クリエイティブRPG

強奪×制圧=無力化

リアクション公開中!

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強奪×制圧=無力化
基本情報

マスター:森乃ゴリラ
ワールド:バイナリア
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年09月30日公開!

シナリオガイド

強硬派のアジトを制圧しよう!!

シナリオ名:強奪×制圧=無力化 / 担当マスター:森乃ゴリラ


 西オデッサにはユベルニアという街がありました。
 ユベルニアのカフェ、そのテラス席では二人の『男女』が向かい合っています。

 相馬良樹とウウェ・ユレです。
 二人は笑顔を携えながら、ティータイムを楽しんでいました――が、どうやら楽しそうなのは表情だけのようです。

「はー。どうせならもっと可愛い子とお茶したかったなあ」
「ヨッシー、頭だけじゃなくて目も悪いの? こーんなにかわいーウウェちゃんを見て何か思うところないワケ?」
「お前の事……ずっと前から大嫌いなんだけど、どうしたらいい?」
「えっ、愛の告白……? やだも~、ヨッシーってば。釣り合う訳ねーだろ。現実見ろや」
「そっかー、ウウェは頭だけじゃなくて耳も悪いのか~」

 二人は笑顔のまま罵り合っています。
 どうして仲の悪そうな二人がお茶をしていたのか、それは二人の職業が関係していました。

「って、ちっがーう。アホの相手している場合じゃなかった。ウウェちゃん失敗、失敗☆」
「え〜本当? 嬉しいな、俺も同じ事を思ってた♡」
「キッショ♡ ……ところで今回の任務、分かってる?」
 ウウェは表情を切り替え、飲んでいたメロンソーダのストローを良樹の方に向けました。

「今回の任務は……確か、強硬派の物資を奪う事だったな――」

 そう、二人はA機関に所属しているエージェントです。
 A機関より下された任務を遂行するため、テラス席で会話をしながら不審な車が通らないかどうかチェックしている所でした。

 二人が飽きもせずに罵り合っている、その時――大通りに一台の大型トラックがやってきました。
 丁度カフェの前にある信号に捕まり、大量の排気ガスをまき散らしています。

「ウウェ、あの配送トラック――」
「――こんな街中走るのに要らないくらいでっかい馬力つんでんね。そんなに重たいもんでも積んでいるのかな~、たとえば……鉄の塊みたいなおっもーいやつ」
「だろうな、準備頼む」
「おっけ、会計は任せたよ☆」
 ウウェはカフェから飛び出していきます。
 残された良樹も伝票を手にレジまで向かい、可愛らしい店員のお姉さんに鼻の下を伸ばしつつ会計を済ませました。
 彼が外に出ると同時に、ウウェは大型のバイクをカフェの前に横付けします。

「どーぞ、ヘルメットだよ」
 良樹はウウェの投げたヘルメットを受け取り、後ろに乗り込みました。
「変なところ触ったらぶっ飛ばすぞ☆」
「平たすぎて腹かどうか判別つかなかったら申し訳な――急にスピード出すんじゃねえよ!!」
 そうして二人はトラックを尾行し始めました。


 尾行してから暫く経った頃、トラックが止まったのは山間にある大型倉庫です。
 レンガ造りの倉庫が建ち並んだここは、久しく使われていないはずでした。

「なあ、ここって確か閉鎖されてなかったか」
 良樹は物陰から倉庫の様子を窺っています。その隣にはウウェの姿もありました。

「うん、だからここをアジトにしたんだろーね。でも……うーん、倉庫がでっかいから二人だと厳しそー。さっきのトラックだけ奪うにしても、強硬派が沢山いたらキッツいね」
 倉庫はとても大きな造りをしています。
 強硬派がここを拠点に選んだという事は、それなりに規模の大きなアジトという意味でもありました。

「……人を呼ぼう」
 それはどちらからともなくこぼれ落ちた提案でした。

◆◇◆


・ウウェ・ユレからの援軍要請
「やっほー、あたしウウェ!! 手が空いているエージェントさんがいたら力かしてほしーなー☆ あのねあのね、なんでも強硬派が物資をため込んでいるらしいの、よかったらそれを奪う手伝いをしてほしいな、ついでに強硬派も叩いちゃお☆ よっろしくー!!」

・相馬良樹からの援軍要請
「相馬良樹だ。現在、強硬派のアジト前にいる。物資の強奪を頼まれていたんだが……どうにも敵の数が多そうで人手が足りない。良かったら任務を手伝ってくれないか? 場所はユベルニアから少し離れた所にある場所だ。今は使われていないところなので民間人を巻き込む危険性もない。もし、手が空いていたら……今回の任務を手伝って欲しい。頼んだよ」

担当マスターより

▼担当マスター:森乃ゴリラ

マスターコメント

 シナリオガイドの閲覧、ありがとうございます。
 今回のシナリオは以下のようになっております。


◆シナリオのざっくりあらすじ

 A機関は、『ユベルニアの強硬派が、来るべき戦争のために武器や兵器をため込んでいる』という情報を得ます。
 なんとかして彼らの戦力を削ぎ、不要な諍いを未然に防ぎたい……と考えたA機関は、良樹とウウェを任務に当たらせました。

 ですが、いざアジトへ着いてみればそこは大きな倉庫。
 物資を運んでいたトラックを奪うだけにしても二人だけでは何もかもが足りない……というところで、二人はあなた方に援軍要請を飛ばします。

 援軍要請は良樹から受け取っても、ウウェから受け取っても構いませんし、A機関から正式に援軍要請を受けた、という事にして頂いても構いません。


◆アクション解説

【1】物資の強奪をする

 強硬派が集めた武器や兵器データを強奪しましょう。

・武器は銃や弾薬などが多く、木箱に詰め込まれた状態で置かれています。
 力持ちならば一人でも運べるかもしれませんが、重量があるのでご注意ください。

・兵器データは倉庫の奥にあり、数台のパソコンに保存されています。
 パソコンにはセキュリティロックが掛けられていますので、データの閲覧や移動にはハッカーのようなスキルが必要です。

・駐車場には車が停められています。
 まだ積み荷が下ろされていないトラックや、ジープのような車もあります。。

 こちらのパートですが、他の方をサポートするアクションでも構いません。
(強奪の為にトラックを持ち込む、敵の増援が来ないように見張るなどなど)
 ご自分のスタイルにあった強奪、あるいはその補助をしていきましょう。
 
 尚、今回の任務は、物資を全て奪わずとも大丈夫です。機関としては戦力を削ぐ事が一番重要視されていますので、やりやすいものを選んで頂ければ幸いです。
 また、データに関しては、頂いたアクションの数が多い場合、作業を割り振ったりするアドリブが入る事もあります(一人一台ずつハックするなど)

【2】強硬派のアジトを制圧する

 規模が大きな強硬派ということが分かりましたので、今後のためにもアジトを制圧してしましましょう、というのがこちらのパートです。
 倉庫の中には武装した強硬派たちがうろうろしています。
 数はそれなりに多く、殆どの強硬派は銃を所持しています。

 彼らを捕縛、あるいは無力化してください。
 殺す殺さないはA機関より指示が出ていませんので、各エージェントの裁量にお任せします。


◆地形

・ユベルニアから少し離れた大型倉庫
 以前は物流センターの一つとして活用されていましたが、今は閉鎖されています。
 そこに目をつけた強硬派が、勝手にアジト兼物資倉庫として利用している感じです。
 周りに民家はなく、森や林が広がっています。

 倉庫はレンガ造りで大きく、二階構造です。
 一階部分は武器庫として活用され、奥には兵器データを管理しているコンピューターが置かれています。
 二階部分は強硬派の居住地や訓練施設などとして使用されています。


◆NPC

・相馬良樹
 元々ホライゾンに所属していましたが、アークの世界へと渡り、今回はバイナリアの世界へやってきた特異者です。
 拾ってくれたA機関に恩義を感じており、和平の為に奮闘しています。
 ウウェと相性が悪いのに、何故かバディを組まされ「もっと普通の可愛い子と組みたかった!!」と駄々をこねながらも任務に当たっています。
 彼は【1】の物資の強奪を手伝う予定です。

・ウウェ・ユレ
 A機関のエージェントで人狼の遺伝子を持つライカンスロープです。
 砕けた口調、ぶりっこ、毒舌を吐く……と憎たらしい面ばかりが目立ちますが、誰よりも戦争の終結を望んでいます。
 良樹の事をヨッシーと呼びますが、仲が良いわけではありません。
「細けぇことはいい、制圧しちゃえばこっちのもんよ!!」を信条としている脳筋。
 彼女は【2】の制圧に乗り出します。
 
 上記のNPCは触れていただいても、触れられなくても大丈夫です。


◆マスターコメント

 シナリオガイドの閲覧、ありがとうございます。
 皆様のご参加、心よりお待ちしております!!

物資の強奪をする 【現在のMC参加人数:6】

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強硬派のアジトを制圧する 【現在のMC参加人数:4】

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