クリエイティブRPG

九龍 -Nonahead Dragon-

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九龍 -Nonahead Dragon-
基本情報

マスター:鳥海きりう
ワールド:ローランド
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2020年04月28日公開!

シナリオガイド

「「お宝いただこうかしら!」」

シナリオ名:九龍 -Nonahead Dragon- / 担当マスター:鳥海きりう


 ローランド帝国ダレストリス帝国北辺、クロン村。
 海賊と魔族の脅威に晒されたこの村に、ついに中央からオータス輝神教会の支援団体がやって来た。その中にいたシスター・パトリシア・バターは事前に冒険者から得ていた情報をもとに村人達と丁寧に交渉し、村人達は徐々にではあるがそれを受け入れた。クロン教会は再建され、荒廃していた村を教会のボランティアが整備して回った。ボランティアとはいえ急激に人口と人手が増えたことで、村には今までにないほどの活気が生まれた。やがて再建にほぼ目途が立つと、バターは教会でいつもの仕事――冒険者への仕事の依頼・斡旋を始めた。
 決戦が終わり、世界は平和とは言えないまでも、戦いはやや落ち着いている。ましてや田舎村のことである。それほど危険な、あるいは規模の大きな依頼は無かった。畑を荒らすイノシシ退治、家を建て直すのに人手が足りない、爺ちゃんが風邪引いたから代わりに漁に出てほしい――そんな調子だ。冒険者の方も決戦が終わった後、その多くは別世界での戦いのためにローランドを引き払っていた。残っているのはローランド出身の、比較的若い冒険者ばかりだ。だから幸い、バランスが取れてはいた。若い冒険者が村にやってくるようになると、村はさらに賑やかになった。
 世界は少しづつ、平和に向かっていた。
 春でも寒いこの村にも、月日が経つに連れて、まるで再生を祝うかのような麗らかな春の陽光が差すようになった。
 誰もが、あるかどうかも分からない宝のことなど忘れていた――。

「さあ、今日はいつもと違ってシリアスな依頼よ。――三丁目のミカちゃんが、森に遊びに行ったまま帰ってこないんですって。野犬にでも襲われたら大変よ。一刻も早く連れ戻してあげて。具体的には晩御飯の時間までに、ね」
「って、迷子捜しかよ」
「何がシリアスなんだよ。思ってたのと違うんですけど」
「シリアスでしょ。今の時代シリアスっつってもこんなもんよ。むしろ全然シリアスな方よ。さあ、うだうだ言ってないで行きなさい。なるはやでよろしくぅ♪」
 若い冒険者達が依頼に出かけ、タチアナ・クヴァルはふう、と一息吐いた。彼女は現場に出ることなく、クロン教会でバターの手伝いと新人冒険者のオブザーバーみたいなことをしていた。ちなみに相変わらず黒ビキニである。「お疲れ様です」
「おつかれー。書類仕事は片付きましたか? シスター」
「へらへらしながら言うのやめてくれます?」
 言いながら、パトリシア・バターはタチアナの傍らにやってくる。そして持っていた楽器ケースのようなものをタチアナに差し出した。「わお。どしたのこれ?」
「楽器だと言って持ってきました。私が運んでるのを怪しむ人がいるかもしれませんから」
「もらっていいの?」
「ダメって言っても無駄でしょ」
「まーね。どれどれ」
 タチアナはケースを開け、中身を取り出す。「――うん。まあまあね」取り出されたのは、一振りの剣だった。
「今ローランドで手に入る、最新鋭のモデルです。文句言われてもこれ以上はありませんよ」
「いーんじゃない。――強いのは、剣じゃないしね」
 不敵に笑い、タチアナは剣をケースに入れて肩紐で担ぐ。「今夜?」
「ええ。そろそろ行きましょう。――この仕事は、若い人達には任せられません」
「そーね。――冒険者は正義の味方だものね」
「ええ。正義の味方ですから」
 言って、二人は遠くに見える若い冒険者達の背中を見つめる。「「一応」」

 夜。二人は旧村長宅に来ていた。村長がいなくなってから、この家は空き家になっている。村長は暫定的に別の人物が代行していた。何の変哲も無いお爺ちゃんだ。そのまま村長になればいいという声もある。二人もそれでいいと思っていた。どうでもいい。
 邸内に入り、「どこかにあります。一階の」「でしょうね」手分けして家探しを始める。
「――タチアナさん」
 バターが呼び、タチアナはそちらへ向かう。一階奥の部屋の床に、地下へと続く穴が掘られ、梯子が掛けられていた。
「封鎖したのなら、別の入口が必要ですからね」
「近いところに出たらいいんだけどね」
 そこで言葉を切り、二人は顔を見合わせる。「「お宝に」」
 梯子に手をかけ、二人は勢いよく地下へと降り始めた。

 梯子は地下の洞窟へと続いていた。バターはランタンと、前回冒険者が回収してきた地図を取り出す。「えーと、この岩が多分これだから……」「こっちじゃない?」「だからそう言おうとしたんです今」言いながら洞窟の奥へと進む。
「――タチアナさん――!」
「わーお! すごい! これマジ!? すごすぎない!?」
 やがて二人はそこにたどり着いた。――地下渓谷の最奥。古代に打ち棄てられた広大な地下祭壇。そこを埋め尽くす、金、金、金。金銀財宝の海。祭壇に盛られたその山。黄金の山海。
「わあああああおおおおおお~~~~!」
 タチアナが堪らずダイブした。金貨の海から顔を出し、「バ~タァ!」金貨をバターに吹っ掛ける。「やりましたね~!」バターが金貨の海に分け入り、タチアナが逃げる。きゃっきゃうふふ。
 銃声。
「そこまでだ、お二人さん」
 祭壇の方から男の声が響いた。二人は祭壇を見上げる。銃を構えたレオン・ターナーが、二人を見下ろしていた。「驚いたな。殺したはずのタチアナに――もしかしてパトリシア・バターか? お前ら別れたんじゃないのか?」
「バターが遅刻しただけよ」「タチアナさんが勝手にどっか行っただけです」
 同時に言って二人で顔を見合わせる。「言ったでしょ集合時間」「言ってませんよ。そもそも行くって同意してないし」「まあまあ落ち着け。それよりもっと大事な話だ」
「簡潔に言うぜ。こいつを先に見つけたのは俺だ。だから、俺のものだ」
「あっそ。じゃあこっちも簡潔に言うわね。――死んで譲って♪」
「宝は私達のものです。あと死んでください」
「……迷いの無えクソ女共だな。だったら」
 遠吠え。三人はそちらを振り返る。
「ソレヨリ先ニ、俺ト話シアオウジャナイカ。レオン」
 言って、人狼は洞窟の端から一跳びでタチアナ達の傍らに立った。「借リヲ返サセテモラウ」「……サイコー」「……え、退治したんじゃないんですか?」「まっさかぁ」「嘘でしょ」
「……ふん。その程度で勝ったつもりか? 足りねえな」
 三人を前にして、なおレオンは余裕の態度を崩さない。「え、そっちこそもう負けたつもりなんですか?」「怖かったらおうちに帰ってもいいのよ、坊や?」「マジでクッソ腹立つなお前ら」
「もーいい分かった前置きは無しだ。神州九龍霊移招来急急如律令!」
「「「!?」」」
 轟音と共に、祭壇が吹き飛ぶ。黄金の海の真ん中に、身の丈50メートルはあろうかという九頭の龍が現れた。
「……何これ」
「ていうか、何でこんなん呼べるんですかね」
「驚クベキコトデハナイ。スキュラヲ呼ンダコトカラモ明ラカダ。――アノ男ハスデニ、人間デハナイ」
「見るがいい! これが俺の力だ! 俺は天命に選ばれた! 冒険者を遥かに超える力を手に入れ、莫大な宝を見つけ、ここに最強の魔物、古き伝承の九龍すらも従えた! 俺は王となる運命に選ばれたのだ! 戦いが終わって魔族も人間も腑抜けばかり、冒険者も他の世界に移って行って骨抜きだ! 莫大な力と金、そして天下を取る戦運が俺にはある! 残ったザコ共を一蹴し、俺が全世界の頂点に立つのだ!」
「そうはさせない、と言っておきましょう」
「正義の味方気取りか? お前だって似たようなもんだろうが!」
「まっさか。――私達の戦う理由は一つよ」
 コネクトスピリット。タチアナがケースから剣を取り出し、バターが修道士の外套を外す。パレオ付きの水着のような衣装が露になり、実体化を解いた身体が水精特有の青に染まる。タチアナの剣に水が宿り、蒼い魔剣となる。
「「お宝いただこうかしら!」」
 言って、二人は意気揚々と金銀財宝の海に――もとい、レオンと九龍に駆けていった。
担当マスターより

▼担当マスター:鳥海きりう

マスターコメント

 皆様こんにちは。鳥海きりうです。よろしくお願いします。
 クロン村地下古代神殿における戦闘シナリオです。九龍及びレオン・ターナーの討伐がメイン目標となります。


 敵及びサブキャラクターのご紹介です。

・九龍
 現代に蘇った古代の魔竜。巨大な身体に九つの頭、口から吐く火炎が武器。

・レオン・ターナー
 村長だったはずの冒険者。ついに本性を現したやべー奴。おそらくもう人間じゃない。

・タチアナ・クヴァル
 死んでたはずの冒険者。水着が普段着のやべー奴。

・パトリシア・バター
 シスターだったはずの冒険者。暗躍とか好きなやべー奴。

・人狼
 レオンに仕返しに来た見た目がやべー奴。今回は一応味方。


 九龍はかなり強いので、それなりの準備と作戦を立ててください。ボス敵ですので状態異常や行動不能系の技も効きにくいかもしれません。

 レオンは魔銃をメイン武器とする冒険者ですが、たぶんもう人間ではないのでそれなりにタフでしょう。銃以外の技も使ってくるかもしれません。これも一応ボス級ですので十分に注意してください。

 タチアナ、バター、人狼については「九龍とレオンを倒す」という目的は一致していますので、放置しておいても共闘は可能です。ただしタチアナとバターは宝にしか興味がないため、何か手を打たないと最後の最後で好き勝手なことを始めるかもしれません。何か作戦を考えてください。
 また、積極的に敵対しているというわけではないので、この二人と一匹に対するアクションが何も無くても、九龍及びレオンとの戦闘には支障は無いものとします。手が空いてる方、ご希望の方のみで大丈夫です。

 現場は一面金銀財宝の海です。金貨の海が膝下あたりまで広がっています。避けて当てる系の方は工夫しないと足を取られたりするかもしれませんのでご注意ください。


 簡単ですが、説明は以上です。
 皆様のご参加をお待ちしております。

1.九龍と戦う 【現在のMC参加人数:4】

5

レオンと戦う 【現在のMC参加人数:10】

5