※このシナリオは、初心者ギルド「【学び舎】新ホライゾンアカデミー」で
所定の条件を満たした方向けのシナリオです。
招待された人以外はリアクションに登場することが出来ませんのでご注意ください※
――【学び舎】新ホライゾンアカデミー
新ホライゾンアカデミーは
『トリニティ・ソーサラーズ』の舞台となる巨大魔法学園都市
『メギトス』と、
『レヴァナント・クロニクルⅢ』の舞台となるローランド内海地方にある
『ウェール教国』と、
何か事件があった際に、特異者を派遣する約束を取り交わしていました。
巨大魔法学園都市『メギトス』は、3つの勢力が財産や技術人材を出資し作り出した都市です。
・マナを起源とし、“知”を重んじる“アルケミーナレッジ(魔術結社)”
・呪いを起源とし、“意”を重んじる“ガンドラウィル(妖術結社)”
・冥府を起源とし、“情”を重んじる“クオリアスフィール(霊術結社)”
ではいずれも異なる魔法の体系を持っているため、それぞれ独自のギミックを持ちます。
“アルケミーナレッジ(魔術結社)では『魔術刻印』を。
“ガンドラウィル(妖術結社)では、『呪核』を。
“クオリアスフィール(霊術結社)では『霊域』を。
真理とは魔法の最高到達点であり、無尽蔵のエネルギーを生み出すことが出来るとされています。
そこに到達すれば人々は資源を奪い合うことなく、争いのない平和な世界を享受できるとされています。
真理へ到達するには、各々の魔法が研鑽し合い、より高みへ至る必要があり、3つの勢力はメギトスの一角を共同魔術儀式の場として利用し、真理へとたどり着く手段として学園都市に戦闘訓練施設を建設しました。
そこではお互いに真理を目指す者同士どの組織のメンバーでも受け入れていることから、三大組織との仲は良好のようです。
ここ最近、この戦闘訓練施設を利用する者の数が増えたことから、
蘭野 しずくも魔法教会からの勧めでこの戦闘訓練施設の臨時講師を務めています。
しずくが参加する際には、【学び舎】新ホライゾンアカデミーの生徒たちも参加しています。
しかし、今日は少し雰囲気が違いました。
「皆、メギトスで活動するのに必要な経験や心構えは得たようですわね。今日は実際に任務を攻略してもらうわ」
集まった学び舎生たちにそう言ったのは、コキュートナー(霊術師)の
テリア・D・ミュリレースです。
彼女はクオリアスフィールに所属する術師で、普段は戦闘訓練施設の講師をしていますが、誰よりも真理に近づくための実験を繰り返す自らの体を実験体に新術を開発する術師でもあります。
「ストリームに迷い込んでしまった少女の救助が任務ですわ。彼女は後天的に発現した魔法使いでまだシルバーにも至っていないから止めたのですけれども、自分の実力を試したいから、とひとりでストリームに飛び込んでしまったのですの。まったくあと少しでシルバー帯に登れるからとはいえあまり感心しない行為ですわね」
テリアはため息を吐くと気持ちを切り替え、学び舎の特異者と向き合います。
「遺跡のランクはC。とはいえまだ未熟な魔法使いが一人で遺跡を“固着”させるなんて無謀でしかありませんわ。
貴方たちは二手に分かれて遺跡を攻略しつつ、少女を救出して欲しいの。
そんなに難しいギミックは存在しないとされていますわ。
そこは腕試しのストリームとも言われていて、きちんと装備を揃えチームを組めば攻略するのも難しくない程度の遺跡ですわ。
ただ、油断してトラップに嵌って救助失敗の可能性もゼロではないから気を付けてくださいまし。
仲間との連携も考慮して任務に挑むように」
「
魔術刻印から魔力を引き出し魔法を放つマギアータ(魔術師)、二つの呪核を混ぜることで性能を変化させるカースラー(妖術師)、スキルを順番に組み合わせることで恩恵を受けられるコキュートナー(霊術師)、探索に有能なエクスプローラー(支援探索職)……
この依頼は、ユナイティアのアバター、全ての力が必要となることを忘れてはいけないわ」
「その通りですわ。ある程度個別に動いても問題ないと思うけれど、せっかく学び舎で一緒に学んでいる仲間ですもの、相談して役割分担を決めてもいいと思いますわ」
学び舎の講師
蘭野 しずくの助言に、テリアは満足そうに頷きました。
「今回の任務はストリームのなかでもCランクだから命の危険性は低いとはいえ、無いとは言えませんわ。
戦闘や救出の依頼はごまんとあるから、ユナイティアで活動するなら慣れてもらえると嬉しいわ。
わたくしも同行して、必要に応じて援護しますわ」
「そうですね……わたしもフォローします!」
にっこりとほほ笑むテリアに、しずくはコクンと頷き、学び舎生に向き直りました。
「大丈夫です。仲間と一緒に頑張りましょう!」