シナリオガイド
はた迷惑な恋心! 愛のためにはフェイルすらも利用する!?
シナリオ名:勝者VS敗者VSフェイルVS恋心 / 担当マスター:藁浦イオン
──エデン・セクターE。
勝者と敗者の待遇がハッキリと別れているセクター、その勝者と敗者のどちらもが多くいる地区は、混沌に呑まれていました。
「ッ! 邪魔すんな! 負け犬共が!」
「うっせえ! てめえが邪魔してんだろうが! 坊ちゃんは帰ってミルクでも飲んでな!」
勝者と敗者の決闘。
「くそ!いくら潰しても湧いてきやがる!」
「チッ! もう一体来るぞ! 戦線が維持しきれねぇ!」
溢れるほど多いフェイル達との戦闘。
「リーダーはどこだ!? 指示を!?」
「くそ! フェイルも勝者も邪魔くせえ!」
「お前ら敗者がいなければ簡単に殲滅出来たというのに!」
勝者の多いエリアで出現し、敗者多いのエリアとの境界まで移動してきたフェイルと、それを追ってきた勝者達。
敗者の多いエリアで出現し、勝者多いのエリアとの境界まで移動してきたフェイルと、それを追ってきた敗者達。
両者の目的は市民を傷つけるフェイルを討伐することであり、互いに一致してはいますが、その互いに対する敵対心から協力して討伐することは出来ず、互いの足を引っ張り合いながらフェイルとの戦闘をしているのが現状でした。
そこで、その地区をまとめているレオ家のサイガは、新たな戦力を追加することでフェイルを討伐し、自体の収拾を図ろうとしました。
ですが、彼女にはひとつ、懸念がありました。
「……最近、こんな事態が多すぎる」
以前から勝者と敗者の揉め事は山のようにあったが、こんな三つ巴の大乱闘は珍しい事態でした。
しかし、ここ最近になって月に一度。 いえ、ここ一月だけを見ると三度目の大乱闘です。
「……大乱闘を手引きしているものがいるのか? 犯人探しをするにしても、勝者側に黒幕がいるのか、敗者側に黒幕がいるのか」
黒幕に黒幕探しをしてくれ、と頼むほどに間抜けなことはありません。
そこでサイガは、この騒動の黒幕ではありえない存在である、サイガの私兵である特異者にフェイルの討伐と騒動の黒幕探しを依頼することにしました。
サイガが特異者者の一人に依頼すると、彼女はふたつ返事で依頼を引き受けます。
「んー、まぁ、答えは簡単に分かるよね。 火事場泥棒でもなければ、人が死んでるわけでもない。 メリットもないのにこんな騒動を起こす理由は」
「その騒動を起こす理由は?」
彼女は、サイガに呆れたように鼻を鳴らします。
「そんなの、恋に決まってじゃない」
「そんなわけあるか。 ……頼んだぞ、事態の収拾を」
「あいあいさー」
こうして特異者達はフェイルの討伐と騒動の黒幕を捜索を行うことにしました。
はたして、このはた迷惑な騒動を収めることが出来るのか、なおかつ、この頻繁にある騒動を一時のみならずこれからの発生を防ぐことが出来るのか。
あなたのアクションによって、この騒動の結末を変えてみよう。
担当マスターより
勝者と敗者のリーダーの二人は、互いに好意を抱いていますが、二人ともそれを片想いだと思っています。
会う口実を作るために、わざとフェイルを取り逃がして誘導し、その結果で大乱闘が度々発生してしまっています。
そのためこのシナリオでは、大量のフェイルの討伐はもちろんのこと、そのような大乱闘を発生させて余計な被害を生んでいる黒幕である勝者と敗者のまとめ役をどうにかしなければ、これからも何度も大乱闘を繰り返し、勝者と敗者の溝が深まっていってしまうでしょう。
フェイルの討伐は、勝者あるいは敗者、または仲間の特異者と協力して戦うのも、一人で戦うのもいいでしょう。
大乱闘の再発を防ぐための手立ても方法は多くあります。 黒幕に告白させて恋を成就させることで、会う口実作りを必要とさせなくしたり、勝者と敗者の間を取り持ってこのような事態が発生しても協力し合えるようにしたり、あるいはまた別の突拍子もない方法で事態が収まるかもしれません。
下記は参考までの、メインキャラクターである二人の紹介です。
勝者のリーダー
リーデ・ダース
礼儀正しく堅苦しいが、自分の意思を曲げない性格の少女。
敗者のリーダーであるボデア・スルを嫌っていたが、以前、互いに敵対しながらのフェイルとの戦闘で、危機に陥ったときに、ボデアに身を呈して守られたことで好意を抱いた。
敗者のリーダー
ボデア・スル
口が悪くやる気のない言動が目立つけれど、隠しているが正義感が強く仲間思いの性格の男。
勝者のリーダーである、リーデ・ダースが敗者の子供に優しく接していたところを目撃して、好意を抱いた。
両者とも奥手なため、彼らを放っておいても事態が変わることはないでしょう。
自由な発想と、面白いアクションで、思い思いにこのはた迷惑な恋をどうにかしてください!
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・大量に発生したフェイルの討伐 【現在のMC参加人数:7】
・目的
市民を守るために少しでも早くフェイルを討伐する
・動機
再発の防止ってのもご立派だが、何より、今困っている市民を守るのが俺の仕事だ。
それを忘れて喧嘩している勝者も敗者も頼りにならねえ。 俺が一人でも多くのフェイルを討伐して、市民を守る。
・手段
足を引っ張り合いしている勝者と敗者に構っていると自分の足も引っ張られかねない。
ここはあえて、一人で戦った方が成果をあげられるだろう。
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・事件の再発を防ぐ 【現在のMC参加人数:9】
・目的
ボデアに愛の告白をさせ、二人の恋を成就させる
・動機
また何度もこんな大乱闘が起こらないようにするには、やっぱり二人が付き合って普通に会えるようになればいい!
べ、別にちょっかいをかけて遊びたいってわけじゃなくて、市民のためだからね。
・手段
ボデアに謎の占い師と名乗って、花占いを教えてアサガオ(合弁花)を手渡してそれで占わらせる。
そして「どうやら両想いみたいだね。 告白した方がいいよ」と告白をけしかけさせる。
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