クリエイティブRPG

元社畜令嬢、事件に巻き込まれクビになるの巻

リアクション公開中!

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元社畜令嬢、事件に巻き込まれクビになるの巻
基本情報

マスター:イヴェール
ワールド:ローランド
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年02月23日公開!

シナリオガイド

駅を占拠した謎の組織を対処し、砂船と人々を救え!

シナリオ名:元社畜令嬢、事件に巻き込まれクビになるの巻 / 担当マスター:イヴェール



 人が闇に抗う世界、ローランド。
 かつて魔王に支配されていた国もありましたが、
 他国や他の世界の人間が協力することで魔王を滅ぼし、国を取り戻すことができました。
 現在では、ある者は落ち着いた世界を享受し、ある者は探求心のままに行動していました。


 *     *     * 



 ヴュステラント連合国首都、ザンテンブルク。
 砂船が停まる駅の近くに小さな料理屋がありました。店内の奥では数人の店員が客にバレないようにサボっていました。
 一方、カウンターでは新人の店員が一人で注文を受けたり料理を作ったりあくせく働いていました。
 その特徴的な髪型と吊り目の新人にカウンターにいた客の一人が声をかけました。

「あ、あの、デザトリアンお嬢様だよね? なぜ、こんな小さな料理屋に」
「よくぞ聞いてくれましたわね! そんなに聞きたいのならお話して差し上げてもよろしくてよ?」
「あ、いや、そこまで」
「ワタクシは今、妹のサンドリオンと一緒に暮らしていますの。姉妹そろって生活できることは大変嬉しいことですわ。
 でも、ワタクシたち両親から追放されておりますから、お金は持ち合わせておりませんの。
 ですので、今はこうしてお仕事しているんですわ!」

 渋々聞いてくれる客に対しデザトリアン・カルネールが意気揚々と語っていると、
 突然何者かにドアを蹴破られました。
 入ってきたのは、鎧の兵士やマントを身につけた人物たち。彼らは武器を突きつけながら、彼女を脅迫しました。

「今すぐありったけの食材を用意しろ!」

 デザトリアンは言われたとおりに食材の入った箱を渡すと、鎧の兵士たちは出て行ってしまいました。
 店の外を見ると、他の料理屋や食材を売る店からも鎧の兵士たちが出てきて、手には食材の入った箱がありました。

 しばらくすると、デザトリアンが働く店の主人が戻ってきました。

「おい、仕入れたばかり店の食材が全部ない! ドアも破壊されているし。店番していたのは誰だ!?」

 店の惨状に主人が怒りながら問いかけると、店員たちがデザトリアンを指差しました。

「お前か新人! せっかく雇ってやったのに・・・・・・今日限りでクビだ!」
「そんな、またですの。もう少しお話を聞いてくださらないかしら。
 それか、せめて今日分のお給料はくださらないと」

 デザトリアンが懇願するも彼女は店から閉め出されてしまいました。

「こんな理不尽!・・・・・・は、もう慣れましたわ。でも、またお仕事探さないとですわね」


 *     *     * 



 とぼとぼと砂船の駅の方面へ進んでいくと、そこには先ほどの鎧の兵士やマントの人物たちがいました。
 鎧やローブには「葉」の印が描かれ、大きな旗には『オールグリーン教』と書かれていました。
 そして、その中心には教祖を名乗る男が今まさに演説をしています。

「首都に住むアナタたちは外の惨状を見たことがありますか?
 緑がなく全てが砂となった世界を。元々は緑に覆われた自然豊かな場所だったはず。
 なのに、なぜか? それはこの『砂船』が原因だと我々は考えました。
 砂船が排出するものや動力源が外の世界を砂漠にしてしまったです!
 砂漠化は皆が困るはずなのに、一時的な便利さと金のために作った偉い人間は目をつぶっている。
 さらに利用する人間がいるからと、砂船を発展させては砂漠化は加速してしまう。
 我々『オールグリーン教』はそれを阻止するべく立ち上がりました!
 砂漠化を防ぐため、共に砂船を断絶し廃線を訴えましょう!!」

 教祖が拳を突き上げると、マントの信者たちが一斉に砂船に食材を投げつけたり持っていた道具でキズをつけたりしました。
 当然駅員や警備の人間も近づこうとしましたが、鎧の兵士たちに阻まれてしまいます。
 鎧の兵士たちの中には「下位個体(ローエンド)」の機械族も混じっているようです。

「なんてトンデモないことを訴えているのですの! 全然違いますのに」

 遠くで話を聞いていたデザトリアンは演説の内容に驚いていました。
 転生者である彼女は砂船と機関車の動力源が違うこと、砂漠と砂船に因果関係がないことに気づいていました。
 しかし、近くで聞いていた人々は賛同するように拳を上げ、砂船の破壊行為に参加していました。

「早くなんとかしなければ。でも、さすがにワタクシ一人ではどうすることもできませんし」

 彼女が考えながら観察していると、教祖の胸元に違和感を覚えました。
 そこには紫水晶のように美しく怪しい光を放つ首飾りがありました。

「あれはまさかサンドリオンと同じ・・・・・・」



担当マスターより

▼担当マスター:イヴェール

マスターコメント

本シナリオはヴュステラント連合国首都、ザンテンブルクにある砂船そして駅を占拠する
謎の組織『オールグリーン教』を対処し人々に平和を取り戻す
、というものになっております。


●基本的な状況
 先ほど砂漠地方の教会(冒険者ギルド)で依頼書が提示されました。
 内容は首都ザンテンブルクにある砂船の駅を占拠した『オールグリーン教』を対処せよ、とのことです。
 現在その場所はオールグリーン教に占拠され、駅周辺は駅を利用しようとしていた人々で混雑しているようです。


【1】鎧の兵士を倒し、教祖の持つ水晶を破壊する 難易度5
 現在、ザンテンブルクにある砂船の駅では「オールグリーン教」を名乗る集団が占拠しています。
 中央では教祖が演説をしており、それを守るように剣を持った鎧の兵士たちが10人ほど囲っています。
 鎧の兵士たちは人間だけでなく「下位個体(ローエンド)」の機械族も混ざっているようです。
 機械族は防御力が高く魔法耐性を持っていますが、パッと見では人間か機械族か判断がつきません。
 どちらとも対応できるように作戦を練る必要があることが予想されます。
 また、信者たちは砂船へ野菜をぶつけたり攻撃をしたりして破壊しようとしています。
 信者の力は一般市民と変わりませんが、まるで操られているように砂船に攻撃をしかけ、
 体力や食料を無駄に消費しているような状態
です。
 
 ・オールグリーン教の教祖について
  信者や兵士に囲まれて演説を続けている人物であり、怪しい光を放つ水晶の首飾りをつけています。
  そのせいか転生者以外には意味不明な演説もなぜか聞き入ってしまい、
  近くにいると彼の思惑通り賛同してしまうようです。
  賛同(洗脳)されないように対策する必要があることが予想されます。
 
 行動できるアクションとしては主に、
 ・砂船を破壊しようとする信者や人々を止めること
 ・鎧の兵士や機械族を倒すこと
 ・信者や兵士たちを掻い潜り、教祖が身につけている紫水晶の首飾りを破壊すること
 となっております。
 

【2】被害にあった砂船や駅の後始末をする 難易度2
 こちらは「オールグリーン教」を制圧したあとのパートとなります。
 制圧後の状況としては砂船や駅には信者が投げつけたであろう食材が散らばっていたり
 攻撃により破壊されたりしている
ことが予想されます。
 また、駅は砂船に乗る予定の人々が集まり、混乱している状態です。
 
 行動できるアクションとしては主に、
 ・エンジニア(機整士)として砂船の修理や整備を手伝うこと
 ・砂船や駅などを掃除し、現状復旧すること
 ・混乱している人々の心を癒やすこと
 となっております。


デザトリアン・カルネールについて
 元々はとある自治体の貴族令嬢だったが、現在は妹サンドリオンとともに慎ましく暮らしている。
 前世のせいか人の仕事もやってしまい、長時間労働もいとわないタイプ。
 自分で抱え込んでしまうため、デザトリアンがいなくなると大変なことになる。
 また、家系のせいで言動も意地悪く誤解されることも多い。
 働いていた店をクビにされ、帰宅しようとしていたところを巻き込まれた。
 ちなみに、前髪すら縦に巻かれたような髪型は遺伝である。


【1】鎧の兵士を倒し、教祖の持つ首飾りを破壊する 【現在のMC参加人数:7】

5

【2】被害にあった砂船や駅の後始末をする 【現在のMC参加人数:3】

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