クリエイティブRPG

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ワールドホライゾン

ゲームマスター
  • 日下智
    (くさかさとし)
  • 最終更新日:2022年07月04日
  • 作品数:9
  • シナリオ一覧

プロフィール

 日下 智です。

 
『…シャングリラに逃れた王国民たちを待っていたのは、決して名の通りの<楽園>というわけでは、なかった。
 だが、それでも、その地に種蒔かれ、芽吹く再生と新興。<外法の者>たちの援けにより起ち上がった、希望の街。
 しかしながら、その歩みは未だおぼつかず、行くべき先も確とは見えぬままに人々は想い惑う。ここは<アーク>世界にあってなお、端の端、<塵街>。
 あなたたちにも、この時代の彷徨に、付き合ってもらう』(挨拶)
 
 
 *
 
 いや、いつもの枕はさておき……。
 随分と……随分と間が空いたにも関わらず、かくも多くの方々に、ご参加頂けましたこと、厚く御礼申し上げます。
 
 正直申しまして。
 この遅滞には、環境変化のせいとかもなかったわけではないのですが、むしろその多くは、実は……
 
(こんなゲーム性も無いようなシナリオなんて、要らなくね?)

 的な自己疎外に(誰に言われたわけでもなく、勝手に)はまり込んでまして。
 
 お恥ずかしい。
 
 でも、まあ……
 とどのつまり、「マスター」なんぞと大仰な名乗りをお預かりしてはいても、所詮は<参加者>の一人に過ぎない。
 たとえ<物語>内限定であれ、裁量者・判定者なんてやりきれるハズもない。(あくまで日下は、ですが)
 
 しかし一方、一個のヒトとしてなら、<対話>はそもそもピアピア基本だし、そしてその重畳が<セッション>であるなら……満更、無意味でもないんぢゃね的了解に思い至りまして……。

『私なぞに<世界の演繹叙述>なんて、土台、できよう筈もありません。だからせめて<ヒトヒトの帰納を重ねること>でもって<機能>する。それを<誠実>と、呼ぶことにしました』

 とか、言ってみたりw

 しかしまあ、そんなこんなで漸くにも手を挙げてみれば……これほどの方々にご来駕頂けましたでは、ありませんか。
 
 であれば……
 微力を尽くしても、お応えせねばなりますまい。
 
 あらためて、ご参加ありがとうございます。ご信頼にお応えできるよう頑張りますので、引き続きアクションの方も、よろしくお願い申し上げます。



    恐縮謹言  日下 智 拝


(蛇足)

『この<アーク>において、因習逡巡を捨てられぬ者は、勝利者になれぬ』

     <交錯世界アーク> とかw



*****
<03/08/02>

 小輩の、<オルターアーク>シナリオ関係の私家版設定です。
※ オフィシャルではありません。
(故に「オルター」。ココ重要)
 フレーバーテキストとして、どうぞ。


■ 制式ドラグーン・アーマー106型B2
  <フレシェットB2>:

 106型複座タイプであるB型の、更に派生型。
 サブシートはRIO用になり、単騎での迎撃作戦能力向上が図られている。
 現役時代には試製広域殲滅迎撃弾<シャイターン>のテストベッドとなったこともある。



■「アーク貴族」という生き方 :

 アークにおける貴族は、例えば我々の多くの(少なくとも、その意識上の)母世界である所の地球中世のそれの如く、<騎士>であることを自認し、高低はあれども、何らかの爵位を有する。
 しかし、これもまた、「地球中世」と一言に言ってもその国々や歴史によって在り方が多岐に渡るのと同様に、アークにおける貴族制度にも、固有の特徴というべきものがあるのだ。

 まず第一に、アーク貴族は原則、その全てが所謂、<帯剣貴族>である。

 より正確には、少なくとも王国中枢にもかかる様な立場においては、そうあるべきだとされている。
 ドラグナーは無論のこと、他の因子持ちも、貴族の血統に属する者は、その能力でもって従軍するのが大原則。其処からの逸脱は、家や地方ごとの考え方にもよるが、王国に大を成すような家柄では、イレギュラーというよりもディスオーダーと見なされるのが普通である。
 逆に言えばその価値観体系の中では、まさに剣先となるドラグナーこそが「貴族の中の貴族」であり、それを支援する軍所属の他因子保有者がそれに準じる。そして……軍属、少なくとも、軍歴がなければ、「貴族ではない」。たとえ貴顕縁者であってもそれだけでは「貴族血縁者」としては扱われるかもしれないが、自身でもって「貴族」とは礼遇されない。

 ……我々の知る例からすれば、いささかならず極端に聴こえる。
 何も、その身分を軍人に限らずとも、王国や領邦の経営は、どうなのか、と。
 別に、経国経世とも内政民治とも言わなくも、たとえどんな武断国家でも兵站は必要であり、そういう立場の者の供給源は、中世的体制においては、多く貴族階級となる。装備給与の財布を握るともなれば、寧ろその方が軍閥の首領として相応しい権力がある、と言い得るのではないか?
 どうして其処まで、武人・騎士であることにのみ、拘泥するのだろうか?

 だが、そここそが、アークの「特殊事情」なのである。
 端的に言って、アーク貴族には基本的にガバナンスというものが、存在しない。
 何故か? その答は「アポストロフの存在」である。
 小は平民から大は王・王女に至るまで、その生から死までも家に個に寄り添うアポストロフはおそらく、我らヒトの想像し得ないレベルで王国社会の総てを掌握している。その彼らが、これもまた個々の人生にかかる細々としたことや家計を、そして大は王侯貴族の家宰として、その延長において果ては、領邦王国行政に至るまでの全てを、そのネットワークの中で回しているのだ。
 故に、爵位貴族は、その封領を名に冠していようとも、これを経営しては、居ない。
 そもそも、税収ですらも得ていない。平民は使徒を通して王国に納税し、貴族は王国(の家宰アポストロフ)から、主として自己隷下の騎士団の為の予算を得る。そういう構造である。
 およそ封領と言うに矛盾するが、実は「封建貴族」では、ないのだ。

 では、その封領とは何か? また、その貴族たる権力基盤かつ社会的立脚点は何か?

 それこそが軍、騎士団であり、その駐屯地だ。
 王国全土に数多に遍在し発生し続け、かつ、特に作戦中枢も策源地もないモンスター群に相対するための武装集団として長きを過ごしてきた騎士団は、基本的に対応防衛的な組織であり、結果、その担当エリアと言うべきものを抱えてきた。それが、封領である。我々のよく知る概念に置換えるなら寧ろ、「管区」とでもいうべきか。そして、その防衛戦闘集団こそが騎士団。その宰領者こそ、領邦貴族当主。再びに準えるなら「管区司令官」なのだ。
 現役軍人であることが殆どである当主は、その居所は多くが騎士団の駐屯地内であり、自らが名に負う領邦といえども縁はごくごく薄い。領地経営もして無いとなれば尚更だ。先の襲撃に際し、多くの貴族がさほど領地領民への執着もなく撤退を選んだのはその為であり、何よりも、あくまで騎士団長たる者としては作戦上の必要に応じて戦線を整理し、自己隷下戦力の損耗を避けるのは寧ろ当然であろう。中世的な「騎士団」が市民のための軍でないのは当然だろうが、領軍ですらないのだ。家産でも無いのに、「一所懸命」も無かろう。そういうことなのだ。

 だが、次に……ならば何故「司令官」でなく、あくまで「貴族」なのか、という疑問が生じる。
 軍領分離とあらば、割に近代的なシステムとも言える。にも拘らず、なぜ「貴族」なのか?

 そこで今度は「因子」という、遺伝による影響の大きい個人的能力が関わってくる。
 実は……使徒は、戦えない。正確には、操縦ぐらいはできなくもないが、因子持ちの人間が居ないと、戦力とは言い難い程度の水準にしか、ならない。
 因子は、使徒で代替できない。
 故に……
 アーク世界において、政治にはヒトが要らなくても、軍には人間が必要なのだ。
 しかも、敵の方は人間ではないので、外交的視点なんていらないし、軍人としても戦略眼など不要、せいぜいが作戦指揮能力、むしろ統率力や個人的戦闘力の方が優先される。これらもまた、後天的教育によって補えなくは無いものの、累代の家風などがあれば、その出生より育まれるため、血に有利に働く。また、システムよりも属人的要素が強いため、自ずと「軍人」であるより「騎士」に寄っても来る。
 遺伝傾向の強い因子という要素を基軸に、これら状況の3000年間もの蓄積が、アーク貴族というもののカタチを育んだのである。

(例外はある。辺境伯のように、未開とのボーダーという立地から、極めて密接に封領と結びついている爵位もあるし、例えばヒノモトのように文化集団自体がアーク一般とは異なるため、同朋民意識が特別に強固な地域もある。また、何らかの理由で大騎士団との関係性の薄い独立小領邦においては、貴族が封領に愛着や帰属意識を持つ場合もあった。ただし、これらはあくまで例外で、アーク貴族的に主流となる価値観から言えば、良くても物好き、よりリジッドには「土臭い」「平民臭がする」「騎士武人に非ず」等と一段下に見られることが多い。武威に定評が在る血脈なら、また違うのだが。)

 そんな風に、専ら「騎士」内部の世界と価値観で生き、平民との縁の薄い彼らアーク貴族であるが……
 その彼らが唯一、平民と交錯する機会がある。

 因子判定、および、その発現、である。
 因子持ちともなれば「戦える」
 その時点で、最低限、貴族の視野に入れるに値するようになる。
 何より彼らは基本、現役軍人なのだ。戦力になるなら、その部分はプラグマティックに評価する。
 もちろん、累代の貴族のようには扱わないが、騎士団の令に服し、戦果を上げるならば取り立てるというのも普通に行われてきた。そうして代を重ねれば正規貴族にもする。戦力補充は、そして血統の維持拡大は、必要なことだからだ。

 これら価値観の中でこそ、彼らアークの帯剣貴族たちは<外法の者>達をも、観ているのである。

………
特記 :

 言うまでもありませんが、上記はあくまで日下の「個人的」「手遊び」メモです。
 オフィシャル設定ではありません(ここ重要。大事なことなので2回……)。
 いろんなアークリアを読んで、貴族達のビヘイビアから思考遊戯として逆アセンブルしてみました。
 真実がどうかとは関係ないですし、酷いこと言っちゃえば日下リア内ですら、今後ともこの解釈が遵守されるとは全くに保証しません・しきれません(ここも重要)。
 PCやNPCの行動や価値観にも拠って立つ社会的背景が在る、という考え方の例として提示してみましたが、間違っても鵜呑みにしてアクションの前提にはしないで下さいネ(参考にするのは有り)。
 まだしも日下のところなら責任取りますが、決して他所様のご迷惑にはならないようお願いします。
 設定で遊ぶ時のお約束! 設定は物語に、物語はアクションに従属するゥ!!(w)
 よろしゅうに。



*****
<03/05/24>

■ 制式106型ドラグーン・アーマー
  <フレシェット>   :

□ 概要:
 3000年以上の昔、アークがまだアーケディアに来着する以前に整備されていた一連の要撃/防衛用ドラグーンアーマー(以下、Dアーマー)、通称<100番台>の内の一機種。
 アーク外からの経空脅威に対する高速迎撃機として量産されたものの今ひとつ成功作とは言い難かった102型<ダガー>の派生改良である当型は、要撃機としての性能もさりながら、当時的には中々の近接戦性能も有しており、アークが惑星に定着してDアーマーの主務がモンスターとの交戦などに移行していく中でも、民間防衛用や予備戦力として長期間に渡って運用保持された。
 しかし、外的侵襲のないまま長い時を経る内に、アーケディアにおける戦力の組織的・集中的運用の必要性は次第に低下していき、同時に、因子という遺伝的要素の強い能力への依存もあいまって、Dアーマー搭乗者の位置付けは軍人から騎士へ、そして、世襲的貴族へと移り変わっていく。それとともに、機体へのニーズも個人の武装としての側面がクローズアップされるようになっていったのであり、兵器体系の中での運用を前提とし、かつ、やはり本質的には要撃機であって中途半端な個体戦闘能力しか持たない本型は、情勢にそぐわない存在になっていった。
 その後、本型を始め、旧来の軍隊型Dアーマーは騎士用Dアーマーの改装母体や整備用部品として蕩尽されて行ったが、民間防衛用としてアーク各所に分散デポされていた物については、そののままに埋もれて、忘れ去られてしまったものもあるのだという。

□ 外見・性能など:
 顔面他、全般的に直線的かつ武骨な印象だが、胴部に一部曲線的なくびれがあり、この部分で体幹部分の自由度を確保して格闘戦能力の向上を図っている。
 とはいえ、基本は組織的運用を前提にした迎撃機であり、現代アークの、芸術品のごとく洗練された騎士専用高性能機(例:デュランダル)、あるいはヘビーデューティにも耐える格闘戦機(例:フランベルジュ)のような方向性の機体ではない。また、肝心の要撃能力も高度な指揮統制バックアップを前提としているため、現状では十分な性能を発揮できない。