサリー屋の前で、豪華な衣装に身を包んだ少女が物珍しそうに貝殻のブレスレットを見ていました。
露店街に似合わない、あまりにも豪華な服装なので、道ゆく人たちが少女を振り返りながら通っていきます。
「これ、ちょうだい」
少女はずっと見ていた貝殻のブレスレットを指差しました。
店員は商品が売れて嬉しそうに、
「お嬢さん、お目が高いよ。これはこの世にたった一つの一点ものさ。お代は……」
露店で売っている一点もののアクセサリーとしてはそんなに高くはない値段を提示しました。
すると少女の顔が見る見る怒りに染まっていきます。
「私からお代を取るの? 私は北王国が姫、アスターシャ。私に献上するのは王国に献上するのと同じことよ。名誉に思いなさい」
「お、お姫様!?」
店員が驚きのあまり椅子からひっくり返ります。
アスターシャは店員の驚きように満足したように笑いました。
「分かったらそのブレスレットを渡しなさい」
店員が恐る恐るブレスレットを差し出すと、アスターシャはひったくるようにそれを受け取り、うっとりとブレスレットを眺めます。
すると、通行人が急に騒がしくなりました。
アスターシャが眉をひそめて通行人が逃げてくる方を向くと、多数のゴブリンを従えたオークがのしのしと歩いていました。
「北王国の姫ってのはお前か?」
オークがアスターシャに近づいてきます。
「ち、違う。私は――」
「俺はダーティ・マニー。北王国の姫をさらいにきた」
ダーティはアスターシャを丸太か何かのように担ぎ上げると、ニッと笑いました。
「これで身代金がっぽがっぽだぜ!」
すると一匹のゴブリンがダーティに話しかけました。
「兄貴、この女が北王国の姫っていう証拠はあるんですかい?」
ダーティはゴブリンを振り返り、頷きます。
「その疑問はもっともだ。この女が北王国の姫という証は――」
アスターシャの胸元をまさぐったダーティは、ペンダントを取り出しました。
「このペンダントこそその証!」
その小ぶりなペンダントには、北王国の紋章が刻まれていたのです。
担当マスターより
はじめまして、あるいはこんにちは。
佐倉衣織といいます。
今回は北王国のお姫様がさらわれたので、助け出して欲しいというシナリオです。
ですがこのお姫様、本物なのでしょうか?
北王国王家では、姫のひとりが行方不明になっていると騒ぎになっているようです。
もしかしたら関係があるかもしれません。
【1】取り巻きのゴブリンを倒す
姫を捕らえてある岩場から10メートルほどの範囲に、何体もの見張りのゴブリンがいるようです。
ゴブリンたちをある程度減らさなければ、姫の救出は難しいでしょう。
ゴブリンたちは弱いながらも武装していますが、LV2〜3程度の装備やスキルがあれば簡単に倒せます。
【2】お姫様を救出する
お姫様の近くには、常にダーティが控えています。
ダーティの目を盗んで姫を連れ出すことはかなり難しそうです。
なので、確実にダーティとの戦闘となります。
ダーティは黄金の鎧を身につけ白銀の剣を持っています。
ゴブリンよりは強く、LV5〜6の装備やスキルを利用することで対等に戦えます。
ちなみに、このパートではダーティの隠し財産を手に入れることができます。
お姫様を救ったただ一人に与えられるものなので、頑張ってください。
・【1】取り巻きのゴブリンを倒す 【現在のMC参加人数:4】
【目的】
取り巻きのゴブリンを掃討するぜ!
【動機】
姫がさらわれたって聞いたら放ってはおけないよな!
【手段】
LCとともに奇襲をかける!
|
|
・【2】お姫様を救出する 【現在のMC参加人数:5】
【目的】
お姫様を救い出すわ!
【動機】
本物かを聞いてみたいところね
【手段】
正面から堂々ダーティに挑んで、勝ったらお姫様を渡してもらうわ!
|
|