クリエイティブRPG

列車に消える者たち

リアクション公開中!

列車に消える者たち
基本情報

マスター:伊勢 朗
ワールド:ロディニア
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2020年12月24日公開!

シナリオガイド

誘拐犯を一網打尽にしろ!

シナリオ名:列車に消える者たち / 担当マスター:伊勢 朗


 カディヤックヒル、イマジンレガリア。
 仕事場兼セイヴァーズの本拠地でもあるそこで、光牙 影路郎は、どう見てもアシスタントとは思えない風貌の少年と、テーブルを挟んで話しています。

 「すまない、私の責任だ」

 影路郎は沈んだ面持ちでそう言いました。少年は全身に包帯を巻いており、見ているだけでも痛々しいです。彼の眉間には、その若さに似つかわしくないシワの跡がありました。

 「別にあんたのせいじゃない。俺たちが下手うったってだけだ」

 少年は自嘲的に笑います。

 「まあ、とにかく伝えた通りだ。アジトはアンダープレートにある闇市の奥。実行の主犯格はルイージ・ドルトンとかいう野郎だ。右手がチェーンソーのいつもニヤニヤ笑ってる奴さ。聞いた話じゃ、かなりの戦闘狂で、子どもでも容赦しないって話だ。せいぜい気をつけな。じゃあな」
 「待つのだ! まだ奴らは君を探しているかもしれない。せめて、護衛を――」
 「これ以上、関わるつもりはない。それに自分の身くらい守れる。ずっとそうやって生きてきたんだ。俺も……マレーもな」

 少年が出ていくと、影路郎は深いため息をつきました。少しすると、プロフェッサー・ソルフォードがマグカップ片手にやってきて尋ねます。

 「ため息なんて珍しいわね。さっきの子は?」
 「ああ、話してなかったな。彼――エドは、協力者だ」
 「協力?」
 「ここのところ、ハイパーループの各駅で行方不明者が増えてるのは知ってるだろう?」
 「ええ。犯人はサイボーグって言われてるアレね?」
 「そうだ。少し前にある情報筋から、誘拐犯のアジトがアンダープレートにあるとわかったんだ。ただ、特定した場所が、特に貧しい人たちの住む区画でね」
 「……見慣れない人間が調べてたら、どうしたって目立つわね」
 「ああ。だから、そこに住む人たちに協力を頼むほかなかったんだが……」
 「何かトラブルが?」
 「数日前、協力者の一人と連絡が途絶えた。その子の捜索も兼ねて調査を続けてたんだが……君も見た通り、エドがサイボーグに襲われたんだ」
 「らしくないわね。アジトの場所はわかってるんでしょう? いつもなら、セイヴァーズ出動だ、ってすぐ動き出すじゃない?」
 「彼を襲った者の中に、行方不明になった協力者の少年……マレー、と言うんだが。その子によく似た顔のサイボーグがいた、と聞いた」
 「……そう」

 ソルフォードはマグカップに残っていたコーヒーを飲み干すと、ほっと小さく息を吐きました。そして二杯目を淹れると、自分のマグカップと、棚から出したもう一つのカップへ注ぎ、それを影路郎へ差し出します。

 「でも時間は待ってくれないわ。そうでしょう?」
 「ああ、その通りだ」影路郎はカップを受け取ると一口飲み、笑いました。「しかし、君に気を遣われるとはな」
 「あなたが暗いと、こっちも調子狂うのよ」
 「ははっ」影路郎はカップを置き、自分の頬を軽く叩きます。「そうだな、全くだ! 読者を笑顔にする漫画家が、笑顔を忘れるとは! ……悩む暇があるなら動け、か。よし、セイヴァーズ出動だ!」

 影路郎は瞳に熱を取り戻すと、ブレイブコンバーターを通じて呼びかけました。

 「目的は、次の誘拐計画の阻止。そしてアンダープレート内にある奴らのアジトを制圧することだ。これ以上、犠牲者を出す訳には行かない。皆、頼んだ!」

* * *


 セイヴァーズの作戦決行予定日。
 彼らより一足早く敵アジトへ向かう、包帯を巻いた少年の姿があります。

 「待ってろよ、マレー。せめて俺の手で止めてやる。おまえが、誰かを傷つける前に」

 彼は誓いを立てるように言うと、闇市がある路地の暗がりへと姿を消しました。
 その目撃情報は、アジトへ向かうセイヴァーズの耳にも間もなく入るでしょう……。
担当マスターより

▼担当マスター:伊勢 朗

マスターコメント

 初めまして。当シナリオを担当する伊勢 朗と申します。
 今回はロディニアのサイボーグたちが目論んでいるハイパーループ(真空チューブ列車)での誘拐計画の阻止。
 そして、アンダープレートにある敵アジトを制圧することが、主な目的となります。

1.ハイパーループの誘拐計画阻止について

 実行犯のサイボーグは十人程度いますが、一般人をさらうだけの仕事なので、基本的に戦闘力の高い者はいません。
 しかし、主犯格であるルイージ・ドルトンは例外です。
 
彼は好戦的な人物であり、その性格に見合う実力を有しています。
 ドルトンは大柄で、近接戦闘に特化したサイボーグです。
 戦う時は、遠距離攻撃や、動きを鈍らせるなどの手段が効果的となります。
 ですが、接近戦では絶対に勝てない、という訳ではありません。
 相手の動きを制限するような場所へ誘い込み、仲間と連携を取れば、近接戦での勝機もつかめるはずです。

 ただ、誘拐犯たちは密に連絡を取り合い、異常がないか逐一確認しています。
 無闇に犯人の誰かへ攻撃すれば、仲間が駆け付け、ドルトンへも連絡が行くでしょう。
 凶暴なドルトンのことです。もし敵が現れたと知れば、周りの被害などお構いなしに暴れだすかもしれません。
 誘拐は駅が最も混雑するラッシュ時に行われます。
 ですから、市民を巻き込まないためには、事前に対策や作戦を立てておく必要があるでしょう。
 例えば「周囲に被害が出そうなスキルは控える」「自分が囮となり、犯人を人気のない場所へ誘い出す」などです。
 ただし、ハイパーループの全面的停止や、駅そのものの封鎖は出来ません。
 カディヤックヒルの全地域を繋ぐ性質上、これを止めれば都市機能に支障を来すからです。
 「駅の一部を封鎖する」もしくは「車両の一つを空にする」程度でしたら可能です。
 「予め空にしておいた1車両へ誘い込み、列車内で戦う」というような。
 場合によっては、列車の上で戦闘、などという展開もあるかもしれません。

2.敵アジトの制圧について

 こちらは正面突破、総力戦です。手強い相手は特にいません。が、とにかく数が多いです。
 ですから、多数を相手取れるようなスキルが効果的です。
 治安の悪い場所で人も寄り付かないため、周囲の被害を気にする必要もありません。
 アジトの奥で待ち構えているのは、誘拐の計画犯たちです。
 彼らを捕らえれば、今後の誘拐事件は確実に減るでしょう。
 それだけでなく、誘拐に関する新たな情報が得られるかもしれません。

3.協力者だった少年たちについて

 敵アジトには、一足早く協力者の少年エドが向かいました。
 既に捕まったか、それとも無事かは分かりません。しかし、間違いなくそこにいます。
 彼は重傷で、しかもサイボーグと戦えるほどの戦闘能力もありません。
 放っておけば、ただでは済まないでしょう。
 正面部隊とは別に裏口より潜入し、彼を救出する方がいれば、その危険もなくなります。
 
 エドの目的上、彼の近くには、もう一人の少年マレーと思しきサイボーグがいると考えられます。
 恐らくマレーの周囲には、他の敵サイボーグがいるでしょう。
 そして彼らは、あなたたちに攻撃を仕掛けてくるはずです。
 彼らをどうするかは、皆さまの判断に委ねられます。
 倒し破壊するのか、それとも人の心が残っていると信じ呼びかけるのか。
 行動次第で、エドやマレーたちの辿る運命は変わることでしょう。

 補足は以上です。
 では、よろしくお願い申し上げます。

ハイパーループの駅へと向かう

4

裏口から敵アジトへ潜入し、エドを探す

2

正面から突入し、敵アジトを制圧する

3