ローランド砂漠地方
情報屋が集まると噂の酒場を訪れたエリカ。
必要な情報を引き出そうとするがうまくかわされてしまう。
情報は金になる。そう簡単には話してもらえないようだ。
どうしたものかと考えながら話を合わせていると
酔いのまわった客達に言葉巧みに乗せられ、気づいた時にはステージの上。
(今日は交流だけにしておこうかな)
陽気な男が演奏を開始
リズムに合わせて踊るのに慣れていても
準備していた楽曲で踊るのとは感覚が違う。
情熱的なメロディを繰り返す中、転調したり戻ったり、
踊っているというより、上手く踊らされているような気さえしてくる。
そんな感覚に負けまいと、踊りながら床を踏み鳴らし、こちらのリズムへ引き込んでいく。
すると周囲から歓声が沸き、一緒に踊り出す者まで表れ、
高まる熱気の中、賑やかな夜が更けていく。
翌朝
酒場の席で、はっと目が覚める。
テーブル上には財貨が盛られていた。
昨晩の報酬だよ、客が置いてった。店主が教えてくれる。
結局情報は手に入らなかったが、思わぬ臨時収入と楽しい思い出に満足しエリカは店を後にした。
※※※
キャー!エリカ様!綺麗!
ココ様、今回もありがとうございます♪
大切に使わせていただきます。