――はい。十五の区割りが定められた頃となります。
復興に際しての並ならぬ歩みも伝えられております。
神様の面をも照らすような品でなければならない。
それが屋号を掲げ直した祖父の口癖となりました。
ただ、その口癖を曲げることがありまして。
父が初めて敷居をまたいだ日となりますね。
我が子可愛さも、あったのかもしれません。
あまりにひどくほめそやすものですから、母が照れ、隠れてしまいまして。
祖母の一喝もあり、共作した品を手に二人でわびることになったのですよ。
あの窓に家業の歩みが込められております。
祖父母や父母となり、後代を迎えるのです。
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こちらは手提げで、あちらは別のお包みでございますね。
承りました。ええ、冬至頃には届けさせます。
ご贔屓にしていただきありがとうございます。
当方にお手伝いできることがございましたら、
また足をお運びくださいまし。
《揺り籠見ゆる》
(シナリオ『砂』五頁より)
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<PL>
いつも記述を見える形にして下さり助かっております。
画面一杯のアイテム画像とな!?
今回は初の静物ということでどこまで指定すべきか計りかねておりました。
可能性を切り拓いてくれてありがとうございます!