クリエイティブRPG

ジーランディア

「このシュバリエは、見られたものではないので見てはいけません!」

リアクション公開中!

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「このシュバリエは、見られたものではないので見てはいけません!」
基本情報

マスター:鳥海きりう
ワールド:ジーランディア
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2022年11月02日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

YNCM-032 Chevalier Mage Sarastro

シナリオ名:「このシュバリエは、見られたものではないので見てはいけません!」 / 担当マスター:鳥海きりう


「つまらない機体ですね」
 出来上がったものを見て、ネリス・オニモトは吐き捨てました。「えー!? なぜですか師匠!? 過去最高の出来ですよこの機体! いったい何が気に入らないんですか! もうこれで作り直し32回目ですよ!?」助手が堪りかねたように叫びます。場所は工房か、研究所のような一室。設備自体は整っているようですが、助手も師匠と呼ばれたネリスという女性も、その部屋自体もぐっちゃぐちゃのぼっさぼさで目に余る汚さでした。寝食を忘れて仕事に没頭したのでしょう。
「今どき流行りの環境機体。典型的なループシューター。ハイメガソニックキャノンとホーミングマギオンランチャー、ダブルパワーランチャーを回して高効率マギオンコンバーターで魔力を回収し、再生魔法《リロード》で弾数を回復してまた撃ちまくる。はいはい理に適ってますね。それでこれ面白いんですか?」
「――面白いと思いますよ。いっぱい撃って気持ちよくなれます。何が気に入らないんですか?」
「こんなの巷にごまんと溢れてるじゃないですか。他人と同じようなもの作っても私の才能の証明にならない。これボタンを押す順番を理解してればサルでも使えるやつですよね? いい年してこんなありきたりなもの作ってみっともない」
「いや作ったのはあんたでしょ! 何を作っても弱い弱いって文句ばっかり言うから僕がよその大鐵神とかASとかの傾向調べてアドバイスしたのに! ある程度流行を取り入れることも必要なんですよ! 次期主力量産機コンペに提出する機体なんですから、ボタンを押す順番さえ覚えればサルでも使えるってのは素晴らしいことなんです! いやマジでこの機体過去最高傑作ですからもうこれでいきましょ!? 僕もう作り直すの嫌です!」
「私はあと10回はいけますけどね!」
「お前の趣味にこれ以上付き合う気は無いっつってんだよ!」
 助手の暴言にネリスはやれやれ、とでも言いたげに頭を横に振ります。そして件の機体――完成した新型シュバリエを振り返りました。「まあいいでしょう。大して期待はしてませんが、何事も完遂することに意味があります。起動実験まではやっておきましょう。ネリア! 起動しなさい!」
「えー……この流れで起動すんの? ひとつもやる気が起きないんだけど」
 シュバリエの中から声が少女の響きました。ネリア・オニモト。ネリスの妹で、彼女が作るシュバリエの専属テストパイロットを務めています。「マスターアーム・スイッチを入れなさい。それ以上は望みません」「はいはい――ザラストロ、起動しまーす」いかにもやる気なさげに応えて、ネリアはメインコンソール右端のボタンを押しました。マスターアーム・スイッチ・オン。リンク・コントローラー・ゾーン展開。コクピットが魔法空間に変わり、その中央に立つネリアの動きをトレースし始めます。
 ブゥゥゥゥン、という音がシュバリエから響きました。ネリスと助手はほぼ同時にシュバリエを振り返ります。
「……あれ? 師匠?」
「……おかしいですね。ネリア、リンクゾーンは勝手に起動したんですか?」
「誰が――つまらない機体だコラァァァ!」
「「うわ!?」」
 怒りに満ちた声が響き、シュバリエから巨大な魔力が放出されました。ネリアの声ではありません。起動用燃料である魔力隕鉄の点火、爆発。HEME《高効率魔力コンバーターエンジン》を搭載したシュバリエは――といってもこれはネリスが開発した新型独自技術で、搭載しているのはまだこの一機のみです。特許出願中。――、コンバーターの初回起動に魔力隕鉄《ブルーミーティアライト》を使用するのみで、その後は空気中の魔力を少しづつ吸収・変換し、ほぼメンテナンスフリーで稼働します。
「お、お姉ちゃん! 何これ!? どうなってんのこれ!」
「うおおおおおおおっ!」
 ツインアイ点灯。咆哮と轟音。シュバリエは叫び、ハイメガソニックキャノンで天井に大穴を開けました。アフターバーナー・オン。凄まじい衝撃波と熱風を残し、シュバリエは天井の穴から空へ消えます。「……やった……」
「やっぱりあれは最高傑作ですよ、師匠! 自我が宿った! これはシュバリエ開発の歴史でも類を見ない事例です! 歴史的偉業ですよ! やっぱり師匠についてきてよかった!」
「……馬鹿弟子が……」
 呟き、ネリスは部屋を片付け始めました。「弟子よ。荷物をまとめなさい。逃げますよ」
「――へ? 逃げるんですか?」
「当たり前でしょうが! あいつがしでかしたことを私たちのせいにされたらどうします! 面倒に巻き込まれる前に逃げますよ!」
「……いや、完全に僕らのせいじゃないですかね」
「認めるな! 今の発言は撤回しなさい! 私は聞かなかったことにします!」
「……この人についていって大丈夫かなあ……この人天才は天才でも、悪の天才魔術師じゃなかろか……?」
「弟子! 早く!」
「あーはいはい。逃げるんですね? 逃げますよ。僕一人のせいにされてもやだし」
 言って、弟子もネリスと共に逃げ支度を始めました。
担当マスターより

▼担当マスター:鳥海きりう

マスターコメント

 皆様こんにちは。鳥海きりうです。よろしくお願いします。
 暴走したシュバリエ・メイジ・ザラストロを止める戦闘シナリオです。ザラストロの暴走を何らかの形で止めればシナリオ成功となります。


 敵及びサブキャラクターのご紹介です。

・YNC-032 シュバリエ・メイジ・ザラストロ
 ネリスの開発した次期量産試作シュバリエ。絶え間無い魔法弾幕で広域を殲滅する拠点制圧型。

・ネリア・オニモト
 ザラストロのテストパイロット。たぶんザラストロのコクピットにいるが、現在の状態は不明。

・魔術師ネリス・オニモト
 魔術師兼シュバリエ開発者。現在逃走中。強大な魔力と偉大な才能に恵まれたが、性格はゴミ。

・弟子
 ネリスの弟子兼助手。現在逃走中。戦闘能力は基本的に無し。


 オープニングで説明できませんでしたが、舞台はルミナス王朝北方のバアル塞です。シュバリエの開発研究・評価試験が行われる塞で、戦闘するには充分に広く平坦な地形です。キレたザラストロはこの塞で暴れています。

 塞には防衛用の量産型シュバリエ・ポーン、MCP-07Cナナシィが十分な数配備されています。ザラストロを止めるためであれば貸出可能ですので、必要なら申し出てください。
 なお、今回は緊急事態ですので、他国に所属している、あるいは所属・協力していた履歴のある方でも、目的が同じであれば貸出可とします。PVPも特に想定しておりませんので、協力して事に当たってください。
 ナナシィは固定武装として直剣と盾を装備しています。ただし、性能はいずれも量産機並みです。
 また、シュバリエは全高5m前後の機動兵器ですので、入念な準備と作戦があれば、最悪シュバリエ無しで戦うことも不可能ではないでしょう。

 ザラストロは相当強いので十分注意してください。範囲が広くヒット数の多い魔法弾幕をほぼ一生撃ってきます。何か作戦を考えてください。

 また、事件の元凶であるネリスも追う必要があるかと思います。こちらについてはまずネリスがどこに逃げたかを調べる必要がありますので、何か作戦を考えてください。

 ネリスはシュバリエ開発者ですが、同時に一流の魔術師でもあります。殴って言うことを聞かせる場合はしっかり準備して臨んでください。

 また、上述のナナシィはあくまで塞内でザラストロを止めるためのもので、それ以外の理由での貸出は想定しておりません。どうしても持ってきたい場合は、なんかうまいことやってください。

 また、どちらの選択肢であっても、自前の機動兵器をお持ちの方は、その使用に制限はありません。

 簡単ですが、説明は以上です。
 皆様のご参加をお待ちしております。

ザラストロを止める 【現在のMC参加人数:9】

5

ネリスを追う 【現在のMC参加人数:3】

4