クリエイティブRPG

アーキタイプ

絶界の守護者・前編

リアクション公開中!

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絶界の守護者・前編
基本情報

マスター:天ノ土竜
ワールド:アーキタイプ
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2016年07月06日公開!

シナリオガイド

その力は護るべきものか、毀つべきものなのか

シナリオ名:絶界の守護者・前編 / 担当マスター:天ノ土竜


 様々な文明の遺跡が眠る広大な世界、アーキタイプ。
 その辺境地域のチェスパ村は、今は巨大遺跡への入り口が閉じたことで無法者ハンターに周囲を荒らされる危険がなくなりました。

 村から離れた位置に新たに開いた遺跡内部への入り口では、トレジャーハンター協会によって再調査を行う準備がされていました。
 入り口は崖の途中にあるため、崖を降りるための道の整備が必要でした。
 その間飛行タイプの守護者が遺跡周辺を警備していました。
 TRIALの学生であるサイラス・バーフィーがアクリャのミュラと共に飛行型守護者テュルキスに搭乗し、低空飛行で上空から遺跡全体を見回します。
 それは巨大な楕円形の宇宙船のようでした。
「今にも動き出しそうだな……危険ならいっそ破壊してしまったほうがいいんじゃないのか?」
 サイラスは強気な呟きを漏らし、ミュラはサイラスに従うように頷きます。
「だがまあ、もしも中に何か隠されているなら——立派な守護者の一つでも手に入れたいところだな」

 一方、協会から村の内部を調査したいという要請は続けられていましたが、村の長は協会の要請を拒否していました。
 「遺跡とはもう関係がないんだ。私たちは静かに暮らしたい」
 ただ村の長は城生 拘一(しろう こういち)と一部の特異者のことは信頼し、村に入ることを黙認していました。
 城生は特異者やTRIALの学生とで医薬品などを村に届けるボランティアの活動を続けていました。
 城生に同行する学生の一人、丸岡 幸智(まるおか ゆきち)はのんびりとした口調でお菓子を子供達に配ります。
「慌てなくてもたくさんあるからね〜」
 その後で丸岡は村の中に生えている植物を丁寧に採取します。
 この一帯でしか生息していない植物があり、スカラーの丸岡はそれに興味を持って調べていました。
 そんな城生たちを、村のドリーハという青年が鋭い目つきで睨みつけます。
「どうした、ドリーハ、腹でも痛いのか?」
 城生がそう声をかけると、ドリーハはふいっと顔を背けて行ってしまいました。
 最近ドリーハの様子がおかしいことが城生は気になっていました。
「やはり、あまりネイティブに干渉してはいけないのかもしれないな……」
 そして城生はパルパの様子を見に行きました。

 パルパは村のシャーマンのフオンシのもと「祈りを捧げる場所」で修行をしていました。
 シャーマンとしての力が急激に高まり、パルパは多くの言葉を受け取るようになっていました。
「精霊さんとは違う声が聞こえる……。別の何か……」
「それはまだあなたの能力が不安定だからです」
 フオンシは長い黒髪をぴっちりとまとめ、露出の少ない民族衣装を着込んだ厳しい視線でパルパを見つめます。
 パルパはこのシャーマンが苦手なようでした。
 その時、パルパの表情が急に変わりました。
「コーイチ、逃げて! ここに居たらダメだ!」
 同時に、城生の通信機にも丸岡から連絡が入りました。
『た、大変です、城生さん……う、うわっ』
 一部の武装した村人らがTRIALの学生や特異者たちを捕らえ、丸岡から通信機を取り上げたのでした。
「協会には我々の指示に従ってもらう。しばらく大人しくしていてもらおうか」
 武装したドリーハとそのグループが武器を構えて城生たちのところにもやってきました。
 フオンシは落ち着いた様子で、目を閉じ、何かの声に聞き入りました。
「……なるほど、『まつらわぬもの』は許さず、ですか」
「どういう意味なんだ、それは……うぐっ」
 フオンシに聞き返そうとした城生は、ドリーハに殴られて気を失いました。
 
 同じ頃、崖の道を整備していた協会の作業員が何者かに襲われました。
「なんだ、あれは」
 サイラスが空から迎撃しようとしますが、相手はジャングルの中を素早く動きます。
「……ガーディアンライオン?」
 よく見るとそれらは体の一部が欠けたり破損したガーディアンライオンのようでした。それが十数体駆け抜けて行きます。
 サイラスが追跡を続けようとしたところ、ジャングルの中から何かがいくつかせり上がり、そこから光熱砲のようなものが発射されました。
「うわっ!」
 ふいをつかれてテュルキスの一部が破壊され、ジャングルに落下しました。他の守護者も次々と撃墜されました。
「いったい、なにが起きているんだ……!」
 飛行できなくなったテュルキスでサイラスはジャングルの中を移動します。
「緊急事態だ! 至急応援を頼む!」
 サイラスから連絡を受けた協会は、事態を収拾するために特異者にも緊急に要請を行いました。
担当マスターより

▼担当マスター:天ノ土竜

マスターコメント

お世話になっております。天ノ土竜です。
本シナリオは「迷彩の守護者」「秩序の守護者」の続編で同じ遺跡が舞台になっておりますが、どなたでも参加していただけます。
なお、過去のリアクションの内容は全て情報として特異者に共有されているものとします。

巨大遺跡の内部が明らかにされようとする中で、チェスパ村と遺跡周辺で不穏な動きが起こりました。
チェスパ村には何か遺跡に関連した秘密が隠されているようです。
サイラス、または城生に協力して騒ぎを抑えて真相に迫ってください。

地上には「壊れかけたガーディアンライオン」が数多くいます。また飛行型で遺跡に近づくものは光熱砲に狙われます。
壊れかけたガーディアンライオンの動きはぎこちなく、光熱砲の攻撃の命中の精度もあまり高くありません。
ですが時間とともにどちらも正常になってきますので油断はできません。

チェスパ村はジャングルに囲まれた空間に古い遺跡の名残の石造りの建物がいくつかあり、それ以外はテントなどでつくられた生活用の住居が繋がってあります。
その他は畑が広がっています。
ドリーハらはその中の一番大きな石造りの建物のなかに人質を集めて見張っています。
無法ハンターから奪った武器を集めて隠していたらしく、それらで武装しています。
村の長など、住人たちはドリーハに従っているようです。
通信機は取り上げられていますが、シャーマンであれば精霊の声は問題なく聞き取れます。

「迷彩の守護者」「秩序の守護者」どちらかに参加されている方は、城生に同行していたとしてチェスパ村内部からスタートすることができます。
その場合は人質になる、または村のどこかにいた、を選んでください。

新たな遺跡の入口は大きく守護者でも内部に入ることができます。


●NPC

・丸岡 幸智(まるおか ゆきち) 17歳 男性
大柄でふっくらして穏やかな風貌のスカラー。
TRIALの学生で城生のアシスタントをしながら遺跡の調査をしている。とくに植物を研究している。
あまり戦闘は得意ではないが分析力に優れている。


・フオンシ 年齢性別不詳
チェスパ村のシャーマン。


・ドリーハ 20歳前後 男性
チェスパ村の若者。
無法ハンターらから奪った武装を村の中に隠し持っていたらしく、城生らを襲う。
目的等は現段階では不明。


・サイラス・バーフィー 18歳 男性
自信家の金髪碧眼のレイダー。
TRIALの学生で富裕層育ち。潤沢な資金で探索を行うのでレイダーとしては優秀でそれなりに実績がある。
丸岡と顔見知り。


・城生 拘一(しろう こういち) 
チェスパ村方面のボランティアの監視員。特異者のレイダー。
辺境地域で無法なトレジャーハンターがいないかを監視している。
協会の要請に応じて正当なトレジャーハンターの活動の補佐を行う。
無精髭の強面な男性。無愛想で頑固。


・パルパ
チェスパ村のネイティブの少年。好奇心が強く身軽。
遺跡に閉じ込められて以降「神様」の声が聞こえるようになる。
人懐こい性格で城生を「コーイチ」と呼び、他の特異者の言うことも素直に聞く。

チェスパ村を調査する 【現在のMC参加人数:4】

3

チェスパ村で武装した村人を制圧する 【現在のMC参加人数:4】

4

ガーディアンライオンの群れを止める 【現在のMC参加人数:3】

4

遺跡の攻撃を無効化する 【現在のMC参加人数:4】

5