第十九世界『アトラ』ワールドガイド
『アトラ』

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Illustrator : もりさわともひろ

「アナザーコスモス」概要
■「三千界のアバター」10周年記念シリーズ

『アナザーコスモス』はもう一つの地球とも言える世界「アトラ」を主な舞台としたシリーズです。

当シリーズは「三千界のアバター」10周年を記念した、
これまでの三千界のワールドも巻き込んだ大規模なものとして展開されます。

複数のストーリーがあり、「アトラ」で展開されるものは
これまでの「三千界のアバター」の物語や世界を知らない方でも、支障なく遊ぶことができます。

また、既に遊んでいる方にとっては過去に育てたアバターを活かせる機会もあり、

・「三千界のアバター」をはじめとするクリエイティブRPGを既に遊んでいる方
・新たにクリエイティブRPGを遊びたい方
・しばらく離れていたが、再びクリエイティブRPGを遊びたい方


いずれの方でも楽しめますので、ぜひご参加ください!


■アトラ概要

・アトラとは

「アトラ」はワールドホライゾンが19番目に到達した大世界です。

正式名は「ニューアトランティス」であり、
三千界の特異点であった「地球」と同一座標・別階層(レイヤー)に存在し、
“神域”と呼称されていたことから、『ゼロ世界』とも呼ばれます。

三千界の神々、特異者を超え神格を持つに至った“超越者”
そして各大世界の管理者のみが立ち入ることが許されるとされていましたが、
ワールドホライゾンが新生して新たな特異点となり、
多くの世界を救ってきた特異者たちが「三千界の命運を決める事ができる存在」として認識されたことで、
アトラに入る資格を得ました。

しかし世界の実態は事前に伝え聞いていたものとは程遠く、
神々の暮らす神秘な世界とは言えない、荒れ果てた風景が広がっていました。

アトラでは現地時間で二十年前、天変地異によって人類は滅亡の危機に瀕しました。
一連の災害は『カオス』と名付けられ、地上にはカオスが撒き散らす滅亡因子によって誕生した怪物、
「混沌の獣」が跋扈しています。

生き残った人類は国家の垣根を超えた超法規的組織『コスモス機関』を設立。
カオスに対抗し、滅亡因子の侵食を食い止める方法を探しています。

一方、二十年の間に世界各地にはコスモス機関によって人工都市兼シェルターが建設され、
一般の人々は世界の危機を意識しなくなりつつありました。

アトラはどこか歪な“混沌の世界”なのです。
アトラのキーワード
●カオスと滅亡因子

“もう一つの地球”と言えるアトラを何の前触れもなく襲った未曽有の大災害。
それがカオスです。
天災、疫病、戦争……世界中で混乱が広がり、それらの明確な原因が特定できず、
一切の規則性がないことから「混沌をもたらすもの」としてこう呼ばれるようになりました。

後に大気中からアトラに存在するものを侵食・変質させる性質を有する未知の物質が発見され、
「滅亡因子」と名付けられます。
滅亡因子ゆえにカオスが起こったのか、カオスによって滅亡因子が撒き散らされたのか。
結論は出ていませんが、滅亡因子はアトラの生物を怪物へと変えてしまう事が分かっており、
名前の通りアトラをじわじわと侵し、滅ぼそうとしています。

世界規模の災害は二十年前に初めて起こりましたが、以後は怪物の増加を除けば、
小規模なものが度々発生するにとどまっていました。

しかし五年前、再び大規模なカオスが発生します。
日本では京都が半壊し、嵐山一帯が消滅するほどの被害を被りました。
「空を飛ぶ巨大な龍の姿を見た」「鬼がいた」等、伝説上の存在を目撃したという証言があり、
同時期に起こった他のカオスと比べても特異なものとして記録されています。

これにより、二十年前に発生したものを

・第一次危機(ファースト・クライシス)

五年前に発生したものを

・第二次危機(セカンド・クライシス)

と呼ぶようになりました。

●混沌の獣

滅亡因子によって生物が変質し、誕生した怪物が「混沌の獣」です。
単に“獣”と呼ばれることが多く、現在では一般的にはカオス=混沌の獣と認識されています。
由来となった存在により三種に分類されていますが、
いずれも巨体かつ通常兵器ではほとんど有効打を与えられない事から、人類の脅威となっています。
獣とは接触するだけでも滅亡因子に侵食されるリスクがあり、耐性や抗体も持つ者であっても危険を伴います。

第一種『アスラ』

最初に出現した混沌の獣であり、第二種、第三種が小さく見えるほどの超大型怪物です。
機械と生物が混じり合ったようなまさに「混沌」を体現する外観をしており、
世界各国の主要都市を破壊しました。
七体が確認され、七大陸分散して存在していますが、現在は休眠状態にあるのか活動を停止しています。
第一種『アスラ』

Illustrator : もりさわともひろ

第二種『ヤクシャ』

滅亡因子に侵食された人間が変質したものです。
人間以外でも猿のような人型に近い動物もこれになると見られています。
精神は崩壊し、自我もなくただ破壊の限りを尽くします。
中には武器を使う個体もおり、理性はなくとも知性を持っているものはいます。
第二種『ヤクシャ』

Illustrator : クロスマサル

第三種『ラクシャス』

滅亡因子に侵食された動植物が変質したものです。
四足獣型の個体が主ですが、第二種と比較し様々な外観のものが存在します。
まれに小型の個体も確認されていますが、脅威であることに変わりはありません。
第三種『ラクシャス』

Illustrator : クロスマサル

●コスモス機関

第一次危機を生き残った世界各国の首脳陣、権力者が集まり設立された、国連の超法規的組織です。
本部は日本の新東京に置かれ、カオスに対抗し、滅亡因子の侵食を食い止める事を目的としています。
混沌の獣と戦うための実戦部隊の他、被災地の復興支援やカオス由来の疫病に対処するための医療研究を行っています。
また、滅亡因子そのものの研究も行っており、その成果として獣への対抗手段である『コスモスアーム』を生み出しています。

コスモス機関本部の司令官は紫藤 安治(しどう やすはる)という男で、戦闘部隊は彼が取り纏めています。
また、滅亡因子の研究やコスモスアームの開発を行っている科学局の局長は、リン・シャオメイという女性が務めています。
紫藤 安治

Illustrator : 高橋えむ太

●コスモスアーム

混沌の獣に有効打を与えることができる、アトラで唯一の兵器です。
シャオメイによれば「滅亡因子の性質を反転、衝突させる事で対消滅を起こし、獣本体にダメージを与える」
という仕組みのようです。
また、科学的に魔力を抽出し、事象改変を行使するアトラの「現代魔法」にもこの原理は用いられています。

コスモスアームは一般人の自衛手段として汎用化されたものが量産されていますが、
コスモス機関所属者の多くは自分専用に調整したものをオーダーしています。

なお、コスモスアームの技術の一部は公開情報となっており、
民間企業での開発・製造も行われています。

巨大な敵に対し生身で扱う物が主体となっていますが、
これはかつて大型のパワードスーツや機動兵器の類の試作品が滅亡因子に侵食され、
乗り手ごと変質して恐るべき怪物になってしまったという結果を受け、
間接的に操るものはリスクが高いと判明したためです。
このため、乗り物や遠隔操作する機械類は戦闘でなく支援特化で開発が進められる事となりました。
シャオメイ

Illustrator : 高橋えむ太


●ヴェーダ

コスモス機関本部に置かれているコンピューターであり、滅亡因子の観測装置としての役割を担っています。
またヴェーダには自我があり、安治やシャオメイに助言や警告を行う事があります。
安治曰くコスモス機関のメインシステムは、管理者であるヴェーダが片手間に動かしているもので、
本来の彼の役割は別にあります。

三千界そのものを観測・記録し、三千界における世界の誕生から終焉までをシミュレーションする、
三千界の“神々”が創った世界シミュレーター。

それがヴェーダの本来の役割です。
その機能は長らくアトラでは使われていませんでしたが、
三千界で観測された滅亡因子に対処する『特殊作戦』において、
用いられることとなりました。
新東京特区
新東京特区

通称「新東京」。
カオス第一次危機によって首都圏は崩壊。
東京都心は甚大な被害を被りました。
しかし当時の政府首脳陣は辛うじて生き伸び、完全に国が麻痺する事態は避けられました。

コスモス機関発足にあたって本部をどこに設置するかとなった際、
時の政府が新たな首都の建設計画と併せて我が国とアピールし、
他国の支援も受けた上で、東京湾上での建設が進められました。

そうして完成したのが新東京です。

第一次危機を乗り越えた世界各国の技術の粋が詰まっており、

「世界で最も豊かで安全な都市」

とまで言われています。
名実ともに世界の中心となっているものの、
安全であるがゆえに人々の多くが外の惨状を知らずに暮らしています。

そのため新東京内部は、表面的には現代の地球とほとんど変わらない様相を呈しています。

★新東京リニアライン

かつての東京である「旧市街」と新東京を繋いでいる路線です。
無人自動運転ですが、緊急時は手動運転に切り替える事が可能となっています。
磁気浮上式鉄道であり、唯一陸路での新東京の外に出る事のできるものです。
車両は滅亡因子を遮断する特殊なコーティングがなされており、
新東京本部からコスモス機関の戦闘部隊が出撃する際の主要な移動手段となっています。

★コスモスアカデミー
コスモス機関が運営する、混沌の獣と戦う戦士「メディエーター」の養成所です。
ここでの教育・訓練を経て「適性有」と判断された者が、正式に実戦部隊に入隊する事になります。
メディエーター
混沌の獣と戦う戦士のことを、コスモス機関は「メディエーター」と名付けました。
狭義にはコスモス機関に所属している者のみを指しますが、
広義には“適性”を持ち、コスモスアームを運用できる者全体を意味します。

メディエーターの適性を持つのは、滅亡因子への耐性・抗体を持つ者ですが、
アトラに存在する大半のモノ・生物にはそれがありません。
適性を持つのはアトラにおいては「神々の血を引く者」とされていますが、
より具体的には“アトラ外の異物を認識できる者”、すなわち特異者です。

このため、メディエーターは基本的に特異者であり、ワールドホライゾンの者たちや、
三千界の異世界を、認識を歪められることなくそのままに捉えることができます。

★メディエーターのランク

メディエーターには階級、ランクは設定されていませんが、
コスモス機関は活躍に応じた“称号”や“二つ名・コードネーム”を与える事があります。
これらを持つ者はコスモス機関において「エース」として扱われ一目置かれるだけでなく、
重要な作戦への招待や、事前打ち合わせ(トーク等)、特別な支給品が与えられる事があります。

>>『エース一覧』はこちら

★分隊編成

アナザーコスモスのアトラを舞台としたシナリオでは、
「MCが3名以上参加するGA(グループアクション)」を組むことで、
分隊を組んで作戦に参加しているとみなされます。
この場合、シナリオでの戦果・功績の判定が個人からグループ全体となり、
選出された場合はMC全員に戦功報酬が与えられる事となります。

なお、アトラの場合は申請式の固定グループではなく、
規定条件を満たしたGAが自動的に個人判定からグループ判定に切り替わります。

※戦功報酬の内容によってはGAを組んでいていても個別判定となる場合がございます。

★タクトの「ドローン」「ロボット」アイテムの基本機能

アトラ『タクト』は、主にドローンやロボットといった支援機器を通じて味方をサポートするアバターです。
このため前線で戦うブレイブやワイズとは距離的に離れた位置にいる事が多く、タクト装備である支援機器には通信機能が標準搭載されています。
そのため、この機器を通じて味方と連絡を取り合う事が可能です。
ただし電波障害や盗聴にどの程度強いかは、アイテム次第となります。

なお、タクトを介さずに連絡を取り合う場合は別途無線機器のアイテムや通信スキル等が必要となります。

★専用武装開発(2022年3月7日更新)

「アナザーコスモス」ではシナリオの功績やクエストで『素材』を集める事で、
コスモスアームの“設計図”を入手する事が可能となります。

詳細は下記『コスモス機関科学局』をご覧下さい!

>>『コスモス機関科学局』はこちら
特殊作戦『Correct the Cosmos Archives』
「アナザーコスモス」のトリガーシナリオで展開される『Correct the Cosmos Archives』は、
コスモス機関のメインシステム「ヴェーダ」の力を借りて『三千界の過去』に向かい、
カオスによって生じた時空の歪みに対処していくシリーズです。


ヴェーダが再現した過去の時間軸と現在の世界を一時的に同期させ、
疑似的なタイムトラベル・過去介入を可能とする、というものであり、
厳密には、実際の過去の世界に行くわけではありません。
そのため、時本来なら接触していないはずの人物と接触したとしても、相手の過去にその事実は挿入されず、
現在時間軸に影響することもありません。
ただし基本的には滅亡因子の影響を強く受けている歪みの“起点”を見つけ、そこを突く事が目的となります。
なお、歪みの大きさによっては介入する時点での過去が既に改変されたものとして再現され、
実際の過去とは異なる状況となっている事があります。
このため、本来の歴史とは違う「もしも」の可能性を目にする事になるかもしれません。

過去のシリーズを楽しんでいた方だけでなく、その当時を知らない方もぜひご参加下さい!

※こちらに記載しているのはシリーズの基本事項です。
シナリオの状況に応じた仕様・ルール等が別途追加される場合がございますので、
リリースされるシナリオガイドも併せてご確認下さい。


★進行方法

滅亡因子は現在の世界ではなく過去を歪めることで世界に多大な負荷をかけ、滅びに導かんとしており、
『Correct the Cosmos Archives』で介入する事になる過去は、

・特異者が関わる事で生じた大世界、あるいは三千界そのものにとっての分岐点・転換点

となります。
基本的にはワールドホライゾンの特異者が冒険をしてきた中での出来事となりますが、
それ以前の過去に“起点”が生じる場合もあります。

アクションパートは、

・“起点”への対処(アトラ向け)
・現地で進行するカオス化への対処(アトラ、現地アバター向け)
・カオス化の影響が小さい現地の状況への対処(現地アバター向け)


の三つを基本として構成されます。
アトラから始めた方も、過去のその世界にシリーズに参加していた方も、
各々のプレイスタイルに合わせて参加する事が可能です。

『Correct the Cosmos Archives』の結果次第では、
訪れた大世界の現在時間軸で新展開が起こる事もあるかもしれません。

★アイテム・スキルの使用について

カオスの化身である“混沌の獣”に有効打を与えられるのは『コスモスアーム』のみであることから、
アトラを主舞台とするパブリックシナリオでは、
システム上アトラ以外のアイテム・スキルに使用制限がかかっている事があります。

『Correct the Cosmos Archives』においては、システム上の使用制限はありません。
ただし、後述する「カオス化」した敵、特に“起点”に関わるものについては現地の力が通用せず、
混沌の獣同様、アトラのコスモスアームを装備していなければ有効打が与えられません。

アイテム・スキルの使用自体は可能です。
ただし本来の能力を発揮できるのは、基本的にシナリオで設定されている対応ワールドのものとなります。

レベルによってはアトラのアバターをサブアバターにする事でコスモスアームが使用可能となりますが、
メインアバターがアトラのアバターでなければその威力は大きく下がる事となります。

なお「アイテムコンバート」によって、
アトラ以外のワールドの武装を、コスモスアームにコンバートする事ができます。
※アイテムコンバートには設計図アイテムが必要となります。

>>『アイテムコンバート』詳細はこちら

★カオス化について

滅亡因子に侵され、アトラの混沌の獣と同じ性質を持つに至ることを、
コスモス機関は「カオス化」と呼んでいます。
“獣”同様アトラのコスモスアームでなければ有効打が与えられません。
なお、完全にカオス化しておらず、滅亡因子に影響されている程度である場合は、
現地とアトラの両方の力が通用する事となります。
また、該当世界の武装をコンバートしたコスモスアームは能力に補正がかかり、
他のワールドからコンバートしたものよりも高いダメージを与える事が可能です。

★「アトラ」アバターへの影響

アトラのアバターは異世界との接触によってその力を学習する性質を持っています。
このため、当シリーズを通じて過去の世界のアバターを取り込み、
複数の世界に対応したアバターへと進化する可能性も有しています。
メインアバターをアトラのアバターにした上で、サブアバターを現地のアバターとし、
その世界のスキルやアイテムを使用する事で、学習が進む事となります。

※『Correct the Cosmos Archives 序章』の結果もフィードバックされており、
魔導騎士のデータを多く得ています。

「アトラ」のプライベートシナリオ
アトラのプライベートシナリオは、新東京近郊の他、日本以外にある各国のコスモス機関支部でも展開される事があります。
それらの依頼には以下のようなものがあるかも知れません。

・混沌の獣の討伐
・企業からの民間武装組織への物資輸送依頼
・旧都市の探索
・被災地に取り残されている人々の救助
・新武装(コスモスアーム)のテストを受ける
・滅亡因子を非人道的な技術に悪用しようとしている組織を調査
・コスモスアカデミーでの訓練

イラスト関連情報
アトラで想定される、以下の描写は基本レギュレーションで描写可能です。

●コスモスアーム

手持ちの武器であれば基本レギュレーションで描写可能です。

ただしタクトのドローンや、エフェクトを含むものについてはエクステンドレギュレーションでのご注文を推奨とさせていただきます。

アトラで想定される、以下の描写は不可となります。

●実在する兵器・ドローン、版権の兵器と同一デザインの兵器やドローン

実在する兵器・ドローン、版権物の兵器と同一のデザインの兵器やドローンは作成できません。
実在する兵器やドローン、版権物の兵器やドローンと同じとご指定頂いた場合でも、弊社にてアレンジを加えさせて頂きます。