クリエイティブRPG

　セフィロトの小世界、＜薔薇の庭（ローズ・ガーデン）＞。
　この世界最大の国ブリタニアは、一年でも指折りの、大きな祭日＜野薔薇の日（ワイルドローズ・デイ）＞を迎えました。かつて国に神の教えを広めた聖人の奇跡を祝う日です。
　まだこの世界に神の教えが浸透していなかった頃、旅の途中で聖人は空腹で助けもなく、力尽きようとしていました。その時傍にあった野薔薇が、冬で葉をすっかり落とし枝だけの姿になっていたにも関わらず、花を咲かせ露を置き、実を付けて、命を長らえさせた……という話が残っているのです。
　いつしかこの日は奇跡や再生という概念と結びつきました。そして王家が祝っていることが新聞で庶民にも知れ渡ったため、今では国中の人々が祝うお祭りになっています。
　家族や大切な人に、薔薇の花と実を用いたコサージュを贈り合う日としても知られており、昔は生花でしたが今では長く保つドライフラワーや造花、それを模したアクセサリーなども人気です。


　急激な人口増で過密状態になっており、薔薇畑が殆どない王都ロンディニウムも、このシーズンは普段以上に野薔薇尽くしです。
　大通りには祭日の飾りつけをした店が並んでいます。個人商店では野薔薇を刺繍したハンカチや野薔薇を象った石鹸がそれぞれの店に並びます。
　中でもカードや、お菓子やおもちゃを入れたクラッカーが大人気のようです。
　休暇中のメイドが両親へのプレゼントを買っています。
　黄薔薇伯が経営するデパートは貴婦人たちが宝飾品や野薔薇の実のオイルにはしゃぎ、翻って教会では静かにミサが行われています。
　市場には、冬咲きの野薔薇で作ったリースや飾りが売られており、家を飾るために選ぶ親子連れで賑わっています。
　野薔薇の飾りの付いた帽子を被った女性が、恋人らしき男性と、レストランで野薔薇のお茶に、野薔薇のクリームと砂糖菓子を味わっています。
　また、今日は巨大な温室・クリスタルハウスと呼ばれる庭園も、今日は無料で開放されています。ここはかつて幾つかの大きな催し物が行われたガラスと鉄の建物で、中は薔薇や様々な植物だけでなく、噴水や各国・各時代の彫刻や芸術品が展示され、博物館としての顔も持っています。

　――あなたは誰と、どこで何をして過ごしますか？

　こんにちは、有沢です。
　セフィロトの小世界、薔薇が咲き乱れることから＜薔薇の庭（ローズ・ガーデン）＞と呼ばれる世界のお話です。
　舞台は、ブリタニアの王都ロンディニウム。この世界最大の都市です。イメージとしては、ヴィクトリア朝イギリス・ロンドンのクリスマスをイメージしてくださればと思います。
　また、今までのシナリオにつきましては全く関係なくご参加いただけます。
　イベントシナリオですので深い内容は描けませんが、ほのぼの・まったり楽しんで頂ければと思います。
　体内の薔薇については、前回のシナリオでリセットされましたので、花弁の枚数は、アバターが「薔薇の娘（息子）」の場合には１５枚、それ以外の場合１０枚となります。

　アクションでお願いしたいこととしましては、
　　・お二人以上で打ち合わせて行動される方は、アクションにお相手の方のお名前をお書きください。
　　・お名前が多い場合、ＧＡの名前をどこかにお書きください。
　　・基本的に１シーンになりますので、「朝市場に行って、昼は遊んで、夜は家で食事」などは、中心となる描写はひとつの時間帯・行動になってしまいますのでご注意ください。


　ＮＰＣはアクションでお誘いがない限りは登場いたしませんが、登場の可能性があるＮＰＣの行動をご参考までに……。
・オンディーヌとキーラは、滞在中のホテルでささやかにパーティーをしています。
　また、オンディーヌはお世話になった人たちにワイルドローズデイ・カード（つまるところクリスマスカードです）を送っていますので、今までのシナリオの参加者でロンディニウムに来ている方は誘っているはずです。
・アバターに「薔薇の娘・息子」を選ばれて色が決定されている・今回決定した方につきましては、選ばれた色の各領主がそれぞれロンディニウムの家（都会用の家・タウンハウス）で主催するパーティーに参加することもできます。ＬＣの場合は、ＭＣも参加可能です。
　青薔薇のオンディーヌの場合は上記のように、他のＰＣさんもお誘いしています。
※今回はクリスマスシナリオですので、政治的であったり、設定など、難しい話にはお答えできません。
　また、アグネスとアルフレッド、エドワードは登場の可能性がありますが、イーニアスとエイハブは処分中となり本人は登場できません。

　リアクションの公開は、クリスマス時期を予定しています。
　それでは、アクションをお待ちしています。