クリエイティブRPG

下層の森 -Forest of Substratum-

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下層の森 -Forest of Substratum-
基本情報

マスター:鳥海きりう
ワールド:蒼空Re
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2020年08月03日公開!

シナリオガイド

「ちょっと探検してみない?」

シナリオ名:下層の森 -Forest of Substratum- / 担当マスター:鳥海きりう


 イルミンスールの森の都、ザンスカール。
 自然の樹木をそのまま活かした閉鎖的な都市で、主に有翼人種であるヴァルキリーの住処です。そのため多くの居住区や商業区、行政区は遥か樹上に造られ、翼持たぬ者には優しくありません。余程の有力者か見栄っ張りでない限り、翼持たぬ者は落下の危険の無い下層に住みます。そして、何かの用事で『上』に行くのは、いつも命懸けです。
 ――別に、差別的だ、というわけではありません。
 下層から上層へ、迅速かつ安全に行く手段も必要です。『上』の人達ももちろん理解しているし、用意してます。自宅から学校へ通いたい、週末に友達とショッピングへ行きたい、給付金の申請を窓口で行いたい――これら全てに地獄のロッククライミングや心臓破りの石段が立ち塞がるわけではありません。もっと簡単で、直線的な方法がもちろん用意されています。
 ――即ち。

「う~ん、う~ん……」
「……あの、どうされました?」
 イーグ・ヨルドは、入った樹の中で困り果てた様子で声を上げている眼鏡の女性を発見しました。本当は関係無いのですが、一応『先に並んでいた』人物なので、声をかけます。女性はぱっと振り返りました。
「ああ、ボク、この街の人?」
「――ええ、まあ」
「よかった。ちょっと教えてくれない? このエレベーター、スイッチが無いのよ。どこで動かすの?」
 言って、女性は目の前の板を指さしました。――そう、ここは樹の中に造られた、上層へ行くためのエレベーターです。「……分かりませんか?」
「分かんないわよ。どこをどう見てもスイッチも、レバーも無いじゃない。あ、まさか魔法? 私が魔法使えないの知ってて言ってる?」
「違います。――ありますよ、スイッチ。これです」
 言って、イーグは進み出て板の中央を指さしました。板の中央は不自然に出っ張っており、どうやら踏むと沈みそうな気がします。スイッチのように。「……あ、あら?」「……」
「……てへ」
「……ご一緒しましょうか」
「あはは。ごめんね。そうします」
 言って、二人は板の上に乗りました。イーグがスイッチを踏み、エレベーターが鳴動を始めます。「さっきはごめんね。ボクなんて言っちゃって。キミ、お名前は?」「イーグ・ヨルドです」「私はラヴィ。ラヴィ・ナット。よろしくね」「……よろしくと言っても」
「――え!?」
「……ちょっと待って。どして? どゆこと!?」
 二人はすぐさま異変に気付きました。動き出したエレベーターは――降っていました。昇るはずの、その機能しか無いはずのエレベーターが、みるみる下へ。「ち、地下なんてあるの!? このエレベーター!」「ありませんよ! この街は下層の街が『底』なんです! それより下なんて――!」話す間にもエレベーターは落ちているかのような速度で下降します。やがて、轟音と衝撃を上げながら止まりました。
「っ――ラヴィさん!?」
 イーグが声をかけた時、ラヴィはすでにエレベーターの出口から外に出ていました。イーグも後を追い、エレベーターの樹の外に出ます。
「――これは――!?」
「……すごい……」
 そこに拡がっていたのは、信じられない光景でした。二人が出てきた樹の穴はまだ中腹――二人はそこに造られた、老朽化した木製の足場に立っていました。他にも無数の樹があり、そこに同じように足場が設えられ、それぞれが木の橋や吊り橋で繋がっています。上は鬱蒼と茂る木々の葉で黒く覆われて薄暗く、その対策か所々に松明が焚かれています。地面はそれほど遠くなく、仮に落下しても大怪我はしないでしょう。ただし地面はドス黒い泥沼に覆われ、その泥は甘く、しかし鼻をつんざくような鋭い臭いを放っていました。「――イーグ君、あんまり下見ながら息しちゃダメよ。あれ、たぶん毒だわ」「毒――!?」
「地下……なんでしょうか。でも、樹があって葉が繁っているのなら、太陽の光も……?」
「少なくとも、『底』には届いてないけどね。――ね、イーグ君。ちょっと探検してみない?」
「え?」
「きっと、エレベーターの誤作動なのよ。本来は来れない、来るべきではない、来てほしくない場所。――何があるのか、興味無い?」
 ラヴィの言葉に、イーグは改めて森を俯瞰します。下層の底に拡がる黒い森。しかし、そこには明らかに人の痕跡があり、揺らめく松明の灯りは、まだそれが健在であることを示しています。
「――興味は、あります」
「――さっすが男の子」
 言って、二人は森の足場を歩き始めました。
担当マスターより

▼担当マスター:鳥海きりう

マスターコメント

 皆様こんにちは。鳥海きりうです。よろしくお願いします。
 ザンスカールの下層の森での戦闘シナリオです。下層の森へ向かい、襲ってくる敵を撃退してください。


 敵及びサブキャラクターのご紹介です。

・泥喰 ×??
 ゴブリンの亜種。毒の斧を武器とする。知能は無く、森に侵入する者に無差別に襲い掛かる。また住んでる土地柄、毒的なものは効きにくい。

・薬屋ナガコ
 森の足場に住む女。武器は大曲刀。また住んでる土地柄、毒的なものは効きにくry

・竜の巫女、クリスティーナ
 沼の奥に住む巫女。魔法が得意。また住んでる土地柄、毒ry

・沈んだ竜、テメリオフォークト
 沼の奥に巫女と共に住む竜。主な攻撃手段は毒のブレス。また住んでるry

・イーグ・ヨルド
 ザンスカールの下層に住む少年。見た目的には十歳前後。あとたぶん巻き込まれ系。

・ラヴィ・ナット
 眼鏡の女。妙にノリが軽い。


 樹上の足場を行けばナガコと、沼の奥地に行けばクリスティーナ、テメリオフォークトと戦うことになります。泥喰はどちらのルートでも出てきます。数も特に決まっておりません。適当に捌きつつ奥を目指してみてください。
 また、ほぼ――ほぼいらないな。全ての敵が毒を使ってきます。踏まえてよろしくお願いします。

 樹上の足場は比較的広い場所もありますので、戦闘に支障は無いと思います。また、こちらのルートでは敵の攻撃以外による毒の心配はありません。

 沼は踝ほどの深さで、移動および戦闘には難渋しません。ただし沼は毒性が強く、そこにいるだけで毒になります。もちろん治すことは出来ますが、直した傍からまた毒りますので焼け石に水かも知れません。「治す」よりは「そもそも罹らない」対策の方が効果的でしょう。


 簡単ですが、説明は以上です。
 皆様のご参加をお待ちしております。

樹上の足場を行く 【現在のMC参加人数:3】

3

沼に降りて、奥地を目指す 【現在のMC参加人数:7】

4