第十世界『アーキタイプ』
アーキタイプ全景

Illustrator : 田中 健一

概要
アーキタイプはワールドホライゾンが10番目に到達した世界です。

アーキタイプはあまりの広大さと過酷な環境により全貌は明らかになっておりません。故に未知の世界、暗黒世界とも呼ばれています。

この世界には滅びた無数の文明とそれらが残した遺産――ロストテクノロジーやオーパ―ツが眠っています。
特にオーパーツは他世界では越界聖具とも呼ばれていた三千界の成り立ちにも関わるものも含まれており、三千界の「原型(アーキタイプ)」なのではないかと言われています。

そしてこの世界に大きな変化が訪れています。
ワールドホライゾンやTRIALなど特異者の拠点の出現によって世界の謎を解き明かす機運が高まってきたのです。

アーキタイプのトレジャーハンター協会は、オーパーツの本格的な探索を開始し「大探索時代」が幕を開けました!

アーキタイプは未知へと挑む探索と冒険の世界なのです!
■アーキタイプの位置と構造

アーキタイプは世界の残骸が集まる三千界の難所、暗礁界域の中心に存在します。

アーキタイプは地球の太陽に近い大きさの構造物であり、大陸や海洋などのいわゆる“世界”はその内部に存在します。
暗礁界域からアーキタイプ内部にたどり着くには外側の外殻から長い距離を潜らなければたどり着くことは出来ません。
そのためアーキタイプ内部に到達するためには、実質的にはゲートの力を借りることなります。

アーキタイプの内側は巨大な空洞になっており、陸地や海洋などは空洞の壁面に貼り付くような形で存在しています。
中心部には恒星のような光り輝く“太陽”が存在し、その明滅が昼夜となっています。

SFなどにある「ダイソン球」に似た構造をしていますが、その原理は科学的な物ではなく超常的な力の働きによることだけは分かっています。

アーキタイプの大地は「三千界の半分が収まる」と言われるほど広大であり、その大部分は荒野や自然が猛威を振るう人跡未踏の地です。
人が住める地域はほんの一部にすぎません。

さらに“リアリティ”と呼ばれる三千界の別世界と同条件のエリアが点在し、その内部は完全に別世界の法則に支配されています。

そして空は“太陽”を守るように存在する守護者たちの支配圏であり、それを恐れて空の移動は発展していません。

そのため世界全体の交流は限定的であり、そのほとんどが未知の世界となっているのです。
■アーキタイプの民

アーキタイプは人工物であり創造した種族がいると推定されています。しかしその詳細は未だ不明であり単に“神々”とだけ呼ばれています。
“神々”については殆どのことは分かっていませんが、彼らの創造した“守護者”や“アクリャ(副葬者)”だけが残されている状態です。

現在のアーキタイプの住人は三千界の他の世界から訪れた者です。

滅びる世界からの逃亡、あるいはランダムゲートによる転移などにより古代から幾度となくアーキタイプに三千界の民が漂着していました。

アーキタイプの過酷な環境の中で、漂着民は人が住めるわずかな地域に文明を築いてきました。
こうした地域は文明の揺籃地、文明圏と呼ばれています。

しかし、その文明圏ですら絶対の安全とは言えません。守護者の襲撃や大規模な自然災害、あるいは疫病の発生や戦争などで多くの文明が滅亡、あるいは衰亡していったのです。

また、現存している文明間でも地理的な隔絶により積極的な交流は行われていません。

そうした状況下で漂着民の中には、文明を捨てアーキタイプの自然の中に生きる者たちもいました。
彼らは“ネイティブ(土着民)”と呼ばれ、時として文明圏に対する脅威ともなっています。

そして広大なアーキタイプを旅できるのは“ドリフター”と呼ばれる流浪の民だけだと言われています。
古の文明の末裔とも言われるドリフターたちは、
過酷な環境やリアリティを超えるためにアバターチェンジを行い、世代を、種族を変えながらアーキタイプを旅し続けているのです。

しかしそのドリフターですらアーキタイプを周回するのに数百年はかかると言われており、アーキタイプの広大さを象徴する話とされています。
副葬者

副葬者 Illustrator : もりのやしろ

■パチャカマク文明圏

ホライゾンの特異者たちがたどり着いたパチャカマク文明圏は貴重な“生きている文明圏”です。

パチャカマク文明圏は首都であるルインの街を中心とした縦横300キロほどの小さな地域に過ぎません。
加えて圏内にも危険な場所や、ルインの住人に敵対的なネイティブの諸氏族もいます。
しかしそれでも広大かつ危険なアーキタイプでは貴重な居住圏なのです。

文明圏内には過去に複数の文明が存在したことが分かっていますが、一番有名なのは数千年前に栄えた古代パチャカマク文明です。その最盛期には守護者による軍隊によって他の文明圏に対しても影響力を誇っているほどでした。

しかし文明はある日を境に衰退を始めます。原因は内乱や疫病、守護者の襲撃など諸説ありますが、真相は不明です。
そして衰退後はかつての文明の末裔が細々と過ごすのみでした。

大きな変化が訪れるのは約100年前のことです。
三千界全体の大きな変動によりパチャカマクに多くの三千界の民が“漂着”したことがきっかけでトレジャーハンター協会が設立したのです。

古代文明の遺跡からテクノロジーを発掘するトレジャーハンターたちは、遺跡などに居住するネイティブたちとの軋轢もありました。

しかしその成果が見えるにつれネイティブにもトレジャーハンターに協力する氏族が現れはじめ、
以来文明圏はゆっくりとではありますが成長を続けています。
現在では一般生活でのテクノロジーは、地球の20世紀前後程度まで発展しています。

そして現在。
TRIALとホライゾンという二つの特異者グループを迎え入れたパチャカマク文明圏では、圏外への本格的な探索を計画しています。

>>パチャカマク文明圏マップはこちら
トレジャーハンター協会
トレジャーハンター協会

Illustrator : 羊毛兎 / ほてやみつえ

■トレジャーハンター協会とは

トレジャーハンター協会は今から約100年前に、パチャカマク文明圏で設立されました。
当時のパチャカマクでは、古代文明の末裔であるパチャカマク人と三千界の異変によって漂着した漂流民が対立しており、一触即発の状態でした。
その状態を危ぶんだ協会の創設者が「古代文明の遺産の復活と、文明圏の恒久的な存続」を旗印にトレジャーハンター協会を設立したのです。
協会の設立後、トレジャーハンターたちによって古代文明の遺産、その中でも特に強力なオーパーツが発見されることで、文明圏の生活水準は向上し人々は争いをやめ統一されました。

そうした経緯もあるためトレジャーハンター協会は職業組合であると同時に文明圏の政府も兼ねています。

現在合法で文明圏の遺跡などを調査するためにはトレジャーハンターへの登録が必須です。

協会に登録することでトレジャーハンターとしての訓練を受けることができまた仕事の依頼も受けることが可能です。

ただし、協会の許可を得た地域以外の探索は禁止されています。
これは古代文明の遺産の保護と共にトレジャーハンターたちの生還率を上げるためのようです。

しかし、協会では将来予定されている“圏外”の調査に備えて、トレジャーハンターたちに自由に調査を行わせることを計画しています。
★功績と称号について

シナリオやイベントなどで、

・遺跡でのオーパーツの発見
・特殊な怪物の討伐

などトレジャーハンターとしての功績を上げると、
功績称号がプレゼントされることがあります。
※例:新型の守護者を発見した場合「新型守護者を発見」の称号をプレゼントされます。

特殊称号は都度作られる功績者専用の称号であり、能力値の上昇効果も設定されています。
その他功績称号の持っているPCは、今後の探索地域の決定などに大きな権限を持つ、またシナリオによっては特別な役割を選択することも可能となります。

詳しくは今後の発表をお待ちください。

ケチュア会長

ケチュア会長 Illustrator : 東原史真

■ルインの街

ルインの街

Illustrator : 羊毛兎

古代パチャカマク文明の王都の跡に作られたルインの街は周辺人口を合わせて10万程度の規模の街です。

ルインはトレジャーハンター協会の本部があり、その郊外にはTRIALも存在します。

文明圏内で見つかった高度な技術の産物や強力な品々であるオーパーツはルインに集められており、この街で調査・研究が行われています。

また周辺に住むネイティブが交易で訪れることもあり街は常に活気づいています。
アーキタイプの遺産
アーキタイプには以下の遺産が眠っています。

★ロストテクノロジー

アーキタイプには過去に滅びた無数の文明の遺産が眠っています。

その中で最も古いのはアーキタイプを創造した“神々”の遺産です。これらはオーパーツと呼ばれています。

その他の文明の遺産はロストテクノロジーと呼ばれることが一般的です。ただし機械など技術的な物とは限らず魔法的な品々もそこに含まれます。

また、アーキタイプの遺産ではなく三千界の他の世界の遺産がアーキタイプに落ちてくる場合や、リアリティと呼ばれるアーキタイプでありながら世界法則の違う地域の産物などは別世界で力を発揮するアイテムである場合もあるのです。

★オーパーツとオーパーム

アーキタイプを創造した神々が創り上げた超技術を秘めた品々はオーパーツ(場違いな出土品)と呼ばれており、越界聖具などもこれに含まれます。
オーパーツに秘められた力は他の古代文明の出土品などとは一線を画しており、それを手にした多くの文明がオーパーツによって繁栄し、そして滅びてきました。
しかし、神々由来ではなくとも強力な古代文明の遺産がオーパーツと呼ばれている例外も存在します。

一方オーパーム(場違いな変人)と呼ばれる奇人もまれに目撃されます。
こちらの定義は「見ればわかる」と言われており、確かに見ればわかると評判です。
彼らはこの世界を作り上げた神々の末裔という説もありますが誰もそれを認めようとは思いません。

オーパーツ

Illustrator : 偽もの

★守護者とアクリャ

アーキタイプを作り上げた神々によって作られた機動兵器が守護者です。
アーキタイプの“太陽”を初めとした世界そのものを守っていると言われています。

ただし、世界そのものの守護者であって、漂着民やアーキタイプの謎を解き明かそうとする者たちにとっては脅威そのものになることもある。

自然状態の守護者はパイロットも存在せず、まるで生物のように自律的に動いて“使命”を果たすだけの存在です。
破壊時に多くの部分が溶解してしまうため、その技術を盗むことも難しいのが一般的です。

ただし例外もあります。守護者には人間が操作可能なタイプも存在し、古代文明では守護者の軍隊も存在していたといいます。

しかし守護者の操作は非常に複雑であり、人間だけでは本来の力の3割も出すことは出来ないと言われています。
守護者の力を発揮するにはアクリャと呼ばれる神々の召使として作られた人造人間の力が必要となります。
アクリャは遺跡などで財宝と共に眠っている事も多く学者の間では「副葬者」と呼ばれることもあります。

アクリャはめったに発見されることはなく、アバターチェンジする方法も発見されておりません。
そのため守護者を自在に操るれる者の数は少ないのが現状です。

だからこそ、守護者とアクリャの双方を手に入れた物はアーキタイプで強大な力を手に入れたことなるのです。

※アイテムとして入手した守護者の扱いについてはFAQ(ワールド・アバターに関する質問)もご覧ください。
守護者

Illustrator : 偽もの

新たな特異者の拠点「TRIAL」(トライアル)
TRIAL

Illustrator : KOTA

地球を巻き込んだ“アリスハザード”(『アリス×リバース ~完結編~』参照)の影響で、地球ではランダムゲートの発生が頻発するようになっていました。
そのゲートに引き込まれてしまった者たちを集めた組織が「TRIAL」です。
創設者は三千界管理委員会の元幹部でセキュリティを担当していた、「マヤ」のコードネームを持つ特異者リサ・グッドマンです。
彼女は三千界の大異変が起こった当初から「地球が巻き込まれる可能性」を見越し、備えを進めていました。
リサはかつての権限を駆使して密かに次代の鍵守を保護し、アリスハザードに際して彼女の力を用いてゲートを開き、アメリカにある学術都市を丸ごとアーキタイプに転移させました。

リサ・グッドマン

リサ・グッドマン Illustrator : 吉兵衛

TRIALは「Thousandworld research institute of archetype legacy」の頭文字を取ったものであり、その成り立ちから研究・教育機関の体を成しています。
関係者の多くはリサの協力者、すなわち元委員会の特異者となっています。
組織の主な目的は「ゲートに巻き込まれた人の保護」と「三千界の異変を解決するためのエージェント(特異者)の育成」ですが、研究機関として「アーキタイプの遺産を研究し、三千界の成り立ちを解明する」ことも掲げています。
そのため、アーキタイプのトレジャーハンター協会とは協力関係を築いています。
また、同じ特異者の組織であるワールドホライゾンにもリサが使いを送っており、いずれは互いの組織間での交流も深まっていくことでしょう。

ゲートを管理している白の鍵守ノエルはまだ幼いですが、鍵守としての資格を有しており、蒼の鍵守ヴォーパルと同じ能力を持ちます。
ヴォーパルとは力がリンクしているらしく、ワールドホライゾンから行ける世界には、TRIALからも行けるようになっています。また、ホライゾン同様時空間から切り離されており、アーキタイプの住人からは独自の法則を持つリアリティの一つとして扱われています。
制服設定
「TRIAL」は教育機関でもあるため、制服を採用しています。
これには特異者として活動している者と、拠点に留まって保護を受けている者とを区別するためという意味合いもあります。
特異者の着用が義務付けられていますが、代表のマヤは「どーしても嫌だったら着なくていいよん。でも、エンブレムくらいは持ち歩いてちょ」と割と適当で、強要するつもりはないようです。
なお、デザインは完全に彼女の趣味とのことです。
※全身カットやバストアップなどで、制服を着ている姿が発注できます。
※腕部・制帽のエンブレムはバッジであるため本来のエンブレムとは異なる色となっています。イラスト注文では「制服」の指定に伴う描写の場合はこちらの色合いとなります。


※クリックすると大きいサイズで表示されます。

Illustrator : MAKI


TRIALエンブレム

※クリックすると大きいサイズで表示されます。

Illustrator : MAKI


イラスト関連情報
アーキタイプで想定される、以下の描写は基本レギュレーションで描写可能です。

●レイダーの「ウィップソード」
「ウィップソード」は基本レギュレーションで描写が可能です。
延べ長さがキャラクターの身長より大きい場合でも、イラスト描写上でキャラクターより巨大なものでなければ基本レギュレーションの範疇として扱います。
●パラサイトの「武器化」など
パラサイトによる身体の武器化・変形は基本レギュレーションで描写が可能です。
ただし、宙に浮遊しているもの、変形中などエフェクトを含むもの、キャラクターより巨大なもの、オーラや炎などのエフェクトが含まれるものについては、エクステンドレギュレーションとなります。

●「守護者」
「守護者」は基本レギュレーションで描写可能です。
しかしながら、「守護者」は構造が複雑になりやすいため、エクステンドレギュレーションでのご注文を推奨とさせていただきます。
また、キャラクターが別途描写されているもの(顔のみ出す場合を含む)についてはエクステンドレギュレーションのみの対応となります。

以下の描写はエクステンドレギュレーションでのみ描写可能です。

★シャーマンの「精霊」「祖霊」「動物」
精霊や祖霊、動物を描写することは可能ですが、エクステンドレギュレーションのみの対応となります。
また、人間に近しい外観の精霊の場合、モブキャラクター(表情や特定のキャラクターとしての特徴がない等の個性を持たない描写)となります。