三千界のアバター

敗者と偉人の友情

リアクション公開中!

敗者と偉人の友情
基本情報

マスター:イヴェール
ワールド:エデン
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2018年09月19日公開!

シナリオガイド

パンおじさんを悪の勝者から救え!

シナリオ名:敗者と偉人の友情 / 担当マスター:イヴェール


 セクターE、十字街のとある一画。
 敗者の少年アトゥはこっそりと、この場所へやってきました。

「パンおじさん、遊ぼうよ。今日もご飯持ってきたよ」

 古びたカードの束とパンに肉を挟んだ食べ物を並べ地面に座ると、
 物陰からモノクロで仮面をつけた男が歩いてきました。
 並べられた物を一瞥したあと、パンおじさんはカードの束をきりはじめました。
 アトゥはにっこりと笑い、配られたカードを受け取ります。

 二人は食事をしながら、互いにカードを並べ引き合うゲームを楽しんでいました。
 パンおじさんは数字を揃えていき、あっという間に手札をなくしていきます。

「さすが、パンおじさんは強いや……このゲームだとすぐに終わるか」

 アトゥがため息をつくと、いくつかの足音がしました。
 振り返ると立っていたのは、勝者で構成されたギャングのリーダーである
 スネイキー・ワイリーとその部下たちでした。
 スネイキーたちが決闘者を次々と倒していることをアトゥも知っていました。
 アトゥが栄具を構えるとスネイキーは違うんだ、と首を振ります。

「倒しにきたわけじゃない」

 そう言って取り出したのは、光沢のあるカードの束でした。新しいゲームのカードにアトゥも目を輝かせます。

「コレ流行ってるんだろ。でも、敗者は買えない。そうすると仲間はずれにされる」

 スネイキーは近づきながらアトゥに吹き込んでいきます。

「普段こういう取引はしないんだが、今回は特別。君にコレをあげよう」
「本当に?」
「ただし、『アレ』をくれればな」

 指を差す方にはパンおじさんの姿がありました。

「敗者の君に『アレ』は使いこなせない。偉人は勝者のもとにあるべきだろ」

 スネイキーがさらにカードの束を突き出します。
 しかし、アトゥは感情のままにカードの束をはたき落としました。

「道具扱いするな。パンおじさんは友だちだ!」

 アトゥは声を荒げました。それを無視してスネイキーはパンおじさんに話しかけます。

「お前はどうだ? この少年よりもずっと立派な勝者に会わせてやることもできるんだぞ」

 しかし、パンおじさんは首を振り、アトゥと使っていた古びたカードを握りしめました。
 仕方ない、とスネイキーが手で指示を出しました。すると、部下たちはパンおじさんに近づいていきます。

「パンおじさん、逃げて」

 アトゥの言葉にパンおじさんは走って逃げていきます。スネイキーも後を追いかけました。


 *     *     * 



 一方のアトゥは、レオ家がいる建物へ向かいました。

「君、どうかしたのですか?」

 私兵の決闘者としてレオ家に協力している木戸 浩之は、見慣れない少年を見かけ呼び止めます。

「ここは許可が無いと入れませんよ? 何かあったのですか?」
「助けてください。ぼくの友だちが危ない目に。早くしないと。お願いします」

 アトゥは涙を浮かべ、浩之の服にしがみつきます。その表情に根負けした浩之は話を聞き、
 レオ家当主である獅子 サイガのもとへ案内しました。

 自室にいたサイガは犯罪者リストを眺めていました。書類には軽犯罪を犯した者について書かれていますが、
 なぜか敗者ばかりです。

「どうしたのじゃ? 隣の少年は一体誰じゃ?」
「敗者の少年です。先ほど、あのスネイキー・ワイリーに取引を持ちかけられたようです」

 さらに、アトゥは先ほどの出来事を話しました。サイガは、ふむふむ、と頷きました。

「なるほど。勝者しか得られない物資で揺さぶられたのだな。お主はどう考える?」
「おそらくスネイキーはその物資で敗者と取引し、物資を与える代わりに軽犯罪を行わせていると思います」

 浩之が冷静に答えました。

「同感じゃ、理由は分らんがな。アトゥとやら、スネイキーたちについてはこちらから決闘者を要請しておこう」

 アトゥは胸を撫でおろしました。しかし、サイガは問いかけます。

「だが、どうするんじゃ? お主は敗者じゃから契約できん。偉人はいずれフェイルになる。
 別の人間に契約してもらっても、会えぬかもしれないんじゃぞ?」

 アトゥは現実から目を背けるように瞼を閉じました。浮かび上がるのは、パンおじさんと遊んだ日々。
 そして、拳を握りしめ目をカッと見開きます。

「ぼくがスネイキーを倒します!」

 その宣言にサイガと浩之は呆気にとられました。アトゥはこうしちゃいられないと、自室から飛び出していきました。

「なんて無謀な。スネイキーたちに勝てるわけないじゃないですか」
「確かに。だが、その無謀さ気に入った。お主、アトゥに協力してやれ」

 サイガは煙管で浩之を指しながら提案しました。完全に同意したと思った浩之は少し驚きます。

「わ、わかりました。事件の解決は治安維持につながりますし、僕の方から仲間たちに協力してくれるよう言ってみます。
 あの少年が勝者になることができれば、万事解決なのですがね」

「そうじゃな。お互いがパートナーと認めないと偉人との契約は成立しないからのぅ。まあ、その辺は大丈夫じゃろ。
 強く望む意思と力があれば道は開けるであろう」

 サイガは少し嬉しそうに浩之へ指示を出しました。

担当マスターより

▼担当マスター:イヴェール

マスターコメント

 本シナリオはアトゥの友だちである偉人、
 通称パンおじさんを悪の勝者であるスネイキー・ワイリーとその部下たちから救うシナリオになります。

 獅子 サイガに指示を受けた木戸 浩之は仲間である決闘者の特異者に協力を要請し、
 彼らはアトゥと共に十字街に集まりました。その中にアトゥも参加しています。
 
 依頼としては「偉人をスネイキーたちの手に渡らないようにすること」とのことです。


 しかし、ただスネイキーたちをぶっ飛ばせばいいわけではありません。

 浩之はどうしたらアトゥとパンおじさんがお互いをパートナーと認め、契約できるか考えました。
 その結果、アトゥがスネイキーたちと戦うところをパンおじさんに見てもらうということになりました。

 この状況にするためにはいくつかの行程を踏まなければなりません。
 以下の項目をよく読んでアクションをお願いします。


・敗者の少年アトゥについて

 普段は母親と一緒にセクターEで暮らしています。心優しい少年ですが、感情任せな一面もあるようです。
 あるときパンおじさんと出会い、それから毎日のように彼とカードゲームをして遊んでいました。
 能力としては異端者にあたりますが、決闘者としての日は浅く「毒霧を放つ」攻撃がやっとです。
 しかし、スネイキーたちと戦っているところをパンおじさんに見てもらうという条件があるので積極的に戦おうとします。


・謎の偉人パンおじさんについて

 アトゥが出会い仲良くなった、誰とも契約していない偉人です。
 格好は地球で例えると、中世ヨーロッパの男性貴族風で今はベネチアンマスクをしています。
 基本的に意思疎通はとれますが、「はい」「いいえ」程度の簡単な反応しかしません。
 また、パンに肉や野菜を挟んだものやカードゲームを好むようです。
 現在、スネイキーたちに追いかけられていることから、
 アトゥ以外は敵と見なし、ただ近づくだけではすぐに逃げてしまうのではないかと推測しています。
 スネイキーたちの手に渡る前に特異者たちで探し出して、アトゥの元へ連れて行きましょう。


・悪の勝者スネイキー・ワイリーとその部下たちについて

 彼らは十字街のとある一画を縄張りとするギャングでスネイキー・ワイリーはそのトップです。
 周囲の人々には自分の縄張りにいる決闘者を片っ端から倒す集団と認知されていました。
 しかし、彼らの縄張りとする一画で敗者の動機不明な軽犯罪が急増しました。
 サイガ自身はその事件にスネイキーたちが関係しているのではないかと踏んでいます。
 能力としては、スネイキーを含め全員決闘者であり十数人で構成されています。
 現在は2組に分かれ、パンおじさんを探しているようです。
 部下たちは刀や剣などで戦いますが、スネイキー・ワイリーは薙刀を使いかなりの手練れであるようです。

1.スネイキー・ワイリーたちと戦う

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2.パンおじさんをアトゥのもとへ連れて行く

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