皆様ごきげんよう、片桐デス。
何となく、朝直の調書作成スキルを向上させてやるべきなのかと思い、ガイドを書いてみました。
今回の目的は「三浦吉成の無実を証明するための証言をする」コトです。
月夜の晩に起きた殺人事件で、吉成は明らかに下手人ではないとされるものの、黙秘したままでは何らかの形で罰せられるコトになります。それを事件当日の夜の吉成の足取りや彼の交友関係を証言することによって、回避して下さい。
*現時点で判明していること。
・被害者は今は飛ぶ鳥を落とす勢いの武家に仕える使用人で、使いを終え邸に戻る途中で事件にあったという。
・第一発見者となってしまった町人は、酒を飲んだ帰りにほろ酔い加減で通りかかっただけであり、全く関係ないことが判明している。
・下手人は未だに不明で、現場に落ちていた刀や鞘も銘品というわけではなく、持ち主を調べるのには困難な状況である。
・とある小料理屋より、背格好からその夜に待ち合わせの客として来ていた男に似ている、という話はあった。酒宴が入っていたので忙しくしておりあまり印象に残っていない上、偽名を使っていたようで本人かどうかははっきりと断定できない。ただ、待ち合わせていた相手方が時間をかなり過ぎても現れなかったため、悄然とした様子で立ち去ったのだと情報提供があった。
・現在、吉成は検非違使の詰め所にある牢にて、堅く口を閉ざしたままでいる模様。
上司の命令により、情報をまとめた調書を作成しなければならなくなった朝直に、皆さんは「知りうる限りの情報」を伝えて下さい。朝直はそれを元に調書を作成します。
皆さんの証言により、事件の全容が明らかになります。
朝直から聴取を受ける際、所謂「5W1H」にポイントを置いた質問をされますので、それを盛り込んで頂ければ幸いです。
「事件以前から吉成を知っており、交流があった」という内容のアクションも、全く以って問題ありません。
どういったリアクションになるのか不安だという方は、
『藪柑子飾る前のこと』をご一読頂ければ雰囲気が掴めるかと思います。
*本シナリオにおける特別なルールについて。
・基本的にリアクションは「調書」の形式を取りますが、朝直とPCの前後のやり取りや調書を元にした事件の結末などは、別途通常どおりに記述します。
・調書という特性上、MC・LC別々に聞き取りを行います。よって、GAを組んだ場合にも同様の処理となります。(GAについてはきちんと反映した内容になります。)
・以上に記載された設定やルールは、本シナリオにのみ適用されます。
*とりあえずのNPC紹介。
・日野武光
検非違使。40歳。無骨で仕事一徹の叩き上げの苦労人。今はどうしようもない新人に手を焼いている。
現場が好きなのに、役職が上がるにつれて書類の取りまとめなどの仕事が増えるわ部下は頼りないわで、近頃は胃薬の世話になることしばしば。
・橘朝直
新米検非違使。20歳。やる気はあるのだが、おっとり具合にそうは見られないのがちょっと残念。
「ええとこのぼんぼん」らしく、丁寧な言葉遣いと柔らかな物腰の優男だが、剣の腕を見込まれて検非違使に配属されたので、武光の見立てでは将来大化けする可能性もありそうとのこと。
・三浦吉成
とある武家の四男。20歳。そこそこ裕福であるため気楽に生きているが、侍としての気概はある。
姉と呼び慕っている従姉の春日より夫の様子が可怪しいとの相談を受け、宴の開かれるという小料理屋に赴いた帰り、事件に巻き込まれる。
・春日
(かすが)
吉成の従姉。25歳。母を早くに亡くして祖母に引き取られたため、嫁ぐまで吉成と同じ邸で姉弟のように育てられた。
夫が宴があると言っては頻繁に家を空けるようになり、不安を感じたため吉成に相談した。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。