クリエイティブRPG

大和妖奇譚 ~完結編~

リアクション公開中!

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大和妖奇譚 ~完結編~
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:大和
 
 

料金

MC参加:0ポイント
LC参加:50ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2013年12月25日公開!

シナリオガイド

最終決戦! 六鬼衆の野望を打ち砕くことはできるか!?

シナリオ名:大和妖奇譚 ~完結編~ / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



幽玄の世界、大和。
中世の日本によく似た趣を持つこの世界を脅かす、“六鬼衆”。

特異者たちは大和の住人である陰陽師の鴨 希一(阿倍 希一)、巫女の夕凪(宗形 夕姫)と共に、その一人である黒塚を。
三種の神器の一つである『神剣・都牟刈(つむがり)』の力を借りることで、土蜘蛛を倒すことに成功しました。

しかし戦いの果てに、六鬼衆の副首領である茨樹童子は特異者に告げました。

全ては世界新秩序計画の妨げとなる“蒼の鍵守”――ヴォーパルの元にいる者たちをおびき寄せるため。
そして、計画の遂行と特異者の排除を同時に実現しようとしていたのです――。

* * *


 ――右京、五重塔。

「咲耶、準備は?」
「まだ少々かかります」

いかに越界聖具、覇道弓“神忌”といえど大世界一つを消すだけのエネルギーを貯めるには時間がかかる。
仕込みを行うため、大陸を文明ごと消滅させたがために、「大和内で」十五年の歳月を経る必要がありましたが、それももう終わりです。

「奴らは来ると思うか?」
「来なければ、大和が滅びるだけです。必ずや来ることでしょう」

 塔の屋根の上に立ち、咲耶は舞います。
 
「この世界は夢幻。儚く消えてる幽かなもの。
 ……舞台は整った。さあ、最後まで愉しもうではないか」

* * *


燃え盛る太政官府から、忍装束を纏った女性が出てきました。

「……やはり、一筋縄ではいきませんか」

“千忍殺し”の異名を持つ抗我忍である由羅(ゆら)は、傷の手当てをしつつ呟きました。
鬼同丸からは距離を取り、周囲を見渡します。

「桜? 妙ですね。今はそんな季節ではないというのに……」

これだけの騒ぎだというのに、京の人が戸惑う気配がありません。
まるで、今起こっている出来事を認識できていないかのように。
振り返れば、燃えていたはずの太政官府が何事もなかったかのようにその姿を留めていました。

「由羅姉!」

声を掛けてきたのは、同じ抗我忍であるです。

「怜、なぜここに?」
「先にこれを!」

怜から渡された粉末を飲むと、由羅の周囲の風景が一変しました。

「鬼の中にタチの悪い幻術を使うヤツがいるって、津久紫で聞いてさ。
 宗形神社の宮司さんから預かってきたんだよ」

炎上する太政官府と、上空から飛来する妖魔の群れ。

「……街の人が幻から覚めたら、大変なことになりますね」

怜がクナイを投擲し、由羅が鋼糸を繰り出し、妖魔を打ち落としていきます。
しかしそこへ、

「へえ、面白ぇことになってんなぁ?」

禍々しい穢れを纏った“異形”が降り立ちました。
しかし、その顔にはある人物の面影があります。

「緑青……ですか。しかしその姿は」
「緑青? 誰だそいつは。俺は」

毒液を撒き散らしながら、その影――“鬼”は呟きました。

毒鬼・悪露(あくろ)だ」

それは、かつて抗我忍四頭目の一人であった“廃溺の緑青(ろくしょう)”のなれの果てでした。

「残念です。あなたの実力は評価していたのですが……鬼に成り下がってしまうとは」

* * *


京郊外。

「お、おい、何だあれは!?」
「巨人? また化物か……もう勘弁してくれ。今度こそお終いだ……」

以前現れた『ヤマタノオロチ』よりも遥かに巨大な、山のような巨人が突如出現しました。

「さて、今日は祭りだ。派手にいこうではないか」

巨人の体内で、六鬼衆の一人、大嶽は口元を緩めました。
これこそが、津久紫で回収した大海坊主を元に作り上げた、最強の式神――。

巨人・ダイダラボッチ。その力、とくと見るがいい」

そんな巨人の前に、二つの人影が現れました。

「ったく……こっちは病み上がりみてぇなもんだってのに」
「大したものだ。これほどの式神を生み出すとは……」

紫御前こと坂上 紫子陰陽天狗です。

「さて、さすがにこいつとまともに戦うのは厳しいな。
 こちらも切り札の式神を使わせてもらうよ」

陰陽天狗が放った式符から現れた式神が、歓喜の声を上げました。

「随分でけぇ図体してんじゃねぇか。こいつぁ手強そうだ」
土蜘蛛! いや、ヤツを模した偽者か』
「どうだね、大嶽君。死んだ仲間と再会した気分は? いやあ、ここまで再現するのは苦労したよ」

 陰陽天狗は面を投げ捨て、素顔を晒しました。

「やはり貴様か――清明!」
「さて、十五年越しの決着をつけようか」

大陰陽師、阿倍 清明(あべのきよあきら)は言い放ちました。

* * *


「準備はいいか? 希一、夕凪」
 
妖魔が迫る京の街を見つめ、坂本 一輝は言いました。

「ええ、大丈夫よ。神鏡・八葉の力はいつでも引き出せるわ」
「こっちも問題ない。十二天将ならいつでも呼び出せるよ」

最優先は、茨樹童子――咲耶と珠天童子の元に辿り着くこと。
越界聖具の発動を阻止すれば、こちらの勝ちです。

「街の人達はこの光景に気づいていない……いえ、認識できなくなっていますわ。
 しかし、妖魔は迫っております。
 何か集まる理由を作り、人々を安全圏に避難させる必要がありますわ

瑞野 春緒が不安げに呟きます。

「幻を解くにも、普通の人がこんな光景を目にしたら大混乱になってしまうものね」
「それなら、方法があるで御座る」

急に現れた蔭丸が、一輝たちに告げます。

「お前、平気なのか?」
「抗我の蒼炎から薬をもらったで御座るよ。
 それは、に御座る。婆娑羅には芸達者も多い。
 そういった者たちが集まって催しをやる、となれば人は集まるで御座るよ」

芸のできる者を集め、祭りを始める。
左京の市を片付けてもらえば、大人数を収容することは可能だということでした。

「市には俺たちの仲間にも店を出してるヤツがいたはずだ。蔭丸、そのことを伝えてきれくんねーか」
「了解で御座る」

改めて一輝は正面に向き直り、五重の塔を見据えました。

「待ってろよ、茨樹童子、珠天童子! お前らは、俺たちがここで倒してやる!」


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『三千界のアバター』の大和編グランドシナリオ『大和妖奇譚 ~完結編~』をお送りします。

このシナリオは、これまで展開してきた

●トリガークエスト

「大和妖奇譚」第1~16話

●トリガーシナリオ

「土蜘蛛の怪」
「幽の桜、夢幻の妖女」
「封魔忍法帖」
「妖魔を統べる者」
「囚われの戦神」
「月なき夜を越えて」

●グランドシナリオ

「大和妖奇譚 ―妖魔行―」

の状況・結果を踏まえた上での最終的なシナリオとなります。

このシナリオの結果によって、

・今後の新世界での展開
・大和の状況


に大きな影響が出てきます。

また、このシナリオは大和のシナリオ・クエストの集大成となっており、
クエスト「大和妖奇譚」第16話の直後からの話となります。

ただし、最低限の情報は本ガイドに書かれております。
ですので、最近始めたばかりの方も、
これまでの経緯が分からない・忘れた方も、ぜひご参加ください!


参加はMCのみなら無料となります。
LC・フェローの追加や、文字数追加する場合は、別途ポイントが必要です。
※LC・フェローは最大2名まで参加可能です。

またグランドシナリオではリアクション本文への
キャラクターの採用・不採用がございます。
ただ、報酬としまして、


EXP:1000
G:2000
社会性:1
EXフェロー:『帝』

がプレゼントされますので、ぜひご参加下さい。
※LCを参加させている場合、LCも同じ報酬を受け取ることができます。
※フェローを参加させるとMC・LCの報酬社会性が+1されます。(フェローを何名参加させても+1となります)

★アクションの書き方

シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。

アクションパートはクエストと同様の難易度が設定されていますが、
シナリオではアクションによって難易度の差を埋める、あるいは戦闘能力に左右されない行動をとることも可能です。

具体的なアクションの書き方が分からない方は、プレイガイドをご覧ください。

アクションパート別の注意事項は以下のようになります。

■基本的な状況

六鬼衆の副首領である茨樹童子が越界聖具・覇道弓“神忌”の力で大和の文明を消し去るため、その準備を行っています。
大和の住人にはそれを悟らせぬよう、京全体に大規模な幻術を展開し、自分たちの存在を認識させないようにしています。

特異者たちは、「幽の桜、夢幻の妖女」の時に幻術対策として作られた薬剤があるため、街の状況を正しく認識する事が可能となっています。

なお、帝は意識を失った状態ではありますが、安全な場所に匿われています。
また、ワールドホライゾンにある越界聖具“時空剣”アイオーンは、その強大な力を逆探知され、ワールドホライゾンの座標を特定される恐れがあるため、そして越界聖具が大和に及ぼす影響を鑑み、使用不可となっています。

シナリオガイド時点での時刻は、黄昏時――夕方の日が沈みかけている時間となります。

【1】京の妖魔を掃討する 難易度:5

太政官府をはじめとした、上級貴族の住む区画にひしめく妖魔を掃討するパートとなります。
ここでの戦闘状況は、【4】に影響します。
妖魔は空を飛べる鳥のような姿をしたものから、これまでに出てきた餓鬼、鉄鼠、かまいたち、鬼火、水魔など多数が確認されています。
さらに、六鬼衆の一人である鬼同丸、かつて緑青であった悪露という二人の鬼がいます。

シナリオガイド時点で抗我忍である由羅、怜の二人が戦っていますが、多勢に無勢、しかも鬼が二人もいるという状況でジリ貧状態です。
毒鬼・悪露は緑青が薬で行っていた毒と身体能力強化を固有能力として持っており、緑青だった頃よりも自由に毒が使えます。
田中 全能神と九鬼 有栖は、緑青らしき影を追ってここにやってきました。

難易度表記は5ですが、これは鬼によってパート全体の目的を達成するのが難しくなっているためであり、単に妖魔の相手をするだけなら難易度は3相当となります。

こちらには由羅、怜、鬼同丸、悪露、鴨 希一、田中 全能神、九鬼 有栖が登場します。

【2】越界聖具の発動阻止 難易度:6

右京にある五重の塔を上り、茨樹童子こと咲耶と珠天童子を止めるパートとなります。
咲耶は塔の屋上にいますが、珠天童子は中腹におり、特異者たちの行く手を阻みます。
なお、塔の外から飛んで直接咲耶の元に行く事はできません。
咲耶は戦闘能力に関しては「六鬼衆最弱」を自称していますが、人心掌握術に長けており、特異者を言葉巧みに惑わそうとしてきます。
そのため、屋上に辿り着いてからもすぐに目的達成、とはなりません。
夕凪は塔から街の様子を伺いつつ、咲耶の能力を無力化を図ろうとします。
また、坂本一輝は珠天童子の異能を無効化するため、「神剣・都牟刈」を所持しています。
さらにこちらには鬼を激しく憎む覆面の侍、橘 滅鬼もやってきます。

こちらには、茨樹童子(咲耶)、珠天童子、坂本 一輝、瑞野 春緒、夕凪、橘 滅鬼が登場します。


【3】巨人・ダイダラボッチを止める 難易度:4

京の郊外に現れたダイダラボッチを止めるため、大嶽を倒しに行くパートとなります。
大嶽はダイダラボッチの体内で式神の制御を行っており、その制御を完全なものにするため、自身の身体にダイダラボッチの元となった妖魔である大海坊主の核を取り込んでいます。
そのため、彼を倒せばダイダラボッチも止まります。
ダイダラボッチの体内は海魔が湧いて出てくるため、それを倒しながら大嶽の元に進むことになります。
外では紫御前と陰陽天狗こと阿倍 清明が特異者たちを体内に送り込むために足止めを起こっていますが、核を破壊しない限りダイダラボッチは倒せないため、徐々に疲弊していきます。

こちらには、大嶽、紫御前、阿倍 清明が登場します。


【4】左京の市で“祭”を行う 難易度:2

人々を妖魔から守るため、“祭”を名目に安全な場所に集めるパートとなります。
京に住む人々は茨樹童子の幻術の影響により、京が危機的状況に陥っていることを認識していません。
しかし、幻を解けば京がパニックになることは避けられないため、“祭”を行うということにして、人々を一ヶ所に集めることとなりました。
京の人には妖魔が認識できないため、誘導は特異者が妖魔を退けながら行うことになります。
また、祭を行うので、芸や露店をやる人も当然必要となります。

こちらのパートには、木戸 浩之、棗 蕾奈、蔭丸、そして婆娑羅の狗塚 狂紫郎が登場します。


【5】その他 難易度:1

【1】~【4】の内容に縛られない、「大和妖奇譚」に関わるアクションを掛ける事が可能ですが、採用率は非常に低くなります(難易度は仮の物です)
ただし、大和にまったく関連のないアクションは採用されませんのでご注意下さい。


アクション内容によっては別のパートに振り分けられる事があります。
アクションパートを間違えますと、採用優先度が下がってしまいますのでご注意下さい。



それでは、皆様のシナリオ参加、お待ちしております。


【2013年12月9日10:30 修正】リアクション公開予定日を正しい日付に修正いたしました。
【2013年12月9日16:00 修正】「基本的な情報」に、シナリオの時間帯について追記いたしました。

【1】京の妖魔を掃討する 【現在のMC参加人数:125】

5

【2】越界聖具の発動阻止 【現在のMC参加人数:95】

6

【3】巨人・ダイダラボッチを止める 【現在のMC参加人数:52】

4

【4】左京の市で“祭”を行う 【現在のMC参加人数:102】

2

【5】その他 【現在のMC参加人数:18】

1