第九世界『ワンダーランド』
 第九世界『ワンダーランド』

※クリックすると大きいサイズで表示されます。

Illustrator : もりさわともひろ

ワンダーランド概要
■ワンダーランドとは

ワンダーランドとは、ワールドホライゾンが9番目に到達した内界にある大世界です。
この世界は地球で知られている様々な「おとぎばなし」が混ざり合ったような世界となっています。
その中でも「不思議の国」の名前の通り、「不思議の国のアリス」の世界の雰囲気が強く出ているようです。
ワンダーランドはかつて一人の“創造主”が、空想を現実にする「創造力」によって創り上げた世界であり、地球の人々の“想像”と繋がっているとされています。
地球の「おとぎばなし」は、この世界の影響を強く受けることによって生まれたとも言われています。
また、逆に地球でアレンジされたものの影響を受けてもいるようであり、両者は極めて密接な関係にあるようです。
そのため、この世界の人やものは私たちに知る「おとぎばなし」に出てくるものとまったく同一の存在というわけではなく、「同じモチーフを持つ者」が複数いる事も珍しくありません。

人や妖精が暮らす、我々がよく知っていながらも実際に行き着くことのなかった“空想の世界”。
それがワンダーランドなのです。

★通称と真名

ワンダーランドの住人には「おとぎばなしの登場人物」の性質を持つ者が存在します。
彼らは周囲の者から本来の名ではなく「通称」で呼ばれており、当人もその事に疑問を感じません。
いわゆるあだ名のようなものとして認識しているようですが、名乗る際も無意識に本名ではなくそちらを名乗る傾向にあります。
これは、そういった力がこの世界に働いているためであると思われます。
本当の名(真名)を知っているのは、近親者や親友のような、ごく一部に限られるようです。

特異者の場合は、自発的に「モチーフとしているおとぎばなしのキャラクター」を名乗るケースもあります。

なお、座標の近い千国の英傑が何らかの要因によって紛れ込んでしまうことがあり、『金太郎』を名乗る武将や、『孫悟空』を名乗る聖龍がいたこともあったそうです。
反転(リバース)

Illustrator : 田中健一

■反転(リバース)

反転(リバース)とは、ワンダーランドで起こっている「世界の性質が切り替わる」現象です。
ワンダーランドは明るくメルヘンチックな世界ですが、ある日を境に世界が禍々しく暗いものに変化する時間が訪れるようになりました。
変化するのは世界だけでなく、住人もまた同様です。
その世界が切り替わっている時間が、ワンダーランドでは「夜」と呼ばれています。
夜の訪れと共に人々は理性を失い、“怪物”へとその姿を変えます。
しかしながら、屋内にいれば平気である者もいる事から、「月か星の光が影響している」と言われています。
怪物化している間の記憶はなく、「夜」が明ければ何事もなかったかのように元に戻ります。

★「昼」と「夜」の世界

「昼」はワンダーランド本来の姿となります。
基本的には平和で、人々は平穏な生活を送っています。
しかし何の事件も起こらないというわけではなく、時には人々を震撼させるような出来事が起こることがあります。
それが地球のおとぎばなしの元となっているようです。

「夜」は反転した世界です。
「昼」とはうって変わって“怪物”が蔓延る、危険な世界となります。
当初は反転している時間はごくわずかでしたが徐々に長くなり、特異者たちが訪れた時点では、陽が沈んでいる間はずっと反転したままとなっています。
そのため、「昼」と「夜」で区別されているのです。
屋外にいると怪物化する事を知ったワンダーランドの人々は、可能な限り夜の間は屋内に籠り、夜明けを待っています。
■「鏡の国」

夜の世界は、元々は「鏡の国」と呼ばれるワンダーランドに属する小世界でした。
ワンダーランドの鏡を通じて“素質のある者”が行き来することのできる世界ですが、暗く殺伐とした不気味な世界であったため、好んで訪れようとする者はほとんどいませんでした。
反転現象は、三千界のバランスが崩れた影響により、ワンダーランドとこの世界の境界が曖昧となってしまったために起こったとされています。
また、夜の世界はワンダーランドを支える「世界の力」を弱らせており、その力が弱まるにつれて「夜」が長くなっているとされています。
世界の力がなくなれば、ワンダーランドという世界そのものが消失します。
そこに属する世界であった「鏡の国」もまた、消えてしまいます。

ワンダーランドに属するとはいえ異世界であり、普通の人々は「この世界に適した姿」に、強制的に変異させられてしまいます。
しかし、特異者と“素質のある者”――「空想の欠片」と呼ばれる物質の影響を受けた者は、その限りではありません。
■チェシャーヴィル

ワールドホライゾンと最初にゲートが繋がり、特異者たちの活動の中心となる町と、その周辺地域を指します。ここはワンダーランドの中心部に位置するようで、町からはこの世界を統治している『トランプの城』が見えます。
また、特異者たちが訪れた時点では、ワンダーランドの様々な地域から「空想の欠片」を持つ者たちが何かに引き寄せられるようにして、この町に集まっています。
チェシャーヴィル

Illustrator : アルカトピア

■『アリスハザード』以後

ワンダーランドを基点として発生した、三千界全体を巻き込んだ未曽有の大災害“アリスハザード”の後、ワンダーランドは「本来の姿」を取り戻しました。

夜の侵食はなくなりましたが、【夜】そのものがなくなったわけではありません。
人々の負の感情・想念が爆発する時、そこを中心とした一定の範囲内に夜が訪れるのです。
その夜を引き起こしている原因が取り除かれれば、夜は明けます。

ジャバウォック化の傾向も以前とは異なり、怪物化してもある程度自分の意思を保てる者も現れるようになりました。
しかしその分、ハザード以前よりも厄介な場面も増えています。

現在は新たなワンダーランドの女王となった巻髪ことローラ・ペローのもと、かつて“アリス”と呼ばれていた者たちが夜の到来に対処すべく、ワンダーランドの各地を飛び回っています。

ワンダーランドのキーワード
■「空想の欠片」

「空想の欠片」とは、ワンダーランドの源である「創造力」が物質化したものです。
ワンダーランドの創造主が「世界の危機」の備えて遺したものとされており、「夜」の世界の侵食を止めるための唯一の希望とされています。
全部で52種類存在すると言われており、それらは日本式のトランプに対応しています。
また、見た目も一部のものを除き、トランプとほとんど変わらないようです。
「空想の欠片」はそれぞれ異なる力を持っており、所有者はそれを引き出すことが可能です。
欠片の力は「解放」することによって、ワンダーランドに還元することもできます。
それによって、「夜」の侵食を抑えることはできますが、一つや二つ解放した程度では、完全に食い止めることはできません。
しかし空想の欠片全てを集め、それを解放すれば世界は正常な姿に戻せると信じられています。
■「アリス」

「空想の欠片」を手に入れた、あるいはその影響を強く受け、「夜」の世界でも怪物化せずに正気を保てる者。
その者たちは、「アリス」と呼ばれています。
その名はかつてワンダーランドに現れ、「ある大きな事件」を解決してどこかへと去っていった一人の少女に由来するといいます。

正気を保てるといっても「昼」のままの姿でいることは珍しく、性格や恰好に何らかの変化があることがほとんどです。
最も多い傾向にあるのは、攻撃的、開放的になるというものです。
中には自分の欲望に忠実になり過ぎてしまい、空想の欠片の力を我欲のままに振るうだけの者もいるようです。
アリス

Illustrator : 日高紀一

■怪物――ジャバウォック

「夜」の世界に存在する怪物。
それらはジャバウォックと呼ばれています。
元々は、「夜」の本来の姿である「鏡の国」に生息する怪物の総称でした。
共通する特徴として、非常に凶暴で素早いというものがあります。
倒すことはできるものの完全に殺すことはできず、たとえ跡形もなく消滅したとしても、次の「夜」が来れば何事もなかったかのように復活してしまいます。
“反転”したワンダーランドの住人が変化するのがこれですが、彼らは「夜」に怪物として倒されたとしても、この特性のために死ぬことはありません。
また、倒されたのがワンダーランドの住人であった場合、倒された時にも元の姿に戻ります。
ワンダーランドの「夜」に徘徊している怪物の多くは反転した住人ですが、元々の「鏡の国」に生息している原生種も存在します。
この原生種は、反転した住人に比べ遥かに強力であるとされています。
ジャバウォック

Illustrator : 猫背

■フェアリー

フェアリーとは、ワンダーランドにおける人間以外の種族の総称です。
地球で一般に知られている小人に近い容姿の者もいますが、この世界では動物型の者が多くなっています。
また、人間よりも小さい者が大多数です。
公然の存在として知られており、いわゆるマスコットのような扱いを受けていることも珍しくありません。
基本的に他者に危害を加えることはありませんが、フェアリーは幻惑の力を持っており、時としてそれを使って人間を惑わす者もいます。

なお、ワンダーランドにおいてさんぜんねこは、フェアリーの一種として扱われています。

三千界の他の世界における人間以外の種族のアバターも、ワンダーランドではフェアリーとしてひと括りにされるようです。
フェアリー

Illustrator : スダレ

■管理局

『トランプの城』に本部を置く、ワンダーランドの管理組織です。
主な活動は「ワンダーランドで起こった出来事の記録」であり、ここで管理されているのは地球のおとぎばなしの原案のようなものとなります。
また、荒事担当の部門も存在し、反転が起こる以前は『鏡の国』に入ってしまった者の救出や、何らかの要因によってワンダーランドに迷い込んできた“異世界人”への対処なども行ってきました。
その活動内容から、三千界管理委員会と繋がりがあり、少なくとも幹部陣は特異者で構成されていると考えられます。

現在は反転現象を解決すべく、世界中に散らばっている空想の欠片を探しています。
■「おとぎばなし」の登場人物

ワンダーランドのアバターをメインアバターにすると、童話やおとぎばなしの登場人物をモチーフとすることができます。
基本的に地球で知られているものと全く同一というわけではないため、性別が異なっても問題はありません。

アバターによってどの登場人物がモチーフとなりやすいかの傾向はありますが、
物語内の着目点であったり、解釈の違い、他のキャラクターの要素を兼ねるなどにより様々な場合があります。

【例1】シンデレラ
己の境遇を切り開くため舞踏会に出向いた“主人公” → ヴィクター
魔女より与えられた魔法のガラスの靴を自在に操った → ヘクセ
自身は無力だったが、その美貌によって周囲を扇動していった → クラウン
実はそもそも人外の類であった → フェアリー

【例2】赤ずきん
猟師の資質も持った狼ハンター → ヴィクター
実はおばあさんが魔法で若返った姿 → ヘクセ
狼に騙されたフリをして、猟師のところまでおびき出す → クラウン
赤ずきんこそがオオカミだった! → フェアリー

ただしモチーフにできるのは
1950年以前に死去した人物により執筆されたと考えられている物語の登場人物に限ります。
また、近年の創作によって特徴的な設定・デザインが付与されている登場人物の場合、その設定・デザインを描写することはできません。
シナリオでは、上記の設定は採用されないことがあります。
また、運営チームの判断で掲載できないと考えた場合は採用できない・採用後のリアクションであっても修正する場合がございますのでご了承下さい。

なお、モチーフを特に設定しない、ということも可能です。
■アバター死亡

『三戦国志』に続き、『アリス×リバース』でも特異者が死亡するケースがあります。
シナリオにおいて特異者が死亡した場合、その時のメインアバターが機能停止に陥り、一定期間アバターチェンジができなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、過去の功績などが消えることはありません。
「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。

アバター死亡は、その描写がなされたリアクション公開後より発生します。
そのため、リアクション公開前に投稿されたアクションにつきましては、アバター死亡の影響を受けません。
アクション期間中であっても、アバター死亡が発生した場合、死亡したアバターは使用できなくなります。

また、同じアバターのアバター死亡が発生した場合、アバターチェンジできなくなる期間が延長されます。
アリスパーティ
■アリスパーティとは

ワンダーランドの「夜」の世界で行われる、空想の欠片を賭けた戦い。
それが「アリスパーティ」です。

創造主の力の一部から作られた空想の欠片は、この世界を救い得るものでした。
しかしそこに封じられている力は、ただ解放すればいいというものではありません。
より多くの欠片を集め、創造主の力を手に入れた者が“次の創造主”となることによって、始めて本当の意味で力が解放されるというのです。

――創造主の後継者ただ一人が、世界を救うことができる。
  それどころか“世界を創り変える”ほどの力があれば、己の望みも叶えられるかもしれない。

しかし空想の欠片には、「所持していると、その人の肉体と次第に結びついていく」という作用がありました。欠片は身体の一部も同然となり、力を解放しそれを失うと身体が致命的なダメージを受け――“死”に至ります。
戦いを放棄できるのは、欠片を手に入れて間もない者のみ。
ある者は生き残るために、ある者は世界を救うために、ある者は自らの望みを叶えるために、戦いへと身を投じます。

そのような中、例外となるのはワールドホライゾンの特異者たちです。
異世界から訪れて日が浅いホライゾンの特異者たちは、ワンダーランドという世界や空想の欠片との結びつきが弱いため、空想の欠片の力を、ほとんどダメージを受けることなく解放することができます。

★空想の欠片を入手した時

アリス×リバースのトリガーシナリオの結果によって空想の欠片を入手すると、
それに対応したスキル、もしくはアイテムが付与されます。
また、手に入れたシリーズの次回シナリオへの招待ももらえます。

ただし、一度手に入れても続編の結果によっては失われる可能性もあります。
その場合は、スキル・アイテムは失われる場合もございます。

空想の欠片の力は、シナリオの中で「解放」することも可能です。

空想の欠片を解放すると内にある「創造力」が解き放たれ、
閃光と共に相手の攻撃を打ち消し、しばらくの間ダメージを受けなくなります。
その代わり、欠片は失われます。

そしてその力は世界に還元され、誰でも入手可能なスキル・アイテムとなります。
ただし、欠片に封じられていた時とまったく同一ということはなく、多少変化したものとなります。
また、解放するタイミングによっては、その強さが変化することがあります。

なお、空想の欠片の所持者の変動があった場合、リアクション公開後の時点で付与・没収が行われることとなります。
また、トリガーシナリオ参加時は装備の有無に関わらず、所持しているものとして扱われます。
ただし装備していない場合、使用はできなくなるのでご注意下さい。

★空想の欠片の入手方法

ホライゾンの特異者が空想の欠片を手に入れる主な方法、以下の三つです。
シナリオ次第では、他の入手手段がある場合もあります。

1.「昼」の世界で、まだ見つかっていない欠片を見つけ出す。
2.「夜」の世界で、欠片所有者と戦い、奪う。
3.「夜」の世界で、“欠片を食らった原生種の怪物”を倒す。

基本的に、空想の欠片を入手可能なのはワンダーランドのパブリックシナリオのみとなります。
※欠片の持つ能力は、マークや数字によって異なります。

★空想の欠片の使用にあたって

空想の欠片を複数所持することになった場合、複数装備していても、使用可能なのは「一夜につき一種類」のみです。
複数の能力を同時に使用する事は出来ません。

空想の欠片の能力は、アクションに「使用しない」と明言すれば、そのシナリオ中に使用することはありません。
しかしそれでも、「アリスパーティ」の戦闘次第では奪われてしまう可能性はあります。

また、能力の使用には「他者に知られ、広がる」リスクもあるため、使うタイミングの判断も重要になってきます。

なお、「昼」でも使用は可能ですが、他者を害する目的で使用することはできません。

>>>『空想の欠片』所持者一覧はこちら
イラスト関連情報
ワンダーランドで想定される、以下の描写は基本レギュレーションで描写可能です。

●装備品の装飾としてのトランプのスート(記号)
装飾としてのトランプのスートは基本レギュレーションで描写可能です。
ただし、数字・文字・絵札の柄などにつきましては、エクステンドレギュレーションでの対応となります。
以下の描写はエクステンドレギュレーションでのみ描写可能です。

★【昼】および【夜】の姿の同時描写
注文キャラクターの【昼】および【夜】の姿を一つのイラスト内に描写することは可能ですが、エクステンドレギュレーションのみの対応となります。
ただしご指定によっては、商品描写・画像サイズの都合上、画像内に収まらない場合があります。
また、以下の項目にご注意ください。

【!】モチーフとして選択できるおとぎ話には制限があります
モチーフにできるのは1950年以前に死去した人物により執筆されたと考えられている物語の登場人物に限ります。
また、近年の創作によって特徴的な設定・デザインが付与されている登場人物の場合、その設定・デザインを描写することはできません。

また、運営チームの判断で納品後のイラストであっても修正する場合がございますのでご了承下さい。