シナリオガイド
チェーンソーによる連続殺人! そこには邪教の陰謀も!?
シナリオ名:邪神のはらわた / 担当マスター:樹 和寿
【すべての始まりは、夜明けとともに発見された死体だった】
首都ゴダムから少し離れた学術都市ミストヒルに在住するとある医師の手記にはそう書かれていました。
【恐るべきことにその死体は縦にふたつに切断されており、ノコギリ状の刃物で切られたような切り口をしていた。検死に駆り出された私が検分したその遺体は、いくつかのものが欠損していた。とはいえその事実に保安官らはさしたる興味も示さず、捜査に邁進するのみであった】
【だが、彼らの捜査をあざ笑うかのように翌日も死体は生産された。先日の犠牲者は一般の市民だったが、今度はゴダムに存在するマフィア勢力のうちそれなりの規模を誇るミカワヤの構成員だった。彼ら――そう、今度の死体はふたつだった。彼らも鋭利なノコギリ状の恐るべき刃物で両断され、体の一部が欠如していた。しかし保安官らはこれをマフィアの抗争と判断して捜査の矛先を変えた】
その医師の手記はまだ続きます。
【翌日も死体が生産された。今度の犠牲者は4人だった。彼らはミカワヤとセルペンテの抗争を眺めていた別のマフィア組織の構成員だった。保安官らはミカワヤの報復だと安直に決めつけてミカワヤの取り調べを始めた。またも私が検死をすると、同じ手口で殺された上で体の一部が欠如している状態だった】
【今日もまた殺された。今度は8体……いや、便宜的に8人としておこう。アウトローにスポーンにマギウス、セラエノにガンスリンガーとこのゴダムでも力ある者達だった。その手口と状態についてはここに記述するまでもないだろう】
そして、翌日の手記は筆跡がひどく乱れ、ほとんど読めない状態でした。
かろうじて判明したのは【16人】、【欠損部位をつなげる】【恐ろしい】【節くれだった樹木】のような単語です。
「で、その医者は発狂して銃で自殺してしまったわけですな」
マイケルにそう告げた保安官は、そう言って手記を手渡しました。
その結果、マイケルは境屋に相談をします。
相談を受けた境屋は、これを異常事態と判断し、特異者たちに協力を要請したのです。
そして、説明した現状は以下のとおりです。
1:現在は特殊な暗殺者を用いたマフィアの抗争ではないかと治安関係者は睨んでいる。
2:それと引き換え、どの組織も心当たりはないとのこと。そして、どの組織が手を下したのかも判然としていないが疑心暗鬼に陥っており一触即発な状態である。
3:また、地下に巣食うスポーンにも犠牲が出ており、スポーンのコミュニティの中で理性的な者達の一部は、独自に調査を開始している。
4:鋭利なノコギリ状の刃物――地球的に言うならチェーンソーを持った魔人が暴れているらしい。その魔人は左腕が欠損しており、その代わりにその場所にチェーンソーが括りつけられている。
5:そして最後に、何やら黒い奇っ怪な生物が時折目撃され始めた。
それらの情報とともに、特異者たちには
1:マフィアの対立の解消をすること(アウトローやマフィア関係者が望ましい)
2:犯人の特定と逮捕への協力、あるいは殺害(敵はかなり強力なので腕に覚えのあるものを募集したいとのこと)
3:何らかの邪神群の関与があるかもしれないのでそれの調査(頭脳派を多数、また少数の護衛も求む)
を依頼されました。
担当マスターより
マスターコメント。
はじめまして。あるいはお久しぶりです。樹と申します。
このシナリオは全3話構成になりますので今回のシナリオだけではすべての情報は開示されませんが、読みの鋭い人がいれば展開はよりハッピーエンドに近づくかもしれません(次以降の話は今回の結果により柔軟に変化します)。
PLのリアル知識、あるいは発想の結果をいかにPCのアクションに落とし込めるかで、シナリオが変化いたしますのでがんばってください。
展開次第では色々と対立したり共闘したりとかりますのでマスターサイドでもとてもアクションが楽しみです。
PCの皆さんは基本的にミカワヤの助っ人としてミカワヤの看板を借りて行動することになりますのでご注意ください。
それでは、よろしくお願いいたします。
なお、マフィアについてですが既存のシナリオのファミリーの他にプレンティスファミリー、パワーズファミリー、アリアンロッドファミリーというものをこのシナリオでのみ用います
・プレンティスファミリー
狐と呼ばれる軍人上がりの30代の女マフィアを頂点とする武断的な組織。
組織的な戦闘力はこの3つでは一番高い。
・パワーズファミリー
黒猫と呼ばれる小太りの黒髪の男を頂点とし、音楽関係とともに違法酒場や芸能関係などに強い組織。
戦闘力はそれなりだがこの3つの中では支部の数と人数は最も多い。
・アリアンロッドファミリー
導師と呼ばれる謎のマギウスを頂点とした半ば魔術結社的な組織で、人数は少ないが構成員にマギウスが多いことから最終的な戦闘力では一番高いかもしれないと言われている。
メンバーは全員銀の車輪の意匠のアクセサリを持ち歩いている。
※このシナリオは「夏のプライベートシナリオ案大募集!」掲示板のシャーロット・スミスさんの案を採用させていただきました。
ありがとうございます。
ただ、招待などはございませんので、大変申し訳ございませんが、普通にご参加ください。
また、謎解き成分、クトゥルフ神話成分を添加しております。
ぜひともJAZZをBGMにアクションを考えていただければと思います。
・マフィアの対立の解消 【現在のMC参加人数:10】
・目的
マフィア間の対立が本格的になる前に交渉や根回しをして対立を事前に防ぎます。
・動機
マフィア間の抗争が始まったら被害がとんでもないことになるので。
・手段
マフィア間の連絡網の構築。
何かあった場合の対応の決定などなど。
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・犯人の特定や逮捕、あるいは殺害 【現在のMC参加人数:18】
・目的
事件を根本的に解決するために犯人を確保、あるいは殺害する。
・動機
犯人を抑えれば集束する。
・手段
パトロールをする。
保安官などに交渉をして現場の資料などを見せてもらう。
聞きこみをする。
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・邪神群に関しての調査 【現在のMC参加人数:16】
・目的
邪神群にも動きがありそうなので調査をする。
・動機
何やらただの殺人事件ではなさそうであるので。
・手段
地下のスポーンと接触
邪神群に関しての資料を漁る
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