クリエイティブRPG

冷床の魔女

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冷床の魔女
基本情報

マスター:いたちゆうじ
ワールド:ゴダム
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2013年10月03日公開!

シナリオガイド

触らないで下さい。

シナリオ名:冷床の魔女 / 担当マスター:いたちゆうじ


 ヴィンランド大陸東部には、瘴気に包まれつつも、いまも、悠久の太古の記憶が息づき、迷い込む者を狂気の淵へといざなう、宇宙開拓時代の遺物が残っているといいます。
 そんな東部にも、勇敢な探検隊が何度か調査活動を行い、ある日ついに、とある山奥で、悠久の昔におぞましい儀式が営まれた記憶を現在にまで伝えるかのごとく、ひび割れた蒼白の石材を剥き出しにした、謎めいた神殿を発見することに成功したのです。

 探検隊は、邪神に魅入られる危険も顧みず、神殿の奥にわけいり、地中深くの禁断の様子を闇に紛れて暴露しようとする恐るべき開口部からは目をそらしながら、想像するだに身の毛のよだつ儀式の開催を推測させる広間で、真に唾棄すべき存在をみいだしました。
 それは、カプセルでした。
 そして、そのカプセルの中には、着るものを何も身に着けていない、美しい少女の姿のセラエノが、昏睡状態でおさまっていたのです。

 思えば、このとき、探検隊は、ただちに調査を中断して帰還し、何もみいだせなかったと報告すべきだったのです。
 ですが、彼らは、そうしませんでした。

 既に邪神に魅入られ、ひとかけらの理性も失われてしまったのか、探検隊の一人である、ゴダムの古代史を研究する一人の調査員が、説明することさえもためらわれる心理に促されるまま、カプセルに刻まれた銘文の解読を試みたのです。
 真に封印すべきあまたの過去を抱えるゴダム古代史においても、当該神殿にまつわる情報については何の言及もなかったため、その研究者は、病的ともいえる学究の志に身を焦がされるようだったのでしょうか。
 いや、それとも?

 そして、その研究者は、その神殿が、現在は存在に関する伝承さえも失われている大いなる存在を祀ったものであること、そして、カプセルの中に眠り続けるのは、儀式の生贄などではなく、もっと重要な役割を神殿において果たしていた存在だということを何とか解読することに成功しました。
 そして。
 研究者は、決してしてはならないことを試みたのです。
 あろうことか、永い間眠り続けているとおぼしき、カプセルの中の美少女に呼びかけ、何らかの交流を持とうとしたのでした。
 その試みに対しては、本能的な畏怖に理性を刺激された探検隊の他のメンバーが強固に反対したため、その研究者は、深夜、仲間が寝静まっている時間帯にカプセルにとりついていったのです。
 そして。
 熱心に呼びかける研究者の想いが届いたのか、カプセルの中に眠れる美少女は、ほんのちょっと寝返りを打って、研究者の方に顔を向けると、一瞬だけ、うっすらと目を開けました。
 固唾を呑んで見守る研究者に対し、美少女は、何かを囁いたようです。
 ほんの一瞬の交流でした。
 しかし、破滅を招くには、それで十分だったのです。

 熟睡していた探検隊のメンバーたちは、純粋な闇の唯一の長所ともいえる、ある種の真理を隠蔽する配慮を打ち破らんとばかりにわめきたてる、ゾッとするような叫び声を耳にしたのです。
 慌てて飛び起きたメンバーたちは、悲鳴が聞こえてきたカプセル付近に駆けつけ、目を血走らせてわけのわからない言葉をわめき続ける、一瞬の交流の結果で変わり果てた、かつて研究者だった哀れな仲間の姿を目にしたのです。

 探検隊は、とりあえず、もはや理性を失ったその研究者を、州政府の施設に送ることに決めました。
 鉄格子の中に閉じ込められた彼、かつて研究者であったその者は、隔離という事実に挑戦するかのごとく、必死でこうわめいていたとのことです。

「魔女だ! 魔女だ!! あれを起こしてはならない!! ただちに調査をやめ、神殿を封印するのだ!! 我々がどうにかできるものではない!! 関わってからでは遅いのだ!! みろ、空が燃えている!! 愚かな人類は、永劫の炎に焼かれて嘆き苦しむとよいのだ!! 全ては裁かれることになるのだ!!
担当マスターより

▼担当マスター:いたちゆうじ

マスターコメント

 発見された謎の神殿。
 その神殿の、カプセルの中に眠り続ける、謎の美少女。
 セラエノだということはみてわかるのですが、いったい何ものが、何の目的でこの少女をつくったのか。
 全ては謎です。
 少女と交流を持とうとした研究者が発狂という憂き目にあってからもなお、州政府は、調査を中止する決定を下しませんでした。
 純粋な理性ある者たちにとって、調査継続の方針が賢明といえるかどうかはわかりませんが、州政府は、正体不明の神殿と美少女の調査に、強力な助っ人が必要と判断しました。
 応援の要請に応えるかどうかは、あなた次第です。

 カプセルの中に眠れる美少女は、調査隊によって、とりあえず「素体(そたい)」と呼ばれています。
 名前を考えてあげるのもいいと思います。
 この美少女、本当に何も身につけていないので、何かで覆ってあげる必要があるかもしれません。
 なお、カプセルを開けることは非常に困難な状態ですが、州政府は、カプセルを開けたり、美少女を起こしたりすることは求めていません。
 あくまで、正体を調べて欲しい、というのみです。
 神殿が何なのかを調べるだけでもよいようです。

 少女と交流を持とうとするのは自由ですが、必ず呼びかけに応えるとは限りませんし、交流できたとして、理性をどこまで保てるかは怪しいところです。
 研究者の発狂の理由は不明ですが、少女の語る、宇宙の深奥に潜む恐怖の真相のゆえか、あるいは、その瞳の中にある何かを目にしてしまったせいかもしれません。

 なお、探検隊の中には、神殿の調査はしても、美少女はそっとしておいてあげたい、という人たちもいます。
 見せ物のような感じになったり、調査や実験の対象になるのは可哀想、ということでしょうか。
 この方向性を支持するなら、美少女を調査しようとする人たちがカプセルに近づかないようにしたりするアクションも考えられるでしょう。
 もっとも、少女を「保護」するという考えが既に違っていて、むしろ少女から自分たちを「保護」すべきだと思うのですが……。

 さらに、この神殿はこれ以上調査すべきではなく、ただちに封印すべきだというメンバーもいます。
 州政府に依頼を受けはしたが、現地をみて、危険極まりない存在であると感じた場合は、あえて神殿を破壊する行為に出る人もいるかもしれません。

 また、州政府は、ある程度調査が進んだら、とりあえずカプセルを収容したい方針も示しています。
 カプセルの輸送に関わるのもいいでしょう。

 神殿の存在が明らかになったことで、見物客が押し寄せたり、また、盗掘者が潜り込んでくることも考えられます。
 調査が円滑に進むよう、神殿やその内部を警備することも求められると思います。

 神殿には、さらに、地下深くに通じる階段も発見されていますが、地下への調査はまだ行われていません。
 不気味な魔物が徘徊している可能性もありますが、神殿の地下を調査するのもいいでしょう。

 関わったら、もう後へは戻れない。
 是非是非、恐怖の深淵を味わいに、神殿へ行ってみましょう。

眠れる美少女を調査する 【現在のMC参加人数:9】

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神殿を調査する 【現在のMC参加人数:9】

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探検隊の護衛をする 【現在のMC参加人数:0】

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カプセルの輸送に関わる 【現在のMC参加人数:2】

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神殿を破壊する 【現在のMC参加人数:0】

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