シナリオガイド
特異者はタイムトラベラー!
シナリオ名:【時翔け】ようこそ、ザイトへ! / 担当マスター:夜月天音
特異者達が日々、忙しさに追われる中、ガイアの小世界が発見されたという知らせがワールドホライゾンの庁舎に舞い込み、調査のために多くの特異者達を送り込む事となりました。それも慎重に。なぜなら、発見された小世界は少々厄介を抱えていた故に。
訪れた特異者達を迎えたのは、
「ザイトにようこそ! 霧と煙で空が遠いここはネーヴィアという国の首都のジュロッスという都市だよ。ガイアでいうところのメトロポリスだけど、多層構造じゃなくてネーヴィアは地球の19世紀のイギリスみたいな感じかな。スチームパンクっぽいのと星霊石と星導石があるのはガイアっぽいけど」
案内役として駐留するアーティフィサーの姿をした20歳の女性特異者です。
「まずは初めまして、あたしは苺宮 花音(いちごみや・かのん)だよ。何かあれば力を貸すからね! じゃぁ、色々説明するよ!」
花音は名乗ってから、この世界で活動するために必要な事柄をくまなく説明しました。
「ひとまず以上かな。この世界ではあたし達、特異者がATDによるアバターチェンジで、20年前の過去と現代を行き来出来る事が特色だけど、あたし達の行動によって住人達の人生を左右する可能性がある事は忘れないでね」
説明を終えた花音は急に真剣な面持ちで念を押すように言った後、
「あと、過去に介入して現代を変えられるという事で、悪い事を考える特異者も出て来るかもしれないから、それについても警戒をお願いね……もう入り込んでるかもだけど」
聞かれたくないのか小さな声で警告を添えてから、新たにやって来た特異者へ説明しに行きました。
「60年間営業してた飛行船ホテルがこの年に営業を終えて感慨深いわね。始まりと終わりを見られるなんて……窓から空を飛ぶ幻獣とか時計塔も見えて」
「20年前は沢山幻獣がいて、都市にも結構住んでいて……今はほとんどいないなんて、逆に魔物ばかりが増えて」
「星霊石粉(マナストーンパウダー)は飲んだり塗布したりで美容にもいいし怪我の治りもはやいしで、20年前に登場した最高のものだ。星霊石以外色々入れてるらしいけど、何が入ってるのかな。企業秘密の所もあるし、危険な物とか入ってたりして、特に種族を変えるやつとか」
「20年前って迷宮入りした事件が多いなぁ」
「20年前に出てその5年後に販売中止になった種族を変える星霊石粉が裏で売っているなんてなぁ。安全性は大丈夫なのか。そもそも、種族を変えるとか摂理に反してるだろ」
「ここは騒々しいから、田舎に帰ろうかな」
忙しくなく生活する住民達の話し声がする中、説明を聞き終えた特異者達は現代か過去か、活動を開始です。
20年前のジュロッスは、
「今日は、飛行船ホテルでプロポーズをするぞ!」
「頼りになるのは探偵だけ。何としてでも犯人を突き止めて貰うぜ」
「星霊石粉が登場するとは思わなかったな」
「星霊石粉か……何が入っているのか企業秘密で詳細が分からない奴もあるのに、よく躊躇わず体に入れるよな。社会奉仕をするいい所の物もあるけど、信じていいのか」
空も近く人間、妖人、幻獣、魔物が入り乱れる忙しさでした。
担当マスターより
今回の舞台はガイアの小世界となります。
タイムトラベルをして20年前の過去や現代にて、観光したり情報収集をしたり問題を解決したり自由に過ごしてみて下さい。
【ザイトについて】
ガイアの小世界で、19世紀頃の世界観です。
幻獣、魔物、星霊石や星導石など、基本的な世界設定はガイアに酷似しています。
下記が花音が話した内容になります。
・種族
人間、妖怪など人間以外の存在である妖人(ようじん)、魔物、20年前には様々な姿をした幻獣もいます。
・過去へ行く方法
アバターチェンジをする事。
現代から過去に行った際はサブアバターに、過去から現代に戻る際はメインアバターになります。サブアバターが装備されてない場合は『地球人』になります。
人だけではなく、物を過去や現代に持ち込む事も可能です。
・希望の過去に行く方法
行きたい場所に立ち、行きたい時間を頭に思い浮かべて下さい。思い浮かべない場合はランダムとなります。
・改変した後で覚えている過去について
住民は改変した過去のみ、特異者は改変前と改変後を覚えています。
・過去改変について
過去改変は何度でも行えるが、住民が覚えているのは一番新しい記憶だけ。
特異者の活動によっては、失った命や建物を取り戻す事が出来るが新たな命や店の存在を消す事も出来てしまいます。
特異者が過去で活動している間の現代の様子は、変更がされておりません。現代に異変が起きるのは変更を行った特異者が帰還した時になります。
・連絡手段
同じ時代であれば普通に端末機などを使用可能だが、違う時代同士では不可能です。
・特異者に対する住民の認識
人間以外であれば、妖人と認識し過去と現在で姿が同じでも違和感は感じません。
人間であった場合はおかしく感じる住民もいるかもしれません。
・現代について
精霊石粉が当たり前となっており、長所短所があります。
幻獣の存在がほぼなくなった一方で魔物が増加しています。そのため幻獣に関わる品は高価です。
幻獣が社会にかなり入り込んでいたため、農作物の収穫量が減ったり幻獣メインの歌劇が披露出来なくなったりと支障が出てきていますが、星導技術の発展や妖人の活躍で何とかなっている模様。
・20年前の過去について
星霊石粉が出始めた頃。
幻獣が住民達と寄り添い様々な恩恵を与えている。
魔物の数は少ないですが、増え始めている頃です。
別の種族へと細胞ごと一瞬で変化する程の強力な星霊石粉が作られ、一般に出回り、自身の種族に不満を持つ者達の救済となっています。
・星霊石粉(マナストーンパウダー)について
様々な企業が精製して粉末にしており服用したり塗布したり出来ます。細胞を活性化させるのか傷や病気の治りがはやかったりシミや肌が綺麗になります。
企業によっては効果や星霊石以外の混ぜ物に差があったりと違いがあり、秘密にしている所もあります。
星霊石には天然と人工がありますが、基本的に天然は人工よりも効果が優しくなっております。
20年前に出始めた人間を妖人に、妖人を人間にと種族を変更させる星霊石粉も存在しております。
【ザイト内の都市や街について】
花音が説明したこの世界の国や都市の一部です。
・ネーヴィア
ザイトの中央に位置する地球のイギリスのような国です。
ネーヴィアの中心にある首都ジュロッスは、現代でも20年前でも星導技術が最も発達しており、研究者や企業が多く居を構えています。時計塔があり貴族や立身出世をした人が住んでる大きな屋敷があったり裏路地には貧民区域に馬車や蒸気自動車や現代とそっくりの自転車などがあり、どれもこれも動力に星導石が使われています。
ネーヴィアの南方には、田園風景が美しい田舎のエストアという村があります。
・ベジィザ
ザイトの南方に位置する農業が盛んな国。穀物や野菜や果物が栽培されており、どれも美味しいと評判。20年前は幻獣の協力があり現在よりも収穫量と質が上でした。
・ミュージ
ザイトの東方に位置する芸術が盛んで劇場や美術館などが多くあり、路上パフォーマーも活発的で観光するだけで一日があっという間に過ぎる程楽しい国。20年前は幻獣が舞台に立つ演目が沢山ありました。
・ヨウドゥ
ザイトの最北に位置する周囲を海に囲まれた小さな島国。妖人のみが住まう自給自足を行う小さな村が点在しています。人間を好むもの好まないものなど主義主張は様々。20年前は幻獣も住んでいました。
※活動時間は朝~夜までになります。希望の時間や交流したい住民など、活動するために必要な事項がありましたら記載をお願いします。
※同じ時代であれば、MCとLCが別々に行動する事は可能です。
※公式NPCと交流は出来ません。
・過去 【現在のMC参加人数:8】
・目的
観光
・動機
幻獣と交流したい
・手段
LCも同じく過去に来ているけど、ミュージで夜にある幻獣の歌姫の舞台をみるとか意気込んでいたので、自分は飛行船のホテルに宿泊して従業員として働いている人型の幻獣や人間に声を掛ける。どうしてこの都市にいるとか、働いているのかとか。
案内役の特異者の説明から考えると、自分と話したという従業員の記憶は今は変わっていなくて、変えた自分が現代に帰還する事で変わるという事だっけ。
「こんにちは! 幻獣さんですよね」
時間:昼
場所:ジュロッス
交流:従業員
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・現代 【現在のMC参加人数:5】
・目的
情報収集
・動機
この世界を知るために
・手段
住民達に声を掛けて回る。
星霊石粉や魔物について色んな事を聞いて回る。
同時に悪さをしている特異者がいないかについても警戒しておこうと思う。
「教えて欲しいんだけど」
時間:昼
場所:ジュロッス
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