シナリオガイド
経営危機の老舗宿を救う手助けをしよう
シナリオ名:老舗宿を救え! / 担当マスター:ダイキ
肥護府肥前に、かつて自然豊かな宿場町として栄えていた町がありました。
特に、『春陽』という名の宿はこの町一番大きさを誇り、肥護府以外からの旅人も訪れるほどの人気でしたが、
今ではクシナダ神の力によってわずかな自然を残すのみとなり、活気が失われすっかり閑古鳥が鳴くありさまとなっています。
「今日も客が来ない…」
「この宿も俺の代で潰してしまうのか」
まだ30歳になったばかりのこの宿の六代目の主人は、帳場に座って一人で頭を抱えています。
先代の主人である父親が数年前に急逝してから、急遽、実家の宿『春陽』を継ぐことになった六代目の若い主人は何とかこの宿を繫盛させようと奮闘していました。
しかし近年、魔天神による侵略がますます激しくなるなど情勢の悪化などの影響もあり客足が遠のいてしまい、宿『春陽』は経営危機に陥っています。
「何とかこの宿を今の時代に合ったものに変えたいが、もう人を雇うお金もない」
頭を抱えたままぶつぶつと独り言を言っている男は、何か閃いたのか顔を勢いよく上げました。
「ウチは代々、国司さまと関係が深かったという…ダメもとでお願いしに行ってみるか」
男は宿を立て直すために書いた計画書を取り出すと、国司に会いに行くために外に出ました。
そして、数日後
「ごほん、今回ご集まりいただいたのは皆さまにとある町にある『春陽』という宿を救っていただきたいからです」
豊護府の国司である男は、自分の屋敷に集まった御魂闘士たちを見渡して話し始めました。
「この宿は老舗ですが、現在は経営危機で立て直そうにも人を雇うお金もないそうです」
「本来であればこうした私的な依頼は断っているのですが…」
「宿『春陽』の創業者は豊護府の発展のために惜しみなく資金を援助してくれたので、我々としても恩があり何とか手助けしてあげたいのです」
ここまで話すと、国司の男は袂から紙を取り出して皆に見せました。
「これは、宿の六代目のご主人が書かれた再建のための計画書です」
「宿の改装、露天風呂の建設、新しい看板メニューを作る、と三つのことを実現するために人手が欲しいそうです」
「御魂闘士さま、どうかご協力お願いします」
国司の男は、集まった御魂闘士たちに向かって丁重に頭を下げました。
担当マスターより
皆様こんにちは。GMのダイキと申します。
このシナリオを見ていただきありがとうございます。
今回のシナリオの目的は、肥護府肥前にある老舗の宿『春陽』を経営危機から救うためにご主人に協力することです。
皆様にお願いしたいのは、下記の3つです。
・宿の改装を手伝う
だいぶ昔に建てられた宿なので、外観にも内装にもだいぶガタが来ています。
このままではお客さんも寄り付かないので、ご主人と協力してしっかり手入れをしましょう。
せっかく改装するので、お客さんがまた来たくなるような魅力的な内装にしたいとのご主人の要望もあります。
・露天風呂を完成させよう
肥護府といえば温泉です。
ご主人いわく、今後の宿の目玉の一つとして温泉が欲しいそうです。
職人を呼んで調べさせたところ、宿の敷地内の一角から温泉が湧き出ていることが判明しました。
しかし、財政難で職人たちが温泉を掘っている途中で資金が尽きてしまい、工事の途中でそのまま放置されています。
幸い温泉を掘る道具や資材はそのまま残っているので、あとを引き継いで露天風呂を完成させましょう。
工事の騒音を聞いて、殺王闘士がやって来る可能性があるので戦闘準備はしておきましょう。
・食材を探して、新しい看板メニューを作る
宿といえばやはり美味しいご飯です。
肥護府は、山と海に囲まれて農業も盛んな食材の宝庫です。
肥護府で採れる食材で、お客をたくさん呼べるような新しい看板メニューを考えましょう。
まずは皆で話し合って新作メニューを考えてから、料理に使用する食材を集めにいきましょう。
食材を採りに行く道中で殺王闘士と遭遇する恐れがあるので戦闘準備は忘れずに。
・宿の改装を手伝う 【現在のMC参加人数:6】
それにしてもボロボロの宿だな、まずはしっかり掃除してピカピカにしよう。
綺麗にしないとお客さんも来ないからね。
それと、お客さんがまた来たくなるような内装か。
老舗の宿なので高級感が欲しいな…館内や客室に絵画などの美術品を飾ってみてはどうだろうか。
ご主人に提案してみよう。
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・露天風呂を完成させよう 【現在のMC参加人数:5】
温泉を掘るのも岩を運んで露天風呂を作るのも重労働だ、気合を入れて働こう!
もし、殺王闘士が邪魔してきても返り討ちにしてやる。
露天風呂が完成したら、さっそく入らせてもらって汗を流そう。
協力したんだものこれくらいは良いよね…
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・食材を集めて新しい看板メニューを作る 【現在のMC参加人数:6】
宿にお客を呼べるような看板メニューか…
肥護府は食材の宝庫だ、地元で採れた魚や山菜、野菜をふんだんに使った海鮮鍋はどうかな。
作る料理が決まったら食材を集めに行くぞ。
しっかり戦闘準備をして殺王闘士と遭遇したら撃退してやろう。
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