シナリオガイド
深夜に聞こえるという悲しげな唄声。噂の真相やいかに?
シナリオ名:呪いの唄声 / 担当マスター:RED
湖の街、ラクス。
この街で最近、真しやかに囁かれる噂がありました。
何でも、深夜になると誰もいない広場から悲しげな唄声が聞こえてくるというのです。
実際にその唄声を聞いた者の話では、「唄声?」と思った次の瞬間には足が勝手に動き出し、
気付いた時には広場へと続く橋の上に立っていたそうです。
橋の上から身を乗り出して―――既の所で意識を取り戻さなければそのまま湖に飛び込んでいただろう、と。
『一月前に湖へ身を投げたアーライルの娘だ』
『あの事件、本当は殺人だったんだろ?』
『雇い主と揉めてたんだって。まだ若い子だったのにねぇ…』
『きっと湖に沈められた娘が今際の際に呪いをかけたんだよ』
『今に犠牲者が現れる、水中に引きずり込まれる者が現れるぞ』
巷ではそんな噂が立ち、今では日が落ちてから広場に近づこうとするものは一人としていません。
自警団も調査を始めましたが、何分実害が出たわけではないので、
街の警備や悪人の取り締まりが優先されあまり調査は進んでいない様子です。
――さて、『呪いの唄声』と名のついたこの噂。どうか皆さんの手で真相を暴いてください。
* * *
「まったく、あの噂のせいでお客さんめっきり来なくなったじゃないっ!」
広場で屋台を出しているアーライルの少女、プリシラが叫びます。
「あーもう頭にきた! 呪いだか何だか知らないけど、こんな迷惑な事件、私一人で解決してやるわよ!」
武術経験も何も無い彼女は、屋台で料理をするのに使っているナイフを懐に仕舞うと、ひとり呪いの真相を突き止めるため行動を開始しました。
そして歩き出してすぐの事。
「あれ、おっちゃん今日も休み? 昨日も一日店閉めてなかったっけ?」
近くの酒場の主人が通りがかったので、少女は声を掛けました。
しかし彼は酷く狼狽した様子で、
「だ、だからどうした! そんなことお前には関係ないだろう!! 俺に話しかけるな!!」
声を押し殺して叫び、酒場の主人はいそいそと自分の店に戻っていきました。
「何よ、相変わらず愛想悪いわねぇ…。ま、いいや。あんなのに付き合ってるヒマは無いもんね!」
気持ちを切り替え、プリシラは意気揚々と歩き出しました。
担当マスターより
以下、ガイドの補足です。
・広場の周囲には多数の酒場やカフェが存在します。
昼間はどこも賑わっているのですが、件の噂のせいで夜のお客の数が減り、売り上げが落ちて皆困っている模様です。
あきらめて夜は閉店する、呪い騒動に乗じて魔除けの品を開発するなど、どの店も何かしらの対策を採っているようですが、
どうやら一件だけ、プリシラがすれ違った酒場の主人は噂が流れ始めてから昼間も店を閉めたままのようです。
ちなみに、カフェや酒場ではアルバイト員を随時募集中です。
屋台も結構な数が並んでいますので、買い物したり食事したり、逆に屋台を出して商売するのも良いかもしれません。
・広場の近くには街の区画と区画を繋ぐ、小さな橋があります。
噂の唄声を聞いた者は皆ここへ引き寄せられたといいます。
橋の近くには下水道に繋がる通路がありますが、スリやごろつきが根城にしているようで、一般人は近寄ろうとはしません。
ここを調べる場合は多少の戦闘は覚悟したほうが良いかもしれません。
尚、プリシラは橋の周囲を調べた後、下水道に向かった模様です。
彼女はナイフを持っているものの、戦闘経験は皆無です。ごろつき達と遭遇した場合勝てる可能性は無いに等しいでしょう。
・広場の酒場でアルバイトをする 【現在のMC参加人数:4】
・目的
臨時バイト員として情報収集。
・動機
アルバイトで小遣い稼ぎついでに情報収集する。
・手段
バイト募集してるっていうし、臨時バイト員になって呪いの唄声について聞き込みしてみるかな。
何か挙動不審な男の人がいるようだし、その店の近くでバイトできるといいんだけど…。
あ、一応バイトも真面目にやるよ。お金も欲しいからね。
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・プリシラと行動 【現在のMC参加人数:5】
・目的
下水道の探索
・動機
プリシラを探して一緒に悪霊を探す。
・手段
下水道に向かってプリシラを探す。
ごろつき達に襲われているようなら全員ぶっ倒して助けてやるさ。
ついでに倒したごろつきから何か呪い騒ぎについて情報も聞きだせるといいんだが。
もしかしたらこいつらの悪戯か何かかもしれないしな。
情報貰った後は自警団にでも突き出しておくか。
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・一月前の事件について調べる 【現在のMC参加人数:5】
・目的
一月前に亡くなったアーライルの娘について調べる。
・動機
ちゃんと供養してやればいいんじゃないか?
・手段
呪いだ呪いだって騒いでるけど、死人が化けて出たって可能性もあるんじゃないか?
そして化けて出るにはそれなりの理由があるはずだ。
何か現世に未練でもあるのなら、手伝ってやりたいと思う。
まあ、誰かに復讐したいとか言い出すんなら手伝わんがな。
ただ唄を聴いてほしいとかなら、ゆっくり聴いてやるさ。それで成仏してくれるといいんだがね。
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・呪いの唄声の餌食になる 【現在のMC参加人数:6】
・目的
噂の唄声ってのを聞いてみる。
・動機
呪いとか面白そうじゃん?
・手段
俺はあえてその『呪いの唄声』ってのを聞きに行く!
一応状態異常の耐性付きの装備とかスキルつけてくかな。
それでも防げないようなら離れた所でLCに待機してもらっといて、
ヤバくなったら助けてもらうさ。
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