シナリオガイド
盗んだノラブキたちを捕まえ、スイーツをアクシス本部に届けよ!
シナリオ名:ノラブキたちとスイーツ輸送便 / 担当マスター:イヴェール
人間の姿を模した兵器たちが人々を守るために戦う世界「アーモリー」
かつて戦っていた4つの陣営は、協定を結んだことにより戦争を終わらせました。
一時は再び戦争が起こりそうになるものの、
教導官と武姫たちにより食い止められました。
現在、特に武姫たちは訓練もそこそこに様々な体験をして過ごしています。
それはアクシスパワーズの本拠地からだいぶ離れた「入り江の姫令部」も同様でした。
姫令部では武姫たちの中心に置かれた機械に興味津々でした。
武姫の一人が棒を中に通すと、その周りを雲のようなものが覆い尽くしました。
「うわぁ、すごい。雲ってこういうふうにできるのね! それにとっても甘くて美味しい!」
キャリー(フレッチャー級駆逐艦、DD-792「キャラハン」)を含めた武姫たちは瞳を輝かせました。
「いや、雲とわたあめは違う物だぞ」
「え・・・・・・し、知ってるわよ、そんなこと。ちょっとボケてみたかっただけ」
教導官であるコウタ・シンプウが指摘すると、キャリーは頬を膨らませました。
現在、入り江の姫令部では武姫たちがスイーツを作り販売していました。
その珍しさからスイーツは飛ぶように売れ、別の姫令部や陣営に運ぶことも少なくありません。
今日もアクシスパワーズの本拠地にスイーツを届けていました。
しばらくして、本部へスイーツを海上輸送している艦姫から通信が入りました。
「緊急事態発生。突如現れた武姫たちにスイーツを奪われました!」
輸送していた艦姫たち曰く、威嚇射撃をされたと思えばスイーツの入っていたコンテナの取り合いとなったということでした。
また、コンテナを奪うことが目的だったためか、艦姫たち自体に被害はないということです。
コウタは報告されたような状況に聞き覚えがありました。
「例のノラブキたちか。だが、よりによって本部の会議で出されるスイーツに手を出すとは。
一刻も早く届けなければならなかったのに」
彼の言うノラブキとは先の大戦後、どこの陣営にも所属していない武姫たちのことです。
彼女らは今は使用されていない姫令部に拠点を置き、独自にマトリクスを回収し生きていました。
「本部の会議ってなにするの?」
キャリーが問いかけました。
「詳しくは知らない。ただ、ダニエルの処遇をどうするか、みたいな話はされるだろう」
そして、コウタは姫令部にいる武姫たちに指示を出しました。
「これからノラブキたちを捕まえる班とスイーツを届ける班に分かれてもらう。
キャリーはノラブキたちの方を頼む。で、スイーツの方だが・・・・・・」
コウタとキャリーの視線の先にはエプロン姿のマーロ(B-26 JM 「マローダー」)がいました。
「しょうがないわね♪ スイーツ輸送は任せて♪」
ノリノリなマーロに呆れつつも、コウタたちは準備を開始した。
一方、アクシスパワーズの本拠地では天気が荒れていました。
本拠地には軍事刑務所のような場所もあり、その一室にはダニエルもいました。
「本当にひどい嵐ですね。これではちょっとした移動も大変そうかと」
彼女は囚人服に身を包み、本を読んでいました。そこへ足を運んできたのは山元 二九九統合幕僚長でした。
「今日の会議では君のことが議題に出されるだろう。罪は重いが、実力があることもまた事実」
重い口調で話す二九九統合幕僚長にダニエルは微笑みました。
「別にどうなっても構いませんよ。散々自分のために色んなものを利用したんですから」
ダニエルは穏やかな表情で、嵐の空を眺めていました。
担当マスターより
本シナリオはノラブキを捕まえ、スイーツをアクシスの本拠地で輸送する、というものになっております。
●基本的な状況
嵐という悪天候の中、教導官(特異者)たちはコウタ・シンプウから入り江の姫令部への応援を要請されました。
【1】ノラブキを捕まえる 難易度6
こちらのパートではスイーツを強奪した武姫たちを捕まえるパートとなります。
先ほどアクシスの本拠地へ輸送していた艦姫たちや入り江の姫令部から以下の情報が入りました。
・ノラブキとはかつてダニエルが再び戦争を起こすために集められた武姫たちであり、彼女を捕らえた結果、
どこの陣営にも所属していない状態となった。
・ノラブキたちは今は使用されていない姫令部などに拠点を置き、彼女たちなりにマトリクスを回収し生活していました。
・今回の状況:風が強く吹き、波が高くなった海を艦姫たちがコンテナを輸送し、
その周囲を飛姫が護衛し進んでいた。
・そこへノラブキたちが突然現れ威嚇射撃をし、混乱に乗じてスイーツの入ったコンテナを奪った。
・多少コンテナの引っ張り合いになったが、艦姫たちへ直接攻撃することなく、すぐに退却していった。
今回のノラブキたちは全部で7~8姫おり、
身軽なエクリプス級防護巡洋艦やスピードと安定性を併せ持つP-51 マスタングなど
スピードや回避力に特化している艦姫や飛姫が主です。
そのため、上手くノラブキたちを追い詰めて捕らえましょう。
このパートにはコウタ、キャリーが参加しますが、戦闘力としてはやや心許ないです。
また、コウタとしては完膚なきまでに倒すというのは望んでいません。
そのため、参加できる武姫のランクを30以下までとします。
【2】アクシスパワーズの本拠地にスイーツを輸送する 難易度4
こちらのパートでは陸路で入り江の姫令部からアクシスの本拠地へスイーツを届けることが主な行動となります。
これから教導官(特異者)たちが輸送するルートは以下のようになっています。
・酷い嵐のため、入り江の姫令部からアクシスの本拠地まで陸路で輸送する。
・道は舗装されておらず、山道やぬかるみの中を進んでいく。
・途中山が崩れ、道を塞いでいるような場所も存在する。
教導官(特異者)の皆様にはバケツリレー方式でコンテナを運んでいただきます。
この輸送にあたり、いくつか制限を設けます。
・1人で行けるスキル・アイテムがあっても1人で完走することはできません。
しかし、その分速く次の特異者に輸送コンテナを渡すことができます。
・アーモリー以外のアイテムを使用する場合は別世界であるため、本来の性能を発揮することができません。
こちらのパートにはマーロが参加します。
またスイーツ作りを手伝ったり、アクシスの本拠地にいるダニエルに面会することもできます。
【NPC紹介】
・コウタ・シンプウについて
特異者たちがアーモリーに来てから教導官となった青年です。
元々引きこもり同然でゲームばかりしていましたが才能を開花させ、入り江の姫令部を任されていました。
戦争中はキャリーとの衝突もありましたが、姫令部の防衛やマトリクスの回収を乗り越えました。
現在は新しい生活に慣れようとする武姫たちを見守りつつ、時折ゲームに没頭してしまう日々を送っています。
・キャリー(フレッチャー級駆逐艦、DD-792「キャラハン」)について
かつてはユニオンジャスティシアの艦姫でしたが、アクシスパワーズに鹵獲され、コウタのいる姫令部に配属されました。
舐められる恐れからとげとげしい言動をしたりダニエルに裏切られたりしましたが、
それらを乗り越え現在は入り江の姫令部に馴染み、新しい生活に慣れようとしています。
・マーロ(B-26 JM 「マローダー」)について
レオタードに女性のような言葉を使う元ユニオンジャスティシアの飛姫です。
一見おちゃらけているようにも見えますが、好戦的で相手が格下の相手でも徹底的に潰しにかかります。
姫令部の防衛やマトリクスの回収のときもコウタやキャリーを苦しめてきましたが、
応援要請の約束をして以来、時々入り江の姫令部に来ては武姫たちとつるんでいます。
戦闘スタイルとしては囚われることを苦手とすることからワンマンプレーが多く、
また対艦姫特化武装として航空魚雷を装備しています。
・ダニエルについて
元々ユニオンジャスティシアの教導官で地球でいう歌劇の男役のような見た目で格好良さと美しさを兼ね備えた女性です。
一見優しそうですが、十分な戦闘力と人心掌握術の持ち主でキャリーを含めた武姫たちを苦しめてきました。
また先日には、新たな陣営を生みだし、平和なアーモリーで再び戦争を起こそうとしていました。
その際は教導官(特異者)たちの協力もあり、彼女を倒すことに成功、
現在はアクシスの本拠地にある軍事刑務所に収監されています。
・【1】ノラブキを捕まえる 【現在のMC参加人数:6】
動機:今回に限らず、ノラブキたちがコンテナを奪う理由は一体・・・・・・?
手段:【超海/掃海作戦】で自身は早く動き、ノラブキたちを捕らえようとする。
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・【2】アクシスパワーズの本拠地にスイーツを輸送する 【現在のMC参加人数:2】
動機:美味しいスイーツがあれば、和やかな会議になる!・・・・・・はず。
手段:【陸/タンクデサント】で作り出した目を浮遊させ、周囲の安全を確認しながら輸送する。
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