シナリオガイド
違法技術データの売買を目論む強硬派の邪魔をしよう。
シナリオ名:繁栄の影に潜むもの / 担当マスター:森乃ゴリラ
――西と東を分かつ壁により分断されてしまったバイナリア。
世界は今日も、仮初めの平和を享受していました。
対立・緊張状態が続いているとはいえ、物理的な移動が制限されているおかげです。
平穏を受け入れ、東西の統一を望んでいる者もいれば、そうでない者も――勿論、存在しています。
東西どちらの領地にもスパイが潜り込んでいるのが、このバイナリアの現状でもありました。
表向きは平和そのものです。世代の交代がなされてはいる事も大きいでしょう。
ですが戦禍は至る所に残され、未だ戦争中なのだという事を目の当たりにします。
一日経てばどちらの風が強くなるのか分からない、危うい均衡の世界でした。
そんな世界を歩いていたのは相馬良樹です。
突如アークに出現したゲートに引き込まれ、このバイナリアへとやってくる事となりました。
この世界の事を何も知らない、住所不定無職の良樹を拾ってくれたのはA機関と呼ばれる組織です。
良樹は両国の終戦を願っている機関の理念に共感し、偽装身分を与えられた恩義に報いるためエージェントとして活動をし始めた……というのが、つい先日の事でした。
「しかし……分からない事が多すぎて困惑する暇もないな」
良樹がそんな事を考えながら街を歩いていると、彼の携帯電話が着信を告げました。
ディスプレイに表示された名はなく非通知のようです。
「はい……あぁうん、分かった。そうするよハニー、今日の夕食には間に合わせるね。愛しているよ」
良樹はその後、少しだけ雑談を挟み、電話を切りました。
向かうのは拠点として与えられた自宅です。
何ごともなかったかのように部屋へ入り、布団にダイブしてから枕を抱きしめ、大声で叫びました。
「なーんで恋人いねえのに、いるように振る舞わなきゃいけねえのかな!? 地獄すぎるだろ!?」
そう、先程の電話は全て演技です。
街中だったという事もあり、機関のエージェントという事がバレぬよう、暗号めいた会話をしながら任務を引き受けたのでした。
内容は至って簡単。
本日の夕暮れまでに他エージェントと共にハニービルへ向かい、情報収集ならびに人質の救出を行って欲しいとの事です。
独り身の良樹は薄らと涙を浮かべながら、携帯電話を手に取り、同じくエージェントたる貴方がたへメッセージを残しました。
「あー、エージェントのみんな……新しい任務だ。場所はハニービル、壁から少し離れたところにある高層ビルだな。そこで行われているのは資金を募るパーティー……というのが表向きで、裏では違法技術のデータ売買が行われようとしているらしい。データ作成にあたり、東西の技術者を捕らえているという話もある。今回は、データ売買をしている奴らから上手い具合に情報を引き出しつつ身元を割り出すか、捕らえられた技術者の解放をしてほしい。以上だ、頼んだよ」
担当マスターより
◆アクション解説
【1】パーティーで情報収集を行う
ハニービルの30階で行われている立食形式のパーティーに潜入し、違法技術のデータ売買に関わっている方を見つけてA機関へ報告して下さい。
(参加者の中には、表の事しか知らない人も居ますのでお気をつけ下さい。)
上手く聞き出すも良し、会話を盗み聞きするも良し、自分が強硬派の技術者であると偽るも良しです。
内容に制限を設けておりませんが、エージェントらしくスマートに行う事をA機関は望んでいます。
また、A機関より偽装身分とパーティーの参加状、衣装などを受け取る事もできます。
独立したての起業家として堂々と参加もできますし、給仕係としてこっそり潜入なども行えます。
人によっては設備の点検としてやってきたり、雇われコックとしてお魚解体ショーを披露しても良いかもしれません。
尚、あまりに有名な身分を名乗ると「こんな人居たかな?」と怪しまれますのでご注意下さい。
・パーティー会場について
立食形式のパーティーは30階で開かれています。
招待客の大半は著名人や名のある起業家ですが、中には資金力のある一般人も顔繋ぎとして参加しています。
格式高い内装で、趣味が良いのか悪いのか分からない調度品が並べられ、天井からはこれまた(以下略)シャンデリアなども設置されています。
楽団として招かれた一行や、出張シェフ、日雇いの給仕も多々いますので、パーティーの規模はそれなりに大きいです。
美味しいご飯、美味しいお酒も用意されております。
【2】技術者の救出へ向かう
技術者が囚われているのは高層ビルの地下です。
軍事目的のサイボーグ化や、兵器のデータなどの開発を行っていますが、これは技術者の望む事ではありません。
彼らは強硬派によって無理矢理連れてこられ、働かされているだけです。
こちらにはコンピューター管理の警備システムが張り巡らされ、武装したガードマンが警邏しています。
セキュリティを解除するために動いたり、武装したガードマンを倒したりして、囚われた技術者の解放を目指して下さい。
・地下の研究所について
囚われた人々が働かされている研究所です。
こちらは華やかな上層階とは違い、やや無骨な内装です。
耐久力が高そうな金属壁や床が並んでいます。
入り口は正面のエレベーターと、サブのエレベーターが数機。非常階段があります。
地下故にエアダクトの数も上層階に比べて多いです。
こちらへのカードキーはA機関が偽造して特異者達にも渡していますが、ご自分でハック・あるいは偽造されても問題ありません。
◆地形
・ハニービル
壁より少し離れた立地にある高層ビルです。
全60階建て。パーティーは30階、データの開発は地下で行われています。
アクセスはそれなりに良く、駐車場も完備されています。
◆NPC
・相馬良樹
元々ホライゾンに所属していましたが、ひょんな事からアークへ渡り、今回はゲートを通ってバイナリアの世界にやってきました。
拾ってくれたA機関に恩義を感じており、和平のために奮闘する予定です。
今回の任務では『起業が成功した青年実業家』という偽装身分で【1】のパーティーに潜入します。
「これで女の子と仲良く……は無理だな、偽りの身分だし。いやでもワンチャンあるのでは!?!?」
こちらのNPCは触れていただいても、触れられなくても大丈夫です。
・囚われた研究員達
強硬派によって連れてこられた人々です。
是非とも助けてあげてください。
◆マスターコメント
シナリオガイドの閲覧、ありがとうございます。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
新しい世界でも宜しくお願いします!!