クリエイティブRPG

　ここは東オデッサの平凡な公園。
　仲の良さそうな母子が遊具で遊んでいる。
　
「ママー！　みてみて、ぬいぐるみひろったー！」
「あら、落し物かしら？　かわいいユニコーンのぬいぐるみね……目がうるうるで……かわいいわ」

『来て……』

「？　ミナちゃん、何か言った？」
「んーん、ママがしゃべったんじゃないの？」

『私のところへ来て……』

「……おかしいわね。なんだかとっても、心がふわふわするわ」
「ミナもなんだかふわふわしてきもちいいのー」

『東の泉へ来て……　私に……　会いに来て……』
　


　東オデッサの住宅街に、キラキラと輝く“影”が走り抜けていた。
　それを追うのはＡ機関のエージェントたち。
　
「なるほど、このすばしっこさ尋常じゃないな」
「２人だけですべて捕縛するのは無理じゃないか？」

　二人の屈強なエージェントたちは、両手にぬいぐるみのような、だけども生きているような……？　謎の生き物をたくさん抱えながら話をした。
　その生き物はやわらかそうな角を額から生やし、うるうると瞳を潤ませながら男たちを見つめていた。
　
　「うっ……！　やめろ、そんな目で見るな！」
　「目を見るなよ。魅了されてしまう。……はあ、なんてかわいいんだ」
　「お前すでに魅了されてるだろ」
　「……応援を呼ぼう。このちびユニコーン捕縛の他にも山ほどやることはあるからな。俺たちだけじゃどうしようもない」
　「ああ。こいつらの親玉の討伐に、あの“例の泉”も塞がないといけないんだったな」
　「行方不明者はおそらく泉に取り込まれているのだろう。一刻も早く……ああ、そんなつぶらな瞳で見つめないでくれ……」
　「落ち着け！　ったく、魅了する能力のあるちびユニコーンを使って人間を拉致、そして魔素の泉にぶち込んで自身の力に変えていくとは……うう、かわいい……」
　「ああ、やっかいな敵が現れたな……　おお、よちよち、小さき命……いや、こいつは敵だ！　しっかりしろ俺！」
　「……とびきり腕のいいエージェントじゃないと、これは解決できんな……」
　

　こんにちは！　来栖彰です。
　今回は人々を魅了して自身の力の源である魔素の泉に取り込む魔獣・エンチャントユニコーンの討伐をお願いします。
　エンチャントユニコーンは手下のちびユニコーンの魅了する能力を使って人々を拉致し、東トリス辺境にある自身の力の源となっている魔素の泉に放り込んでさらなる力を得ています。
　拉致された人々を救うためには魔素の泉を塞ぐ必要があるため、泉の探索隊、そしてちびユニコーン捕獲隊、そしてエンチャントユニコーン討伐隊に分かれての行動となります。
　魅了の力を上手く回避しながらちびユニコーンを捕獲し、エンチャントユニコーンを倒し、魔素の泉に取り込まれた人々を救出してください。
　
　アクション解説
　【１】ちびユニコーンを捕獲しよう
　　●ちびユニコーンは東トリスの住宅街や町中を飛び回っています
　　●キラッと光る影が目印です
　　●目を合わせると魅了されてしまい攻撃や捕縛ができなくなります
　　●攻撃はしてきますが一撃一撃は弱いです
　　●捕縛のためには目を合わせない工夫が必要です
　　●Ａ機関の実験に使うため【生きたまま】【目を塞いで】連れてきてください
　
　【２】エンチャントユニコーンを撃破しよう
　　●エンチャントユニコーンは東トリス辺境の森の奥深くにいます
　　●体長４メートルはある超大型の白馬のような姿です
　　●馬力も一般的な馬の倍以上あってとても危険です
　　●角から強力な光線を発射してくることがあるため注意してください
　　●ちびユニコーンのように目で魅了してくることはありません
　
　【３】魔素の泉を塞ごう
　　●森の中を探索して魔素の泉を探し出してください
　　●魔素の泉を塞ぐと攫われた人たちも帰ってきます
　　●魔素の泉はエンチャントユニコーンの住処のそばにある可能性が高いです
　　●魔素の泉は源泉が自ら発熱することによってさらに湧き出てくる性質もあります
　　※そのため放り込まれた人間の体温に反応してさらに湧き出てくることもあります
　　●エンチャントユニコーン討伐が成功していると泉を探索しやすくなります