第二世界『ゴダム』
第二世界『ゴダム』

Illustrator : もりさわともひろ

ゴダム概要
■ゴダムとは

三千界の大世界の一つ『ゴダム』は地球に似た惑星を中心とする世界です。
過去にはゴダム人による高度な文明が存在しましたが、『邪神群』により衰退を余儀なくされています。
さらに惑星のほとんどがが瘴気に覆われ、現在ゴダム人が治めているのは、一部地域に過ぎません。
ゴダムは滅びを目前にした〝黄昏の世界”なのです。
■宇宙時代

かつてゴダム人は、現代の地球の技術を遥かに上回るテクノロジーを持ち、宇宙進出を行いました。
一時期は多くの星に移民したといわれていますが『邪神群』と呼ばれる生命体と交戦状態となり、敗北。
多くの植民星が失われ、母星へ撤退することとなります。

しかし、その母星すら安住の地ではありませんでした。邪神は母星にも眠っており、目を覚ました邪神たちによって一部の領域を除いて、ゴダムは邪神の支配する惑星と化してしまったのです。
■宇宙時代の遺産

それから数百年が経過し、瘴気は更に多くの地を蝕み、人類の多くも邪神の眷族と言われるスポーンと呼ばれる異形と化しました。
しかし、人類は死に絶えてはいません。宇宙進出を担った〝宇宙飛行士(アストロノーツ)”の末裔であるガンスリンガーとマギウスの力によってです。
ガンスリンガーは邪神に対抗する光の力を秘めた武器〝フォトン”を、マギウスは〝魔道書”を使って邪神の力を利用し、邪神に対しています。
また、ガンスリンガーとマギウスのサポートデバイスとして作られた人造人間〝セラエノ”は、強力なフォトンや魔道書を守って眠りについているといいます。

●フォトン
宇宙時代に邪神群と戦うために作られた光学武器です。
基本形態は銃器であり、通常の銃器に比べてはるかに軽く取り回しが聞くため、
ガンスリンガーの早撃ちは脅威とされています。
また、クリスタルアタッチメントを装着し、レーザーを固着させることで、
より威力の高い近接武器として使用することも可能です。
●魔道書
邪神群の力を利用・あるいはコントロールするために作られたデバイスです。
本に似た形状ですが、実際にはタブレットコンピューターに近く、
“コード”を追加することで、邪神の力を利用した攻撃や、
邪神やその眷属の召喚・使役を行うことができます。
マギウスにしか使用することはできません。
邪神群
■邪神群

宇宙に進出したゴダム人が遭遇・敗北した異形の生物たちの総称です。
邪神と呼ばれる特に強力な個体を中心に様々な種類が存在します。
特異者の一人、川端詩織によればクトゥルフ神話の生物に酷似していて、現にその名前で呼ばれている個体も多いのですが、
必ずしも同じとは限らないようです。
邪神群はその戦闘能力も脅威ですが、スポーン化によってもゴダム人を苦しめています。
スポーン化は、人間が邪神群に変貌してしまう現象ですが、惑星ゴダムを覆う瘴気の影響とも、邪神群と遭遇し精神汚染をされた影響とも言われていますが、原因はハッキリとしていません。
しかし、このスポーン化によって宇宙に進出したゴダム人が衰退することになったといわれています。

ヴィンランド
■ヴィンランド

惑星ゴダムにおいて、人類による統治領域がある唯一の大陸です。
ただし、統治領域は西部沿岸地域にとどまり、それ以外の場所は瘴気に覆われています。
そのわずかな地域も邪神やアウトローの襲撃に脅かされていますが“ガンスリンガー”や“マギウス”によって守られているのが現状です。

都市や町の多くは、宇宙進出時代の宇宙船の残骸を利用して作られています。しかし、多くの高度な技術やインフラは失われており、一般生活においての技術レベルは地球における19世紀~20世紀初頭と大差ありません。
ただし、部分的には宇宙進出時代の技術は残されており、非合法の人体改造が行われたり、保存・発掘された超兵器が使用されるケースもあります。

瘴気に覆われた地域にも人は居住しているようですが、多くが“スポーン”と化していると言われています。
そのためそれらの地域に足を踏み入れることは禁じられていますが、ロストテクノロジーの調査のために政府によって調査隊が派遣されることもあるようです。
ヴィンランドは複数の州に分かれ、州を束ねる政府の頂点に大統領がいます。
現在の大統領アームストロングは、宇宙時代の英雄である“宇宙飛行士(アストロノーツ)”の生き残りと言われています。

首都は世界の名と同じくゴダムと呼ばれ、墜落した巨大な移民船の周辺に築かれています。往年の技術には及ばないものの、高層ビルも立ち並び、この世界においては例外的な繁栄を見せています。

また、ゴダム政府では飲酒がスポーン化を促進するという事実に基づき、禁酒法を制定しました。
しかし、この法は黄昏の世界において数少ない楽しみを奪われた庶民から非常に評判が悪く、結果としてマフィアの台頭につながっています。

また邪神を崇拝する邪教も徐々にその勢力を伸ばしており、ゴダムを蝕んでいるのです。

アームストロング・ノーデンス

アームストロング大統領 Illustrator : クオラン

ゴダムの周辺の地域
■メガラニア大陸

メガラニアはヴィンランド大陸から遥か南西にある大陸です。
ゴダムに瘴気が発生した初期の段階で瘴気に覆われてしまい、一部の探検隊が足を踏み入れる以外は人跡未踏の地と化してしまいました。
メガラニアは比較的スポーンも少なく、瘴気に耐性を持った独自の生物が暮らしていることで知らせています。

また、ゴダムが瘴気に包まれる前は人類よりはるか過去の物と思われる遺跡があった事でも知られていました。
■ドリームランド

ゴダムの知的生命体の集合無意識の世界がドリームランドです。
ワールドホライゾンの定義では、大世界であるゴダムに付属する小世界となります。
ドリームランドは人が夢を見るときに到達する場所であり、意識的に行く事や活動することは出来ません。
例外は“ドリームキャスター”と呼ばれる人々で、ドリームキャスターは自らの意識でドリームランドに赴く事や、活動することが可能と言われています。
宇宙時代にはドリームランドすら操作する技術すらあったといわれていますが、定かではありません。
宇宙時代以降、ドリームランドは邪神群によって長い間侵攻を受けており、それをドリームランドの王が防衛し続けているとも言われています。
王の分身であり兵であるアンリエッタと呼ばれる少女たちは、幾度倒れても立ち上がって邪神群に向かっていきます。
その他、ドリームランドの全貌はまだわかってない面も多くまた変化してしまう性質もあり、その実態を把握するのは困難と言われています。