シナリオガイド
さぁ!はじめての戦いだ!
シナリオ名:はじめましての戦い / 担当マスター:tk
●駆ける冒険者
駆け出し冒険者のメルル・メルは、自身の出身の村であるトネリコの村からほど近い遺跡、トネリコ遺跡に向かって馬を走らせていました。
トネリコの村、及びトネリコ遺跡は、西部共和国の辺境にある小さな村と、大きな遺跡。
どちらが先にトネリコ、と呼び出されたのかはわかりません。
トネリコが芽吹く地にそこはあり、人々は牧草地帯が近いそこで、羊達を飼いながら森の恵みを受け、そして遺跡と共に暮らしてきました。
遺跡は村の催事に飾り付けられるほど、生活と密接なそこは、いつまでも、当然のようにそこにあるもの――そのように、人々は考えていました。
しかし、ある日。
何かが『がちゃん』と割れる音を、不思議なことに村の人々が聞き届けたと同時に、トネリコ遺跡は不気味な呻き声を発するようになり――やがて中から魔物が飛び出るようになってしまったのです。
――なんとかしなくちゃ! がんばれ、『冒険者』のボク!
メルルがその『がちゃん』を聞き届けたのは、ちょうど冒険者としてギルドに自身を登録するために、旅立ちを迎える日でした。
村に不吉な予感を抱いたメルルは、村の戦える者と急いで村民の避難を進めたあと、そのまま村長に申し出て、冒険者ギルドに遺跡の調査のための依頼を出しました。あの『がちゃん』は何だったのか、突然村を覆った不穏は何なのか――考えて、村を離れた人々のキャンプの方へたどり着きます。
「メルルか! 良く帰ってきた!」
「村長! ……村の様子は?」
「わからん……すっかり魔物達に占拠されてしまってのう……」
メルルは目を伏せます。魔物が出てから避難、そして自分が出立してから、幸いにも犠牲者は出ていないようでしたが――。
「また魔物が出たぞ!」
悲鳴に近い声と、疲労しているであろう戦闘要員――メルルは息を飲みながら、しかしずいと前へと出ました。
「大丈夫! ちゃんと『おつかい』はしてきたから!」
「……! ということは、メルル……!」
「うん! 頼れる助っ人を呼んできたよ!」
そうしてメルルは自分についてきた者達に振り返る――そう、頼れる勇者候補者達の方々を!
●はじめましての冒険は、ご近所の遺跡!
「さて! ……経緯はだいたい説明したと思う。だから、作戦会議っ! ……といっても、ほとんど相談に乗ってくれたギルドの人が考えてくれたものだけれども……整理させてね!」
そうして、メルルはバッと近隣の地図を広げました。
「まず、村は魔物に占拠されてる。……超特急で走ったけど、ボクが冒険者ギルドに助けを求めてる間に、家畜も作物も荒らされてるみたいだから、急いで奪還しなくちゃいけない。……でも、魔物以外に、何故かオークのゾンビが居るんだよなぁ……これも倒したり調べたら分かるかな……」
自分の頭を整理するように、メルルは言葉を続けます。
「よし。次に、『がちゃん』の原因探しだ! 遺跡は、村に伝わっている限りでは、何百年間もこういうことが起きたことはなかった。でも、中から魔物か溢れたことから、魔物が封印されていたということは分かってる。……突然起きたことで、ボクらも何が原因なのかさっぱりわからない」
メルルは、そう言うとうなだれます。
……こういう時に、せめて頼りになるガイドになれればよかったのに。
「遺跡は大きいけど、『がちゃん』の前までは、入れる範囲はすごく狭かった。お祭りの時に飾り付けまでするけれども、奥に行った人は誰もいない。……でも今はわからない、もしかしたら、奥に行けるのかも……」
――遺跡の入口までは魔物を蹴散らしてくれれば、メルルが遺跡へ確実に案内してくれるでしょう。
……でも……できれば、その先も見たい。
メルルは、決意の籠もった目で、勇者候補達を見つめていました。
担当マスターより
●解説
tkです! 小さな村を救い出せ! なシナリオです。
何卒よろしくお願いいたします!
●アクションパートについて
【1】トネリコ村の魔物討伐
【2】トネリコ遺跡の調査
●アクションパート詳細
【1】トネリコ村の魔物討伐
トネリコ遺跡から出てきた魔物達を退治していただきます。
遺跡の中に封印されていた魔物のようで、非常に凶暴です。
また、ゾンビ化した魔族であるオークも居ます。
遺跡を安全に探索するためにも、ここの魔物退治は重要となります!
奮ってご参加ください。
【2】トネリコ遺跡の調査
トネリコ遺跡を調査していただきます。
遺跡の中は村の中よりも強力な魔物が多く闊歩しています。退治しなければ調査は進まないでしょう。
また、遺跡について、村人達は、不思議なことに『がしゃん』という音を全員が耳にした状態です。
どうやら大々的な魔法的な仕掛けが解けた音のようですが、調べないと不明な点が多いです。
物理的・魔法的観点双方から調べてみてください!
●敵情報
【1】
・ヒッポグリフ……2体居ます。鷲の頭と馬の脚をしており、翼が生えています。大きい体で、体力も多いです。
翼を用いた攻撃の他、鋭い鉤爪での攻撃は非常に強力です。
2体はつがいのようで、コンビネーションを組まれると強烈な強さを誇ります。
・ブラックドッグ……複数体居ます。漆黒の猟犬であり、獰猛で素早いです。
攻撃の素早さに対処が必要となるでしょう。
・ゾンビオーク……複数体居ます。ゾンビ化しており、知性はなく、意思の疎通は不可能です。
武器を持っていますが朽ちており、動きも鈍いです。しかし、力は強いため注意が必要です。
【2】
・マンティコア……1体居ます。人面を持ち、ライオンのような姿で、尾はサソリのようになっています。
非常に攻撃的かつ凶暴で、物理・魔法双方で攻撃を繰り出してきます。
特に、尾のサソリ部分から飛び出す毒針は凶悪で、喰らえば著しくダメージを受け、解毒に時間がかかります。
知性も高いため、動きに良く注意して挑んでください。
・ブラックドッグ……複数体居ます。【1】と同じくですが、マンティコアと一緒に行動しているため非常に厄介です。
攻撃を上手くしのぎながらマンティコアと相対する必要があるでしょう。
●NPC
・メルル・メル
15歳の男の子の、駆け出しの冒険者です。後方支援担当の魔法使いです。
冒険者ギルドには登録したばかりで、まだ不慣れなところもありますが、頑張って皆さんのお手伝いをしようとします。
ヒーラーとして動くため、癒し手として必要であれば行動するでしょう。
・トネリコ村の魔物討伐 【現在のMC参加人数:5】
【目的】
村から魔物を追い払おう!
【動機】
村を占拠するなんて、なんて横暴な!倒さないと!
【手段】
魔法を使ってどんどん倒していくぞ!
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・トネリコ遺跡の調査 【現在のMC参加人数:5】
【目的】
マンティコアを退けて、遺跡を捜索しよう。
【動機】
魔物が出たなんて……早く原因を調査しなくちゃ。
【手段】
マンティコアを討伐したあと、遺跡を見て回るよ。
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