シナリオガイド
西方遺跡から帰ってこない冒険者を助けに行こう!
シナリオ名:兄を探して! / 担当マスター:御影イズミ
ローランド、連合首都ザンテンブルクに住まうとある家に、血の繋がりは無いけれど兄弟だと言い張る2人の男がいました。
「兄貴、今日はどこの遺跡に行ってくるんだ?」
「そうだな……前回は東の方だったし、今日はちょっと西寄りに近づいてみるとか?」
「えー、マジで!? 流石に等級蒼の兄貴でもそこらはまずいだろ!」
「けどなぁ、もう最近はあらかた探し回られた後だし、そろそろリスクがデカいところにも行かなければ……」
等級蒼を持つ冒険者ライアー・シェルシェールと、その弟分である一般人のアルデア・クェイジトル。
彼らは血の繋がりは無いけれど、ライアーの冒険譚が楽しみなアルデアがいつの間にか『兄貴』と呼んだことから、兄弟のような暮らしが続いていました。
そんな彼らですが、今日はどうやらライアーの冒険心に火がついたようで、蒼の等級でも少し難しめな場所に出向いてみたい! という意識が強まったようです。
上の等級を目指すならば冒険者としての成果を上げることが1番。それをよく知っているライアーは、もっともっと、高みを目指したいと目標を持っています。
次に向かうは、西方に位置する遺跡。まだ誰も手を付けていない遺跡へと踏み込み、誰も見たことがない発見を目にしたいのだそうです。
けれど少しだけ、アルデアは不安になりました。西側には魔物だけではない、機械族もいる機械帝国が近いのですから。
「まぁ、何かあったらお前が他の冒険者に依頼してくれるだろ?」
「う、うーん。そう言われると、そうとしか言えないんだけど……」
「心配するなって。無茶はしないように心がけるし、なにより、今まで帰ってこなかったことなんてないだろ?」
「そ、そう言われるとすっごく、止めづらい……!」
自信たっぷりに笑ったライアーと、不安そうな表情を浮かべるアルデア。
そんな2人の話し合いは綺麗に終わり、結果としてライアーは遺跡調査に出向くことになりました。
◇◇◇
そうして、一週間が経った頃。
いつもならば朝方には帰ってくるはずのライアーが帰ってきませんでした。
「……なにか、あったのかな……。いや、兄貴に限ってそんなことは……」
兄を信じて待ちたい……というのが、アルデアの思い。
けれどアルデアは、冒険者というものには常に危険がつきものだと日頃からライアーは言っていた事を思い出します。
――こうなっては、誰かに兄を助けに行ってもらうしかない。
そう考えたアルデアは教会へと足を運び、兄の捜索を依頼しました。
「どうか、兄貴が無事に帰ってきますように……」
多くの魔物が跋扈する西方遺跡。果たしてライアーは無事なのでしょうか?
担当マスターより
初めましての方は初めまして、御影イズミです。
今回、皆様にお手伝い願いたいのは蒼の等級を持つ冒険者ライアー・シェルシェールの救出となります。
ライアーの向かった道筋は魔物達を倒した形跡があるため、探すのは難しくなさそうです。
◆西方遺跡について
ローランドの西側に位置する遺跡。
中は真っ暗で、明かりを持ち込まなければあっという間に視界が暗闇に包まれます。
通路の幅は3mほど。人と人がすれ違えるほどにはあります。
内部は迷路のようになっているため、何らかの目印がなければ脱出が難しいでしょう。
また遺跡の内部には蝙蝠のような魔物・モルセーゴが多く住み着いており、光や音を出すと冒険者達に攻撃してきます。
ライアーはこの魔物と戦いながらも奥へと進んだようです。
◆魔物について
蝙蝠のような形をした魔物・モルセーゴが15体ほど遺跡の中を飛び回っております。
モルセーゴは昔からこの遺跡に住んでおり、長らく外界と接点が無いまま成長しているため視覚は光に弱く、超音波を使って主に行動しています。
光を目にすると侵入者が来たという認識はあるため、例え小さな明かりでも突撃してきます。
必ず2~3体での行動を心がけており、1度侵入者を見かけると超音波で仲間を呼び寄せる性質を持っています。
モルセーゴの攻撃手段は『超音波』『噛みつき』『滑空からの突進』の3つ。
超音波→噛みつき or 滑空からの突進の流れで攻撃してきます。
なお超音波は直撃すると冒険者の脳を揺さぶって動きを止める役割を持っており、食らうとしばらく身動きが取れません。
◆事前情報
・今回出向く西方遺跡の迷路は一部罠が仕掛けられている場所もあるため、油断できない。
・ライアーの所持品はランタン、食料、護身用ナイフ、回復薬、携帯用調理道具。彼は徒手格闘で主に戦うため装備品は少ない。
・彼は必ず、迷路となる場所では目印をつける。目印に関してはその場で閃くため、どのような目印なのかはわからない。
・モルセーゴの中には本来休憩が必要なはずの超音波を連続して出せる個体もいるらしい。
・痕跡を辿ってライアーが進んだ道を探る 【現在のMC参加人数:2】
・目的
目印を頼りに、ライアーが進んだ道を見つけてみる。
・動機
道を探すならば目印を頼りにするほうがいいかもしれない。
・手段
ライアーは普段から目印を残しながら遺跡を探索しているようだ。
壁や床、その他建造物などに目印を残していないかチェックしてみよう。
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・痕跡を辿ってライアーを探す 【現在のMC参加人数:2】
・目的
罠があるなら解除された痕跡を辿ればライアーに追いつけるかもしれない。
・動機
もしかしたら冒険心に火がついてしまったのかも? というちょっとした同業者の考え。
・手段
彼が通った道に罠が仕掛けられているのなら、既に発動しているはず。
罠が発動した形跡、もしくは解除された形跡を辿り、ライアーを探してみる。
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・遺跡の魔物を倒しつつ探す 【現在のMC参加人数:5】
・目的
魔物を討伐し、ライアーを助けに行く。
・動機
ライアーは魔物に襲われている可能性もある。急いで向かいたい。
・手段
モルセーゴを適時討伐し、奥へと進んでライアーを探し出す。
もし彼が負傷していた場合は彼を守りながら戦おう。
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