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<スカイドレイク外伝>元・大カーンの多忙な外遊録

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<スカイドレイク外伝>元・大カーンの多忙な外遊録
基本情報

マスター:るう
ワールド:ガイア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:150ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年11月22日公開!

シナリオガイド

力による支配より解放されて

シナリオ名:<スカイドレイク外伝>元・大カーンの多忙な外遊録 / 担当マスター:るう


 “灰色の世界”ガイアの小世界、“雲龍世界”スカイドレイク
 いちめんの積乱雲の狭間に龍のような姿の石をした島、石龍島が無数に浮かぶ空の世界は、特異者たちの活躍により大きくその様相を変えつつありました。
 中でも大きく変わった国は……やはり、飛竜に乗り、魔力で得た身体能力で戦う騎竜兵らが支配していた軍事国家、オルド・ハン国だったでしょう。

 文字通り飛ぶ飛竜を落とす勢いで勢力を拡大しつつあったオルド・ハン国は敗戦により分割されて、島々ごとのカーンを首長とする首長国連邦、オルド連邦へと再構成されました。大カーンであり最強の戦士でもあったバアトルが頂点として君臨し、支配下の全ての者に軍事力を突きつけていた時代は終わり、連邦を構成する各島で民族自決が行なわれる、平和から得られる利益を元に繋がる国家と進化したのです。
 もちろん、そのプロセスは急進的かつ衝撃的であり、当の連邦内でも激しい抵抗が行なわれたことを否定はできません。というのも、抑圧されていた人々が力を認められた時、これまで奪われつづけてきたものを奪いかえしたいと思うのは当然のことでしょう。そして抑圧してきた側は今度は自身が奪われるのを恐れ、暴力を手放すことなどできぬものです。

 が……ハン国が『敗戦国になった』という事実が、報復の激化を防いでくれました。オルド・ハン国の支配民族であったボルハン人の価値観は『敗者には服従か死あるのみ』であったため、多くが勝者である諸国連合――今ではオルド連邦も含めたスカイドレイク連盟として島際同盟関係を作るに至った――の提案した新体制を比較的素直に受けいれました。一方で非ボルハン諸民族も、自ら勝ちとったのではなく諸外国の力で奪ってもらっただけの勝利では、ボルハン人らに過剰に強い要求をすることなどできはしませんでした。
 もちろん全てが全てそうだったなどということはなく、過激な報復行動を掲げる非ボルハン人グループや、新体制の打倒と旧体制の復活を目指すボルハン人勢力が今も小規模なテロを企てたりはしています。とはいえ、元より血統主義に難色を示し実力主義を是としていたバアトル自身も積極的に新体制の構築に協力し、奸臣らを追放するなどの影響力を行使していたため、オルド連邦の新体制は、おおむねオルド国内外からの大きな支持を受けたものになっていたと言えたでしょう。

 しかし、そんなオルド連邦の、連邦大統領選挙の公示の前日――。

「――たとえ多くの者が望むのだとしても、私は此度の選挙戦に出ることはない」
 当然のように初代連邦大統領になると目されていたバアトルが洩らした言葉に、彼の側近は慌てたようにまくし立てました。
「何故です!? 閣下は国祖チノより連綿と続く、栄えある大カーン一族の血を継ぐ者。大カーンの地位を返上した今も、この空を支配する権利は閣下のものに変わりありますまい!」
 が、どれだけ翻意を促したところで、バアトルの決意が変わることはありません。
「その“血”が否定されたから、私はこうしているのだと受けいれよ。
 無論私は、私の価値が血などという曖昧なものでなく、私自身の実力にあることも承知している。しかし、これからの世界ではその“実力”は、“制御される側”でなければならぬのだ。私自身が“制御する側”に回っては、いまだに血統としきたりばかりを重んじて為すべきことを解らぬ奸臣どもを、勢いづけることになるだろう……それに」
 バアトルの口許は、自ずと喜びに吊りあがります。
「折角、強大な軍などを率いずとも自由にどこへなりとも行ける世が向こうから訪れたのではないか。公職などという枷に嵌められて、まだ見ぬ空から遠ざけられてしまうのは勿体なかろう?」



 オルド連邦の初代連邦大統領という栄冠がバアトルではなく、彼の改革を非ボルハン人の立場から支えた文官カイドゥに輝いた裏には、このようなやり取りがあったと伝えられています。

 必要な彼への引きつぎを終え、オルド連邦が新たな形で門出を迎えたのを見届けたその日……バアトルは長年苦楽を共にした飛竜に跨り、足でその脇腹を打ちました。
「さあ、諸国の者らが尊ぶという世界を、我々も見にゆこうではないか! 我らがこれまで思ってもみなかった世界と価値観を知り、それを元にオルド連邦がどうあるべきかを考えるのだ!
 良いものはとり入れ、悪しきものは真似してしまわぬための策を講じる。なに、それらを得るまでの道中に何があろうとも、決して恐れる必要はないとも……たとえ大カーンの地位から降りたところで、私がこの空で最強の個人であることに変わりはないのだから!」
担当マスターより

▼担当マスター:るう

マスターコメント

※ 本シナリオは、MC参加150pt、LC参加150ptのノーマルシナリオとなっております。
参加費が通常よりも高めに設定されておりますので、ご注意下さい。


 “灰色の世界”ガイアの小世界、“雲龍世界”スカイドレイクへようこそ。
 本シナリオは、小世界シリーズ<スカイドレイクII>後の世界を舞台にした、外伝シナリオとなります。前シリーズまでをご存知の方は世界がどのように変化したのかをお楽しみいただけるでしょうが、ご存じない方も観光として十分にお楽しみいただけるかと存じます。



▼“雲龍世界”スカイドレイクについて

 スカイドレイクは、約300年前の大沈降と呼ばれる天変地異により地上が全て雲に覆われて、人類の版図が石龍島と呼ばれる空中島に限られてしまった世界です。
 石龍島は「ドラゴンが石化した」と伝えられるだけあって、それ自体が巨大な高純度マナストーンの塊です。特異者の皆様が最初に接触した五島連合では、人々は高空に浮かぶ石龍島で生存し文明を発展させるため、これを採掘し、星導技術を発展させ、マナのエネルギーで空を飛ぶ船飛空船を建造して新たな石龍島を探す冒険を行なっていました。
 そのような冒険者――新たな石龍島を発見して一攫千金を手にすることを夢見て、激しい雷雨が続く雲や、その中に潜む飛行モンスターなどの危険を省みない飛空船乗りのことを、ドラゴンシーカーと呼んでいます。

 今回は、特異者の皆様には、少し前までドラゴンシーカーたちの戦争相手であった旧オルド・ハン国の大カーン、バアトルとともに、戦後のスカイドレイク世界を見て回っていただきます。
 といっても今回、必ずしもバアトルと同行する必要はありません。スカイドレイク世界を自由に観光する気分で、皆様が訪れたい場所を訪れてください。その際、バアトルと会話する内容のアクションがあれば、バアトルと同行していたことになるかもしれない、くらいの扱いです。

 また、必ずしも価値ある結果に繋がるとは限りませんが、現在皆様が到達可能な範囲を起点として、スカイドレイク世界のどこでもパートを無視して冒険することも可能です。もちろん、情報不足のまま冒険を敢行すれば危険に陥り、逆に慎重になりすぎれば冒険に出ることもままならなくなってしまいます。が、皆様の行動次第では今後の展開に大きな影響を及ぼすこともある……かもしれません。

 本シナリオでは、無謀または非常に危険な行為に対してはアバター死亡判定が行なわれます。今後予定されている<スカイドレイクIII>シリーズの終了まで、スカイドレイク世界を舞台としたシナリオでは、死亡アバターと同一アバターでの参加はできなくなりますのでご注意ください。また、行動次第では他にも特殊な行動制限が課せられる可能性がございます。



▼スカイドレイクの島々

 以下の情報は、これまで<スカイドレイク>シリーズおよび<スカイドレイクII>シリーズの舞台となった島々の現状です。

・オルド連邦
 モンゴル帝国風の騎竜帝国が分割されて民族ごとの国家が連邦国を作る形で再構成された、スカイドレイク世界最大の国家です。最大の構成国は、オルド・ハン国の主要民族であったボルハン人と、ボルハン人の軍事力と相互依存関係にあった交易民族サルタクタイ人の出身島である、ボルハン島とサルタクタイ島から成るオルド共和国。敵であった時には脅威だった飛竜兵の勇猛さは、今では傭兵、特に空の旅につきものの野生の飛竜への対策要員として重宝されています。

・五島連合
 スカイドレイク世界既知空域の北西に位置する、地球の近代ヨーロッパに似た文化の島々です。ドラゴンシーカー・ギルド発祥の地“冒険の島”ニュートラファルガー、最高学府シテ大学を擁する“学究の島”シテ・ヌーヴェル、近代軍備の祖“鉄壁の島”ノイエスアイゼン、五島連合唯一の異人たちの島“極北の島”ノヴォルーシ、地上時代の知識を信奉する“第二の地上”ネオグラウンドとそれらの植民島から成る連合国で、マナ嵐に覆われた地上に建設された唯一の拠点プリムム・テラエから生まれる星導エネルギーを用いて発展しています。

・ワハート・ジャディーダ国
 島内オアシス(遊泳禁止)のほとりで発展する“熱砂の島”ワハート・ジャディーダを中心とした、魔法の絨毯と精霊ジンの力で発展するアラビア風文化の島々です。ペルシア風のファールス島フワーリズム島、エジプト風のヌーバ島等の多くの島を従える大国で、果物や魔術媒体にもなる宝石等に恵まれた商業国家です。
 ジンの使役技術と星導技術には類似点もあり、星導技術研究会を発足させ、シテ大学の次世代航空技術研究所の協力を得て星導技術と魔術の融合を試みています。

・ナヴァアーラヤ国
 スカイドレイク世界では珍しく密林を湛えた、インド風文化の島々です。厳密には『ナヴァアーラヤ国』は主島である“神秘の島”ナヴァアーラヤのみを指し、他の島々は諸部族が別の小国を作っているのですが、それらの小国もナヴァアーラヤのバラモンらの権威を尊重し、彼らの支持する大王(マハーラージャ)の意向に概ね従っていることから諸外国からは『諸国家全体で一国』と認識されています。
 バラモンらの権威はナヴァアーラヤ島の地下遺跡に眠る地上時代の遺産の数々から来るもので、それらに施された遺失技術の詳細は現在も研究中です。

・大新龍帝国(だいシンロンていこく)
 かつての香港の九龍城砦を思わせる無秩序に増築された建造物新龍スラムに無数の貧民がひしめく“魔窟の島”新龍島と、オルド・ハン国から割譲された新龍系諸民族の植民島群からなる国家です。政府はスラムの自警組織でもある犯罪結社をも利用して秩序の維持と経済発展を目指していますが、太歳と呼ばれる食糧生産マナストーンに支えられた人口は秩序の目が届かないほど膨大であり、今なお人命の安さでは群を抜いています。

・新空島(にいそらじま)
 唯一の人間である征西大将軍の一族を無数の自我を持った汽人が支える江戸時代風の“発条の島”、それが新空島です。その星導技術体系は五島連合のものとは微妙に異なっており、技術統合の試みが行なわれています。汽人たちは魔法技術も学ぼうとしてはいますが、汽人であるためか今のところ修得はできていないようです。
 食糧生産は将軍家に献上される分だけに集中すればよいことから、食材の品質だけなら美食で知られるシテ・ヌーヴェルを超え、スカイドレイク世界における最高峰かもしれません。



▼スカイドレイクとアバター

 スカイドレイクのアバターはガイアのアバターと共通ですが、一部、ガイアとは設定や社会的地位に違いがあります:

・バウンティハンター
 特に違いはありません。せいぜい、所属がギアーズ・ギルドではなくドラゴンシーカー・ギルドになる程度です。

・セージ
 冒険の結果人体の一部をギア化する羽目になった者は、ドラゴンシーカーには珍しくはありません。ドラゴンシーカーが各国の英雄となった今では受けいれられるようになってきましたが、それでも今もなお、不気味がられたり、恐れられたりすることも少なくないかもしれません。

 完全な汽人は、石龍島では貴重な食料を消費しない労働力として、五島連合の各島で活用されています。自由意志を持つものは、新空島が発見された今も他の島では依然として極めてまれなままです。

・アーティフィサー
 バウンティハンター同様、特にガイアとの違いはありません。五島連合、新龍島などに多く存在します。

・ピースメーカー
 五島連合ではかつて彗星による世界滅亡を食いとめた英雄たちがこう呼ばれています。五島連合以外では「五島連合のバウンティハンターのうち、特に優秀な者たち」程度に認識されています。

・エクスマキナ
 スカイドレイクでは、存在を知られていません。おそらくは特別に高度な性能を持った汽人として認識されるでしょう。

・ストレンジャー
 石龍島の濃密なマナは、一部の人類を変質させ、過酷な環境に適応させました。スカイドレイクにおけるストレンジャーは、全てそのような人物かその子孫です。
 ワハート・ジャディーダで「魔法使い」と認識される人々、成長し自由意志を持つにまで至った精霊ジン、オルド連邦の騎竜兵らも、ストレンジャーの一種です。

・マージナル
 五島連合では存在を知られていませんが、ワハート・ジャディーダで「大魔法使い」と呼ばれる人々はマージナルに近いと考えられます。

 なお、いずれのアバターであっても、ガイアのウィザード・ライセンスはスカイドレイクでは通用しません。とはいえアクション中に階級のアピールがあれば、GMが皆様の実力を判断する際の一助にはいたします。



【1】産業を発展させる/観光する 難易度:1

 世界的な島際同盟であるスカイドレイク連盟の発足により、人々は費用さえ掛ければそれなりに安全で快適な他国への旅ができるようになりました。
 とはいえ、各島にどのような特徴があり、それらがどのような価値を持つのかを他の国々が知るまでには、まだ時間がかかります。皆様が島々の魅力を発見することができれば、そのことは廻り廻ってスカイドレイク世界の発展と人々の幸福に繋がることでしょう。
 アクションでは、どの島で、何をするのかをご指定ください。やりたい事柄だけを指定して、場所はGMにお任せ、というのでもかまいません。



【2】学術や技術のために交流する 難易度:2

 オルド・ハン国の対外侵略路線は占い師の予言に従ったものとはされていますが、実のところそれは最後のひと押しでしかありませんでした。魔力や星導技術がなければ生存すら危うい厳しい空の世界を生きぬくために属島からの略奪を続けていたオルド・ハン国は、元よりいつかは国外からの略奪に舵を切らねば瓦解する運命にありました……まあ、軍事力を盾に私服を肥やす者たちが必要以上の搾取をしてさえいなければ、ずっと国家の寿命は長かったのでしょうが。
 ですのでバアトルの興味は、人々の生活を支える技術の数々にあります。彼が個人的に興味を示すのは空の冒険のための乗り物ですが、他にも、五島連合の星導技術、ワハート・ジャディーダ国の精霊ジン、ナヴァアーラヤ国の自然豊かな島々と地上時代の遺物などを視察するつもりでいるようです。
 本パートでは、各国の技術を学んだり、各国で研究をしたりといった行動を行なうことができます。それに伴って各国の研究者や技術者と会う機会もあるでしょう。



【3】テロリストに対処する 難易度:4

 スカイドレイク世界の多くの人々からすれば『侵略者』であるオルド・ハン国の戦争犯罪は、法的には講和条約によって「後継国家であるオルド連邦が平和のために尽力する」ことを条件に不問に付されていることになっています。そのこと自体は実際に被害を受けた各国も全会一致で同意しているものです。
 とはいえ国家間での扱いはそうであっても、財産や家族を失った人々の中には、当然ながらそれでは承服できない者たちもいます。バアトルの外遊という絶好の報復チャンスを、ハン国時代の被支配民族による対オルド共和国過激派、彼らに協調してオルド連邦の資産の回収を目論む諸外国の強硬派、講和という形でハン国の敗北を認めたバアトルに不満を抱くボルハン人保守派などが狙っています。
 もっともオルド・ハン国最強の戦士だったバアトルが、戦って彼らに敗れることなどまずないでしょう。ただ彼は、彼自身が反撃すれば反対者たちが彼に感じている危惧を現実のものにしてしまうと考え、可能な限りハン国とは無関係であった者たち――つまり皆様――に対処してもらえるとよいと考えています。
 ここで言う『対処』とは、必ずしも反撃を意味しません。難易度はより高くなるでしょうが、事前に説得等を行なう、各国政府に対策方法を提案するなどして攻撃を未然に防ぐことができるのであれば、それらはより大きな平和のための礎となるに違いありません。交渉の場につくために必要なコネ等は、これまでのシリーズで特別な立場を得ておらずとも最低限あるものとしてくださってかまいません。



▼参考:これまでのシリーズをご存知の方へ

 スカイドレイク世界を舞台にした以前のシリーズをご存知の方は、望むのであれば、これまでのシリーズの登場人物の再登場を希望することができます(もちろん、ご存知でなくとも「こういった人物がいるなら会いたいので登場させてほしい」というご希望があれば承ります)。
 ただし、状況やアプローチ次第では本人ではなく、弟子や同僚などの関係者のみが登場する可能性はございますのでご了承ください。

【1】産業を発展させる/観光する

1

【2】学術や技術のために交流する

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【3】テロリストに対処する

4