クリエイティブRPG

歌えないアーライルの最後

リアクション公開中!

歌えないアーライルの最後
基本情報

マスター:流月和人
ワールド:アルテラ
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年01月22日公開!

シナリオガイド

声無き少女の最後に華を

シナリオ名:歌えないアーライルの最後 / 担当マスター:流月和人


「――――」
 少女は雨にうたれています。空を見上げた彼女は、知っていました。
 もう、自分の命が残り少ないということに。
「――――」
 アーライルの少女は声を出そうとします。必死に、懸命に、歌おうとします。
 ですがだめなのです。何故ならば、彼女は生まれながらに声を出すことができないから。
「――――」
 雨の中、彼女は何も言えずその場に立ち尽くし続けます。
 その頬に伝うものは雨か、はたまた涙か……。それは、誰にもわかりませんでした。
 彼女の隣には誰もいないのですから。生まれてから、ずっと。
 歌を愛好するアーライルが、歌を口ずさむことができない。それはどれだけの苦しみでしょうか。
 その絶望は少女の心を覆い尽くし、殻の中に閉じ込めてしまいました。
 それは精神だけではなく、身体をも蝕み、彼女の心身は既にボロボロでした。
 残された時間はもう多くはありません。
「――――――」
 少女が手を伸ばします。生まれてから想い焦がれてきた、たった一つの願いに。
 歌を、歌いたいと言う平凡で、大切な願いに……。

 少女の名はパリナーマ。病弱な彼女の最初で最後の願いは『歌を歌うこと』。
 儚い願い、これを唯一叶える方法。
 十年に一度だけ咲くという噂がある花、『アヌスカ』が咲いた直後の香りを嗅ぐこと。
 そして今年が、その十年に一度の年…………。
担当マスターより

▼担当マスター:流月和人

マスターコメント

 パリナーマ、という魔法がありそうですね。
 戯言はさておき、流月と申します。少しだけ説明をさせて頂きます。

 幼い頃から病弱で、声が出ないため歌が歌えないアーライルの少女『パリナーマ』
 彼女の声を出るようにすることが今回の目的です。
 その方法は十年に一度咲くと言われる『アヌスカ』という花の、咲いた直後の香りを嗅ぐことです。
 咲く頻度が十年に一度であり、明確な情報はありません。そのため、その場所を特定する必要があります。
 
 ちなみに、何故今年『アヌスカ』が咲く十年に一度の年とわかるのか。
 十年前、この花を見たというアーライルがいるからです。
 このアーライルはラクスにある酒場でひっそりと歌っていたのですが、だんだんと声が出なくなり、遂にはまったく出すことができなくなりました。
 そんな彼は歌えないことに耐えられなくなり、ラクスからいなくなってしまいました。
 いつまで経っても帰ってこない彼を心配し、一緒に酒場で歌っていた親友のアーライルが探しに出ようとしました。
 が、彼は戻ってきたのです。前以上の美声を取り戻して。そしてまた、同じ酒場でひっそりと歌い続けたそうです。
 ……残念ながら『アヌスカ』を見たというアーライルはもう亡くなっており、直接話を聞くことはできません。
 しかし、亡くなる間際にこんな歌詞を残しています。

 ♪ 声無き者の誕生日 歌と蒼きの地 幸福が訪れる花に囲まれた 長く眠りし花 暗きに目を輝かす ♪

 この歌詞が『アヌスカ』の情報となっている可能性が高いです。
 『歌と蒼きの地』『幸福が訪れる花に囲まれた』『暗きに目を輝かす』、この歌詞が何を示しているのかはまだわかりません。
 ただ、『長く眠りし花』というのは『アヌスカ』を、『声無き者の誕生日』はアヌスカが咲く日を指していると思われます。
 そして、今日がパリナーマ(声無き者)の誕生日です。
 今日見つけられなければ、また十年後。パリナーマにそこまでの時間は残されていません。
 つまり、今日しかないのです
 上の歌詞を歌が大好きなアーライルたちに聞かせれば何かわかるかもしれませんし、少しご自身で考えてみるのもいいかもしれません。

 それとは別に……パリナーマは今までずっと塞ぎこんできました。まともに笑ったことが数える程度しかありません。
 そんな彼女と、些細な思い出を作ってあげて欲しいのです。
 パリナーマはラクスに住んでいますが、殆ど街にいることはありません。歌や音楽を聴くのが辛くて辛くて堪らなかったのでしょう。
 ですが……実際は歌を、音楽を愛する心を持っています。聴いていくうちに心を開いてくれるはずです。
 その他、なんでもいいのです。
 街を一緒に見てまわる。
 一発芸を披露して笑わせてやる。
 そんな些細なことでいいのです。パリナーマもまだ少女、その心は喜びも楽しみも嬉しさも求めています。きっと、笑ってくれるはずです。
 最後の最後くらい、しかめっ面のパリナーマを笑顔にしてあげて欲しいのです。

◆パリナーマ
 生まれたときから声が出ない、病弱なアーライルの少女。
 その病弱さと幼い頃から塞ぎこんでいた影響か、身体は細く小さく、羽根も他のアーライルより小さい。
 ここ数年は笑っておらず、いつもはラクスの街から少し離れた所にある古びた小屋で過ごす。
 声がでないかと、毎日必死に青い空の下、鈴蘭が咲き並ぶ場所で声を出そうとしている。
 日が沈む前にラクスにある自分の家で寝る。これは、音楽や歌から離れられないという彼女の心の表れ、なのかもしれない。

 以上です。
 少しだけ切ない物語に、お付き合い願えれば。

アヌスカが咲く場所を探す・推理する

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パリナーマの心を解きほぐす

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