クリエイティブRPG

さまよえる蒼い契約者・後編

リアクション公開中!

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さまよえる蒼い契約者・後編
基本情報

マスター:九道雷
ワールド:蒼空Re
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年06月10日公開!

シナリオガイド

さまよえる、死したる者の魂は

シナリオ名:さまよえる蒼い契約者・後編 / 担当マスター:九道雷


 
 
体が欲しい
体が欲しい
体が欲しい
体が欲しい
からだが


■何者でも無い者■

(やれやれ、何てこった。
 本当に巻き込まれてこんな有様とは……)
 空京で暇な魔法具店を営む女店主は毒づきました。
 謎の襲撃者に拉致されて何処かに連れられ、手足を拘束されて転がされています。
(こんなことなら、あの連中にもう少し愛想よくしておくんだったよ。
 冒険者が報酬も無いのに助けに来てくれるものかねえ)
 攫われたのは、人質として利用するつもりと思われましたが、取引相手は誰にするつもりなのでしょう?
 とりあえず、自力で何とか方法を考えてみるも、魔法で縛された拘束は外せそうもありません。
 そもそも此処が何処かすら、魔法具店主には判断がつきませんでした。
(さて、魔法無効の結界は張られているようだけど、魔法の気配が濃い感じがするけどね……)
 連れられた際に幾つか質問はされましたが、元々大したことは知らなかったので、
『頼まれた迷子を捜したところ『核』を持っていた』
 ということくらいしか話していません。
 それしか知らないと言えば、突っ込んで尋問されることもありませんでした。
(それにしても、あのじじい)
 魔法具店主は、此処に連れられた際に現れた、一人の老人を思い出していました。
「……お前さん……」
 顔を顰めてそう呟いた魔法具店主に、その老人は、意味深な笑みを浮かべました。
「成程、魔女か。
 ふむ、素体として申し分ないの」


■企み■

 人質と共に戻ってきた『ミズ』達による報告で、
『アトラスの膿』とも呼ばれる力の結晶、『核』の入手に失敗し、一人は捕らわれた、と聞くと、その老人は「そうか」と頷きました。
「まあよい。先にこちらを手に入れればよかろう」
「その連中、どうしてあいつを殺さなかったんだ?」
 共に話を聞いていた、屈強な男が首を傾げました。
「人は存外に情け深いものじゃしの」
 小柄な老人は、その男を見上げて言いました。
「捕える時に殺さなんだということは、後から改めて殺すということもあるまい。
 とはいえ、捕らわれたままというのもいっそ哀れというものじゃな」
「わかった」と男は頷きました。
「俺があいつを“解放”してきてやろう」
「可能であれば、『核』も回収できればよいの。
 では我々は、このまま『隠れ里』を目指すとしようかの」
 老人はそう言うと、その場にいる三人を見渡しました。
「しかし『核』の反応が動いておる。
『核』を操れるのは巫女だけという記述であるから、恐らく巫女が持ち出したのであろうの。
 風の、そちらを追うてくれるかの」
 老人の言葉に、『ミズ』と共に戻って来た銀髪の男は、頷いていずこかへ退きました。
「我等が里に到達したと知れば巫女も戻って来よう。
 人は情深きもの、里の者らを見捨てはできまい」


■森の中■

 一人の青年とバルキリーの娘が、森の中を走っていました。
 洞窟を見つけて逃げ込み、バルキリーの娘が結界を張ります。
「くそっ、シキはまだか?」
 青年は外を伺いながら呟きました。
 イルミンスール生徒であるトオルは、馴染みのイルミンスール大図書室司書に相談を受けたパートナーのシキと共に、イルミンスールの森の中にひっそりと存在する隠れ里に向かい、その途中で、襲撃者から逃げてきた隠れ里の巫女と出会ったのでした。
 自分達だけでは手に余ると判断した二人は二手に分かれ、トオルは援軍を呼びに行ったシキの帰還を待っています。
「くそ、あいつら相当鼻が利くぞ。俺が引き付けるから此処に隠れてろよ」
「危険だわ!」
 洞窟を出て行こうとするトオルを、巫女インカローズが引き止めました。
「大丈夫、多分シキはもうそこまで来てる、はずだ。
 森の中のシキは水の中の魚みたいなもんだから」
 トオルはそう笑って洞窟の外へ駆け出します。
 見送ったインカローズは不安げに周囲を見渡し、やがて苦々しく唇を噛みました。
 里を護る為に、里から遠ざかったはずなのに、里に危険が近づいているのを察知したのです。


■さまよえる魂■

 ヨシュア達が保護した迷子の少女ハルカは、死者と生者の狭間にいるような、とても不安定な存在だということに気づいた契約者がいました。
 現在は『核』を所持していることで安定していますが、魔法具店主が攫われてしまった件で、狙われたのは『核』かもしれないと不安は拭えません。
『核』をハルカに渡しておしまい、という訳にもいかず、ヨシュアはハルカを勤め先であるゴーレム技師、オリヴィエ博士の元へ連れて行きました。

 オリヴィエ博士は、ハルカの状態を見定めた契約者達の説明に「成程ねえ」と頷きますが、ハルカの方は、何もわかっていないかのように首を傾げるのでした。
 探しているという祖父とも、いつ、何処ではぐれたのかを思い出せないと言います。
 恐らくは死んでしまったことで、記憶も曖昧になっているようです。
「『核』を渡せば何とかなるんじゃなかったんですか?」
「そうだね、そうなれば良かったのだろうけど、多分あの子は、あれが何なのかを理解していないのだろうね」
 ヨシュアの相談を受けて、オリヴィエ博士はそう言いました。
「ええと……つまりどういうことですか」
「その守護天使の望みに沿うなら、まずはあの子に、自分が死んでいることを自覚させること。
 その上で、生きることを望み、『核』を受け入れ同化すること。
 そうすれば、こちら側に戻ることができるだろうね」
「自覚って……どうすればいいんでしょう」
「そうだね……例えば原因を突き止めるとかかな。どうして死んだのか」
「……はぐれたという彼女のおじいさんが、何か知っているかもしれない、ということですか?」
「かもしれないね」
「もしかして、死を自覚させて、生きることを望まなかったら、そのまま死んでしまうとか」
「そうなるだろうね」
 ヨシュアは頭を抱えました。
 
 
担当マスターより

▼担当マスター:九道雷

マスターコメント

 
前編のあらすじ

空京に住む青年ヨシュアはある日、
霊体のような様の守護天使に託された『核』なるものをハルカという人物に届ける為、
上司オリヴィエ博士の助言に従って暇な魔法具店主を訪ね、
店を訪れていた客達の助けにより協力を得られたものの、
発見した少女ハルカは死者だったのでした。
途方にくれたヨシュアが魔法具店に連れ帰ったところで何者かの襲撃に遭い、
魔法具店主が攫われてしまったのです。

一方、空京郊外で邪悪な気配が感知され、
発見した謎の二人組を撃退すべく戦いましたが、
一人を捕獲したものの一人には逃げられてしまう事件が生じていました。

 
 
 よろしくお願いします。九道です。
 前編より大変間が空いきすぎてしまって申し訳ありません。
 シナリオの後編をお送り致します。

 こちらは
『ヨシュアの探し人は見つかったが問題は解決しなかったので、最後まで付き合ってやろう』
というシナリオです。
 一方で、新たな問題も生じています。

・空京に現れた怪しい二人組に関わった、或いは関わった人から話を聞いた
・祖父を探すハルカを手伝う
・魔法具店主が攫われた所に居合わせた、或いは居合わせた人から話を聞いた
・イルミンスールにいて、シキの援護要請に応じた

などの理由で関わることができます。
 空京に住んでいる人は、ヨシュアと顔見知りということにできます。
 また、イルミンスール生徒は、トオル、シキと顔見知りということにできます。
 学内等で一度でもトオルと会話をしている可能性があれば、トオルはあなたをマブダチと思っています。



 シナリオの最終目的は、
『ハルカに死を自覚させ、『核』を受け入れさせる』
ことです。
 その為には祖父を探し出して再会させることが有効では?という案が出されていますが、探す方法は分かっていません。

 シナリオガイド内■何者でもない者■、及び■企み■の内容は、PL情報となります。
 また、前編終了時点で、『ヒ』と『ミズ』はハルカ達に接触しなかった為、関係していることも、PC情報化されていません。

『ミズ』の脱出に力を貸した人物と、魔法具店主を攫った人物は同一人物ですが、『ミズ』の脱出時の情報が、魔法具店主が攫われた際に居合わせた人達には伝わっていない為、同一人物であることを、前編終了時点でPCの皆さんは認識していません。

 謎の老人の存在はPL情報となる為、PCの皆さんが老人の存在を知るには、前提をクリアしなくてはなりません。
 魔法具店主を助け出して話を聞く、或いはトオル達に力を貸して事情を知る、などなどです。

 魔法具店主が攫われた後、比較的速やかに後を追った場合、シナリオガイドとのタイムラグはあまりありません。
※ハルカとヨシュアは現時点では速やかに後を追う予定ではありません。
(魔法具店主を助ける為には急がないと、と思っていますが、ハルカの祖父に関連しているとは思っていない為です)
 オリヴィエ博士が持っている店主の名刺の反応は、イルミンスールに向かっています。
 最速で、イルミンスールに行ったところで援護の人手を探しているシキを見かけるタイミングです。



『ミズ』と『ミズ』の脱出に力を貸した人物は、イルミンスールで謎の老人と合流しました。
 謎の老人は、『ヒ』と『ミズ』に『核』の捜索をさせる(※前編)一方で、イルミンスールの大図書室で調べた隠れ里を探していました。
(その様子を司書に不審に思われ、相談を受けたシキがトオルと共に隠れ里に向かいました)
 危険を予知した隠れ里の巫女インカローズが、敵の目を逸らそうとしましたが、里は見つかろうとしています。
 謎の老人の狙いは、隠れ里で祀られている『核』です。
 現在は、狙われていることに気づいたインカローズが持ち出しています。
『核』の反応と隠れ里があると思われる場所に齟齬が生じた為、謎の老人達は二手に分かれて核の反応を追わせ、自分は隠れ里の方へ向かいました。




■NPC紹介■

■ハルカ
発見された迷子の少女。天真爛漫な性格だが、目を離すといなくなっている。
祖父と共に地球からバラミタに来たのち、はぐれてしまった。
祖父を探しているが、いつはぐれたのかを覚えていない。
どうしてか「帰らないと……」という思いがあるが、一緒にパラミタに来た祖父を置いて帰るわけにはいかないと考えている。

■ヨシュア
平凡なシャンバラ人。ハルカを探すことはできたが、これからどうしたらいいのか途方にくれている。
ハルカの捜索を頼んだことで魔法具店主が攫われてしまった?
ということは巻き込んでしまった?
ということは、攫った何者かはハルカの持つ『核』を狙ってきたということ?
というところまで理解している。

■オリヴィエ博士
ヨシュアの雇い人。魔法の使えないゴーレム技師。助言はくれるが非力。
非力だが、役に立つことも……?
魔法具店主の名刺は捜索に行ってくれる人に渡すつもり。あとで彼女にボコられるだろうなとは思っている。

■空京の暇な魔法具店主
イルミンスール某所に捕まっている。魔力は封印され、複数の使い魔が見張りについている。
謎の老人について何か思うところがある模様。
謎の老人には、何らかの使い道があると思われている模様。

■トオル
単純で馬鹿だがいい奴。
読み書きの殆どできないシキが、自身の知識レベルの階層までしか入れないイルミンスール大図書室で自分より深い階層まで行けたことに驚いた。

■シキ
豪放磊落な性格。トオルのパートナーの獣人。
イルミンスールに入るまで学校に通ったことはなかったが、学校で学ぶこととは違うところで知識が深い。


■謎の老人
『ミズ』と共に隠れ里に向かっている。何故か『核』について詳しく、その入手に執着している。

■『ミズ』
謎の老人と共に隠れ里に向かっている。魔法も使うが、力を制限されない今回は、身長ほどもある長い柄の鎌を持って戦う方を主とする。また死者を操るネクロマンシーの術も使う。

■『ヒ』
空京某所に捕獲されている。自力脱出は出来ずにイライラしている。

■巨漢の男
謎の老人の指示により、『ヒ』のところに向かう。大刀を所持し、力任せの攻撃をするタイプ。

■銀髪の男
謎の老人に「風の」と呼ばれている。『ミズ』と共に謎の老人に合流した後、隠れ里の巫女、インカローズを追跡する。魔法も使うが、数多くの使い魔を召喚する。

魔法具店主を救出する

5

トオルに加勢する

5

ハルカの祖父を探す

4