クリエイティブRPG

朽ちた夢、その残骸(第2回/全2回)

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朽ちた夢、その残骸(第2回/全2回)
基本情報

マスター:寺岡志乃
ワールド:蒼空Re
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年05月28日公開!

シナリオガイド

ディーバ・プロジェクトを阻止するため、遺跡へ急げ!

シナリオ名:朽ちた夢、その残骸(第2回/全2回) / 担当マスター:寺岡志乃



 コントラクターたちの手によって遺跡から連れ出され、再会を果たしたアストーとドゥルジ親子でしたが、彼らはそのまま引き続き、ヒラニプラのキアラ・ウォーレス少尉の戦技研究室預かりとなりました。
 人の姿をしていても彼らは古代の人造兵器です。このまま野放しにできないと考えるのは当然でしょう。
 興味深いサンプルが2つになった、と喜ぶキアラ率いる教導団員に拘束され、ドゥルジは「ほら見ろ」と言いたげな投げやりな視線を向けて、連行されて行きました。



●蒼空学園

「あーあ、たーいくつー」

 お昼の時間。蒼空学園の学食でお弁当を広げながら、ヴァルキリーの少女・リーレン・リーンはぼやきました。
 はふ、とため息をこぼすのを見て、正面に座った友達の1人が手にしたサンドイッチでリーレンを指します。
「それ3回目だから。
 そんなに退屈してるなら、タケシくんと一緒に森で発見された遺跡調査行けばよかったのに」
「そうそう。もう危険はないんでしょう?」
 隣の少女も頷きます。
「えー? やだ。森の奥にあるんだよ? 虫いっぱいいそうじゃん。埃まみれになりそうだし」
 リーレンもタケシに一緒に行こうと誘われたのですが、そう言って断っていました。
 タケシは「そっか! じゃあ何かお土産になる物見つけてくるから、楽しみにしてろよ!」と楽しそうに笑って、仲間たちと一緒に出掛けて行きました。
 それが今朝の話。
 あのタケシのことだから、どうせ女の子が喜ぶような物とか見つけられないに決まってる、とリーレンはその記憶をぎゅっと端に追いやって、「それより、学校終わったら何しよっか?」と放課後の過ごし方について友達と計画を立てていたときでした。
 周囲で食事をしていた者たちの雑多な歓談の声がいつもと違うざわつき方に変わったのを敏感に感じて、食べていた手を止めます。
「何? どうかした?」
「テレビ?」
 首を伸ばしてテレビを見ようとしている友達にならって身をひねり、テレビのほうを向くと、画面に映っていたのは先日ヒラニプラに打ち込まれた3本の黒い六角柱でした。
 ただの巨大な棒だと思われていたそこの1面が開き、中から奇妙な人型のロボットが続々と出てきて、連日集まってはああでもないこうでもないと柱について話していた柱の調査隊や野次馬たちに襲いかかっています。
「大変!」
 騒然となった現場の様子に、学生たちは真剣な顔で見入っていました。


●ヒラニプラ~戦技研究室

 突然起きたロボット襲撃に大勢の目が集中している頃。戦技研究室でもひそかに事件が起きていました。

「随分おとなしく囚われているものだな。おまえのそんな殊勝な姿を見たことは1度もなかった。こうして目にしても、本当に同じやつとは思えないくらいだ」

 研究対象として閉じ込められた部屋で、ドゥルジに話しかける少年が1人。
 学生服の上から白衣をまとい、ヘッドセットを付けたその少年に、ドゥルジは見覚えがありました。しかしそのときとは雰囲気がまるで違っています。同じなのは姿と声だけ。よく似た別人、双子と言われても納得するでしょう。
「……誰だ」
 慎重に問うドゥルジに、少年は淡々と答えました。

ルドラ
「ルドラ……?」

 その名前にドゥルジは聞き覚えがありませんでした。
 が、すぐに察します。

「そうか。おまえが母さんの言っていたか!」
「そんなことより、ついて来い。さっさとここを出る。――なんだ? ここのやつらを気にしているのか? 問題ない。全員始末している」

 少年の後ろには護衛のように6人のドルグワントが控えていたため、その言葉も正しいのでしょう。事実、彼らという侵入者がいるのに誰も駆けつける気配がありません。

「……母さんが」
「それも解決済みだ。すでに彼女はこちらで確保している」
「本当か!?」
「事実だ。彼女がおまえと一緒を望んでいる。でなければおまえなど、ここに放置してもよかったのだが。しかたない。
 しかし連れて行くからにはおまえにも役に立ってもらう」
 ドルグワントに命じてドゥルジの手足の拘束具を断ち切らせて、ルドラは言いました。
「一体何をする気だ」
「アンリのディーバ・プロジェクトを遂行する」
「は? 何を言ってる。あれは5000年も前のもので――」
「そうだ。しかしそんなことは関係ない。調べによると、今カナンは国家神が封印されているようだ。プロジェクトを遂行するには絶好の機会だろう」
「……だが……、アストレースはもういないんだぞ……?」
 まさかと。
 問いながらも、その答えが想像できて。ドゥルジは青ざめます。
 そんなドゥルジの反応には興味ないと言うように、ルドラは無表情のまま答えました。

「問題ない。アストーを調整する

「母さんに何かしたら、おまえを殺してやる!!!」

 つかみかかろうとしたドゥルジをドルグワントたちが背後から押さえ込みました。
「アストーもアストレースも、同じタルウィ博士をベースとして創られている。役割が違うためかなり調整が必要だが、問題ない。ダフマにいるわたしの中にはアンリの残した全てのデータが保存されている。アストーをアストレースに創り換えるのは不可能ではない、と結論した」
「勝手なことを言うな!! 彼女を返せ!!」
「聞け。これはおまえや彼女にとっても得のある話だ。彼女の喉と足が動くようになるのだからな」
「!? 嘘をつくな。母は、生まれながら不活で――」
「わざとそう調整したのだ。彼女はダフマとリンクできる唯一の成功体。反抗を防ぐため、人間たちの手がなければ生きられないように調整された。
 証拠を見せてやろう」
 ルドラは押さえ込まれて身動きできないドゥルジの腕に、何かを注射しました。
「感じるだろう? おまえの中のアストーのが完全に活性化するのを。
 おまえがわたしに従えば、同じ物をアストーにも施してやる」
 ディーバとなる彼女が不完全体であるのはプロジェクトに支障が出るため、ルドラは初めからそうする気でいましたが、ドゥルジは知りません。
「…………わかった。……おまえに従う……」



●ダフマ~その森

 黒い六角柱はダフマから打ち出された物と知るコントラクターたちが、またあそこで何かが起きているに違いないと結論付けるのは当然の成り行きでした。
 急ぎダフマへ向かったコントラクターたちの前に、死龍に乗ったドゥルジが立ちふさがります。

「帰れ、人間ども。ここから先に行かせるわけにはいかない。おとなしく帰るならおれも見逃そう。だが逆らうのであれば、全員殺す」



●蒼空学園

 同時刻。
 校長室に呼び出されたリーレンは、蒼白した面で、ヒラニプラの戦技研究室内にあるドゥルジ用監視カメラで撮られた一部始終を見せられていました。
 真っ白になった頭で、呆然と答えます。

「……はい……。か、れは………………あたしのパートナーの、松原 タケシで、間違いないです…………」

 絞り出すような声。
 映っていたのは「ルドラ」と名乗る、赤く光る灰色の機械の目をしたタケシの姿でした。
 
担当マスターより

▼担当マスター:寺岡志乃

マスターコメント

 こんにちは、またははじめまして。寺岡志乃といいます。
 こちらのシナリオは『朽ちた夢、その残骸(第1回/全2回)』の続きとなっています。
 ですが、今回のガイドの内容だけで問題なく参加できます。よろしくお願いいたします。


【今回の目的】
ルドラを止めること。


【現在の状況について】※PL情報です。PCが知っているとしてアクションに組み込むためには、そのためのアクションが必要です。
 前回の騒動によって、遺跡のスーパーコンピュータ・ルドラが目覚めました。
 プロジェクトの推進責任者である彼は、アストーほどではありませんが、ある程度遺跡を操作することができます。
 ルドラはアストーをアストレースという人工の神子に創り換えるための時間稼ぎとして、陽動役にパペット、外部防衛役にドゥルジ、内部防衛役にアエーシュマを配置しています。できるだけ時間をかけず、彼らを突破してルドラを止めなくてはいけません。
※遺跡内部は前回マッピングされていますので、迷うことなく目的の場所へ行くことができます。
※カナン攻略用を目的として造られた超重力虚空爆撃砲は健在で、ルドラはドルグワントを使って動力機を修復中です。


【NPCについて】
・ドゥルジ
 中・近距離型兵器。
 前回、崩壊死直前でしたが、完全復活しました。
 以前のように頑なに人間に対して不信感を持ってはいません。しかし、一番大切な母・アストーの体を元に戻してもらうことを条件にルドラに従うと決めました。
 主に高密度エネルギーを弾や風、真空波として使います。強力なサイコキネシスの持ち主と思ってください。
 全身がエネルギー体なので、その強弱は彼の精神状態や体力に比例します。
 遠距離攻撃はできませんが、30メートル程度の距離でしたらエネルギー弾を撃ち込んできます。しかし視認距離によって精度は変化します。威力は一度に撃ち出される個数によって変化します。数が多いだけ、力は分散されます。連射も同じですが、1発で5センチ程度の鉄板を軽く貫通します。複数個でも、銃弾並の威力があります。
 防御には不可視の防壁(バリア)を展開しますが、常時張っているわけではありません。張る大きさによって層の厚さが変わり、小さいほど厚く、大きいほど薄くなります。全身を覆うほど薄くても至近距離から撃たない限り拳銃程度の銃弾は貫通しません。
 また、張っているときは攻撃できません。攻撃か防御か、できるのは一方のみです。
 森の上空にいます。ガイドでは死龍に乗っていますが、自ら飛行しながら戦闘ができます。

・アストー
 長距離型兵器。
 遺跡を操作することができます。
 現在ルドラによって、カナンの世界樹セフィロトにリンクできる(かもしれない)人工の神子になるべく、マユ研究室にて施術されようとしています。

・アエーシュマ
 中・近距離型兵器。
 最速・最強のドルグワントです。ルドラによって復活しましたが、狂った精神は調整されないまま、敵味方の区別もつかない状態です。説得および精神系魔法は一切効果がありません。
 戦闘狂。格闘、エネルギー弾、バリアを用います。その威力、スピードは他のドルグワントとはけた違いです。最低限、速度アップを図るスキル・アイテム、作戦がないと、かなり厳しい戦いになるでしょう。
 遺跡内部にいて、4~5階にあるマユ研究室を守っています。

・ルドラ
 アンリ博士によって創られた人工知能。研究半ばで斃れることを恐れたアンリは、自分の代わりにプロジェクトを続行してくれる者として、ルドラを生み出しました。
 5000年前、ある悲劇が起きて彼は封印されていましたが、前回の騒動によって目覚めました。
 アンリのディーバ・プロジェクトを完遂することを目的として、アストーを調整中です。

・松原タケシ
 蒼空学園生徒。
 ツァンダの森に現われた古代遺跡ダフマの調査隊に参加していました。
 ルドラ率いるドルグワントの襲撃を受け、囚われたタケシは両目をえぐられ、機械の目にインストールされたプログラム・ルドラによって操られています。
 ヘッドセットで遺跡内の本体と通信したり、ドルグワントに命令を出したり、グエラとしての力を使いますが肉体は人間なのでドルグワントのような強度はありません。
 森にいて、ドゥルジを見張ったり、ドルグワントに指示出しをしています。

・リーレン・リーン
 蒼空学園生徒。種族はヴァルキリー。松原タケシのパートナーで、タケシとは気の合う兄妹のような関係。
 一緒に行かなかったことを激しく後悔しており、タケシを取り戻そうと、少し遅れてですが森を突っ切って遺跡へ向かいます。

・ドルグワント
 男性体、女性体がいます。
 男性体はドゥルジそっくりの外見をしています。違いは頬に『D』のマークがあること。
 自我はなく、しゃべりません。
 戦闘能力はドゥルジと同じです。全員が思念波でつながって常にフィードバックして学習しており、全体を把握して敵に対処しています。そのため、同じ攻撃は別のドルグワントには通用しないかもしれません。
 ドゥルジの最大の欠点、自己再生能力はありません。能力が感情に左右されることなく、フルパワーで長時間稼働が可能となっています。
 森および遺跡内にいます。

・死龍
 全長20メートルを超す骨の龍です。左の鉤爪に握られている龍珠が弱点です。これを切り離すか、なかにこもっている力を使い切れば崩壊します。
 水龍で、飛空しており、上空から高圧力の水を槍のように飛ばしたり氷結系の魔法を用いて攻撃してきます。常に流動し続ける水がバリアのように全身を防御しています。
 森の上空にいます。

・パペット
 身長170センチ程度のロボットです。顔はなく、楕円と円だけでできた骨組のような体に剣と盾を握っています。体内に埋め込まれた装置で動いているだけなので精神系魔法はききません。目につく人を片っ端から襲っています。
 物理攻撃のみをします。それほど強くはないのですが、とにかく数がたくさんいます。
 3本の六角柱から続々と出てきていて、柱内部の転送装置を止めるか、遺跡内部にある転送装置を止めない限り、供給は止まらないでしょう。
 ヒラニプラにいます。



それでは、皆さんの個性あふれるアクションをお待ちしております。

ドゥルジを止める

5

ドルグワントと戦い、タケシを救う

3

遺跡内の敵と戦う

8

ルドラ攻略

5

パペットと戦う

2

その他

1