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この決意は壊せない【第1話/全3話】

リアクション公開中!

この決意は壊せない【第1話/全3話】
基本情報

マスター:北織 翼
ワールド:ブランク
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2017年05月22日公開!

シナリオガイド

回り出した運命の歯車は、激闘の幕開けを告げる……!

シナリオ名:この決意は壊せない【第1話/全3話】 / 担当マスター:北織 翼



 荒野の中に、手入れされた畑と大きな廃墟――チーム「プアバスターズ」のハイドホームがあります。
 プアバスターズの子供たちは、その年齢にも能力値にもかなりの開きがあるものの、「司令官」と呼ばれているリーダーのクロイワの下で助け合い、テュポーンやギガンティックの脅威に晒されながらも静かに目立たぬよう安穏な日々を送っていました。

「やったぁっ! 出たよっ!」
 プアバスターズの一員であるリョーコは、歓喜の声を上げました。
 彼女の傍らには、ウサギの耳を付けた人型のファミリアが佇んでいます。
 リョーコはこれまでスーベニアの能力に目覚めていませんでしたが、この日遂に人型ファミリアを具現化し、動かせるようになったのです。

 しかし……
 この「リョーコの覚醒」により、プアバスターズの運命の歯車は激闘の日々に向けて回り始めたのです……。

 リョーコがファミリアを出してから程なくして、畑の方から子供たちの悲鳴が聞こえてきました。
「どうしたっ!」
 畑に駆けつけたクロイワの前では、収穫作業中の子供たちがテュポーンに襲われています。
 そのすぐ傍では、リョーコが何度も尻餅をつきながら逃げ惑っていました。
 しかも、何故かリョーコは他の子供たちより一際多くのテュポーンに追われています。
「リョーコ、ファミリアで応戦しろ!」
 クロイワはそう叫びながらリョーコの助太刀に入りますが、リョーコは
「分かんないの! このウサ耳ファミリア、どうやって動かしたらいいか分かんないのっ!」
 と泣き叫ぶばかり。
 その間にも、リョーコのウサ耳ファミリアは彼女や畑の子供たちの周辺を飛び回り、どんどんテュポーンを引き寄せてきます。
 そして、引き寄せられたテュポーンによって、能力の低い子供たちが無残にも命を奪われていきます……。
「動ける者は全員撤退しろ! まずは……まずは自分の命を優先するんだ!」
 クロイワは一度辛そうにぎゅっと目を瞑ると、意を決してリョーコを抱えて廃墟に撤退しました。

 * * * * *

「リョーコのファミリアは、強い誘引の能力を持っているようだな……」
 廃墟に籠城すると、クロイワはリョーコとウサ耳ファミリアを観察しながらそう口にしました。
「どうしよう、どうしよう司令官……うえぇん……」
 目覚めた能力のせいで仲間が何人も犠牲になった現実に、リョーコの顔は涙でぐちゃぐちゃです……。
「まだ自身で能力をコントロール出来ないとなると、皆と一緒にする訳にはいかないか……」

 その時です……。
 テュポーンに加え、今度はギガンティックが1体姿を現したのです。
 子供たちを背に庇いながら、クロイワは廃墟の外に立つギガンティックを睨みました。

 すると、本来喋る筈のないギガンティックがクロイワに向け流暢に話し出したのです。
「遂にリョーコが目覚めたね。まだ制御出来ないみたいだけど、それでもその力は役立たずばかりのプアバスターズの中じゃ間違いなくトップレベル。『リョーコだけは殺すな』って言われてるから、僕は帰るよ。またね、『司令官』」
 ギガンティックはそう言い残しハイドホームを去っていきますが、その声にクロイワは聞き覚えがありました。
「何故ゲイリーの声が? この突然の襲撃、リョーコの能力だけのせいと言うには数も多過ぎる。恐らくゲイリーが絡んでいるだろう。そして、ゲイリーが絡むという事は、あのオルトが間違いなく糸を引いている……」

 クロイワは決断しました。
「自衛と足に自信のある者はコロニーに向かい、救援を呼べ。リョーコはこの廃墟の地下に単独で潜伏。他の者は救援が到着次第避難を始めろ。俺は、あのギガンティックを追う」
 クロイワの指示で、子供たちが動き始めました。

 * * * * *

 足の速い子供たちがコロニーで特異者たちに助けを求めていた頃……。

「あれは、まさか『スポット』か……?」
 ギガンティックを尾行していたクロイワは、全壊状態の小さな工場跡のような場所に辿り着きましたが、そこには不自然な空間の歪み――スポットが存在していたのです。
「確か、スポットからは過去に行けると聞いた事がある。過去に行けば、この一連の騒動に関わる何かを知る事が出来るかもしれない……」
 しかし、スポットの傍にはゲイリーの声で喋るあのギガンティックが立っています。
「あのギガンティックを倒さなければならないか……だが、俺1人では到底不可能だ……」
 クロイワは、ギガンティックの動向を監視しながら特異者たちを待つ事にしました。

担当マスターより

▼担当マスター:北織 翼

マスターコメント

マスターの北織です。

目覚めたばかりの能力を制御出来ないリョーコ。
大量のテュポーンに囲まれているプアバスターズ。
スポットを守るように陣取っているギガンティック。
プアバスターズが当面の危機を脱し、この騒動の裏に何があるかを知るには、これらの障害を乗り越えなければいけません。

そこで、皆様には、

 1,リョーコの能力を安定させる
 2,子供たちを無事に避難させる
 3,スポットを守るギガンティックを倒す

の3点を成功させて頂きたく思います。

ただし、どのアクションパートにおいても、メインアバターがブランクのアバターでないとテュポーンに対して視認も干渉もできません。
くれぐれもご注意下さい。

それぞれのアクションパートと周辺環境、登場するNPCやプアバスターズについて、これから詳細を補足説明させて頂きます。


■周辺環境

時間帯は昼間です。

いずれの地点においても天候は晴れ、気温は「激しい運動で汗ばむ程度」です。

また、視界も良好で、足場も多少の凹凸はありますが比較的動きやすい状態です。


■登場するNPC

 ・リョーコ(9歳)
 ウサ耳の付いた人型ファミリアを従えるチャネラーです。
 とはいえ、まだ能力に目覚めたばかりで自身のプラーナを制御出来ず、そのせいでファミリアを上手く扱えずにいます。
 しかも、そのファミリアにはテュポーンを誘引する能力があり、上手く抑えられないせいでチームの仲間が何人も犠牲になっています。
 普段は元気で陽気な性格なのですが、自分のせいで仲間が死んだと思っている今はかなり追い詰められた精神状態です。

 ・クロイワ(18歳)
 「プアバスターズ」のリーダーで、皆に「司令官」と呼ばれ頼られているジーニアスです。
 真面目で責任感が強く冷静沈着、強いカリスマ性も持っています。
 戦闘力については自身と手の届く範囲の子供を守る程度なら持ち合わせていますが、ギガンティックに対抗出来るだけの力はありません。

 ・ゲイリー(17歳)
 ※今回の【第1話】のガイドでは直接姿を現さず、操っているギガンティックと声のみ登場しております。
 かつてプアバスターズの仲間だったチャネラーの少年です。
 非常に能力が高く、テュポーンやギガンティックを操る事が出来ます。
 自分の意思というものがなく、双子の兄であるオルトの傀儡(かいらい)状態です。

 ・オルト(17歳)
 ※今回の【第1話】のガイドでは名前のみ登場しており、今回は皆様の前に姿を現す事はありません。
 ゲイリーの双子の兄で、ゲイリー以上の高い能力を持ったチャネラーです。
 以前はクロイワと共にプアバスターズを率いていました。
 しかし、その高過ぎる能力に溺れ、子供の殺戮に生の実感と悦びを求める恐ろしい性格の持ち主に豹変してしまいました。
 そのため、過去に仲間たちをテュポーンに襲撃させ何人もの犠牲者を出すという事件を起こし、その時クロイワと完全に袂を別ちました。


■プアバスターズについて
 プアバスターズは、リーダーのクロイワを筆頭に約30人程の子供たちで構成されているハイドホームです。
 チームの名にもあるように、飢えや貧困に負けじと自給自足に力を入れています。
 クロイワは、仲間を大切に出来る子供であればどんな子でも受け入れる事をチームの理念にしています。
 そのため、チーム内の子供たちは仲は大変良いのですが、能力値には大きな開きがあり、自衛出来る子もいればテュポーンの視認も出来ず走る事すらままならないような子もいる状態です。


■1,リョーコの能力を安定させる

 現在、リョーコはハイドホームである廃墟の地下室に単独で籠もっています。
 廃墟の構造は、現代の地球に置き換えてイメージすると「鉄筋コンクリート2階建て地下1階建ての小規模オフィスビル」がかなりボロボロになった状態に近いです。
 ドアや窓は既に無い状態ですが、天井はまだありますので、雨は凌げます。
 壁は所々弱っており、雑魚のテュポーンでも体当たりされると崩れてしまいます。
 リョーコは能力を制御出来ずにいるので、廃墟外周はかなりの数のテュポーンに囲まれています。
 仮にこのまま脱出し避難先に合流した場合、その道中で大量のテュポーンを引き付けてしまい、避難先でも大きな被害を発生させてしまうのは明白です。
 リョーコは元々かなり明るく前向きな性格ですが、前述のとおり仲間の死に責任を感じひどく落胆、自信喪失更に自己否定状態です。
 慰めると同時に前向きな心を取り戻させてあげる事が能力安定に繋がると思われます。
 ただ、その間もテュポーンは容赦なく廃墟を破壊しようと襲ってきますので、ミッション達成には能力安定に回る方とテュポーン排除に回る方両方が必要かと思われます。
 また、リョーコが安定し避難先に向かった後も、追っ手が行かないよう廃墟周辺で足止めして下さると有り難いです。


■2,子供たちを無事に避難させる
 プアバスターズの子供たちは、自己防衛出来る子供ばかりではありません。
 テュポーンを視認する事すら出来ない、戦闘能力皆無の子供もいます。
 更に、テュポーンを視認は出来ても、元々病弱であったり、過去にテュポーンに襲われその後遺症で身体が上手く動かせなかったりする子もいます。
 そうした子供たちも取りこぼす事なく避難させるには、道中に出現するテュポーンを徹底的に排除する必要があります。
 避難予定地は、小規模の廃墟がいくつか点在する様な場所で、プアバスターズがテュポーンから逃れるために何度か使用した事のある場所ですので、子供たちは迷わずに行く事が出来ます、
 なお、避難予定地までの距離は、健康な地球の大人が止まらずに歩いて小1時間程度の距離とお考え下さい。


■3,スポットを守るギガンティックを倒す
 このギガンティックは、体格・身体能力・知能いずれにおいても、本来であれば通常のギガンティックと大差はありません。
 ただし、ゲイリーに操られているという点が非常に重要です。
 ゲイリーが操る事で知能は人間(ゲイリー)そのもの、しかもその知能によって体格と身体能力をフルに生かす術を心得た上で攻撃を仕掛けてきます。
 また、知能が向上している分、周辺の廃墟や散乱する瓦礫を武器として使用する等、拳や蹴り以外の攻撃手段に出る可能性が十二分に考えられます。
 更に、このギガンティックは、雑魚のテュポーンを引き寄せ操る事も可能です。
 雑魚を目眩ましにしたり、雑魚で皆さんの背後を取ったり等する事も考えられます。
 相手はギガンティック1体ではありますが、ゲイリーの操作や煩わしい雑魚などの面倒な要素がございますので、是非とも皆さんの個性や能力を効果的に引き出せるスキルやアイテムで臨んで下さい。
 役割についても、回復に特化した方や目標を限定して動く方など、様々な立場の方がいらっしゃると成功率も上がるかと思われます。
 今回、ゲイリーは皆さんの前に姿を現す事はありません。
 また、この厄介なギガンティックを倒さなければ、この先スポットから過去へ行く事は出来ませんので、ギガンティック打倒に集中して頂ければと思います。


最後にお知らせです。
今回公開させて頂きました「この決意は壊せない」は、全3話構成で展開していく予定でおります。
3話続く構成ではありますが、どのシナリオから入っても支障の無い内容となりますので、今回ご参加出来なかった方でも、ご参加頂けた方同様その後のシナリオには全く問題なくご参加いただけます。
どうぞご安心下さい。

そして……
「この決意は壊せない」では、三千界のアバターにてイラストレーターをされている葉月夏さんとコラボレーション企画をさせて頂きます。
扉絵には本シナリオのNPCであるクロイワが登場しておりますが、こちらは葉月さんが作成されたものです。
第2話以降でも、同じく葉月さんが作成されたNPCが登場します。
また、今回のコラボレーション企画に連動して葉月さんの個人企画もスタート予定です。
葉月さんの個人企画の開催期間や内容の詳細などにつきましては、葉月さんの個人ページにてご確認を頂ければ幸いです。
シナリオに併せて葉月さんの個人企画もぜひお楽しみ下さい。

リョーコの能力を安定させる

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子供たちを無事に避難させる

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スポットを守るギガンティックを倒す

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