クリエイティブRPG

偽りの自警団長とスポーンオークション

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偽りの自警団長とスポーンオークション
基本情報

マスター:藤村 悠生
ワールド:ゴダム
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2015年11月27日公開!

シナリオガイド

人身売買を繰り返す、強敵ガンスリンガー四兄弟を倒せ!

シナリオ名:偽りの自警団長とスポーンオークション / 担当マスター:藤村 悠生



 とある港町を震撼させた、連続誘拐事件――。

 無事解決に導かれたこの事件の、そもそもの元凶となったスポーンが競り落とされたというスポーンオークションを調査するため、シスターはヴィンランド都市部にまでやってきていました。
 けれども。

「刺激が足りねぇ……」

 そう呟いたのは、事件の生き残りであるお喋りな執事です。
 シスターは、彼の足を思い切り踏みつけると、執事の手から今しがた入手したばかりの手配書をひったくりました。

『凶悪スポーン逃走中! 見つけ次第、すぐに撃破を!』

 手配書には、七色の鱗を持つ凶悪なスポーンが逃走し、街に危険が迫っているという旨の報せが載っています。そのためか、周囲は自警団と思しき者たちが忙しなく走り回るばかりで、街の者たちは皆、自宅に引きこもってしまっているようでした。

「これでは聞き込みもままなりませんね……。とりあえず、この七色の鱗のスポーンをやっつけちゃいますか!」

 シスターがそう意気込んだときです。「ま、待ってくれ!」と、どこからか声が上がりました。振り向けば、妙にやつれた中年男が一人、こちらへと駆け寄ってきます。

「それは私の娘だ! 娘はちっとも凶悪なんかじゃない、私が保証する! それに、娘は逃げ出したんじゃない、攫われたんだ! ――だから……だから、私にお金を貸してくれ! 娘をオークションで買い戻すために……!」


 ***

 男の名は、ダダ。そして、攫われたという男の娘はドド
 ダダの自宅に招かれたシスターとお喋りな執事は、そこで、ドドが攫われた顛末を聞くことになりました。ダダの自宅には、ドドの友人だという花売りの少女・フラウもいて、共に経緯を説明してくれています。

「ドドは、スポーンになってはしまったが、正気をしっかりと保っていたし、気性はとても穏やかで優しいままでした……。凶悪だなんて、そんなことは全くない」

 手配書にある通り、七色の鱗を持つ美しいスポーンであるドドが失踪したのは一週間前――ダダは娘の捜索を、すぐに街の自警団長であるヒラリーに訴えたそうです。けれども、元々スポーン嫌いであるヒラリー団長の協力は得られず、それどころか、ドドは正気を失って失踪したに違いない、いつ襲ってくるかわからない、と、七色の鱗のスポーンは見つけ次第殺害するようにという手配書を配られてしまったのでした。
 そして、彼らより先にドドを見つけるために奔走していたダダの元に訪れたのが、花売りのフラウだったのです。

「この街には、ゴルデファミリーというマフィアがいて、各地で捕獲した美しい、珍しいスポーンを高額で売りさばくオークションを開催しています」

 フラウの情報によれば、ドドの他にも、正気の有無は問わずに複数のスポーンがゴダムファミリーによって捕獲されています。中にはスポーンではなく、珍しいアウトローもいるとのこと。
 ゴルデファミリーについては、お喋りな執事も知っていました。シスターとお喋りな執事は、彼らを追ってこの街までやってきたのです。
 お喋りな執事曰く、ゴルデファミリーは、オークション参加者に出展品を強奪されるのを恐れ、捕えた者を三台の輸送車にわけて詰め込み、常に移動しています。ドドも、この輸送車のどれかに乗せられている可能性が高い、とフラウも頷きました。

 オークションは既に始まっており、本日の目玉商品であるドドが競りにかけられるのは夜頃――会場は街から少し離れた荒野にある教会です。

「はやく……はやくお金を集めなければ……!」
「無理だ無理、オークションがどんだけ高額か、おっさん知らねぇだろ? どう考えたって競り負ける。輸送車を襲う方がまだ可能性があるってもんだ」

 けたけたとお喋りな執事が笑うと、しかしダダは、「なるほど!」と目を輝かせて立ち上がりました。そして、「む、無茶ですっ」と止めるフラウとシスターの言葉も聞かずに、ダダはなんとも頼りない武装をしたのち、早速離れにある車庫へと走って行ってしまいました。
 シスターはフラウと共にダダを追います。――けれども、車庫に辿り着く前に、二人は自警団の銃弾に襲われることになりました。

「実は、ダダには黙っていましたが、ドドをゴルデファミリーに売り渡した張本人は、ヒラリー団長なんです……」

 自警団の追手から逃げながら、フラウはシスターに打ち明けました。「つまり、口封じにあなたを殺そうと……!?」フラウの手を引いて走りながら、シスターは声を荒げます。

「そんなこと、絶対にさせませんっ」


 ……一方、シスターを追い払うことに成功したお喋りな執事は、簡素な拘束具を力ずくで外すと、「さて」とダダの自宅から外へ出ました。

「……俺様を一緒に売り飛ばしやがったゴルデの連中には、きっちり借りを返してやらねぇとな」

 お喋りな執事は愉しそうに笑うと、ゆっくりした足取りで、オークション会場へと向かって行ったのでした。


担当マスターより

▼担当マスター:藤村 悠生

マスターコメント

 こんにちは。もしくは初めまして。藤村です。
 今回のシナリオの目的は「ドドを救出すること」「オークションが二度と開催されないようにすること」「フラウを護ること」の三つになります。
 ヒラリーの処遇については、以降ダダ親子やフラウに危害が加わらないようにしなければ、ドドが救出されダダとフラウが生き残っても、三人は街を旅立たなければいけません。しかし、まずは命の危機を回避することが最優先です。
 ですが、人身売買を繰り返しているゴルデファミリーは実質的に壊滅に追いやる必要があります。
 
 前回シナリオ『連続誘拐犯と麗しきペットスポーン』の続きとなりますが、メインは事件・舞台ともに別の話となりますので、今回からも問題なくご参加頂けます。前回の舞台である港町へ向かうことも可能です。
(前回参加者の方は、全パートで前回シナリオで得たものを活用したアクションが可能です。獲得した称号がある場合は、特に特定のNPCからの協力が得られやすく、NPCとの共闘、NPCへの指示なども可能です)


■市街地戦に参加する■
 フラウの護衛を目的とした行動が主なパートとなります。フラウは、現在シスターとともに市街地を走り回っています。
 フラウを追っているのはヒラリー団長率いる自警団です。自警団のほとんどは事件の真相を知らぬ一般人のはずですが、団長は一般人の他に自警団として、ゴルデファミリーからアウトローの男たちを雇っています。
 中でも、常に団長のそばにいるアウトローの男はとにかく巨体で、かなりの強敵であることが予想されます。フラウを護るためには逃げることを優先するべきですが、ゴルデファミリーの一員である以上、最終的には彼も倒さなくてはなりません。
 
 シスターは好戦的で攻撃力そのものはそれなりにありますが、一点集中型のため複数の敵を相手にする器量はありません。
 また、自警団以外の市民は家に引きこもっているものの、気になって外の様子を窺がっているようです。中にはヒラリー団長へ不信感を抱いている者もいるので、一旦匿ってもらうことも可能ですが、逆に団長に心酔している者もいますので、関わる場合はご注意ください。

■オークション会場に乗り込む■
 ゴルデファミリー本部隊と戦うことが主なパートとなります。
 会場は、街から少し離れた荒野にある大きな教会です。ゴルデファミリー以外にも、マギウスやマフィアのボス、医師など、各地のスポーンコレクターやその使いが買い手として集まっています。前回シナリオに登場した女主人も、この教会でペットのスポーンを競り落としました。ゴルデファミリーだけでなく、買い手も敵として襲ってくる可能性がありますが、そちらの制圧は必須ではありません。
 
 また、出展品であるスポーンやアウトローが、必ずしも友好的であるとは限りません。正気な者を救出する場合は注意する必要があります。買い手側として潜入、出展品として潜入、という形も可能です。
 
 一人会場へ向かっているお喋りな執事は、元々はこのゴルデファミリーの幹部で、どうやらペットスポーンと一緒に女主人に売られたようです。彼がゴルデファミリーを本当に恨んでいるのかどうかは、現時点では定かではありません。
 事前情報によると、ゴルデファミリーはチョーナン・チョージョ・ジーナン・スエージョという自称ガンスリンガー四天王の四兄妹を有しています。あくまでも自称ですが、彼らの戦闘力はかなりのものです。お喋りな執事一人では、四天王の一人をどうにか倒せるかどうかといったところでしょう。この四兄弟の撃破・無力化が、教会にいるゴルデファミリーの制圧の鍵となります。
 
■輸送車を襲撃する■
 輸送車を襲撃し、ダダを護ったり、ドドやその他捕獲されている者を救出するための行動が主なパートとなります。
 輸送車は、市街地近辺を走る車、市街地と荒野の真ん中あたりを走る車、協会よりももっと荒野の奥を走る車の三台で常に移動しており、ドドはその三台のうちどれかにいると考えられます。
 
 ダダは市街地と荒野の真ん中あたりを走る車を追っていますが、相手は武装車であり、停車することもありません。最悪、ダダは自分の車を輸送車の運転席に突っ込ませることで車を止めるつもりです。ダダが突っ込めば輸送車は停車することになりますが、ダダの車とダダは大破することになります。シナリオの目的としては、ダダの生死は問いません。ドドさえ救出することができれば、ダダはそれで良いと考えているようです。

 輸送車は頑丈ですが、速度はそれほどではないため普通の乗り物であれば追いつくことは可能です。前回シナリオの参加者は、港町住人より一般的な自動車を借りることも可能です。輸送車を止めるために無茶をし過ぎて輸送車を横転させたり、爆破したりすると、中の者たちも死亡してしまう場合があります。

 輸送車を襲撃し、捕らわれた者を救出する場合ですが、出展品であるスポーンやアウトローが必ずしも友好的であるとは限りません。正気な者を救出する場合は注意する必要があります。
 
■港町の様子を見に行く■
 前回シナリオの舞台である、ヴィンランド西部にある港町に赴くことができます。街には事件後の住人たちがいます。
 今回の事件とは関係なく、港町に様子を見に行き住人達と交流することも可能です。
 見て回れるのは港町・屋敷跡・廃墟街のどれかになります。生き残った犯人たちは港町内に収監されているか、改心した者は廃墟街の片付けなどを行っています。屋敷跡には事件被害者の共同墓地があります。
 
 前回参加者でなくとも港町へ行くことは可能です。現在はのどかな街なので、普通に観光を楽しむのも良いでしょう。
 生き残った犯人たちの中には、お喋りな執事のように、ゴルデファミリーの情報を知っている者もいるかもしれません。
 
 ***
 
 二度とオークションが開かれないようゴルデファミリーを壊滅させ、彼らに捕らわれたドドを救出し、彼らと繋がりのあったヒラリーからフラウを護る、というのが今回の大きな目的となります。ゴルデファミリーを止めなければ、今回のような誘拐、前回のような事件が各所で繰り返されることとなってしまうでしょう。
 
 ご自由な立ち位置でご参加の上、どうかこの事件を収束させ、これにまつわる悲劇の連鎖を止めてあげてください。
 どうぞ宜しくお願い致します。
 
 サンプルアクション内にも情報があります。難易度は、各パートにてどんな行動をするかによって変動します。
 

市街地戦に参加する 【現在のMC参加人数:5】

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オークション会場へ乗り込む 【現在のMC参加人数:9】

3

輸送車を襲撃する 【現在のMC参加人数:4】

2

港町の様子を見に行く 【現在のMC参加人数:2】

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