シナリオガイド
助けてほしくば金を出せ!? 謎のヒーローの正体に迫れ!
シナリオ名:Stray HERO / 担当マスター:星積 椿
デルタシティ、ヒーロー連盟ビル。
「あら、ちょうどいいところに!」
あなたたちの姿を見て、アイゼン・ハワードは顔を輝かせました。
何がちょうどよかったのだろう、と考えさせる暇もなく、彼女は続けます。
「このところ、変なヒーローが出没してるって話、知ってるかしら?」
アイゼンの話によると、「変なヒーロー」とは、アストレイと名乗るヒーローだといいます。
歳は15歳前後、男だと思われますが、安っぽいマスクとマントで正体を隠しているため、正体は不明です。
彼は、今にもイービルヴィランに襲われそうになっている一般人の助けを呼ぶ声に応え、姿を現します。
それだけなら、何の変哲もないヒーローなのですが、彼は助ける相手に対し、「助けてほしければ、いくら払えるのか言ってみな」と言うのです。
もし、そこでタダ、もしくは非常に安い額を言うと姿を消してしまいます。
ですが、ある程度の金額を提示すれば、イービルヴィランを倒し、提示された金額を受け取って去っていきます。
「ヒーロー連盟に、該当するヒーローが所属しているのか確認をとってみたのだけど、どうやら未加入のヒーローらしいのよね」
ヒーロー連盟に加入していれば、相応の報奨金が出るシステムになっているので、わざわざ助ける相手からお金を巻き上げるような必要はありません。
ヒーロー連盟の方針に沿わないものをイービルと呼びますが、アイゼンはアストレイをイービルヒーローだとは思っていないようです。
「もしかしたら、ネオジェネレーションの力に目覚めたばかりかもしれないし、ヒーロー連盟の加入システムを知らない可能性もあるわ」
ヒーロー・チャンネルなどでデルタシティの一般的な市民にはなじみ深いネオジェネレーションですが、いざ自分がネオジェネレーションの力を発現した時に、どうすればいいのかわからなくなる人がいるのよ、とアイゼンは言います。
アストレイも、そうした経緯でヒーロー連盟に加入していないだけなのかもしれない、と推測しているようです。
「あなたたちさえよければ、アストレイと接触して、正義のヒーローとして正しく活動できるよう、説得してくれないかしら?」
◇◇◇
アイゼンから話を聞いた後、ヒーロー連盟から出動要請が出ました。
場所は、デルタシティ内にある銀行。
イービルヴィランが銀行強盗に入り、たまたま居合わせたヒーローが足止めをしていますが、多勢に無勢でこのままでは危険だ、と判断されたようです。
たまたま居合わせたヒーローの名は、アストレイ。
アイゼンから聞いた通りの、市販されているような布地を繕って作った安っぽいマントとマスクを纏って、強盗たちと対峙しています。
「くそっ……このまま、じゃ……!」
担当マスターより
はじめまして、もしくは大変ご無沙汰しております。GMの星積 椿(ほしつみ つばき)と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
このシナリオの目的は「アストレイと名乗るヒーローに接触し、彼を説得すること」です。
まずは、アストレイというヒーローの行動範囲などを調査する必要があるでしょう。
彼の行動理念なども、そこで判明するかもしれません。
そして、銀行強盗を退治するシーンですが、これは調査シーンの後に発生する事件となります。
強盗に押し入ったイービルヴィランはC級ヒーローが1対1ならある程度余裕で勝てる相手ですが、何せ数が多いので対多人数戦になります。
そして、最後にアストレイの説得のシーンになります。
調査シーンでの調査状況と、戦闘シーンでの戦果により、アストレイの説得難易度は変化します。