三千界のアバター

【薔薇の庭】鉄の花器

リアクション公開中!

【薔薇の庭】鉄の花器
基本情報

マスター:有沢楓花
ワールド:セフィロト
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:1
文字数追加:不可

スケジュール

2018年10月12日公開!

シナリオガイド

暴走する蒸気機関車を止めろ!

シナリオ名:【薔薇の庭】鉄の花器 / 担当マスター:有沢楓花



 セフィロトの小世界、<薔薇の庭(ローズ・ガーデン)>。この世界最大の国ブリタニアの王都ロンディニウムからは、長距離列車の路線が放射状に延びています。


「では……明日7時47分発の臨時列車、イシス川側のニュー・ストリート駅乗車で手配させます。こちらが紹介状です」
「ありがとうございます。大変助かります」
 薔薇の貴族<黄薔薇>グレアム・トーヴィーがさらさらと書いた書状に封をして差し出し、<青薔薇>オンディーヌが受け取ります。
「いえいえ、女伯には普段から良くして頂いていますから。ただ、今回は、万一うちの店員の不適切な積み荷の取り扱いをご覧になっても、不干渉でお願いします。一応、ライバルということになりますからね」
「勿論、そのようにいたします。外国産の新種の薔薇ですね。品評会の会場で見られることを楽しみにしています」
 侯爵のグレアムに、元々下級貴族の血筋で伯爵――それも三代限り――という身分を自覚しているオンディーヌが逆らおうとするはずはないのですが、彼は彼女の自制心と同じくらい、庭師としての腕と良心を“信用”しているのでした。
「ええ、アドバイスは品評会の後頂こうと思います。ライバルでもあり、他の出品者にも不公平になりますからね。――では、後日」
 ブリタニアではたびたび花や庭園の品評会が行われています。特に薔薇は人気で、比較的大きい会が週末、ロンディニウム郊外で開かれることになっていました。
 オンディーヌは開催者側から急遽参加を打診されたため、できたばかりの新種を持参しての参加を決めたのですが、列車のチケットが取れず、自社で列車を持っているグレアムに相談したのでした。
 彼もまた最近自身の商会が買い付けたという新種の外国産の薔薇を運ぶ必要があり、そのための列車をわざわざ都合していたのでした。


                           *


 明朝7時47分。オンディーヌは魔女・キーラや都合のつく知人と共に駅から列車に乗り込みました。
 この列車には彼女らの他、運転士・機関士などグレアムの商会で働く関係者、そして幾人かのグレアムの知人であり大会に用がある人々が乗っています。
 先頭は機関車本体で、その後に貨物車、最後尾に客車と続いています。客車、席が向かい合わせになっているボックスシートに腰掛け、
「到着するまで二時間ほどですから、その間はゆっくり……」
 とオンディーヌが言いかけたとき、
「うわあああああっ!!」
 車両前方から悲鳴が上がり、商会の社員の男性が息を切らして駆けてきました。
 客車に入るなり急いで扉を閉めると鍵をかけます。
「どうしたんですか?」
 客の一人が問いかけると、社員は混乱したように、
「ここは安心です……多分……いえ、どうにかしないと……」
 何が、と重ねて問う前に扉が向こうからドン、ドン、と叩かれるような音と共に扉が跳ねました。社員は慌ててドアを押さえます。
「……蜂が……蜂が突然現れたんです」
 小さな窓ガラスの向こうに映ったのは濃い黄色いの胴体に黒い羽を持つ蜂の群れでした。一匹一匹が掌ほどの大きさがあります。
 オンディーヌが客車の窓を開けると、煙に混じって前方の貨物車の薔薇が狂ったように枝を伸ばして咲いていました。そして、枝の縦に割けた割れ目に、びっしりと詰まった卵と幼虫がかすかに見えたのでした。
「あれは薔薇の害虫でジバチの仲間ですね。卵を薔薇の枝に産み付け葉を食べて成長しますが、本来針もないはずですし、あれほどの大きさの物は見たことがありません……。外国産の薔薇ではないのですか?」
「……ええ、そうなんです、検査が甘かったのかもしれません……」
 客の一人が悲鳴を上げます。
「ねえ、この列車どんどん速度が上がってない!?」
「そ、そうでした! 悲鳴が聞こえたので蜂にやられたのかもしれません……それで……このままでは、機関車が……!」
「落ち着いて下さい。どうすればいいのですか?」
「ええと……この先には川があって、手前にカーブがあります。このまま加速すれば曲がりきれず脱線します!」
 叫ぶように社員は言いました。オンディーヌが冷静さを失わないように、しかしこめかみに汗を滲ませながら問いかけました。
「どれくらい時間に余裕が?」
「……あと10分ほどしかありません」
「分かりました。では、こうしましょう。客車の連結部を外して他のお客様を退避させられますか?
 その後、蜂から守りながら機関士の方たちを助けましょう。私は微力ながら、その間、少しでも減速できないか試みます」
 彼女は祈るように手を合わせました。開いた、広げた腕の中から芳香と共につる薔薇が伸びてゆきました。
「私、外の人に助けを求めに行きます!」
 今まで黙っていたキーラは、そう言って箒を握りしめたのでした。


担当マスターより

▼担当マスター:有沢楓花

マスターコメント

 こんにちは、有沢です。
 セフィロトの小世界、薔薇が咲き乱れることから<薔薇の庭(ローズ・ガーデン)>と呼ばれる世界のお話です。
 今までのシナリオとは全く関係なくご参加いただけます。
 小世界につきましては、お手数ですがマスターページをご覧ください。

 舞台は前回に続き列車ですが、今回はもっと切迫した状況です。

 PCさんのスタート地点は、下記のどちらかを選択して下さい。
 ・列車内 乗客として乗り合わせていました。シナリオ開始直後は列車から飛び降りることができますが、時間が経つにつれ難しくなります。
 ・列車外 列車の暴走を外部から目撃しました。
      現在走っている線路には側線があります。故障をしたときや衝突を避けるためなど、ポイントを転換することで行き先を安全な場所に引き込むことが出来ます。
      ただし、手入れがあまり行き届いていないため(ゴミが落ちており)、脱線する危険性もあります。
   ※列車外を選択しなくても問題は解決できます。

 実際に今まで機関車を動かしていたのは、機関士(運転手)と機関助士(石炭を入れる)です。どちらも機関室で二人で作業をしていたはずでした。
 しかし現在何らかの原因で、機関車が暴走を始めています。
 石炭をくべなければいつか列車は止まりますが、その前に急カーブに突っ込んでしまうでしょう。
 オンディーヌは特製の薔薇のつるを途中の木々や建築物に絡ませながら減速を試みますが、この状況でできるのは時間稼ぎになります。

 以下は列車の状況です。
 機関車       機関室(運転席と釜、ボイラ-)があり、その後に燃料を乗せた炭水車などがあります。機関室に蜂はいませんが、周辺には飛んでいます。石炭に火は厳禁です。
           運転席で速度調整などを行い、釜に石炭をくべて燃料にしていました。
 特別車両(1号車) 社員が仕事に使用する車両です。機関士が閉じ込められています。車両内に蜂はいません。
 貨物車両(2号車) 品評会用の輸入品の薔薇が積まれていました。貨物車両とはいっても内装以外は客車に近いものです。窓は開いており、薔薇の枝や蜂が見えます。
 貨物車両(3号車) 商材が運ばれていました。その他は同上。蜂はここまで来ています。
 旅客車両(4号車) 現在位置です。
 なお、連結部は車両の両端にあるドアの外にあるため風の影響を受けます。
 普段から小さな足場を手作業で連結と解除を行っています。手順さえ知っていれば作業自体は難しくありません。

 蜂は一匹一匹は掌ほどの大きさで、毒針を持っています。刺された箇所はしびれて動かしにくくなります。攻撃性はあまり高くありませんが、接近すれば襲ってくるでしょう。



 体内の薔薇については、今回単体でリセットされます。使用可能な花弁の枚数は、アバターが「薔薇の娘(息子)」の場合には15枚、それ以外の場合10枚となります。

<称号について>
●体内の薔薇 ※この世界だけのルールです
 この世界を訪れた時に、もれなく体の中に、一輪の薔薇が生えています。
  この薔薇(今回のシナリオでは、シナリオの最後までPCは存在に気付きません)の色は任意で選べます。
  花弁の色は、各色の薔薇の貴族との繋がり(どこから影響を受けるか)を示しています。
  「赤、白、黄色、ピンク、オレンジ、紫、青」の中から一色をお選びください。
  ピンクがかった赤、青紫、などと設定することもできますが、その場合も勢力としては「赤」、「紫(または青)」として扱われますので、選ぶ際の表示は上記からお願いいたします。
  花弁の色を選ぶアクションは、そのPCにとっての初めてのアクションとします。
  一度選んだ花の色は、死亡時以外変更できません。

  花弁の枚数がそのPCが1キャンペーン中で使えるスキルの数です。
  1キャンペーン終了後など、マスターが宣言したタイミングで全回復します。
 (※「【薔薇の庭】枯れ花の便り」は説明シナリオとなり、次回までに全回復します)
  またゲーム中アイテムや行動により少数の回復の機会が与えられる可能性があります。
  死亡した場合(後述しますが)、最大数にプラス1枚した枚数で復活します。

  自分から枚数を増やしたいと思う場合は、各色の薔薇の貴族の長(領主)との取引が必要となります。
  しかし増やした枚数分の願いを聞かなくてはならず、取引相手と内容は慎重に選ぶ必要があります。


●パートナー・フェロー
 ・パートナー・フェローはPCと同じ勢力、薔薇の色に属します。
 ・基本的に称号はお付けしていませんが、ご希望の方はアクションにてお知らせください。MCさんと同じものをお付けいたします。


 それでは、アクションをお待ちしています。

蜂を倒す!

4

機関士を助ける

3

その他の行動

1